2026年版・3-8

燃焼の維持と燃焼安全装置の一問一答

2級ボイラー技士試験「燃料及び燃焼に関する知識」から、燃焼の維持と燃焼安全装置に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-8

ボイラーに設けられる燃焼安全装置の目的に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①ボイラー水の水質を分析し、スケールの付着を未然に防止する。
  • ②燃料の発熱量をいつも自動的に測定し続け、それによって燃料費を管理する。
  • ③煙突の実際の高さを自動的に調整し続け、通風力を一定に保つ。
  • ④失火や異常燃焼を検知すると燃料を速やかに遮断し、事故を防止する。
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正解 ④失火や異常燃焼を検知すると燃料を速やかに遮断し、事故を防止する。
解説
燃焼安全装置は、失火や異常な燃焼状態を火炎検出器などによって検知した際に、燃料遮断弁を作動させて燃料の供給を速やかに停止し、未燃ガスの滞留による爆発などの重大な事故を未然に防止するために設けられている。

他の選択肢が不適切な理由
ボイラー水の水質分析やスケール防止は水処理管理の分野であり、燃焼安全装置の目的ではない。燃料の発熱量測定や燃料費管理は経理・管理上の業務であり、燃焼の安全確保を目的とする装置の役割とは異なる。煙突の高さを自動調整する機能は一般的なボイラー設備には存在せず、燃焼安全装置の目的として誤りである。
問23-8

火炎検出器の一種であるフレームアイに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①火炎の光を検知し、その明暗の変化によって燃焼状態を監視する。
  • ②火炎中を流れる微小な電流の変化によって燃焼状態を監視する。
  • ③燃焼室内部の圧力の変化の程度によりいつも燃焼状態を監視する。
  • ④煙道内を流れるガス温度の変化によって燃焼状態を監視する。
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正解 ①火炎の光を検知し、その明暗の変化によって燃焼状態を監視する。
解説
フレームアイは、火炎が放射する光を光電素子で検知する光感応式の火炎検出器であり、光の有無や明暗の変化を捉えることで燃焼が正常に継続しているかどうかを監視する。

他の選択肢が不適切な理由
火炎中の微小電流の変化を利用する方式はフレームロッドの原理であり、フレームアイとは異なる。燃焼室内の圧力変化を利用する火炎検出方式は一般的なフレームアイの原理ではない。煙道内のガス温度変化を利用する方式も、光を検知するフレームアイの原理とは異なる。
問33-8

火炎検出器の一種であるフレームロッドに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①火炎から放射される光の明暗が変化していく様子によって燃焼状態を監視する。
  • ②火炎中のイオンによる整流作用を使い、電極間の電流で燃焼状態を監視する。
  • ③燃焼室の外壁温度が変化する様子によりきめ細かく燃焼状態を監視する。
  • ④重油の粘度がどのように変化するかの程度で燃焼状態を注意深く監視する。
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正解 ②火炎中のイオンによる整流作用を使い、電極間の電流で燃焼状態を監視する。
解説
フレームロッドは、火炎中に存在するイオンが電流を一方向にしか流しにくくする整流作用を利用し、電極間に流れる電流の有無によって火炎の存在、すなわち燃焼状態を監視する火炎検出器である。

他の選択肢が不適切な理由
火炎の光の明暗を利用する方式はフレームアイの原理であり、フレームロッドとは異なる。燃焼室の外壁温度の変化を利用する火炎検出方式は一般的なフレームロッドの原理ではない。重油の粘度の変化は油加熱器の管理項目であり、火炎の有無を検出するフレームロッドの原理とは無関係である。
問43-8

点火に先立って行われるプレパージに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①重油の粘度を十分に下げるため、燃料をあらかじめ加熱しておく操作をいう。
  • ②点火後の火炎をよく安定させるため、燃焼用空気の量をやや絞る操作をいう。
  • ③点火前に送風機を用い、炉内や煙道の未燃ガスを空気で排出しておく操作をいう。
  • ④消火後にボイラー水の圧力を十分に下げるため、蒸気をよく排出する操作をいう。
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正解 ③点火前に送風機を用い、炉内や煙道の未燃ガスを空気で排出しておく操作をいう。
解説
プレパージは、点火に先立って送風機を運転し、炉内や煙道に残留している可能性のある未燃ガスを十分な量の空気で置換・排出しておく操作をいい、点火時の爆発的な燃焼を防ぐための重要な安全手順である。

