2026年版・1-4

附属設備(安全弁・逃がし弁)の一問一答

2級ボイラー技士試験「ボイラーの構造に関する知識」から、附属設備(安全弁・逃がし弁)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-4

ボイラーの安全弁の役割として、最も適切なものはどれか。

  • ①常時少量の蒸気を放出し続けることで、ボイラー水中の不純物を排出する。
  • ②起動時にボイラー内にたまった空気を抜き、蒸気の発生を早める。
  • ③蒸気圧力が設定値を超えたとき自動的に蒸気を噴出させ、圧力上昇を防ぐ。
  • ④給水量を自動的に調整することで、ボイラーの水位を一定に保つ。
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正解 ③蒸気圧力が設定値を超えたとき自動的に蒸気を噴出させ、圧力上昇を防ぐ。
解説
安全弁は蒸気圧力が設定した吹出し圧力を超えたときに自動的に開いて蒸気を噴出させ、ボイラーの圧力が異常に上昇して破損などの重大事故に至るのを防ぐための安全装置である。

他の選択肢が不適切な理由
常時少量の蒸気を放出し不純物を排出する操作は吹出し(ブロー)の説明であり安全弁の主目的ではない。起動時の空気抜きは空気抜き弁などの役割であり安全弁の役割ではない。給水量を調整し水位を保つのは給水制御装置の役割であり安全弁の役割ではない。
問21-4

ばね式安全弁に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①ばねの力で弁体を弁座に押し付け、圧力がばね力を上回ると弁が開く。
  • ②おもりの重さだけで弁体を弁座に押し付け、ばねは一切使用しない構造。
  • ③弁の開閉を、電動モーターの信号のみによって制御する構造である。
  • ④弁体を常に開いた状態に固定しておき、圧力に応じて開度を変えない。
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正解 ①ばねの力で弁体を弁座に押し付け、圧力がばね力を上回ると弁が開く。
解説
ばね式安全弁は、ばねの力で弁体を弁座に押し付けておき、蒸気の圧力による押し上げる力がばねの力を上回った時点で弁が開いて蒸気を噴出する構造で、現在広く用いられている方式である。

他の選択肢が不適切な理由
おもりの重さだけで弁体を押し付ける方式はおもり式安全弁の説明であり、ばね式とは異なる。ばね式安全弁は蒸気圧力とばね力の関係で機械的に開閉するものであり、電動モーターの信号だけで制御する構造ではない。安全弁は圧力に応じて自動的に開閉するものであり、常に開いた状態に固定される構造ではない。
問31-4

安全弁が作動して蒸気を噴出した後、再び弁が閉じるときの圧力を表す語句として、最も適切なものはどれか。

  • ①吹出し圧力
  • ②最高使用圧力
  • ③常用圧力
  • ④吹止まり圧力
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正解 ④吹止まり圧力
解説
安全弁が作動して蒸気を噴出した後、圧力が下がって再び弁が閉じるときの圧力を吹止まり圧力といい、弁が開き始めるときの吹出し圧力との差(ブローダウン)が適切であることが求められる。

他の選択肢が不適切な理由
吹出し圧力は安全弁が開き始めるときの圧力であり、閉じるときの圧力とは区別される。最高使用圧力はボイラー本体の設計上の上限圧力を表す別の概念である。常用圧力は通常運転時に用いる圧力を表す語句であり、安全弁が閉じる圧力を表す語句ではない。
問41-4

温水ボイラーに用いられる逃がし弁に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①蒸気ボイラーにのみ用いられ、余剰の蒸気を大気に放出する装置である。
  • ②水温や水圧が設定値を超えたとき水を逃がし、圧力の上昇を防ぐ装置である。
  • ③給水を予熱するために用いられる装置で、エコノマイザの一種である。
  • ④ボイラー水中に含まれる不純物を連続的に排出するために用いる装置である。
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正解 ②水温や水圧が設定値を超えたとき水を逃がし、圧力の上昇を防ぐ装置である。
解説
逃がし弁は主に温水ボイラーに用いられ、水温や水圧が設定値を超えたときに水の一部を系統外へ逃がすことで、密閉された温水系統内の圧力が異常に上昇するのを防ぐ役割を持つ。

他の選択肢が不適切な理由
逃がし弁は温水ボイラーに用いられる装置であり、蒸気ボイラー専用という記述は誤りである。給水を予熱する装置はエコノマイザであり逃がし弁とは異なる。不純物の連続的な排出は吹出し装置の役割であり逃がし弁の役割ではない。
問51-4

安全弁の吹出し圧力の調整に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①最高使用圧力以下の適切な圧力で吹き出すように調整する。
  • ②最高使用圧力の2倍以上の圧力で吹き出すように調整する。
  • ③常用圧力よりも著しく低い圧力で常に吹き出すように調整する。
  • ④季節ごとに吹出し圧力を大きく変更しながら運転する。
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正解 ①最高使用圧力以下の適切な圧力で吹き出すように調整する。
解説
安全弁はボイラーの最高使用圧力を超えて圧力が上昇する前に作動する必要があるため、最高使用圧力以下の適切な圧力で吹き出すように調整される。

他の選択肢が不適切な理由
最高使用圧力の2倍以上で調整すると、本来防ぐべき圧力の異常上昇に対して作動が遅れ危険であるため誤りである。常用圧力よりも著しく低い圧力で常に吹き出すように調整すると通常運転にも支障をきたすため不適切である。安全弁の吹出し圧力は最高使用圧力に基づいて定めるものであり、季節ごとに大きく変更する運用は適切ではない。
問61-4

