2026年版・1-3

ボイラー本体の構造(胴・鏡板・炉筒・火室)の一問一答

2級ボイラー技士試験「ボイラーの構造に関する知識」から、ボイラー本体の構造(胴・鏡板・炉筒・火室)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-3

円筒形の胴に内部圧力が加わったときに生じる応力に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①胴の長手方向に生じる応力は、周方向応力のおよそ2倍になる。
  • ②胴の周方向に生じる応力は、長手方向応力のおよそ2倍になる。
  • ③周方向応力と長手方向応力は、圧力に関係なく常にほぼ同じ大きさになる。
  • ④胴に生じる応力は、内部圧力の大きさに関係なく常に一定である。
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正解 ②胴の周方向に生じる応力は、長手方向応力のおよそ2倍になる。
解説
内部圧力を受ける円筒形の胴では、周方向(円周方向)に生じる応力が長手方向に生じる応力のおよそ2倍になることが知られており、胴の設計ではこの周方向応力を基準に板厚を検討する。

他の選択肢が不適切な理由
長手方向応力が周方向応力の2倍になるという記述は大小関係が逆である。周方向応力と長手方向応力は同じ大きさにはならず、周方向応力の方が大きい。胴に生じる応力は内部圧力の大きさに比例して変化するものであり、一定ではない。
問21-3

平鏡板に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①球面状に近い形状の鏡板で、鏡板の中では最も強度に優れる。
  • ②皿のように浅く湾曲した形状の鏡板で、平鏡板より強度上有利である。
  • ③平板状の鏡板で、強度上不利なため大径・高圧の胴には用いにくい。
  • ④波形の凹凸をつけた鏡板で、熱による伸縮の吸収を目的とする。
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正解 ③平板状の鏡板で、強度上不利なため大径・高圧の胴には用いにくい。
解説
平鏡板は文字どおり平板状の鏡板で、内部圧力によって曲げの力を受けやすく強度上不利なため、大径・高圧の胴に用いる場合はステーによる補強が必要となる。

他の選択肢が不適切な理由
球面状に近く強度に優れるのは半球形鏡板の説明であり平鏡板とは異なる。皿状に湾曲し平鏡板より強度上有利なのは皿形鏡板の説明であり、記述の大小関係が誤りである。波形の凹凸は炉筒に見られる特徴であり、鏡板の説明としては不適切である。
問31-3

半だ円体形鏡板に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①断面が完全な半球形をした鏡板で、鏡板の中で最も製作コストが低い。
  • ②断面が平面状の鏡板で、補強のためのステーを必要としない。
  • ③波形に成形した鏡板で、主に温水ボイラーの胴の両端に用いられる。
  • ④断面が半だ円形の鏡板で、同じ厚さなら平鏡板より強度上有利である。
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正解 ④断面が半だ円形の鏡板で、同じ厚さなら平鏡板より強度上有利である。
解説
半だ円体形鏡板は断面が半だ円形になるように成形した鏡板で、平板状の平鏡板に比べて内部圧力に対する強度上有利であり、比較的大径・高圧の胴にも用いられる。

他の選択肢が不適切な理由
完全な半球形の鏡板は強度には優れるが成形が難しく製作コストは低くない。断面が平面状でステーを要しないのは平鏡板とは逆の性質であり誤りである。波形に成形するのは炉筒であり、鏡板の一般的な説明ではない。
問41-3

波形炉筒に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①全体に波形の凹凸をつけ、熱による伸縮を吸収しやすく強度も高い。
  • ②全体が平滑な円筒形で、波形炉筒より熱による伸縮を吸収しやすい。
  • ③波形の凹凸は外観上の特徴にすぎず、強度や伸縮性には影響しない。
  • ④水管ボイラーの水管に施される波形加工のことを指す用語である。
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正解 ①全体に波形の凹凸をつけ、熱による伸縮を吸収しやすく強度も高い。
解説
波形炉筒は全体に波形の凹凸を設けた炉筒で、燃焼による加熱と冷却の繰り返しで生じる熱膨張・収縮をこの凹凸が吸収しやすく、平滑な平炉筒に比べて外圧に対する強度も高い。

他の選択肢が不適切な理由
平滑な円筒形は平炉筒の説明であり、熱による伸縮の吸収のしやすさは波形炉筒の方が優れるため記述が逆である。波形の凹凸は強度や伸縮吸収性に直接関わる構造的特徴であり、外観上のものにすぎないという記述は誤りである。波形炉筒は丸ボイラーの炉筒を指す用語であり、水管ボイラーの水管の加工を指すものではない。
問51-3

ボイラーの火室に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①給水を予熱するための装置で、煙道の出口付近に設けられる。
  • ②発生した蒸気を一時的に蓄える空間で、胴の上部に設けられる。
  • ③燃料を燃焼させる燃焼室で、立てボイラーでは胴の下部に設けられる。
  • ④水面の位置を外部から確認するための小窓で、胴の側面に設けられる。
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正解 ③燃料を燃焼させる燃焼室で、立てボイラーでは胴の下部に設けられる。
解説
火室は燃料を燃焼させる燃焼室のことで、立てボイラーなどでは胴の下部に設けられ、周囲を水で囲むことで発生した熱を効率よく水に伝える構造となっている。

他の選択肢が不適切な理由
給水を予熱する装置はエコノマイザであり火室とは異なる。発生した蒸気を蓄える空間は蒸気ドラムなどの説明であり火室とは異なる。水面の位置を確認する小窓はガラス水面計の説明であり火室とは異なる。
問61-3