他の選択肢が不適切な理由
重油の粘度を下げるための加熱は油加熱器による操作であり、プレパージとは異なる目的の操作である。燃焼用空気を絞る操作は火炎の安定化に関わる調整であり、点火前に行う未燃ガス排出のプレパージとは異なる。消火後の蒸気排出は別の運転操作であり、点火前に行うプレパージの説明としては誤りである。
問53-8

燃焼安全装置を構成する燃料遮断弁(電磁弁)の役割に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①燃料の温度を継続的に検知して、油加熱器の出力を自動調整する。
  • ②燃焼用空気の量を検知し、送風機の回転数を自動調整する。
  • ③煙道内のばいじん濃度を検知し、集じん装置を作動させる。
  • ④異常を検知した信号を受けて、燃料の供給を速やかに遮断する。
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正解 ④異常を検知した信号を受けて、燃料の供給を速やかに遮断する。
解説
燃料遮断弁(電磁弁)は、火炎検出器やインターロックなどからの異常検知信号を受けると直ちに閉止し、燃料の供給を速やかに遮断することで、失火や異常燃焼が重大な事故につながることを防ぐ役割を持つ。

他の選択肢が不適切な理由
燃料温度の検知や油加熱器の出力調整は温度センサーや制御装置が担う機能であり、燃料遮断弁自体の役割ではない。燃焼用空気量の検知や送風機の回転数調整は風量制御に関するものであり、燃料遮断弁の役割とは異なる。煙道内のばいじん濃度検知や集じん装置の作動は排煙処理に関する機能であり、燃料遮断弁の役割ではない。
問63-8

燃焼安全装置における主安全制御器の役割に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①点火・燃焼・異常時の遮断といった一連の動作を統括して制御する。
  • ②ボイラー水の水位を表示する計器としての役割を担う。
  • ③重油タンクの残量を表示する計器としての役割を担う。
  • ④煙突から排出されるガスの色を監視するカメラとしての役割を担う。
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正解 ①点火・燃焼・異常時の遮断といった一連の動作を統括して制御する。
解説
主安全制御器は、プレパージ、点火、燃焼の継続、異常検知時の燃料遮断といった燃焼に関する一連の動作を統括して制御する機器であり、火炎検出器や燃料遮断弁などと組み合わさって燃焼安全装置全体を構成している。

他の選択肢が不適切な理由
ボイラー水の水位表示は水位計の役割であり、燃焼の一連の動作を統括する主安全制御器の説明としては不十分である。重油タンクの残量表示は液面計の役割であり、主安全制御器そのものの機能ではない。排ガス色の監視カメラという役割は主安全制御器には備わっておらず、この記述は誤りである。
問73-8

ボイラーの燃焼に関するインターロック機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①インターロックは負荷変動時の燃焼効率を高めるために作動する制御機能である。
  • ②低水位や低油温などの異常を検知すると、自動で燃料を遮断して燃焼を止める。
  • ③インターロックは、点検作業の実施記録を自動的に保存するための機能である。
  • ④インターロックは煙突からの排ガスの色を監視し、外観の美観を保つための機能である。
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正解 ②低水位や低油温などの異常を検知すると、自動で燃料を遮断して燃焼を止める。
解説
インターロックは、低水位や異常な低油温、消火など、あらかじめ定められた異常な運転条件を検知すると、自動的に燃料の供給を遮断して燃焼を停止させる安全機能であり、重大な事故を未然に防ぐために設けられている。

