2026年版・2-5

吹出し(ブロー)作業の一問一答

2級ボイラー技士試験「ボイラーの取扱いに関する知識」から、吹出し(ブロー)作業に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-5

ボイラーの吹出し(ブロー)作業を行う目的として、最も適切なものはどれか。

  • ①缶底に沈殿したスラッジや不純物を排出し、ボイラー水の濃度を適正に保つため。
  • ②燃焼室内の未燃ガスを排出し、点火時の爆発を防止するために行うものである。
  • ③蒸気配管内に付着したすすを除去し、蒸気の質を高めるために行うものである。
  • ④圧力計や水面計の指示の誤差を確実に修正するために、定期的に行う操作である。
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正解 ①缶底に沈殿したスラッジや不純物を排出し、ボイラー水の濃度を適正に保つため。
解説
吹出し(ブロー)は、ボイラー缶底に沈殿したスラッジ(泥状の沈殿物)や不純物を排出するとともに、ボイラー水中に濃縮された不純物の濃度を適正な範囲に保つために行う操作である。

他の選択肢が不適切な理由
蒸気配管内のすすの除去は、すす吹き(スートブロー)など別の作業で対応するものであり、吹出し作業の目的ではない。圧力計や水面計の指示誤差の修正は、計器そのものの点検・交換で対応するものであり、吹出し作業とは異なる。燃焼室内の未燃ガスの排出はプレパージの目的であり、吹出し作業とは別の操作である。
問22-5

ボイラー及び圧力容器安全規則に定められている吹出し作業時の遵守事項として、最も適切なものはどれか。

  • ①吹出し作業は必ず二人一組で行い、一人だけで作業してはならないと定められている。
  • ②一人の作業者が同時に二以上のボイラーの吹出しを行ってはならないと定められている。
  • ③吹出し作業は運転員以外の者に任せてもよく、資格の有無は問われないと定められている。
  • ④吹出し作業中は他の作業も並行して進めることで、作業効率を高めなければならない。
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正解 ②一人の作業者が同時に二以上のボイラーの吹出しを行ってはならないと定められている。
解説
関係規則では、一人の作業者が同時に二以上のボイラーの吹出しを行ってはならないと定められている。複数のボイラーを掛け持ちして吹出しを行うと、それぞれの水位監視がおろそかになり、事故につながる危険があるためである。

他の選択肢が不適切な理由
吹出し作業中は他の作業を行わず、吹出しに専念することが求められており、並行して他の作業を進めることは規定に反する。二人一組で行うことまでは定められておらず、一人で行うこと自体を禁じているわけではない。ボイラーの取扱いはボイラー技士等の有資格者が行うべき業務であり、資格を問わないという記述は誤りである。
問32-5

吹出し作業中の運転員の行動として、最も適切なものはどれか。

  • ①吹出し弁を開いたら、その場を離れて他の点検作業を並行して進めるようにする。
  • ②吹出し中は水面計を見る必要がなく、吹出し弁の開度だけを確認していればよい。
  • ③吹出しの操作に専念し、他の作業を並行して行わないようにすることが求められる。
  • ④吹出し作業はすべて自動化されているため、作業中は特に注意を払う必要性がない。
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正解 ③吹出しの操作に専念し、他の作業を並行して行わないようにすることが求められる。
解説
吹出し作業中は水位の急激な変化などに即座に対応できるよう、他の作業を行わずに吹出しの操作に専念することが求められる。

他の選択肢が不適切な理由
吹出し弁を開いたままその場を離れることは、水位の急変に気付けず危険な状態を招くおそれがある。吹出し作業には運転員による監視が不可欠であり、自動化されていても注意を怠ってよい理由にはならない。吹出し中は水位の変化を継続的に確認する必要があり、弁の開度だけを見ていればよいという考え方は不十分である。
問42-5

急開弁と漸開弁(絞り弁)が直列に設けられた吹出し管を操作する際の、開ける順序として、最も適切なものはどれか。

  • ①急開弁と漸開弁を同時に全開にし、できるだけ短時間で吹出しを終えるようにする。
  • ②先に漸開弁を全開近くまで開いてから、急開弁を一気に開いて吹出しを行うようにする。
  • ③先に急開弁を全開にしてから、漸開弁を徐々に開いて吹出し量を調整するようにする。
  • ④どちらの弁を先に開いたとしても、吹出し作業の安全性にはほとんど影響しない。
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正解 ③先に急開弁を全開にしてから、漸開弁を徐々に開いて吹出し量を調整するようにする。
解説
急開弁と漸開弁を直列に備えた吹出し管では、まず急開弁を全開にしたうえで、漸開弁を徐々に開いて吹出し量を調整する順序で操作する。漸開弁で流量を細かく調整することで、急激な圧力変化や衝撃を避けることができる。

