2026年版・2-3

インテークとアセスメントの技術の一問一答

介護支援専門員試験「介護支援分野②(ケアマネジメントの実践)」から、インテークとアセスメントの技術に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-3

ケアマネジメントにおけるインテーク(受理面接)の目的として、最も適切なものはどれか。

  • ①利用者の心身状況を詳細に評価し、居宅サービス計画の原案を作成するための課題分析を行うこと
  • ②サービス提供が開始された後に、計画どおり実施されているかを定期的に確認していくための手続き
  • ③サービス担当者会議を開催し、関係者から専門的な見地からの意見を収集するための手続きであるとみなす
  • ④相談の入り口として主訴を把握し、事業所の役割やサービス内容を説明し契約に向けた合意を図ること
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正解 ④相談の入り口として主訴を把握し、事業所の役割やサービス内容を説明し契約に向けた合意を図ること
解説
インテークは相談の入り口であり、利用者や家族の主訴を把握するとともに、事業所の役割やサービス内容を説明し契約に向けた合意を図る段階である。課題分析や担当者会議での意見収集、実施後の確認は、いずれもインテーク以降の別の段階で行われる。

他の選択肢が不適切な理由
課題分析を行い居宅サービス計画の原案を作成するとする記述は、契約に至る前の段階で立ち入った聞き取りを行うことになり、まだ信頼の関係ができていない時点の対応としては行き過ぎである。実施された後に計画どおり進んでいるかを定期的に確かめるとする記述は、支援が始まって初めて成り立つ働きであり、入り口の場面とは時期が逆である。関係者から専門的な意見を集める手続きとする記述も、計画の原案があってはじめて意見を求められるという順序に反する。
問22-3

インテークの段階で介護支援専門員が行うべき対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①契約手続きは後回しにし、まずサービス担当者会議を開催して事業者を決定するべきである
  • ②重要事項説明書等で運営方針や個人情報の取扱いを説明し、同意を得て契約を締結すること
  • ③個人情報の取扱いは、サービス開始後に必要が生じた時点で説明すれば足りること
  • ④重要事項の説明は家族にのみ行えばよく、利用者本人への説明は省略できること
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正解 ②重要事項説明書等で運営方針や個人情報の取扱いを説明し、同意を得て契約を締結すること
解説
インテークの段階では、重要事項説明書等を用いて事業所の運営方針や個人情報の取扱いについて説明し、利用者の同意を得た上で契約を締結することが求められる。説明を後回しにしたり、利用者本人への説明を省略したりする対応は適切でない。

他の選択肢が不適切な理由
契約手続きを後回しにして先に会議を開き事業者を決めるとする記述は、契約も同意もない段階で本人の情報を関係者に伝えることになり、順序としても情報の扱いとしても問題がある。個人情報の取扱いをサービス開始後に必要が生じた時点で説明すればよいとする記述は、同意を得ないまま情報を扱うことになってしまう。重要事項の説明を家族にのみ行えばよいとする記述も、契約の相手方が本人であることを見失っている。
問32-3

ケアマネジメントにおけるアセスメント(課題分析)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①利用者が希望するサービスの種類を単に聞き取り、そのまま計画に転記するだけの手続きという扱いだ
  • ②サービス提供終了後に、提供内容が適切であったかを事後的に検証するだけの手続きという考え方だ
  • ③主治医の診断結果のみに基づいて、要介護度の見通しをおおまかに判定するだけの手続きとする
  • ④利用者の心身状況や置かれている環境等を把握し、生活全般の解決すべき課題を明らかにする手続き
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正解 ④利用者の心身状況や置かれている環境等を把握し、生活全般の解決すべき課題を明らかにする手続き
解説
アセスメント(課題分析)とは、利用者の心身の状況や置かれている環境等を把握し、生活全般の解決すべき課題を明らかにする手続きである。希望の聞き取りのみで済ませたり、事後的な検証や診断結果のみに基づく判定にとどめたりすることは、アセスメントの内容として不十分である。

他の選択肢が不適切な理由
希望するサービスの種類を聞き取ってそのまま転記するだけとする記述は、本人が制度を知らなければ必要な支援がまるごと抜け落ちてしまうことを見落としている。提供が終わった後に適切であったかを事後的に検証するだけとする記述は、時期が後ろにずれており、計画を立てる前に行う手続きであることと合わない。主治医の診断結果のみに基づいて要介護度の見通しを判定するとする記述も、住まいの環境や家族の支え、本人の望みといった生活の面がすべて欠けている。
問42-3