他の選択肢が不適切な理由
インターロックは燃焼効率を高めるための制御機能ではなく、異常な運転条件を検知して燃焼を安全に停止させるための機能である。点検作業の記録を保存する機能はインターロックの役割ではなく、安全上の自動停止機能とは異なる。煙突の色を監視し美観を保つ機能もインターロックには備わっておらず、この記述は誤りである。
問83-8

点火用バーナ(パイロットバーナ)の点火が確認できない場合の措置に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①点火の確認を待たずに、直ちに主バーナへ燃料を供給して燃焼を継続する。
  • ②点火確認の有無にかかわらず、あらかじめ定めた時間だけ主バーナを作動させ続ける。
  • ③点火が確認できない場合は燃料の供給を止め、原因確認の上で再点火をやり直す。
  • ④点火確認の代わりに、燃焼室の外観の色だけを見て着火の有無を判断する。
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正解 ③点火が確認できない場合は燃料の供給を止め、原因確認の上で再点火をやり直す。
解説
点火用バーナの点火が確認できない場合は、そのまま主バーナへ燃料を供給することはせず、燃料の供給を停止して原因を確認した上で、あらためてプレパージから再点火の手順をやり直すことが求められる。

他の選択肢が不適切な理由
点火確認を待たずに主バーナへ燃料を供給することは未燃ガスの滞留や爆発的燃焼につながるおそれがあり、適切な措置ではない。点火確認の有無にかかわらず主バーナを作動させ続けることも同様に危険な措置であり、適切ではない。燃焼室の外観の色だけで着火の有無を判断する方法は火炎検出器による確実な検知に代わるものではなく、適切な措置とはいえない。
問93-8

燃焼中に失火(火炎が消える現象)が生じた場合の燃焼安全装置の動作として、最も適切なものはどれか。

  • ①失火を検知しても、次の点火のタイミングまでそのまま燃料の供給を続ける。
  • ②失火を検知すると、送風機を停止させて炉内への空気の流入を止める。
  • ③失火を検知すると、まず燃焼用空気の量を増やしてから再点火を試みる。
  • ④失火を検知すると、直ちに燃料遮断弁を閉じ、未燃ガスの滞留を防ぐ。
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正解 ④失火を検知すると、直ちに燃料遮断弁を閉じ、未燃ガスの滞留を防ぐ。
解説
燃焼中に失火が生じると、火炎検出器がこれを検知し、燃料遮断弁を直ちに閉じて燃料の供給を停止することで、未燃ガスが炉内や煙道に滞留し続けることによる爆発などの重大な事故を防止する。

他の選択肢が不適切な理由
失火を検知してもそのまま燃料供給を続けることは未燃ガスの滞留を招き、極めて危険な措置である。失火を検知して送風機を停止することは、かえって未燃ガスの排出を妨げることになり適切ではない。失火を検知した直後にまず空気量を増やして再点火を試みることも、安全確認前の危険な操作であり、燃料遮断が優先される。
問103-8

燃焼安全装置の点検・保守に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①火炎検出器やインターロックが正しく作動するか点検し、信頼性を維持する。
  • ②燃焼安全装置は耐久性が高いため、法定検査とは別の点検は特に行う必要がない。
  • ③燃焼安全装置の点検は、耐用年数を過ぎてから初めて行えば十分である。
  • ④燃焼安全装置の点検は、使用する燃料の種類を変更した場合に限り行えばよい。
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正解 ①火炎検出器やインターロックが正しく作動するか点検し、信頼性を維持する。
解説
燃焼安全装置は重大な事故を防ぐための最後の砦となる装置であるため、火炎検出器やインターロックなどが確実に作動するかどうかを日常及び定期の点検によって確認し、機能の信頼性を維持し続けることが不可欠である。

他の選択肢が不適切な理由
燃焼安全装置も他の機器と同様に経年劣化や汚れなどにより不具合を生じる可能性があり、法定検査以外の点検が不要という記述は誤りである。耐用年数を過ぎてから初めて点検を行うという考え方では、その間の不具合を見逃すおそれがあり適切ではない。燃料の種類を変更した場合に限らず、日常的・定期的な点検が求められるものであり、この記述は不十分である。

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