2026年版・1-6

附属設備(給水装置・エコノマイザ・過熱器)の一問一答

2級ボイラー技士試験「ボイラーの構造に関する知識」から、附属設備(給水装置・エコノマイザ・過熱器)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-6

ボイラー給水に用いる渦巻ポンプに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①羽根車の回転による遠心力を利用して水に圧力を与える、遠心ポンプである。
  • ②蒸気の噴射力を利用して水を押し込む、かなり旧式の往復動式ポンプである。
  • ③ピストンの往復運動によって水を押し出す、容積式のポンプである。
  • ④空気の圧力差だけを利用して、水を吸い上げる形式のポンプである。
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正解 ①羽根車の回転による遠心力を利用して水に圧力を与える、遠心ポンプである。
解説
渦巻ポンプは電動機などで羽根車を回転させ、そのときに生じる遠心力を利用して水に圧力を与え送り出す遠心ポンプの一種で、ボイラー給水用として広く用いられている。

他の選択肢が不適切な理由
蒸気の噴射力を利用する方式はインゼクタの説明であり渦巻ポンプとは異なる。ピストンの往復運動を利用するのは往復動ポンプの説明であり渦巻ポンプは容積式ではなく遠心式である。空気の圧力差だけを利用する方式ではなく、羽根車の回転による遠心力を利用する方式である。
問21-6

インゼクタに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①電動機によって羽根車を回転させ、その遠心力だけによって給水する装置である。
  • ②ピストンの往復運動によって給水する、常用の主要な給水装置である。
  • ③蒸気の噴射で生じる負圧を利用して給水し、非常用として用いられることが多い。
  • ④燃焼用の空気を、あらかじめ十分に予熱するために用いる装置である。
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正解 ③蒸気の噴射で生じる負圧を利用して給水し、非常用として用いられることが多い。
解説
インゼクタはボイラー自身が発生させた蒸気を噴射させ、それによって生じる負圧を利用して給水を吸い込み押し込む装置で、電源を必要としないため停電時などの非常用・予備用の給水装置として用いられることが多い。

他の選択肢が不適切な理由
電動機で羽根車を回転させる方式は渦巻ポンプの説明でありインゼクタとは異なる。ピストンの往復運動による給水は往復動ポンプの説明であり、インゼクタは常用の主給水装置というよりも予備用として位置づけられることが多い。燃焼用空気を予熱する機能はなく、インゼクタは給水を行う装置である。
問31-6

エコノマイザ(節炭器)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①燃焼用の空気だけを予熱し、給水の予熱は行わない装置である。
  • ②燃焼ガスの余熱で給水を予熱し、燃料節約と効率向上を図る装置である。
  • ③飽和蒸気を過熱蒸気に変えるため、燃焼ガスの熱を利用する装置である。
  • ④給水中の溶存酸素を除去するために、薬剤を注入する装置である。
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正解 ②燃焼ガスの余熱で給水を予熱し、燃料節約と効率向上を図る装置である。
解説
エコノマイザは、ボイラー本体を通過した後もまだ高温である燃焼ガスの余熱を利用して給水を予熱する装置で、給水を予熱した分だけ蒸気発生に必要な燃料を節約でき、ボイラー効率の向上にもつながる。

他の選択肢が不適切な理由
燃焼用の空気だけを予熱する装置は空気予熱器であり、エコノマイザは給水を予熱する装置である。飽和蒸気を過熱蒸気に変えるのは過熱器の役割でありエコノマイザとは異なる。給水中の溶存酸素を薬剤で除去するのは清缶剤の投入などによる水処理であり、エコノマイザの役割ではない。
問41-6