厚生労働省が示す課題分析標準項目に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①課題分析標準項目は法令上定められておらず、各介護支援専門員が自由に項目数を設定できる
  • ②課題分析に関する項目のみで構成され、基本情報に関する項目はいずれも含まれていないものとする
  • ③総数は10項目とされており、心身の状況に関する項目のみで簡潔に構成されていることとなる
  • ④基本情報に関する項目と課題分析に関する項目からなり、令和5年見直し後も総数23項目である
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正解 ④基本情報に関する項目と課題分析に関する項目からなり、令和5年見直し後も総数23項目である
解説
課題分析標準項目は、基本情報に関する項目と課題分析に関する項目とで構成され、令和5年の見直しにより内容と分類は整理されたものの、総数は23項目のまま維持されている。項目数を自由に設定できるとする扱いや、一方の項目のみで構成されるとする説明は誤りである。

他の選択肢が不適切な理由
法令上定められておらず各自が自由に項目数を設定できるとする記述は、誰が担当しても必要な情報が漏れないようにそろえるという標準の項目の意義を失わせる。基本情報に関する項目が含まれないとする記述は、家族の状況や住まいの環境といった土台となる情報がなければ課題を読み取れないことと合わない。総数を10項目とし心身の状況に関する項目のみで構成されるとする記述も、項目の数と幅の双方を実際より狭くとらえている。
問52-3

令和5年の課題分析標準項目の見直しで新たに整理された内容として、最も適切なものはどれか。

  • ①1日及び1週間の生活リズムを把握する項目が、課題分析に関する項目として整理された
  • ②課題分析標準項目そのものが廃止され、全国一律の新しいアセスメント様式が新設された
  • ③基本情報に関する項目が23項目に拡大され、課題分析に関する項目が廃止された
  • ④主治医の意見のみを記載する項目が新設され、その他の項目は大半が削除された
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正解 ①1日及び1週間の生活リズムを把握する項目が、課題分析に関する項目として整理された
解説
令和5年の見直しでは、課題分析標準項目の総数(23項目)は維持しつつ内容が整理され、その中で1日及び1週間の生活リズムを把握する項目が課題分析に関する項目として新たに整理された。標準項目自体が廃止されたとする説明は誤りである。

他の選択肢が不適切な理由
標準項目そのものが廃止され全国一律の新しい様式が新設されたとする記述は、この見直しが項目の中身を整理するものであったことと合わない。基本情報に関する項目が23項目に拡大し課題分析に関する項目が廃止されたとする記述は、課題を読み解く部分こそがこの項目の中心であることを見落としている。主治医の意見のみを記載する項目が新設され他の大半が削除されたとする記述も、生活の全体を見渡すという課題分析の目的から大きく外れる。
問62-3

居宅介護支援におけるアセスメントの実施方法に関する運営基準の取扱いとして、最も適切なものはどれか。

  • ①アセスメントは事業所の窓口で行うことを原則とし、居宅への訪問は例外的な場合にのみ限られる
  • ②介護支援専門員は原則として利用者の居宅を訪問し、本人及び家族と面接して行う必要があるとされる
  • ③アセスメントは電話での聞き取りのみで完結させることを原則とし、面接は特に不要であるものとなる
  • ④アセスメントは主治医の診断書のみに基づき行うことを原則とし、本人面接は特に不要であるとみなす
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正解 ②介護支援専門員は原則として利用者の居宅を訪問し、本人及び家族と面接して行う必要があるとされる
解説
居宅介護支援の運営基準では、介護支援専門員は原則として利用者の居宅を訪問し、利用者及び家族と面接してアセスメントを行わなければならないとされている。窓口での実施や電話のみ、診断書のみに基づく実施を原則とする扱いは基準に反する。

他の選択肢が不適切な理由
事業所の窓口で行うことを原則とするとする記述は、段差や手すりの有無、火の始末の様子など、住まいに出向かなければ分からないことが多いという実情と合わない。電話での聞き取りのみで完結させるとする記述は、表情や動作、暮らしぶりを確かめる機会を失わせる。主治医の診断書のみに基づき本人との面接を不要とする記述も、本人の望みや生活の困りごとは診断書からは読み取れないという点で成り立たない。
問72-3

アセスメントにおける情報収集の方法として、最も適切なものはどれか。

  • ①利用者本人や家族への聞き取りに加え、主治医や関係するサービス事業者等からも幅広く収集する
  • ②個人情報保護の観点から、利用者本人からの聞き取りのみで完結させ、他者への確認は特に行わない
  • ③家族から得られる情報のみを重視し、利用者本人への確認は原則として行わないことになる
  • ④情報収集は初回のアセスメント時に限られ、その後の見直しの際には行わないこととなっている
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正解 ①利用者本人や家族への聞き取りに加え、主治医や関係するサービス事業者等からも幅広く収集する
解説
アセスメントでは、利用者本人や家族からの聞き取りに加え、主治医や関係するサービス事業者等からも幅広く情報を収集することが求められる。本人からの聞き取りのみに限定したり、家族の情報のみを重視したりすると、生活全般の課題を十分に把握できない。

