2026年版・3-1

自動火災報知設備の概要とシステム構成の一問一答

消防設備士乙種4類「自動火災報知設備等の構造・機能・整備」から、自動火災報知設備の概要とシステム構成に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-1

自動火災報知設備を構成する機器の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  • ①感知器・受信機・発信機・地区音響装置
  • ②感知器・受信機・放水口・非常放送設備
  • ③発信機・受信機・閉鎖型ヘッド・流水検知装置
  • ④感知器・受信機・屋内消火栓・起動装置
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正解 ①感知器・受信機・発信機・地区音響装置
解説
自動火災報知設備は、火災の熱・煙・炎を感知器で検知し、その信号を受信機が受けて警戒区域ごとに火災表示を行うとともに、地区音響装置を鳴動させて建物内の関係者や在館者に知らせる設備である。発信機は、人が火災を発見した際に手動で受信機へ火災信号を送るための機器であり、これら4つの機器が基本的な構成要素となる。

他の選択肢が不適切な理由
放水口・非常放送設備は自動火災報知設備の構成機器ではなく、放水口は連結送水管設備、非常放送設備は別の警報設備に分類される。閉鎖型ヘッド(スプリンクラーヘッド)・流水検知装置はスプリンクラー設備の構成機器である。屋内消火栓・起動装置は消火活動に用いる消火設備の機器であり、いずれも自動火災報知設備とは異なる設備に属する。
問23-1

自動火災報知設備における「警戒区域」の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①火災が発生した区域を他の区域と区別し識別できる最小単位の区域をいう
  • ②消防隊が消火活動を行う際に立入りを制限するために設定する区域をいう
  • ③防火対象物の用途を防火管理上の目的で区分するために設定する区域をいう
  • ④避難が完了したことを防災センターが確認するために設定する区域をいう
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正解 ①火災が発生した区域を他の区域と区別し識別できる最小単位の区域をいう
解説
警戒区域とは、火災の発生した区域を他の区域と区別して識別することができる最小単位の区域のことをいい、受信機の地区表示灯や地区音響装置によって、どの区域で火災が発生したかを把握できるようにするために設定される。原則として防火対象物の2以上の階にわたらないこと、一の警戒区域の面積は600平方メートル以下とし、その一辺の長さは50メートル以下とすることなどが定められている。

他の選択肢が不適切な理由
消防隊の立入り制限は消火活動上の措置であり警戒区域の定義とは無関係である。防火管理上の用途区分は防火対象物の管理体制に関する概念であり、警戒区域とは異なる。避難完了を確認するための区域という概念は、自動火災報知設備の警戒区域には存在しない。
問33-1

自動火災報知設備における発信機の役割に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①人が火災を発見した際、手動操作で受信機へ火災信号を送る機器である
  • ②感知器の代わりに周囲の熱や煙を自動的に検知し、火災信号を発信する機器である
  • ③受信機からの指令を受けて、地区音響装置の音量を自動的に調整する機器である
  • ④非常電源が停止した際に、自動的に常用電源へ切り替える機器である
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正解 ①人が火災を発見した際、手動操作で受信機へ火災信号を送る機器である
解説
発信機は、火災を発見した人が押しボタン等を操作することで、手動で受信機へ火災信号を送るための機器である。感知器による自動的な検知を補完し、人による初期発見を速やかに周囲へ伝える役割を持つ。

他の選択肢が不適切な理由
周囲の熱や煙を自動的に検知するのは感知器の役割であり、発信機の役割ではない。地区音響装置の音量調整は発信機の機能ではない。非常電源から常用電源への切り替えは電源設備側の機能であり、発信機とは無関係である。
問43-1

P型1級発信機とP型2級発信機の機能上の違いに関する説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①P型1級発信機は応答確認灯と電話ジャックを備えるが、P型2級発信機は備えない
  • ②P型1級発信機は電話ジャックを備えないが、P型2級発信機は応答確認灯を備える
  • ③P型1級発信機とP型2級発信機は機能に差がなく、外観の色のみが異なる
  • ④P型2級発信機は火災を自動的に検知できるが、P型1級発信機はできない
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正解 ①P型1級発信機は応答確認灯と電話ジャックを備えるが、P型2級発信機は備えない
解説
P型1級発信機は、受信機側で発信機の操作を受け付けたことを示す応答確認灯と、受信機との通話に用いる電話ジャックを備えている。一方、P型2級発信機はこれらの機能を備えない簡易な構造となっている。

他の選択肢が不適切な理由
電話ジャックを備えるのはP型1級発信機であり、P型2級発信機が応答確認灯を備えるとする記述は逆である。両者は機能に明確な差があり、色のみの違いではない。発信機はいずれも人が操作する手動の機器であり、自動的に火災を検知する機能は持たない。
問53-1