過熱器に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①給水をあらかじめ十分に予熱しておき、飽和温度に近づけるための装置である。
  • ②燃焼用の空気をあらかじめ予熱し、燃焼効率を高めるための装置である。
  • ③蒸気中に含まれる水分を分離し、乾き飽和蒸気に近づける装置である。
  • ④ボイラー内で発生した飽和蒸気を、さらに加熱して過熱蒸気にする装置である。
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正解 ④ボイラー内で発生した飽和蒸気を、さらに加熱して過熱蒸気にする装置である。
解説
過熱器はボイラー本体で発生した飽和蒸気を、燃焼ガスの熱でさらに加熱し、同じ圧力のまま飽和温度より高い温度の過熱蒸気に変える装置で、タービン駆動用蒸気などとして効率を高める目的で用いられる。

他の選択肢が不適切な理由
給水を予熱するのはエコノマイザの役割であり過熱器とは異なる。燃焼用空気を予熱するのは空気予熱器の役割であり過熱器とは異なる。蒸気中の水分を分離するのは気水分離器や沸水防止管の役割であり過熱器の主目的ではない。
問51-6

空気予熱器に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①燃焼ガスの余熱で燃焼用空気を予熱し、燃焼効率を高める装置である。
  • ②給水をあらかじめ予熱し、エコノマイザと同じ役割を果たす装置である。
  • ③飽和蒸気を過熱蒸気に変えるためだけに用いられる装置である。
  • ④ボイラー水中に含まれる不純物を除去するための装置である。
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正解 ①燃焼ガスの余熱で燃焼用空気を予熱し、燃焼効率を高める装置である。
解説
空気予熱器は燃焼ガスの余熱を利用して燃焼用の空気をあらかじめ加熱する装置で、予熱された空気を燃焼に用いることで燃焼効率を高め、排ガスの熱をより有効に回収することができる。

他の選択肢が不適切な理由
給水を予熱するのはエコノマイザの役割であり、空気予熱器とは予熱する対象が異なる。飽和蒸気を過熱蒸気に変えるのは過熱器の役割であり空気予熱器とは異なる。ボイラー水中の不純物を除去する機能はなく、空気予熱器は燃焼用空気を扱う装置である。
問61-6

過熱器の形式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①対流伝熱を主とする形式を放射形、放射熱を主とする形式を接触形という。
  • ②過熱器の形式による違いはなく、すべて同一構造で作られている。
  • ③対流伝熱を主とする形式を接触形、放射熱を主とする形式を放射形という。
  • ④放射形と接触形は、いずれも給水を予熱するための形式である。
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正解 ③対流伝熱を主とする形式を接触形、放射熱を主とする形式を放射形という。
解説
過熱器には、燃焼ガスとの接触による対流伝熱を主に利用する接触形と、燃焼室内の火炎から放射される熱を主に利用する放射形があり、両者を組み合わせた放射接触形も用いられる。

他の選択肢が不適切な理由
接触形と放射形の呼び方が入れ替わっており誤りである。過熱器には設置位置や伝熱方式の違いによって複数の形式があり、すべて同一構造という記述は誤りである。放射形・接触形はいずれも飽和蒸気を過熱するための形式であり、給水を予熱するものではない。
問71-6

給水をあらかじめ加熱してからボイラーへ供給することの効果として、最も適切なものはどれか。

  • ①ボイラー水の蒸発量が減り、発生する蒸気量が少なくなる。
  • ②蒸気発生に必要な熱量が減り、燃料の節約につながる。
  • ③ボイラーの最高使用圧力を、引き上げる効果がある。
  • ④安全弁の吹出し圧力を、自動的に調整する効果がある。
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正解 ②蒸気発生に必要な熱量が減り、燃料の節約につながる。
解説
給水をあらかじめエコノマイザなどで加熱しておくと、ボイラー内で常用の飽和温度まで加熱するために必要な熱量が少なくて済むため、その分の燃料を節約でき、ボイラー効率の向上につながる。

他の選択肢が不適切な理由
給水の予熱は蒸発に必要な熱量を減らす効果であり、発生する蒸気量そのものを減らす効果ではない。最高使用圧力はボイラー本体の設計・構造によって定まるものであり、給水の予熱によって引き上げられるものではない。安全弁の吹出し圧力の調整とは無関係な効果である。
問81-6

