2026年版・5-7

鑑別:試験結果の判定と不良箇所の指摘の一問一答

消防設備士甲種4類「実技(鑑別・製図)対策」から、鑑別:試験結果の判定と不良箇所の指摘に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-7

差動式分布型感知器(空気管式)の流通試験でテストポンプにより空気を注入したところ、マノメーターの水位が上昇したまま停止せず、徐々に下がり続けた。このとき取るべき措置として最も適切なものはどれか。

  • ①空気管に詰まりのおそれがあるので、空気を追加して注入する
  • ②空気管に漏れのおそれがあるので、試験を中止して点検する
  • ③接点間隔が広すぎるおそれがあるので、接点の間隔を調整する
  • ④リーク抵抗が大きいおそれがあるので、検出部を取り替える
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正解 ②空気管に漏れのおそれがあるので、試験を中止して点検する
解説
流通試験は、空気管の一端にマノメーター(水位で圧力をみる計器)を、他端にテストポンプをつなぎ、検出部の試験コックを流通試験位置に合わせて空気を注入し、水位を約100ミリメートルまで上げてから止め、送気口を開いて水位が半分まで下がる時間を測る試験です。空気管の詰まりやつぶれ、漏れの有無を調べます。ここで水位がそもそも止まらず下がり続けるのは、注入した空気が空気管のどこかから外へ逃げ続けていることを意味します。消防用設備等の試験基準も、水位が停止しないものは空気管に漏れのおそれがあるので試験を中止して点検すると定めています。

他の選択肢が不適切な理由
詰まりがある場合は、正しくは空気が逃げないので水位はむしろ下がりにくくなり、半分まで下がる時間が長くなります。空気を足しても不良は見つかりません。接点間隔の適否は流通試験ではなく、正しくは接点水高試験で調べる事項であり、水位が止まらない原因にもなりません。リーク抵抗の大小も接点の作動時間に関わる事項で、正しくは作動試験や作動継続試験の結果から判断するものです。
問25-7

差動式分布型感知器(空気管式)の火災作動試験を行ったところ、規定量の空気を注入してから接点が閉じるまでの時間が、検出部に明示された範囲を大きく超えて長かった。考えられる不良と、放置した場合に生じるおそれのある障害の組合せとして最も適切なものはどれか。

  • ①リーク抵抗が小さい ─ 火災のときに作動が遅れる失報のおそれ
  • ②リーク抵抗が大きい ─ 暖房などで作動する非火災報が生じるおそれ
  • ③接点間隔が狭い ─ 暖房などで作動する非火災報が生じるおそれ
  • ④接点間隔が広い ─ 暖房などで作動する非火災報が生じるおそれ
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正解 ①リーク抵抗が小さい ─ 火災のときに作動が遅れる失報のおそれ
解説
火災作動試験は、検出部の試験孔にテストポンプをつなぎ、試験コックを作動試験位置に合わせて作動空気圧に相当する空気量を注入し、注入した時点から接点が閉じるまでの時間を測る試験です。判定は、この時間が検出部に明示された範囲内にあるかどうかで行います。時間が長くなるのは、送り込んだ空気がダイヤフラムを押し上げる前にリーク孔から逃げてしまっている場合で、これがリーク抵抗が小さい状態です。空気が逃げやすいままだと、実際の火災でも圧力が十分に上がらず、作動が遅れたり作動しなかったりする失報につながります。

他の選択肢が不適切な理由
リーク抵抗が大きい場合は空気が逃げにくいため、正しくは作動までの時間が短くなり、暖房などのゆるやかな温度上昇でも作動する非火災報の側の不良になります。接点間隔が狭い場合も、わずかな圧力で接点が閉じるため正しくは時間が短くなり、やはり非火災報の側です。接点間隔が広い場合は時間が長くなる点は設問と合いますが、その結果生じるのは作動の遅れであり、正しくは失報のおそれです。
問35-7

差動式分布型感知器(空気管式)を設けた事務室で、暖房を入れただけで受信機が火災表示してしまう非火災報が繰り返し起きている。検出部または空気管の不良として最も考えられるものはどれか。

