2026年版・2-8

附属品の点検と整備の一問一答

2級ボイラー技士試験「ボイラーの取扱いに関する知識」から、附属品の点検と整備に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-8

安全弁の作動状態を確認するための日常的な点検方法として、最も適切なものはどれか。

  • ①安全弁は一度取り付ければ調整の必要がない部品であるため、点検自体を省略してよい。
  • ②試験用のレバー等を操作して弁を強制的に開放し、蒸気が正常に吹き出すことを確認する。
  • ③安全弁の点検は年に一度の性能検査のときにのみ行えばよく、日常点検は不要である。
  • ④安全弁の作動確認は、圧力計の指示を見るだけで代用でき、実際に作動させる必要はない。
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正解 ②試験用のレバー等を操作して弁を強制的に開放し、蒸気が正常に吹き出すことを確認する。
解説
安全弁は、試験用のレバー等を操作して弁を強制的に開放し、実際に蒸気が正常に吹き出すことを確認する方法で日常的に作動状態を点検する。固着などにより作動しない状態を見逃さないための重要な点検である。

他の選択肢が不適切な理由
安全弁はばねの劣化や弁座の固着が生じうる部品であり、調整・点検が不要という記述は誤りである。安全弁は最終的な安全装置であるため、年一度の検査だけでなく日常的な点検も必要である。圧力計の指示だけでは弁自体が正常に作動するかどうかは分からず、実際の作動確認に代えることはできない。
問22-8

水面計のガラス管や連絡管に関する日常の整備として、最も適切なものはどれか。

  • ①水面計のガラス管は交換や清掃を必要としない耐久部品であるため、整備の対象外である。
  • ②連絡管のコックの通路に詰まりがないかを点検し、ガラス管の汚れがあれば清掃する。
  • ③連絡管のコックは一度開放したら、以後は閉じずに常時全開のままにしておけばよい。
  • ④水面計の整備は圧力計の整備と同一の手順で行うため、点検項目は存在しない。
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正解 ②連絡管のコックの通路に詰まりがないかを点検し、ガラス管の汚れがあれば清掃する。
解説
水面計は連絡管のコック通路に不純物が詰まると正しい水位を示さなくなるため、通路の詰まりを点検するとともに、ガラス管が汚れて水位が見えにくくなっていないか確認し、必要に応じて清掃を行う。

他の選択肢が不適切な理由
ガラス管は使用に伴い汚れや傷が生じるため、整備の対象外とする記述は誤りである。コックは機能試験の際に閉じて吹出しを行う必要があり、常時全開のままにしてよいものではない。水面計と圧力計は構造も点検項目も異なる別々の附属品であり、同一の手順で済むという記述は誤りである。
問32-8

圧力計の点検・整備に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①圧力計はシポン管(サイホン管)の内部を空にしておくことで、常により正確な指示が得られる。
  • ②定期的に予備の圧力計や基準となる計器と比較試験を行い、指示に狂いがないかを確認する。
  • ③圧力計は一度取り付けたら分解や比較試験を行わず、耐用年数まで使い続ければよい。
  • ④圧力計の整備は燃料の点検と兼ねて行うものであり、独立した点検項目は存在しない。
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正解 ②定期的に予備の圧力計や基準となる計器と比較試験を行い、指示に狂いがないかを確認する。
解説
圧力計は経年により指示に狂いが生じることがあるため、定期的に予備の圧力計や基準となる計器と比較する試験を行い、正確に指示しているかを確認する必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
シポン管には水を満たしておくことで、蒸気が圧力計本体に直接触れないようにし、計器を保護する仕組みになっており、空にしておくことは適切な整備とはいえない。圧力計も機械的な計器である以上、経年劣化により誤差が生じうるため、比較試験を省略してよいという記述は誤りである。圧力計の点検は燃料系統の点検とは独立した別の点検項目であり、兼ねて行うものではない。
問42-8