給水管に設ける給水弁と給水逆止め弁の一般的な配置として、最も適切なものはどれか。

  • ①ボイラーに近い側に給水弁を、外側に給水逆止め弁を取り付ける。
  • ②給水弁と給水逆止め弁は、目的が同じ弁として兼用させることが原則である。
  • ③給水逆止め弁は安全弁と兼用させるものとし、単独では取り付けない。
  • ④ボイラーに近い側に給水逆止め弁を、外側に給水弁を取り付ける。
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正解 ①ボイラーに近い側に給水弁を、外側に給水逆止め弁を取り付ける。
解説
給水管には、ボイラーに近い側に開閉を行う給水弁を、その外側(ポンプ側)に給水の逆流を防ぐ給水逆止め弁を取り付ける配置が一般的である。この配置であれば、ボイラー内に圧力が残っている状態でも給水弁を閉じるだけでボイラー側を密閉でき、外側の給水逆止め弁の点検・整備をボイラーを停止せずに行うことができる。また給水ポンプの停止などにより給水圧力がボイラー内の圧力を下回った場合には、給水逆止め弁がボイラー水の逆流を防ぐ。

他の選択肢が不適切な理由
給水弁を外側、給水逆止め弁をボイラーに近い側とする配置は一般的な配置と逆であり、この場合は逆止め弁の点検の際にボイラー側の圧力を保持したまま隔離することができなくなる。給水弁と給水逆止め弁は開閉と逆流防止という目的の異なる別々の弁であり、同一の弁で兼用させることは原則としない。給水逆止め弁は安全弁とは全く別の目的を持つ弁であり、兼用させるものではない。
問91-6

給水内管に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①胴の内部に設け、給水を分散させて局部的な急冷を防ぐ管である。
  • ②ボイラー胴の外部に設け、燃焼用空気を分散させるための管である。
  • ③煙道の内部に設け、燃焼ガスの流れを分散させるための管である。
  • ④安全弁から噴出した蒸気を分散させて大気へ放出するための管である。
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正解 ①胴の内部に設け、給水を分散させて局部的な急冷を防ぐ管である。
解説
給水内管はボイラー胴の内部に設ける多数の穴をあけた管で、給水を胴内の広い範囲に分散させて注水することで、給水が一点に集中して胴板が局部的に急冷されるのを防ぐ役割を持つ。

他の選択肢が不適切な理由
胴の外部に設ける管ではなく、給水内管は胴の内部に設ける。燃焼用空気を分散させる機能ではなく、給水を分散させるための管である。安全弁からの蒸気を放出する機能ではなく、給水系統に設けられる管である。
問101-6

エコノマイザを設置した場合の一般的な効果として、最も適切なものはどれか。

  • ①煙突から排出される燃焼ガスの温度を上げて、通風力をより高める効果。
  • ②燃焼用空気の温度をあえて下げ、燃焼を安定させる効果がある。
  • ③煙突から排出される燃焼ガスの温度を下げ、排熱を有効に回収できる。
  • ④ボイラー水中の溶存酸素を、あえて増加させて腐食を防止する。
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正解 ③煙突から排出される燃焼ガスの温度を下げ、排熱を有効に回収できる。
解説
エコノマイザは燃焼ガスの余熱で給水を予熱するため、その分だけ煙突から排出される燃焼ガスの温度が下がり、本来なら大気中に捨てられていた排熱を給水の予熱として有効に回収できる。

他の選択肢が不適切な理由
燃焼ガスの温度を下げることが効果であり、上げて通風力を高めるという記述は逆である。エコノマイザは給水を予熱する装置であり、燃焼用空気の温度を下げる装置ではない。溶存酸素はボイラーの腐食の原因となるため、増加させることは腐食防止にはつながらず、むしろ望ましくない。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。