  • ①リーク抵抗が小さく、注入された空気が抜けやすくなっている
  • ②空気管がつぶれ、検出部へ空気が伝わりにくくなっている
  • ③リーク抵抗が大きく、注入された空気が抜けにくくなっている
  • ④空気管に穴があき、空気が外へ漏れ出るようになっている
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正解 ③リーク抵抗が大きく、注入された空気が抜けにくくなっている
解説
差動式分布型感知器(空気管式)は、空気管の中の空気が熱で膨張し、その圧力で検出部のダイヤフラムを押し上げて接点を閉じる仕組みです。ただし、これだけでは暖房や日射のようなゆるやかな温度上昇でも作動してしまうため、検出部には空気を少しずつ逃がすリーク孔が設けてあります。この逃がしにくさをリーク抵抗といい、大きすぎると空気が逃げきれず、ゆるやかな温度上昇でも圧力が接点を閉じるところまで達してしまいます。これが暖房だけで火災表示が出る非火災報の典型的な原因です。

他の選択肢が不適切な理由
リーク抵抗が小さい場合は、正しくは火災の熱で膨張した空気まで逃げてしまい、作動が遅れる失報の側の不良になります。空気管がつぶれて流通が妨げられている場合も、膨張した空気が検出部へ届きにくくなるため、正しくは失報の側です。空気管に穴があいている場合も、圧力が上がらず作動しにくくなるので、やはり失報の側の不良であり、非火災報の説明にはなりません。
問45-7

定温式スポット型感知器(非再用型)の作動試験は、設置個数に応じて抜き取った感知器について行う。設置個数が30個である場合の抜取個数として、消防用設備等の試験基準が定めているものはどれか。

  • ①1個
  • ②4個
  • ③7個
  • ④2個
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正解 ④2個
解説
非再用型とは、一度作動すると内部の部品がもとに戻らず、再び使うことができない感知器のことです。試験で作動させるとその感知器は交換が必要になるため、消防用設備等の試験基準は、設置されている個数に応じて一部だけを抜き取り、加熱試験器で作動させて確かめることとしています。その抜取個数は、設置個数が1以上10以下のときは1個、11以上50以下のときは2個、51以上101以下のときは4個、101以上のときは7個です。設問の30個は11以上50以下にあたるので、抜取個数は2個となります。

他の選択肢が不適切な理由
1個は、正しくは設置個数が1以上10以下の場合の抜取個数です。4個は、正しくは設置個数が51以上101以下の場合の抜取個数です。7個は、正しくは設置個数が101以上の場合の抜取個数です。なお再用型の定温式スポット型感知器や差動式スポット型感知器、補償式スポット型感知器は、作動させても再び使えるため抜取りによらず、加熱試験器を用いて作動させ、正常に作動することを確かめます。
問55-7

P型1級受信機で回路導通試験を行ったところ、ある1回線だけ試験用計器の指示値が振れず、断線を表示した。この回線の不良として最も考えられるものはどれか。

  • ①感知器回路の配線が断線しているか、終端器が外れている
  • ②感知器回路の配線どうしが途中で短絡してしまっている
  • ③終端器の抵抗値が規定よりも小さいものになっている
  • ④地区音響装置へ向かう配線が途中で断線してしまっている
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正解 ①感知器回路の配線が断線しているか、終端器が外れている
解説
消防法施行規則第24条第1号イは、感知器の信号回路を、容易に導通試験ができるように送り配線とし、回路の末端に発信機、押しボタン又は終端器を設けることと定めています。受信機は末端の終端器を通してごく小さな電流を常に流しており、その電流の有無で配線がつながっているかを監視します。回路導通試験の判定基準は、試験用計器等の指示値が適正であることと、断線警報を発することの2つです。指示値がまったく振れないのは電流の通り道が切れている状態であり、配線そのものの断線か、末端の終端器が外れている場合が考えられます。

