2026年版・5-9

特殊場所(可燃性ガス・粉じん等)の工事の一問一答

第一種電気工事士「電気工事の施工方法」から、特殊場所(可燃性ガス・粉じん等)の工事に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-9

可燃性ガスまたは引火性物質の蒸気が存在するおそれのある場所の低圧屋内配線として、施設することができる工事方法はどれか。

  • ①金属管工事、合成樹脂管工事またはケーブル工事
  • ②金属管工事またはケーブル工事の二つに限られる
  • ③がいし引き工事またはケーブル工事に限られている
  • ④ケーブル工事または金属ダクト工事に限られている
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正解 ②金属管工事またはケーブル工事の二つに限られる
解説
詳細解説
電気設備技術基準の解釈第176条は、可燃性ガスまたは引火性物質の蒸気が存在するおそれのある場所の低圧屋内配線について、金属管工事またはケーブル工事によることと定めている。ケーブル工事ではキャブタイヤケーブルを使用できない。
この場所ではわずかな火花でも爆発につながるため、電線を確実に密閉できる工事方法に限られている。金属管工事では、管相互および管とボックスなどを5山以上ねじ合わせて接続することが求められる。
合成樹脂管工事は、可燃性粉じんのある場所や危険物のある場所では認められるが、可燃性ガスのある場所では認められない。
がいし引き工事や金属ダクト工事は電線が露出したり隙間が生じたりするため、可燃性ガス・爆燃性粉じん・可燃性粉じん・危険物のいずれの場所でも使用できない。

他の選択肢が不適切な理由
樹脂の管による工事は、可燃性の粉じんがある場所では条件付きで認められるものの、可燃性ガスのある場所では認められていない。電線が露出する方法や、ふたの隙間が残る箱状の設備を使う方法は、いずれの危険場所でも用いることができない。わずかな火花でも爆発につながるため、確実に密閉できる方法に限られている。
問25-9

可燃性ガスが存在するおそれのある場所で金属管工事を行う場合、管相互および管とボックスとの接続は何山以上ねじ合わせて接続しなければならないか。

  • ①3山以上
  • ②4山以上
  • ③5山以上
  • ④6山以上
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正解 ③5山以上
解説
詳細解説
解釈第176条は、可燃性ガスまたは引火性物質の蒸気が存在するおそれのある場所で金属管工事を行う場合、管相互および管とボックスその他の附属品、プルボックスまたは電気機械器具とは、5山以上ねじ合わせて接続することを定めている。爆燃性粉じんのある場所についても同じ規定がある。
ねじ込みの山数を多くするのは、接続部の隙間を極力なくし、万一管の内部で電線が短絡して火花や爆発が生じても、その炎が外部の可燃性ガスに伝わらないようにするためである。この考え方は耐圧防爆構造と同じである。
3山、4山、6山はいずれも規定にない数値である。
あわせて、管には薄鋼電線管またはこれと同等以上の強度を有するものを用いることも求められている。

他の選択肢が不適切な理由
3山、4山、6山はいずれも規定に現れない数値である。ねじ込みの山数を多く求めるのは、万一管の内部で火花や爆発が生じても、その炎が隙間から外の可燃性ガスへ伝わらないようにするためである。山数を取り違えると、必要な密閉が得られない施工をしたり、逆に認められる施工を不可と判断したりすることになる。
問35-9

爆燃性粉じんが存在するおそれのある場所に該当する、粉じんの例として正しいものはどれか。

  • ①小麦粉の粉じん
  • ②マグネシウムの粉じん
  • ③でん粉の粉じん
  • ④木材の粉じん
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正解 ②マグネシウムの粉じん
解説
詳細解説
爆燃性粉じんとは、マグネシウム、アルミニウムなどの金属粉やチタン粉、火薬類の粉末のように、空気中に浮遊した状態で着火すると爆発的に燃焼する粉じんをいう。解釈第175条は、これらが存在するおそれのある場所の低圧屋内配線を金属管工事またはケーブル工事に限っている。
一方、小麦粉、でん粉、木材の粉じんなどは可燃性粉じんに分類される。可燃性粉じんのある場所では、金属管工事とケーブル工事に加えて合成樹脂管工事も認められており、爆燃性粉じんの場合より条件が緩やかである。
金属粉は同じ量でも発熱量が大きく、爆発の威力が格段に強いため、区分が分けられている。
「金属の粉は爆燃性、食品や木の粉は可燃性」と対比して覚えるとよい。

