2026年版・2-2

点火及び使用中の操作の一問一答

2級ボイラー技士試験「ボイラーの取扱いに関する知識」から、点火及び使用中の操作に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-2

油だきボイラーにおける点火操作の一般的な手順として、最も適切なものはどれか。

  • ①点火用のパイロットバーナーに着火した後、主バーナーの燃料弁を徐々に開いて点火する。
  • ②主バーナーの燃料弁を先に全開にしてから、後で点火用のパイロットバーナーに着火する。
  • ③点火操作の順序は燃焼室の形状ごとに大きく異なり、共通した基本手順は存在しない。
  • ④主バーナーと点火用のパイロットバーナーの燃料弁を同時に全開にして一気に点火する。
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正解 ①点火用のパイロットバーナーに着火した後、主バーナーの燃料弁を徐々に開いて点火する。
解説
点火操作では、まず種火となるパイロットバーナーに着火して炎を確保したうえで、主バーナーの燃料弁を徐々に開いて点火する順序が基本となる。先に主燃料を送ってしまうと未着火の燃料が炉内に滞留し、爆発的な着火(炉内爆発)を招く危険がある。

他の選択肢が不適切な理由
種火より先に主燃料を全開にすると、未燃燃料が炉内に充満してから着火することになり危険である。両方を同時に全開にする操作も同様に未燃燃料の滞留を招き危険である。燃焼室の形状によらず、種火確保後に主燃料を送るという基本的な順序は共通している。
問22-2

点火操作を行ったが所定時間内に着火しなかった場合の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①点火用のトーチをいったん取り除いてから、主バーナーの燃料弁だけを開け続けて待つ。
  • ②着火を確実にするため、燃料弁をさらに大きく開いて燃料の供給量を一気に増やしてみる。
  • ③着火するまで燃料の供給を止めずに、そのまま点火操作を根気強く継続して様子を見る。
  • ④直ちに燃料の供給を止め、炉内を再度換気(再プレパージ)してから点火操作をやり直す。
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正解 ④直ちに燃料の供給を止め、炉内を再度換気(再プレパージ)してから点火操作をやり直す。
解説
所定時間内に着火しない場合は、直ちに燃料の供給を停止し、炉内に滞留した未燃燃料を排出するため再度プレパージを行ってから、改めて点火操作をやり直す必要がある。未換気のまま再点火を試みると爆発的着火の危険がある。

他の選択肢が不適切な理由
着火しない状態で燃料量を増やすと未燃燃料が増えるだけで危険性が高まる。点火用のトーチを外して主燃料だけを送り続けることは着火源を失わせるうえ危険を増す操作である。着火しないまま燃料供給を継続すると炉内に未燃燃料が蓄積し、重大事故につながる。
問32-2

ボイラーをたき始めた直後に見られる現象として、最も適切なものはどれか。

  • ①缶水は加熱されても体積がほとんど変化しないため、点火直後の水位は一定に保たれる。
  • ②缶水の膨張により水位が上昇する傾向があるため、水面計の水位変化に注意して監視する。
  • ③点火直後は圧力が急激に低下する現象が起こるため、給水を止めて様子を見る必要がある。
  • ④点火直後はまず水位が大きく低下する現象が起こるため、直ちに大量の給水を行う。
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正解 ②缶水の膨張により水位が上昇する傾向があるため、水面計の水位変化に注意して監視する。
解説
点火してたき始めると缶水が加熱されて膨張し、水位が一時的に上昇する傾向が見られる。この時期は水面計の水位変化を注意深く監視し、異常な上昇や下降がないかを確認する必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
水は加熱されると体積が増加する性質があり、点火直後に水位が一定に保たれるという記述は誤りである。点火直後は圧力が上昇していく過程にあり、急激に低下する現象は通常起こらない。点火直後に水位が大きく低下するという記述も事実に反しており、誤った給水操作を招く危険な考え方である。
問42-2