低水位燃料しゃ断装置の整備における注意点として、最も適切なものはどれか。

  • ①低水位燃料しゃ断装置は電気配線さえ正常であれば、機械部分の点検はさほど必要ない。
  • ②低水位燃料しゃ断装置は給水ポンプの一部にすぎないため、給水ポンプの点検だけで代用できる。
  • ③電極やフロート等の可動部に汚れや固着が生じていないか点検し、定期的に作動試験を実施する。
  • ④低水位燃料しゃ断装置の整備は、ボイラーを廃止する直前にまとめて一度に済ませればよい。
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正解 ③電極やフロート等の可動部に汚れや固着が生じていないか点検し、定期的に作動試験を実施する。
解説
低水位燃料しゃ断装置は、電極やフロートなどの可動部にスケールや汚れが付着して固着すると正しく作動しなくなるため、これらの部位を点検するとともに、定期的に実際に水位を下げるなどして作動試験を行う必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
電気配線が正常でも、電極やフロート等の機械的な部分が汚れや固着で動かなければ正しく作動しないため、機械部分の点検を省略してよいという記述は誤りである。低水位燃料しゃ断装置は給水ポンプとは別の独立した安全装置であり、給水ポンプの点検で代用できるものではない。この装置は運転中の安全に直結するため、日常的・定期的な整備が必要であり、廃止直前にまとめて行うという考え方は不適切である。
問52-8

可溶栓(溶栓)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①可溶栓は、一度取り付けてしまうと半永久的に機能するため、取り替える必要がない部品である。
  • ②可溶栓は蒸気の圧力だけを調整するための装置であり、水位とは直接の関係がない。
  • ③可溶栓はあくまで水質だけを検査するための器具であり、燃焼状態の把握には利用されない。
  • ④一定の温度で溶融して低水位時などの過熱を知らせる安全装置で、定期的な取替えが必要である。
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正解 ④一定の温度で溶融して低水位時などの過熱を知らせる安全装置で、定期的な取替えが必要である。
解説
可溶栓は、低水位などにより伝熱面が異常に加熱されたときに一定の温度で溶融し、内部の蒸気や水を放出して異常を知らせる安全装置である。溶融部分は経年で劣化することがあるため、性能を過信せず定期的に取り替える必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
可溶栓の溶融部分は経年劣化により本来の溶融温度からずれるおそれがあるため、半永久的に機能するという記述は誤りである。可溶栓は水位の異常低下に伴う過熱を知らせる装置であり、蒸気圧力を調整する機能は持たない。可溶栓は水質検査の器具ではなく、異常な過熱を検知するための安全装置である。
問62-8

附属品の一つである逃がし弁について、安全弁との違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①逃がし弁は温水ボイラー等で圧力を逃がすために用いられ、蒸気ボイラーの安全弁とは用途が異なる。
  • ②逃がし弁と安全弁とは、構造・用途がほぼ同じであるため、呼び方が違うだけで区別する必要はない。
  • ③逃がし弁はあくまでも水位だけを調整するための弁であり、圧力に関する装置ではない。
  • ④逃がし弁は燃料の流量を調整するために用いる弁であり、安全弁とは別の系統に設置される。
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正解 ①逃がし弁は温水ボイラー等で圧力を逃がすために用いられ、蒸気ボイラーの安全弁とは用途が異なる。
解説
逃がし弁は主に温水を扱うボイラーなどで、内部の圧力が上がりすぎたときに圧力を逃がすために用いられる弁であり、蒸気ボイラーで気体である蒸気の圧力を制御する安全弁とは扱う対象や設置される系統が異なる。

他の選択肢が不適切な理由
逃がし弁と安全弁は目的が似ている点はあるものの、対象とする流体や構造上の違いがあり、全く同じで区別不要とする記述は誤りである。逃がし弁は圧力に関する附属品であり、水位を調整する弁ではない。逃がし弁は圧力を制御するための弁であり、燃料の流量を調整する弁ではない。
問72-8

附属品の点検記録を作成し保存することの意義として、最も適切なものはどれか。

  • ①点検記録はあくまで形式的な書類にすぎず、実際の点検内容や結果を反映させる必要はない。
  • ②点検記録さえ作成しておけば、その後の実際の点検作業そのものは省略してもよい。
  • ③点検記録は法令上の義務とは無関係な社内資料であり、保存期間は特に定められていない。
  • ④点検内容や結果を記録に残すことで、経年変化や不具合の兆候を継続的に把握しやすくなる。
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正解 ④点検内容や結果を記録に残すことで、経年変化や不具合の兆候を継続的に把握しやすくなる。
解説
附属品の点検内容や結果を記録として残しておくことで、時間の経過に伴う劣化の傾向や、不具合の兆候を継続的に把握しやすくなり、次回以降の点検や整備の計画にも役立てることができる。