他の選択肢が不適切な理由
小麦粉、でん粉、木材の粉じんは、いずれも食品や木を由来とする粉であり、着火はするものの同じ量あたりの発熱量が金属の粉より小さいため、別の区分として整理されている。区分が変われば認められる工事方法も変わり、こちらの区分では厚さの条件を満たす樹脂の管による工事も使える。
問45-9

小麦粉やでん粉のような可燃性粉じんが存在するおそれのある場所の低圧屋内配線として、施設することができる工事方法はどれか。

  • ①がいし引き工事、金属管工事またはケーブル工事
  • ②金属管工事または金属ダクト工事に限られている
  • ③金属管工事、ケーブル工事または合成樹脂管工事
  • ④ケーブル工事または金属線ぴ工事に限られている
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正解 ③金属管工事、ケーブル工事または合成樹脂管工事
解説
詳細解説
解釈第175条は、可燃性粉じんが存在するおそれのある場所の低圧屋内配線について、金属管工事、ケーブル工事または合成樹脂管工事によることと定めている。合成樹脂管工事では、厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管およびCD管を使用することはできない。
可燃性粉じんは、爆燃性粉じんに比べて着火時の爆発の威力が小さいため、合成樹脂管工事まで認められている。爆燃性粉じんや可燃性ガスのある場所では、金属管工事とケーブル工事の二つに限られる。
がいし引き工事は電線が露出するため、可燃性粉じん・爆燃性粉じん・可燃性ガス・危険物のいずれの場所でも使用できない。金属ダクト工事や金属線ぴ工事も、ふたの隙間から粉じんが侵入するおそれがあり認められていない。
「粉じんの種類で合成樹脂管が使えるかどうかが変わる」と押さえたい。

他の選択肢が不適切な理由
電線が露出する方法は、粉じんが積もって着火の経路になるため、いずれの危険場所でも使えない。ふたのある細長い設備や、多数の電線をまとめて収める箱状の設備も、隙間から粉じんが入り込むおそれがあるので認められていない。認められるのは、電線を確実に覆うことのできる方法に限られる。
問55-9

可燃性粉じんが存在するおそれのある場所で合成樹脂管工事を行う場合の制限として、正しいものはどれか。

  • ①厚さ2mm未満の合成樹脂管とCD管は使用できない
  • ②厚さ2mm以上の合成樹脂管とPF管は使用できない
  • ③屋外用ビニル絶縁電線に限り管に収めて使用できる
  • ④管の支持点間の距離を3m以下とすれば使用できる
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正解 ①厚さ2mm未満の合成樹脂管とCD管は使用できない
解説
詳細解説
解釈第175条は、可燃性粉じんが存在するおそれのある場所で合成樹脂管工事による場合、厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管およびCD管を除くことを定めている。
厚さ2mm未満の管は機械的な強度が不足し、外力で破損して内部の電線が露出するおそれがある。またCD管は自消性のある難燃性をもたないため、粉じんに引火する危険のある場所では使用できない。
厚さ2mm以上の管は使用が認められている管そのものであり、これを使えないとする記述は逆である。PF管は自消性のある難燃性をもつため、厚さの条件を満たせば使用できる。
屋外用ビニル絶縁電線は管に収める工事では使用できない電線であり、特殊場所かどうかにかかわらず認められない。
支持点間の距離を短くしても、使用できない管が使えるようになるわけではない。

他の選択肢が不適切な理由
厚さが基準を満たす管こそ使用を認められているものであるから、それを使えないとする記述は向きが逆である。自消性をもつ可とう電線管も、厚さの条件を満たせば使用できる。屋外用と名の付く電線は、危険場所かどうかにかかわらず管に収める工事では使えない。支持を細かくしても、使えない管が使えるようになるわけではない。
問65-9