他の選択肢が不適切な理由
個人情報保護を理由に本人からの聞き取りのみで完結させるとする記述は、あらかじめ同意を得たうえで必要な範囲の情報を集めれば足りることを見落としている。家族から得られる情報のみを重視し本人への確認を行わないとする記述は、支援の中心にいるのが本人であるという前提に反する。情報収集を初回に限りその後の見直しの際には行わないとする記述も、状態や環境が変われば集め直す必要があることと合わない。
問82-3

アセスメントにおいて利用者の生活歴や価値観を把握することの意義として、最も適切なものはどれか。

  • ①生活歴は過去の情報にすぎず、現在の心身状況の把握とは無関係であり確認は不要であるという扱いだ
  • ②生活習慣や大切にしてきた価値観を踏まえることで、本人の望む生活像に沿った支援を検討できる
  • ③価値観の把握は家族の希望を代弁させるための手続きであり、本人の意向確認とは別物である
  • ④生活歴の把握は施設入所を予定している利用者にのみ必要で、在宅の利用者には不要である
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正解 ②生活習慣や大切にしてきた価値観を踏まえることで、本人の望む生活像に沿った支援を検討できる
解説
生活歴や価値観の把握は、これまでの生活習慣や大切にしてきた価値観を踏まえ、本人の望む生活像に沿った支援を検討するために重要である。過去の情報として現状把握と無関係とみなしたり、施設入所予定者にのみ必要とみなしたりする考え方は適切でない。

他の選択肢が不適切な理由
生活歴を過去の情報にすぎず現在の把握とは無関係とする記述は、長年の習慣や仕事の経験が今の暮らし方や意欲に深く関わっていることを見落としている。価値観の把握を家族の希望を代弁させるための手続きとする記述は、本人の思いを確かめるという目的をすり替えている。生活歴の把握が施設入所を予定している利用者にのみ必要とする記述も、住み慣れた自宅での暮らしを支えるうえでこそ、その人らしさを知る必要があることと合わない。
問92-3

インテークとアセスメントの違いに関する説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①インテークとアセスメントは同一の手続きを指す別名であり、実施時期や内容に違いはないという考え方だ
  • ②インテークはサービス提供終了後に行う振り返りであり、アセスメントはその前段階であることとする
  • ③インテークは課題分析の結果をまとめる最終段階であり、アセスメントはその前段階であるものとする
  • ④インテークは相談受理と契約への入り口であり、アセスメントは生活全般の課題を分析する段階である
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正解 ④インテークは相談受理と契約への入り口であり、アセスメントは生活全般の課題を分析する段階である
解説
インテークは相談の受理と契約に向けた入り口の段階であるのに対し、アセスメントはその後に行われる生活全般の課題を具体的に分析する段階であり、両者は目的も時期も異なる。両者を同一の手続きとみなしたり、前後関係を逆転させたりする説明は誤りである。

他の選択肢が不適切な理由
両者を同一の手続きの別名とする記述は、初回の面接で契約に至るまでの働きかけと、課題を掘り下げて整理する作業とでは目的も要する時間も異なることを見落としている。インテークを提供終了後に行う振り返りとする記述と、課題分析の結果をまとめる最終段階とする記述は、いずれも入り口にあたる場面を終わりの側に置いており、前後の関係が逆転している。
問102-3

アセスメントを踏まえて「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」を明確にする際の考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①利用者本人が明確に要望した事項のみを課題とし、専門的な判断に基づく課題は取り上げないとする
  • ②家族が要望する事項のみを課題とし、利用者本人の意向は課題の整理に特に反映させないこと
  • ③解決すべき課題は要介護度によって機械的かつ一律に決まり、個別の状況は考慮しないこと
  • ④利用者の要望だけでなく、心身状況や環境から専門的にみて必要と考えられる支援も含めて整理する
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正解 ④利用者の要望だけでなく、心身状況や環境から専門的にみて必要と考えられる支援も含めて整理する
解説
生活全般の解決すべき課題を明確にする際は、利用者本人が表明する要望だけでなく、心身状況や環境から専門的に見て必要と考えられる支援も含めて総合的に整理することが求められる。本人や家族の要望のみに限定したり、要介護度で機械的に決めたりする考え方は適切でない。

他の選択肢が不適切な理由
本人が明確に要望した事項のみを課題とするとする記述は、本人が気づいていない危険や、遠慮して言い出せない困りごとを取りこぼしてしまう。家族が要望する事項のみを課題とするとする記述は、介護する側の負担軽減が前に出て、本人の望む暮らしが後回しになる。要介護度によって機械的かつ一律に決まるとする記述も、同じ区分であっても住まいや家族の状況によって必要な支援がまったく異なることと合わない。

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