他の選択肢が不適切な理由
漸開弁を先に全開にしてから急開弁を一気に開くと、吹出し量を細かく調整できないまま急激な流れが生じ、配管に衝撃を与えるおそれがある。両方を同時に全開にすると流量調整ができず、急激な圧力変化を招く危険がある。開ける順序は吹出し量の調整方法に直結する重要な事項であり、安全性に影響しないという記述は誤りである。
問52-5

急開弁と漸開弁が直列に設けられた吹出し管の弁を閉じる際の順序として、最も適切なものはどれか。

  • ①漸開弁を先に閉じて吹出しを絞ったのち、最後に急開弁を閉じて完全に止める。
  • ②閉じる順序は開ける順序と無関係であり、どちらを先に閉じてもよい。
  • ③漸開弁と急開弁を同時に閉じることが、配管への衝撃を避けるうえで最も望ましい。
  • ④急開弁を先に閉じたのち、漸開弁は開けたままにして次回の吹出しに備える。
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正解 ①漸開弁を先に閉じて吹出しを絞ったのち、最後に急開弁を閉じて完全に止める。
解説
弁を閉じるときは、開けるときとは逆に、まず漸開弁を閉じて吹出し量を徐々に絞り、最後に急開弁を閉じて完全に止める順序で操作する。この順序により配管への急激な圧力変化を避けることができる。

他の選択肢が不適切な理由
急開弁を先に閉じてしまうと漸開弁と缶体との間に高圧の水が閉じ込められた状態になりやすく、適切な操作とはいえない。次回に備えて漸開弁を開けたままにすることは、吹出し管を締め切らない不完全な状態を残すため不適切である。開閉の順序は配管への衝撃防止に関わる重要な事項であり、開ける順序と関係がないという記述、また同時に閉じるという操作はいずれも適切ではない。
問62-5

吹出し作業の実施時間帯について配慮すべき事項として、最も適切なものはどれか。

  • ①吹出し作業はあえて蒸気使用量が最も多い時間帯に合わせて行うことが望ましい対応である。
  • ②吹出し作業は必ず夜間の消灯後に行い、日中の作業とは重ならないようにする対応である。
  • ③他の作業員が近くにいない夜間などは、監視の目が届きにくい時間帯を避けて実施すべきである。
  • ④実施時間帯は吹出し作業の安全性に一切関係がなく、いつ行っても結果はほとんど同じことである。
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正解 ③他の作業員が近くにいない夜間などは、監視の目が届きにくい時間帯を避けて実施すべきである。
解説
吹出し作業は水位の急変などに対応する必要があるため、他の作業員が近くにおらず、異常時に応援を得にくい夜間などの時間帯は避け、監視や応援が得やすい体制のもとで実施することが望ましい。

他の選択肢が不適切な理由
吹出し作業をあえて夜間の消灯後に限定する必要はなく、むしろ監視の目が届きにくい時間帯は避けるべきである。実施する時間帯によって異常発生時の対応のしやすさが変わるため、時間帯が安全性に関係しないという記述は誤りである。蒸気使用量が多い時間帯に吹出しを行うと圧力や水位の変動と重なりやすく、かえって望ましくない。
問72-5

吹出し作業を行う頻度・タイミングの考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①吹出しの頻度は蒸気の使用先の都合のみで決めるべきで、ボイラー水の状態は考慮しなくてよい。
  • ②吹出しは一度実施すればその効果が半永久的に続くため、以後はもう全く行わなくてよい。
  • ③吹出しは燃焼を停止した直後の高温状態でこそ、かえって最も安全に行える作業である。
  • ④ボイラー水の濃縮度合いや沈殿物の状況に応じて、あらかじめ定めた頻度・手順に従って行う。
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正解 ④ボイラー水の濃縮度合いや沈殿物の状況に応じて、あらかじめ定めた頻度・手順に従って行う。
解説
吹出しは、ボイラー水中の不純物の濃縮度合いや缶底への沈殿物の状況などを踏まえ、あらかじめ定めた頻度・手順に従って計画的に行う必要がある。行き当たりばったりに行うものではない。