火薬庫内に施設する電気設備の対地電圧は、何V以下としなければならないか。

  • ①100V以下
  • ②200V以下
  • ③300V以下
  • ④150V以下
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正解 ④150V以下
解説
詳細解説
解釈第177条は、火薬庫内には照明器具およびこれに電気を供給するための電気設備を除いて電気設備を施設してはならないとしたうえで、電路の対地電圧を150V以下とすることを定めている。
火薬庫は、わずかな火花でも大量の火薬が爆発する極めて危険な場所である。対地電圧を低く抑えることで、絶縁不良が生じた場合の放電エネルギーと感電の危険を小さくしている。
100V、200V、300Vはいずれもこの規定の値ではない。300Vは低圧屋内配線の工事方法や接地工事の種別を分ける境目として用いられる値であり、混同しやすい。
火薬庫では、電線をケーブル工事または金属管工事で施設し、さらに火薬庫以外の場所に開閉器および過電流遮断器を設けることも求められている。

他の選択肢が不適切な理由
100Vや200Vという区切りはこの規定に現れない。300Vは低圧屋内配線の工事方法や接地工事の種別を分ける境目として使われる値であり、この場所の条件ではない。対地電圧を低く抑えるのは、絶縁が損なわれたときに生じる放電の勢いと、人が触れたときの感電の危険を小さくするためである。
問75-9

火薬庫内の電気設備に電気を供給する電路について、正しいものはどれか。

  • ①火薬庫内に開閉器と過電流遮断器を設けて施設する
  • ②火薬庫以外の場所に開閉器と過電流遮断器を設ける
  • ③開閉器を設けず、過電流遮断器だけを施設すればよい
  • ④火薬庫の入口に開閉器と漏電遮断器を設けて施設する
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正解 ②火薬庫以外の場所に開閉器と過電流遮断器を設ける
解説
詳細解説
解釈第178条第2項は、火薬庫内の電気設備に電気を供給する電路について、火薬庫以外の場所に専用の開閉器および過電流遮断器を、各極(過電流遮断器にあっては多線式電路の中性極を除く)に、取扱者以外の者が容易に操作できないように施設することを定めている。あわせて、電路に地絡を生じたときに自動的に電路を遮断し、または警報する装置を設けることも求めている。
開閉器や過電流遮断器は、動作するときに接点で火花を生じる。火薬庫の内部や入口にこれらを設けると、その火花が引火の原因になりかねない。そこで、離れた安全な場所に設けて、必要なときに火薬庫全体の電源を切れるようにしている。
過電流遮断器が開閉機能を有する場合に限り過電流遮断器だけとすることはできるが、それも火薬庫以外の場所に設けることが前提であり、開閉器を省略してよいと言い切る記述は誤りである。

他の選択肢が不適切な理由
開閉器や過電流遮断器は動作する瞬間に接点で火花を生じるので、庫内はもちろん入口に設けても引火の危険が残る。開閉の機能をもつ遮断器であれば開閉器を兼ねられるが、それも離れた場所に設けることが前提であり、置き場所に触れずに省略だけを述べる記述は成り立たない。取扱者以外が操作できないようにすることも求められている。
問85-9

爆燃性粉じんまたは可燃性ガスが存在するおそれのある場所でケーブル工事を行う場合について、正しいものはどれか。

  • ①キャブタイヤケーブルに限って使用することができる
  • ②屋外用ビニル絶縁電線を管に収めて使用してもよい
  • ③キャブタイヤケーブルを電線に使用してはならない
  • ④がいしで支持すれば管に収めなくても使用してよい
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正解 ③キャブタイヤケーブルを電線に使用してはならない
解説
詳細解説
解釈第175条および第176条は、爆燃性粉じんや可燃性ガスが存在するおそれのある場所のケーブル工事について、キャブタイヤケーブルを除くと定めている。
キャブタイヤケーブルは可搬形の機器へ電気を送るための柔軟なケーブルで、移動や屈曲を繰り返すことを前提としている。その分、外装が損傷しやすく、また機器の抜き差しに伴って接続部で火花を生じるおそれがある。爆発の危険がある場所では、こうした使い方自体が適さない。
屋外用ビニル絶縁電線は、特殊場所かどうかにかかわらず管に収める工事で使用できない電線である。
がいしで支持する方法は電線が露出するため、爆燃性粉じんや可燃性ガスのある場所では認められていない。
また、鎧装ケーブルやMIケーブル以外のケーブルは、管などの防護装置に収めることが求められている。