点火後、圧力が上昇していく過程での操作として、最も適切なものはどれか。

  • ①空気抜き弁は給水系統に付属する弁であり、圧力上昇時の操作とは関係がない。
  • ②空気抜き弁は点火の前に閉じておき、圧力が最高使用圧力に達するまで開けない。
  • ③空気抜き弁を開けておき、白い蒸気が連続して出てくるのを確認してから閉じる。
  • ④空気抜き弁は安全弁の代わりとなる装置であるため、常に全開のまま運転する。
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正解 ③空気抜き弁を開けておき、白い蒸気が連続して出てくるのを確認してから閉じる。
解説
点火時には胴内に残っている空気を排出するため空気抜き弁を開けておき、内部の水が沸騰して白い蒸気が連続して出るようになったことを確認してから閉じる。空気が残ったままだと圧力計の指示が不正確になったり、缶体を傷める原因になったりする。

他の選択肢が不適切な理由
空気抜き弁を閉じたままにすると胴内の空気が排出されず、圧力上昇の過程で不具合を生じる。空気抜き弁は安全弁とは構造・目的が異なる別の附属品であり、代用することはできない。空気抜き弁は蒸気側(胴内)の空気を排出するための弁であり、給水系統の弁ではない。
問52-2

運転中に燃焼量を調整する際の一般的な考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①燃焼量の調整は自動制御装置のみが行うものであり、運転員は一切関与すべきではない。
  • ②燃焼量は一度設定したら、蒸気使用量が変化しても一定のまま変更しないほうがよい。
  • ③圧力計や蒸気使用量の変化を見ながら、燃焼量を緩やかに増減させて負荷変動に対応する。
  • ④燃焼量は圧力計の指示にかかわらず、燃料の残量だけを基準にして調整すればよい方法である。
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正解 ③圧力計や蒸気使用量の変化を見ながら、燃焼量を緩やかに増減させて負荷変動に対応する。
解説
運転中は圧力計の指示や蒸気の使用状況を注視し、負荷の変動に応じて燃焼量を緩やかに増減させることで、圧力を安定させ、急激な負荷変動によるキャリオーバなどの不具合を防ぐ。

他の選択肢が不適切な理由
蒸気使用量は時間帯や作業状況で変動するため、燃焼量を一定に固定すると圧力が不安定になる。燃焼量の調整は圧力や水位など複数の状態を見て行うべきであり、燃料残量だけを基準にするのは不適切である。自動制御装置があっても運転員による監視と手動介入は必要であり、関与しなくてよいという考え方は誤りである。
問62-2

burner(バーナー)の火炎の状態を運転中に監視する目的として、最も適切なものはどれか。

  • ①火炎の状態は水位の変化と直接関係するため、水面計の代わりとして利用できる。
  • ②火炎の色は燃料の種類にかかわらず常に一定であり、監視しても得られる情報はない。
  • ③火炎の監視は点火直後の一度だけ行えばよく、その後は確認する必要がない。
  • ④火炎の色や形状の異常から不完全燃焼や消火の兆候を早期に把握し、対応するため。
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正解 ④火炎の色や形状の異常から不完全燃焼や消火の兆候を早期に把握し、対応するため。
解説
運転中は燃焼室ののぞき窓等から火炎の色や形状を継続的に監視し、不完全燃焼やすすの発生、失火(消火)の兆候をいち早く発見して対応することが重要である。

他の選択肢が不適切な理由
火炎の色は燃料の種類や空気比によって変化するため、監視することで燃焼状態に関する有用な情報が得られる。火炎の監視は運転中継続して行うべきものであり、点火直後だけで済ませてよいものではない。火炎の状態と水位は別々の物理量であり、火炎の監視が水面計の代わりになることはない。
問72-2

運転中に排ガスの状態を確認する意義として、最も適切なものはどれか。

  • ①排ガスは煙突内で自然に浄化されるため、外部からの確認は特に必要ない。
  • ②排ガスの色や煙突からの排出状況を見て、燃焼状態が適正かどうかの目安とする。
  • ③排ガスの状態は燃焼状態と無関係であり、確認しても運転操作の参考にはならない。
  • ④排ガスの確認は年に一度の性能検査の際にのみ行えばよい項目である。
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正解 ②排ガスの色や煙突からの排出状況を見て、燃焼状態が適正かどうかの目安とする。
解説
煙突から排出される排ガスの色(黒煙の有無など)を確認することは、燃焼用空気量が適正かどうかを判断する目安の一つになる。黒煙が多い場合は空気不足による不完全燃焼が疑われ、燃焼調整の必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
排ガスの色は燃焼状態を反映するものであり、無関係とする記述は誤りである。排ガスが煙突内で自然に浄化されるという事実はなく、排出状況の確認を省略してよい根拠にはならない。排ガスの確認は日常の運転監視の一環として随時行うべきものであり、年一度の検査時に限られるものではない。
問82-2