他の選択肢が不適切な理由
配線どうしが短絡している場合は、正しくは電流が流れすぎて指示値が大きく振れる側に出るため、断線の表示にはなりません。終端器の抵抗値が規定より小さい場合も、正しくは電流が増えて指示値が大きくなる方向であり、断線とは逆の現れ方をします。地区音響装置への配線は感知器回路とは別の回路であり、正しくは回路導通試験の対象外なので、その断線がこの試験結果として現れることはありません。
問65-7

受信機の同時作動試験について、常用電源を用いて行う場合に火災作動状態とする回線数として、消防用設備等の試験基準が定めているものはどれか。ただし、受信機の回線数は十分にあるものとする。

  • ①任意の2回線
  • ②任意の3回線
  • ③任意の5回線
  • ④任意の7回線
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正解 ③任意の5回線
解説
同時作動試験は、複数の警戒区域で同時に火災が起きたときでも、受信機や音響装置が正しく働き続けるかどうかを確かめる試験です。実際の火災では一つの回線だけが作動するとは限らず、次々に信号が入ってくるためです。消防用設備等の試験基準は、常用電源を使用するときは任意の5回線(5回線未満の受信機ではその全回線)を火災作動状態にすると定めています。判定は、受信機、主音響装置、地区音響装置、附属装置等の機能に異常がなく、適正に火災作動状態を継続することです。

他の選択肢が不適切な理由
任意の2回線は、正しくは同じ同時作動試験を予備電源を使用して行う場合の回線数です(1回線の受信機では1回線)。電池で動かす状態では負担が大きいため、常用電源のときより少ない回線数とされています。任意の3回線という定めはなく、正しくは送り配線試験で警戒区域数が51以上のときの試験回線数が3回線です。任意の7回線という定めもなく、7という数字は正しくは1本の共通線が受け持てる警戒区域の上限として用いられる値です。
問75-7

蓄積式のP型受信機について火災表示試験を行うとき、蓄積時間中に発信機を作動させて確かめる事項として、消防用設備等の試験基準が定めているものはどれか。

  • ①蓄積時間が経過するまで火災表示を行わずに待つこと
  • ②蓄積機能が解除され、地区音響装置だけが鳴動すること
  • ③蓄積時間が自動的に延長され、注意表示に切り替わること
  • ④蓄積機能が自動的に解除され、直ちに火災表示を行うこと
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正解 ④蓄積機能が自動的に解除され、直ちに火災表示を行うこと
解説
蓄積式の受信機は、感知器からの信号を受けてもすぐには火災表示をせず、一定の時間その信号が続くかどうかを見てから火災表示をします。たばこの煙などによる一時的な信号で非火災報を出さないための仕組みです。しかし発信機は、火災を見つけた人が自分で押すものですから、信号を確かめる必要がありません。そこで消防用設備等の試験基準は、蓄積時間中に発信機を作動させたとき、蓄積機能を自動的に解除して火災表示を行うことを判定基準としています。人が押した信号は蓄積の対象外とする、と押さえておきましょう。

他の選択肢が不適切な理由
蓄積時間が経過するまで待つのは、正しくは感知器からの信号を受けたときの動きであり、発信機の場合はこの待ち時間を飛ばさなければなりません。蓄積機能が解除されて地区音響装置だけが鳴動するのは誤りで、正しくは火災灯、地区表示装置、主音響装置、地区音響装置による火災表示を行います。蓄積時間が延長されて注意表示に切り替わるという仕組みはなく、注意表示は正しくはアナログ式受信機が備える別の機能です。
問85-7

送り配線試験として、感知器の一線を外した状態で当該回線の末端の発信機を作動させたところ、受信機がその回線について火災表示した。この結果から分かることとして最も適切なものはどれか。

  • ①配線が送り配線になっており、断線を確実に発見できる状態である
  • ②配線が送り配線になっておらず、断線を発見できない状態である
  • ③終端器の抵抗値が大きすぎて、断線の警報が出ない状態である
  • ④発信機の押しボタンが故障し、火災信号を送り出せない状態である
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正解 ②配線が送り配線になっておらず、断線を発見できない状態である
解説
送り配線とは、受信機から出た1本の線が感知器を順に経由し、末端の終端器まで一筆書きのようにつながる配線のことです。この形にしておくと、途中で1か所でも外れれば末端まで電流が届かなくなり、受信機が断線として知らせてくれます。送り配線試験は、感知器の一線を外して電流の通り道をわざと切り、その状態で末端の発信機を押して行います。判定基準は、受信機の当該回線が火災表示しないことです。ところが設問では火災表示したので、外したところを迂回する別の通り道がある、つまり途中で分岐した配線になっていることが分かります。