他の選択肢が不適切な理由
柔らかい可搬用のケーブルは移動と屈曲を繰り返す前提の電線で、外装が傷みやすく、機器の抜き差しに伴って火花も生じやすいため、この場所の使用には適さない。屋外用と名の付く電線は、危険場所かどうかを問わず管に収める工事では使えない。がいしで支持する方法も電線が露出するので認められていない。
問95-9

耐圧防爆構造の電気機械器具の説明として、正しいものはどれか。

  • ①容器内部の爆発に耐え、外部に爆発が波及しない構造のもの
  • ②容器内部に清浄な空気を送り、可燃性ガスの侵入を防ぐ構造
  • ③正常な運転で火花を生じない部分の安全度を高めた構造
  • ④点火源となる電気エネルギーを本質的に小さく抑えた構造
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正解 ①容器内部の爆発に耐え、外部に爆発が波及しない構造のもの
解説
詳細解説
耐圧防爆構造とは、容器の内部で可燃性ガスが爆発してもその圧力に耐え、かつ接合面の隙間から外へ出る炎が冷却されて、容器の外の可燃性ガスに引火しないようにした構造をいう。爆発が起きることを前提に、それを容器の中に閉じ込める考え方である。
容器内部に清浄な空気や不活性ガスを送り込み、内部の圧力を高めて可燃性ガスの侵入を防ぐのは内圧防爆構造である。
正常な運転では火花や高温を生じない部分について、絶縁や接続の安全度をいっそう高めたものは安全増防爆構造である。
回路の電気エネルギーそのものを、火花が生じても着火に至らない水準まで小さく抑えたものは本質安全防爆構造である。
可燃性ガスのある場所では、これらの防爆構造をもつ機器を使用しなければならない。

他の選択肢が不適切な理由
清浄な空気を送り込んで内部の圧力を高める構造は、ガスの侵入そのものを防ぐ考え方であり、内部での爆発を前提としていない。正常な運転で火花を生じない部分の安全度をいっそう高めた構造や、回路の電気の量を着火に至らない水準まで小さく抑えた構造も、いずれも爆発を起こさせない側の考え方であり、閉じ込める構造とは発想が異なる。
問105-9

特殊場所における低圧屋内配線の施工方法として、誤っているものはどれか。

  • ①可燃性ガスのある場所で金属管を5山以上ねじ込んだ
  • ②火薬庫内の電気設備の対地電圧を150V以下とした
  • ③爆燃性粉じんの場所をケーブル工事で施設した
  • ④可燃性ガスのある場所を金属線ぴ工事で施設した
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正解 ④可燃性ガスのある場所を金属線ぴ工事で施設した
解説
詳細解説
可燃性ガスまたは引火性物質の蒸気が存在するおそれのある場所で認められている工事方法は、金属管工事とケーブル工事の二つだけである。金属線ぴ工事はふたの隙間からガスが侵入し、内部で火花が生じれば引火するおそれがあるため認められておらず、この施工が誤りである。
可燃性ガスのある場所で金属管を5山以上ねじ込むのは、解釈第176条が求める正しい施工である。
火薬庫内の電気設備の対地電圧を150V以下とするのも、解釈第177条の規定どおりである。
爆燃性粉じんのある場所をケーブル工事で施設するのも認められている。ただしキャブタイヤケーブルは使用できず、鎧装ケーブルやMIケーブル以外は管などの防護装置に収める必要がある。
特殊場所では「金属管とケーブルが基本」と押さえておきたい。

他の選択肢が不適切な理由
可燃性ガスのある場所で管を5山以上ねじ込むのは、定めのとおりの正しい施工である。火薬庫内の電気設備の対地電圧を150V以下とするのも規定どおりである。爆燃性粉じんのある場所をケーブル工事で施すことも認められており、ただし柔らかい可搬用のケーブルは使えず、鎧装のものなどを除き管に収める必要がある。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。