ボイラー胴や鏡板に取り付けるステーの役割として、最も適切なものはどれか。

  • ①燃焼ガスの流れを整え、伝熱効率を高めるために取り付けている部材である。
  • ②平板部分が圧力で変形するのを防ぎ、強度を補うために取り付ける部材である。
  • ③給水を予熱し、ボイラー効率を高めるために特別に取り付ける部材である。
  • ④蒸気中に含まれる水分を分離し、乾き度を高めるために特別に取り付ける部材である。
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正解 ②平板部分が圧力で変形するのを防ぎ、強度を補うために取り付ける部材である。
解説
ステーは平鏡板のように強度上不利な平板状の部分が内部圧力によって変形したり破損したりするのを防ぐために取り付ける補強部材で、ガセットステーや棒ステーなど用途に応じた種類がある。

他の選択肢が不適切な理由
燃焼ガスの流れを整える部材ではなく、ステーはあくまで構造上の補強を目的とする。給水の予熱を行うのはエコノマイザの役割でありステーとは異なる。蒸気中の水分を分離するのは気水分離器や沸水防止管の役割でありステーとは異なる。
問71-3

ガセットステーに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①棒状の部材で鏡板の中央部と胴板の対面とをつなぎ、補強するステーである。
  • ②管状の部材そのものにステーとしての機能を兼ねさせた構造である。
  • ③煙管の一部を太くして強度を高めた、煙管兼用のステーである。
  • ④平板の鏡板と胴板とを三角形の板でつなぎ、鏡板を補強するステーである。
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正解 ④平板の鏡板と胴板とを三角形の板でつなぎ、鏡板を補強するステーである。
解説
ガセットステーは平板状の鏡板と胴板とを三角形の板でつないで補強するステーで、平鏡板のように広い平面を持つ部分の強度を高めるために用いられる。

他の選択肢が不適切な理由
棒状の部材で鏡板中央部と胴板対面をつなぐのは棒ステーの説明であり、三角形の板を用いるガセットステーとは異なる。管そのものをステーとして用いる方式は管ステーの説明であり、ガセットステーとは異なる。煙管を太くして兼用させる構造は一般的なガセットステーの説明ではない。
問81-3

炉筒煙管ボイラーの胴の内部にある構造として、最も適切な組合せはどれか。

  • ①炉筒、火室、多数の煙管
  • ②水管、蒸気ドラム、降水管
  • ③エコノマイザ、過熱器、空気予熱器
  • ④安全弁、水面計、圧力計
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正解 ①炉筒、火室、多数の煙管
解説
炉筒煙管ボイラーは、胴の中に燃料を燃焼させる炉筒(火室を含む)と、燃焼ガスの熱を水に伝えるための多数の煙管を組み込んだ構造となっている。

他の選択肢が不適切な理由
水管・蒸気ドラム・降水管は水管ボイラーの構成要素であり、炉筒煙管ボイラーの胴内部の説明としては不適切である。エコノマイザ・過熱器・空気予熱器はボイラー本体に付随する附属設備であり、胴の内部そのものの構造とは異なる。安全弁・水面計・圧力計はボイラーの附属品であり、胴内部の構造要素ではない。
問91-3

ボイラーの胴の設計・製作に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①腐食は全く生じないと仮定し、計算上必要な厚さのままの板厚とする。
  • ②板厚はボイラーの圧力の大きさに関係なく、常に一定の値だけが用いられる。
  • ③使用中に生じる腐食を見込み、必要な厚さに腐れしろを加えた板厚とする。
  • ④強度を高めるためには、板厚はできるだけ薄くすることが望ましい。
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正解 ③使用中に生じる腐食を見込み、必要な厚さに腐れしろを加えた板厚とする。
解説
ボイラーの胴は使用期間中に内面や外面で徐々に腐食が進むことを見込み、強度計算上必要な板厚に一定の腐れしろを加えた板厚として製作される。

他の選択肢が不適切な理由
実際には運転中に腐食が生じるため、腐食を無視した板厚では強度が不足するおそれがある。板厚は最高使用圧力や胴の径に応じて必要な値が計算されるものであり、常に一定ではない。強度を確保するには十分な板厚が必要であり、薄いほど望ましいという記述は誤りである。
問101-3

ボイラーの胴・鏡板・炉筒に用いる鋼材に求められる性質として、最も適切なものはどれか。

  • ①できるだけ安価であることを最優先し、強度や耐熱性は二次的な要素とする。
  • ②高温高圧下でも十分な強度を保ち、成形や溶接がしやすい性質を備えること。
  • ③電気を通しやすい性質を最優先し、強度は考慮しないこととする。
  • ④透明度が高く、内部の水位を目視で確認できる性質を備えていること。
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正解 ②高温高圧下でも十分な強度を保ち、成形や溶接がしやすい性質を備えること。
解説
ボイラーの胴・鏡板・炉筒は高温高圧の環境で使用されるため、その条件下でも十分な強度を保持し、かつ鏡板や炉筒への成形、溶接による接合がしやすい性質を備えた鋼材が求められる。

他の選択肢が不適切な理由
安価さだけを優先し強度や耐熱性を軽視すると安全性が損なわれるため不適切である。電気伝導性はボイラー用鋼材に求められる主要な性質ではない。透明度は水面計のガラスなどに求められる性質であり、胴・鏡板・炉筒の鋼材には関係しない。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。