他の選択肢が不適切な理由
送り配線になっていて断線を発見できる状態であれば、正しくは火災表示は行われません。終端器の抵抗値が大きすぎるという不良は、正しくは回路導通試験で指示値が小さくなるという形で現れるもので、この試験結果の説明にはなりません。発信機の押しボタンが故障して信号を送り出せないのであれば、正しくは火災表示そのものが行われないはずであり、設問の結果と合いません。
問95-7

受信機の予備電源試験のうち、予備電源スイッチを操作して行う試験で確かめる事項として、消防用設備等の試験基準が定めているものはどれか。

  • ①主電源から予備電源へ自動的に切り替わること
  • ②予備電源が所定の電圧値を有していること
  • ③予備電源が所定の容量まで充電されたこと
  • ④予備電源の端子と大地との絶縁抵抗が適正なこと
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正解 ②予備電源が所定の電圧値を有していること
解説
予備電源は、停電などで常用電源が使えなくなったときに受信機を動かし続けるための電池です。消防用設備等の試験基準は、予備電源試験を2つに分けています。1つは主電源の遮断及び復旧を行い、電源の自動切替え機能が正常であることを確かめるもの、もう1つは予備電源スイッチを操作し、所定の電圧値を有していることを確かめるものです。設問は後者にあたるため、確かめる事項は電圧値になります。電池は使わなくても少しずつ弱っていくため、切替えができることと、切り替わった先に十分な電圧が残っていることの両方を見る必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
主電源から予備電源へ自動的に切り替わることは、正しくは主電源の遮断及び復旧を行って確かめる事項であり、予備電源スイッチの操作で見る事項ではありません。所定の容量まで充電されたことを確かめるという試験項目は定められておらず、判定は電圧値で行います。予備電源の端子と大地との絶縁抵抗は、正しくは配線の絶縁抵抗の測定として別に行うもので、予備電源試験の内容ではありません。
問105-7

差動式分布型感知器(熱電対式)の作動試験の方法として、消防用設備等の試験基準が定めているものはどれか。

  • ①検出部の試験孔にテストポンプをつなぎ、規定量の空気を注入する
  • ②検出部にマノメーターをつなぎ、接点が閉じたときの水位を測る
  • ③熱電対部に加熱試験器を当て、作動するまでの時間を測定する
  • ④試験器を検出部に差し込んで電圧を加え、作動時の電圧を測る
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正解 ④試験器を検出部に差し込んで電圧を加え、作動時の電圧を測る
解説
熱電対式の差動式分布型感知器は、2種類の金属をつないだ熱電対部が熱を受けたときに生じるごくわずかな電圧(熱起電力)を検出部がとらえて作動します。空気の圧力ではなく電圧で動くため、試験も電気的に行います。消防用設備等の試験基準は、試験器のプラグを検出部に差し込んで検出部に電圧を印加し、作動したときの電圧を測定すると定めています。判定は、その電圧が検出部ごとに明示されている値の範囲内であることです。このとき用いるのがメーターリレー試験器です。あわせて熱電対回路の合成抵抗値を測る回路合成抵抗試験も行います。

他の選択肢が不適切な理由
検出部の試験孔にテストポンプをつないで空気を注入するのは、正しくは空気管式の火災作動試験の方法です。マノメーターをつないで接点が閉じたときの水位を測るのも、正しくは空気管式について行う接点水高試験の方法であり、熱電対式には空気管もマノメーターも使いません。熱電対部に加熱試験器を当てる方法は定められておらず、加熱試験器は正しくは差動式スポット型や定温式スポット型などの作動試験に用いる器具です。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。