他の選択肢が不適切な理由
ボイラー水は運転を続ける限り不純物が持ち込まれ続けるため、一度の吹出しの効果が半永久的に続くという記述は誤りである。吹出しは水位や圧力の管理に注意を要する作業であり、高温状態でこそ安全という記述は不適切である。吹出しの頻度はボイラー水の濃縮状況など缶内の状態を踏まえて定めるべきであり、蒸気使用先の都合のみで決めてよいものではない。
問82-5

複数のボイラーが共通の吹出し管(吹出し集合管)に接続されている場合の注意点として、最も適切なものはどれか。

  • ①他のボイラーの吹出し作業と重ならないようにし、同時に複数のボイラーの吹出しを行わない。
  • ②共通の吹出し管を使う場合、個々のボイラーの水位をいちいち確認する必要はなくなる。
  • ③共通の吹出し管は排出量が分散される分、通常より吹出し時間をかなり短縮してよい。
  • ④共通の吹出し管があるならば、複数のボイラーの吹出し弁を同時に開いても特段差し支えない。
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正解 ①他のボイラーの吹出し作業と重ならないようにし、同時に複数のボイラーの吹出しを行わない。
解説
共通の吹出し管(吹出し集合管)に複数のボイラーが接続されている場合、同時に複数のボイラーの吹出しを行うと、水位監視がおろそかになったり、配管内で相互に影響が生じたりする危険があるため、他のボイラーの吹出し作業と重ならないよう調整する必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
複数のボイラーを同時に吹出しすることは監視の分散を招くため、共通管があっても認められる操作ではない。共通の吹出し管を用いていても、各ボイラーの水位は個別に確認し続ける必要がある。共通管を使うことと吹出しに必要な時間とは直接関係がなく、時間を短縮してよい根拠にはならない。
問92-5

吹出し作業の終了後に確認すべき事項として、最も適切なものはどれか。

  • ①吹出し後の水位は自然に元へ戻るため、給水を行わずそのまま放置してよいという対応である。
  • ②吹出し作業の終了確認は次回の吹出しを行う直前にまとめて行えばよいという対応である。
  • ③吹出し弁を閉じたことだけを確認すればよく、水位の回復まではあえて確認しなくてよい。
  • ④吹出し弁が確実に閉じていることと、水位が適正な常用水位まで回復していることを確認する。
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正解 ④吹出し弁が確実に閉じていることと、水位が適正な常用水位まで回復していることを確認する。
解説
吹出し作業の終了後は、吹出し弁が確実に閉じられ漏れがないことを確認するとともに、吹出しによって低下した水位が給水により適正な常用水位まで回復していることを確認する必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
弁が閉じていても水位が回復していなければ、その後の運転で水位不足による危険が生じるため、水位確認を省略してよいものではない。吹出しのたびに終了確認を行うべきであり、次回の吹出し直前にまとめて確認するという考え方は危険である。吹出しにより低下した水位は給水によって回復させる必要があり、放置して自然に戻るものではない。
問102-5

吹出し作業を行う運転員に求められる基本的な心構えとして、最も適切なものはどれか。

  • ①吹出し作業は手順がきわめて単純であるため、水面計を見ずに弁の操作だけに専念すればよい。
  • ②吹出し作業は補助的な作業にすぎないため、他の重要な作業より優先度を下げてよいとする見方である。
  • ③吹出し作業中に水位がかなり下がりすぎても、あらかじめ決めた吹出し時間は必ず守るべきである。
  • ④水面計の水位を常に注視しながら弁を操作し、異常があれば直ちに作業を中断できるようにしておく。
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正解 ④水面計の水位を常に注視しながら弁を操作し、異常があれば直ちに作業を中断できるようにしておく。
解説
吹出し作業を行う運転員は、弁の操作と並行して水面計に映る水位を常に注視し、水位が想定より下がりすぎるなどの異常があれば直ちに作業を中断できるようにしておく心構えが必要である。

他の選択肢が不適切な理由
吹出しは水位を大きく変化させる作業であるため、水面計を見ずに弁の操作だけに集中することは危険である。あらかじめ決めた時間であっても、水位の低下が想定以上であれば直ちに作業を中断すべきであり、時間厳守を優先する考え方は不適切である。吹出しはボイラー水の管理に直結する重要な作業であり、優先度を下げてよい補助的な作業とはいえない。

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