運転中の圧力計の指針が急に大きく振れて安定しない場合の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①圧力計の指針が少し振れるのは通常の現象にすぎないため、原因を調べずにそのまま運転を続けてよい。
  • ②圧力計が不安定なときこそ、燃焼量をさらに増加させて圧力を早く安定させるようにする対応をとる。
  • ③圧力計の異常は水面計の水位とは全く無関係であるため、水位の確認までは特段必要としない。
  • ④圧力計のコックを閉じて指針の動きを確認し、圧力計自体の異常が疑われれば予備の圧力計に交換する。
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正解 ④圧力計のコックを閉じて指針の動きを確認し、圧力計自体の異常が疑われれば予備の圧力計に交換する。
解説
圧力計の指針が異常に振れる場合は、コックを閉じて指針の動きを確認するなどして圧力計自体の故障か配管の詰まりかを見極め、圧力計に異常があれば予備のものと交換して正確な指示を確保する必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
指針の異常な振れを原因不明のまま放置することは、圧力の実態を見誤る危険がある。圧力計が不安定な状況で燃焼量を急に増やすことは、実際の圧力を正しく把握できないまま行う危険な操作である。圧力と水位はともにボイラーの安全運転に直結する項目であり、一方に異常の疑いがあるときは他方も含めて確認するべきである。
問92-2

運転中にボイラー水位が水面計の中で小刻みに上下している状態についての説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①水面計の水位はどのような状態でも常に完全に静止しているべきであり、揺れは重大な異常を示す。
  • ②水位が上下に揺れている場合は、水面計そのものが破損している証拠であり直ちに使用を中止する。
  • ③缶水が沸騰している間はある程度の水位の揺れが生じるのが通常であり、直ちに異常とは限らない。
  • ④水位の揺れは燃料の性状のみによって生じる現象であり、蒸気の発生量とは全く無関係である。
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正解 ③缶水が沸騰している間はある程度の水位の揺れが生じるのが通常であり、直ちに異常とは限らない。
解説
ボイラー水は沸騰しながら蒸気を発生させているため、水面計に映る水位はある程度上下に揺れるのが通常の状態である。運転員はこの通常の揺れと、大きく偏った異常な変化とを見分けたうえで監視する必要がある。

他の選択肢が不適切な理由
沸騰による水位の揺れは正常な現象であり、常に完全な静止を求める考え方は実際の運転状況に合わない。水位が上下する現象自体は水面計の破損を意味するものではない。水位の揺れは蒸気発生(負荷)の状態によっても影響を受けるため、燃料の性状だけが原因とする記述は不適切である。
問102-2

運転を停止(消火)する際の一般的な操作の考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①蒸気の送り出しを先に止めれば、それ以降は燃料供給や給水の状態を特に気にしなくてよい進め方である。
  • ②運転停止の操作は点火操作と全く関係のない別の操作であるため、共通して注意すべき点は存在しない。
  • ③燃料の供給を止めて燃焼を停止させたのち、蒸気の送り出しを止め、圧力の低下を確認しながら手順を進める。
  • ④圧力を保ったまま燃料供給だけを瞬時に全停止し、その他の手順は特に決めずその場の判断に任せる進め方である。
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正解 ③燃料の供給を止めて燃焼を停止させたのち、蒸気の送り出しを止め、圧力の低下を確認しながら手順を進める。
解説
運転を停止するときは、まず燃料の供給を止めて燃焼を止め、その後蒸気の送り出しを止めるとともに、圧力や水位の変化を確認しながら順序立てて手順を進める必要がある。手順を守ることで急激な圧力変化や水位異常を避けられる。

他の選択肢が不適切な理由
手順を定めずその場の判断に任せる進め方は、圧力や水位の急変を見落とす危険がある。蒸気の送り出しだけを止めて燃料供給や給水を確認しないと、燃焼が続いたまま蒸気需要が失われ危険な状態になりかねない。点火操作と停止操作はいずれも圧力・水位の変化を確認しながら順序立てて行う点で共通しており、無関係とはいえない。

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