他の選択肢が不適切な理由
点検記録は実際に行った点検の内容・結果を正確に反映させるべきものであり、形式的な書類として扱ってよいものではない。記録の作成は点検を行った結果をまとめるものであり、記録があるからといって実際の点検作業を省略できるわけではない。定期自主検査の記録については一定期間保存することが求められており、保存期間と全く無関係とはいえない。
問82-8

給水装置(給水ポンプ・給水弁等)の点検・整備における注意点として、最も適切なものはどれか。

  • ①給水装置は、予備機を備えてさえいれば、稼働機側の点検は行わなくてもよい。
  • ②ポンプの吐出量や弁の開閉状態を点検し、給水系統に不具合がないことを日常的に確認する。
  • ③給水装置の整備は水質管理とは別の分野の話であり、水質検査の結果を考慮する必要はない。
  • ④給水装置は電動機部分にのみ注意すればよく、弁やポンプ本体の点検は不要である。
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正解 ②ポンプの吐出量や弁の開閉状態を点検し、給水系統に不具合がないことを日常的に確認する。
解説
給水装置は水位維持に直結する重要な機器であるため、ポンプの吐出量や各弁の開閉状態を点検し、給水系統全体に不具合がないことを日常的に確認する必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
予備機があっても実際に使用している機器自体に不具合が生じることがあるため、稼働機側の点検を省略してよいという記述は誤りである。給水中の水質はスケールや腐食に影響するため、給水装置の整備を水質管理と切り離して考えることは適切ではない。給水装置は電動機だけでなくポンプ本体や弁など機械的な部分の状態も給水機能に直結するため、それらの点検を省略してよいという記述は誤りである。
問92-8

附属品の点検・整備を行う際に共通して重視すべき考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①附属品はいずれも外観にさえ変化がなければ、内部の機能も正常であると判断してよい。
  • ②附属品の点検は費用や手間がかなりかかるため、目視できる範囲だけを確認すれば十分である。
  • ③それぞれの附属品が持つ安全上の役割を理解し、実際に機能するかを確認する形で点検する。
  • ④附属品の点検・整備は運転員の判断に委ねず、常にメーカーの立会いがなければ実施できない。
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正解 ③それぞれの附属品が持つ安全上の役割を理解し、実際に機能するかを確認する形で点検する。
解説
安全弁・水面計・低水位燃料しゃ断装置・可溶栓など、それぞれの附属品には固有の安全上の役割があるため、その役割を理解したうえで、実際に機能するかどうかを確かめる形で点検・整備を行うことが重要である。

他の選択肢が不適切な理由
外観に変化が見られなくても内部の可動部が固着している場合があり、外観確認だけで機能を判断してよいという記述は誤りである。目視だけの確認では作動しない状態を見逃すおそれがあり、実際の作動確認を伴わない点検は不十分である。日常的な点検は運転員自身が行うべき業務であり、常にメーカーの立会いを必要とするという記述は実務の実態に合わない。
問102-8

附属品に不具合が見つかった場合の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①不具合が見つかっても、安全弁以外の附属品であれば運転には影響しないと判断する。
  • ②不具合の内容にかかわらず、次回の定期自主検査までは運転を継続してかまわない。
  • ③附属品の不具合は、運転操作の工夫(燃焼量の調整等)だけでカバーし、修理は後回しにする。
  • ④速やかに補修または部品の交換を行い、正常に機能することを確認したうえで運転を継続する。
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正解 ④速やかに補修または部品の交換を行い、正常に機能することを確認したうえで運転を継続する。
解説
附属品に不具合が見つかった場合は、速やかに補修または部品の交換を行い、正常に機能することを確認したうえで運転を継続する必要がある。附属品はいずれも安全確保に関わる機能を担っているため、放置は事故につながるおそれがある。

他の選択肢が不適切な理由
安全弁以外の附属品であっても水位や圧力の監視、水質管理など安全に関わる機能を担っており、影響がほとんどないという判断は不適切である。附属品の不具合を次回の定期自主検査まで放置することは、その間の安全性を損なう危険な対応である。運転操作の工夫だけでは附属品自体の故障を根本的に解決できず、必要な修理を後回しにする考え方は不適切である。

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