ボイラーの安全弁の取付けに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①必ず蒸気止め弁を経由させたうえで、閉止できる状態で取り付ける。
  • ②給水管における給水ポンプの出口側にだけ取り付ける。
  • ③蒸気止め弁を介さず、ボイラー本体又は蒸気室に直接取り付ける。
  • ④煙道の出口付近にのみ、単独で必ず取り付けるものとする。
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正解 ③蒸気止め弁を介さず、ボイラー本体又は蒸気室に直接取り付ける。
解説
安全弁は、運転中に誤って閉止されて機能を失うことがないよう、蒸気止め弁などを介さずにボイラー本体又は蒸気室に直接取り付けることが原則とされている。

他の選択肢が不適切な理由
蒸気止め弁を経由させ閉止できる状態にすると、誤って閉止された場合に安全弁が機能しなくなる危険があるため不適切である。給水管側にのみ取り付ける記述は安全弁の目的である蒸気圧力の異常上昇防止に合致しない。煙道の出口付近は燃焼ガスの通路であり、蒸気圧力を監視する安全弁の取付け位置としては不適切である。
問71-4

安全弁の個数や吹出し容量に関する一般的な考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①安全弁は容量にかかわらず、例外なく1個だけ取り付けなければならない。
  • ②ボイラーが発生し得る最大蒸気量を、安全に噴出できる容量を確保する。
  • ③安全弁の容量は、給水ポンプの吐出量とのみ必ず一致させればよい。
  • ④安全弁の容量は、燃料消費量の大きさに関係なく一定でよい。
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正解 ②ボイラーが発生し得る最大蒸気量を、安全に噴出できる容量を確保する。
解説
安全弁の個数や吹出し容量は、そのボイラーが発生し得る最大の蒸気量を安全に噴出できるだけの容量を確保できるように定めることが基本的な考え方である。

他の選択肢が不適切な理由
ボイラーの容量や構成によっては複数個の安全弁を必要とする場合があり、必ず1個とは限らない。安全弁の容量は蒸気の発生能力に基づいて定めるものであり、給水ポンプの吐出量とのみ一致させる考え方は適切でない。ボイラーの燃料消費量が大きいほど発生する蒸気量も多くなり得るため、燃料消費量と無関係に一定でよいとはいえない。
問81-4

過熱器を備えたボイラーにおける安全弁の一般的な考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①過熱器は焼損するおそれがないため、安全弁を取り付ける必要が全くない。
  • ②過熱器の安全弁は、胴の安全弁より確実に後に作動するよう調整することが多い。
  • ③過熱器の安全弁と胴の安全弁は、同時にしか作動しない構造となっている。
  • ④過熱器出口側の安全弁は、胴の安全弁より先に作動するよう調整することが多い。
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正解 ④過熱器出口側の安全弁は、胴の安全弁より先に作動するよう調整することが多い。
解説
過熱器は蒸気の流れが胴よりも制限されやすく、蒸気の流れが不十分だと管が過熱により損傷するおそれがあるため、過熱器出口側の安全弁を胴の安全弁よりも先に作動するように調整し、過熱器内に常に一定の蒸気の流れを確保することが多い。

他の選択肢が不適切な理由
過熱器の損傷を防ぐ観点から過熱器にも安全弁を取り付ける必要があり、一切不要という記述は誤りである。胴の安全弁より後に作動するように調整すると過熱器内の蒸気流れが不足するおそれがあるため、一般的な考え方とは逆である。両者の安全弁は独立して作動し得るものであり、必ず同時にしか作動しないという記述は誤りである。
問91-4

安全弁の日常の取扱いに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①定期的に手動で試験用レバーを操作し、作動状態を確認する。
  • ②一度調整した後は、ボイラーの運転中に確認する必要は一切ない。
  • ③安全弁の弁座は運転中に常時開放しておくことが望ましい。
  • ④安全弁の作動確認は、給水ポンプの点検と同一の手順で行う。
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正解 ①定期的に手動で試験用レバーを操作し、作動状態を確認する。
解説
安全弁は長期間作動しないまま放置すると弁が固着して正常に機能しなくなるおそれがあるため、定期的に手動で試験用レバーを操作して実際に蒸気を吹き出させ、作動状態を確認することが求められる。

他の選択肢が不適切な理由
安全弁は使用に伴い固着などの不具合が生じ得るため、調整後も運転中の定期的な確認が必要であり、確認不要という記述は誤りである。安全弁の弁座は通常時は閉じておくべきものであり、常時開放しておくことは望ましくない。安全弁の作動確認は給水ポンプの点検とは異なる独自の手順(試験用レバーの操作など)で行われる。
問101-4

逃がし管に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①蒸気ボイラーの水面計に接続し、常に水位を調整するために設ける管である。
  • ②燃焼ガスをすべて集めて煙突の外まで導くために設ける管である。
  • ③給水をあらかじめ予熱するため、給水管の途中に設ける管である。
  • ④開放形の膨張タンクを備えた温水ボイラーで、水の膨張分を逃がす管である。
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正解 ④開放形の膨張タンクを備えた温水ボイラーで、水の膨張分を逃がす管である。
解説
逃がし管は、開放形の膨張タンクを備えた温水ボイラーにおいて、水温上昇に伴う水の膨張分を大気に開放されたタンクへ逃がすために設ける管であり、途中に弁を設けてはならないとされている。

他の選択肢が不適切な理由
水面計に接続し水位を調整する管ではなく、逃がし管は温水の膨張分を逃がすための管である。燃焼ガスを煙突へ導くのは煙道の役割であり逃がし管とは異なる。給水を予熱する経路ではなく、逃がし管は給水系統とは別の膨張水を処理する系統に設けられる。

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