発信機に付属する表示灯の設置基準に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①赤色の灯火で、取付け面と15度以上の角度の方向へ10メートル離れて識別できること
  • ②青色の灯火とし、取付け面に対して垂直な方向からのみ識別できればよいこと
  • ③表示灯の色や識別距離に関する具体的な基準は定められておらず、任意に設けてよいこと
  • ④点滅する緑色の灯火とし、5メートル以内の距離でのみ識別できればよいこと
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正解 ①赤色の灯火で、取付け面と15度以上の角度の方向へ10メートル離れて識別できること
解説
発信機の設置場所を離れた位置からも認識できるよう、付属の表示灯は赤色の灯火とし、取付け面と15度以上の角度となる方向に沿って10メートル離れた地点から点灯していることを明瞭に識別できることとされている。

他の選択肢が不適切な理由
青色や緑色の灯火は基準に合致しない。表示灯の色や識別距離には明確な基準が定められており、任意に設けてよいものではない。識別距離を5メートル以内に限定する記述も基準と異なる。
問63-1

地区音響装置の音圧に関する基準(音声によるものを除く)として、最も適切なものはどれか。

  • ①取付け面の中心から1メートル離れた位置で90デシベル以上とすること
  • ②取付け面の中心から1メートル離れた位置で60デシベル以上とすること
  • ③取付け面から10メートル離れた位置で90デシベル以上とすること
  • ④音圧に関する基準はなく、可聴であれば足りるとされていること
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正解 ①取付け面の中心から1メートル離れた位置で90デシベル以上とすること
解説
地区音響装置は、警戒区域内の関係者及び在館者に火災の発生を確実に知らせる必要があるため、取付け面の中心から1メートル離れた位置で測定した音圧が90デシベル以上(音声による警報を行うものは92デシベル以上)であることが基準とされている。

他の選択肢が不適切な理由
60デシベル以上では基準を満たさない。測定位置を取付け面から10メートル離れた位置とする基準は誤りである。音圧に関する基準は明確に数値で定められており、単に可聴であれば足りるものではない。
問73-1

GP型受信機及びGR型受信機の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①自動火災報知設備に加え、ガス漏れ火災警報設備の受信機能も併せ持つ受信機である
  • ②自動火災報知設備の機能を持たず、ガス漏れの検知のみを行う専用の受信機である
  • ③P型受信機やR型受信機とは異なり、感知器からの信号を一切受信できない受信機である
  • ④屋内消火栓設備の起動装置として用いられる専用の受信機であり、感知器の信号は一切扱わない
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正解 ①自動火災報知設備に加え、ガス漏れ火災警報設備の受信機能も併せ持つ受信機である
解説
GP型受信機はP型受信機の機能に、GR型受信機はR型受信機の機能に、それぞれガス漏れ火災警報設備の受信機能(ガス漏れ表示灯によるガス漏れ表示等)を組み合わせた受信機である。

他の選択肢が不適切な理由
GP型・GR型はいずれも自動火災報知設備の受信機能を保持しており、ガス漏れ検知専用ではない。感知器からの信号を受信できないという記述は誤りである。屋内消火栓設備の起動装置とは異なる設備の機器である。
問83-1

自動火災報知設備が作動する際の一般的な流れに関する説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①感知器が火災を感知して発信し、受信機が表示し、地区音響装置が鳴動する
  • ②地区音響装置がまず最初に鳴動し、その後で感知器が火災を感知するとされる
  • ③受信機が自ら熱や煙を検知したうえで、感知器へ指令を送って作動させる
  • ④発信機が常に作動しており、感知器や受信機は補助的にのみ用いられている
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正解 ①感知器が火災を感知して発信し、受信機が表示し、地区音響装置が鳴動する
解説
自動火災報知設備は、まず感知器が火災による熱・煙・炎を感知して火災信号を発信し、これを受信機が受信して警戒区域ごとに火災表示を行うとともに、地区音響装置を鳴動させて建物内に警報するという流れで作動する。

他の選択肢が不適切な理由
地区音響装置が感知器より先に鳴動するという順序は誤りである。熱や煙を検知するのは受信機ではなく感知器の役割である。発信機は人が操作する機器であり、常時作動しているものではない。
問93-1

自動火災報知設備と消防機関へ通報する火災報知設備との違いに関する説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①自動火災報知設備は建物内へ警報する設備であり、後者は消防機関へ通報するための設備である
  • ②自動火災報知設備は消防機関へ直接通報する設備であり、建物内への警報は行わない設備である
  • ③両者はいずれも全く同じ機能を持つ設備であり、単に名称のみが異なるだけのものである
  • ④消防機関へ通報する火災報知設備には、感知器や受信機を用いることが一切認められていない
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正解 ①自動火災報知設備は建物内へ警報する設備であり、後者は消防機関へ通報するための設備である
解説
自動火災報知設備は、感知器・受信機・地区音響装置等により建物内の関係者や在館者に火災の発生を知らせることを目的とする設備である。これに対し、消防機関へ通報する火災報知設備は、火災の発生を消防機関へ迅速に通報することを目的とする別の設備である。

他の選択肢が不適切な理由
自動火災報知設備が消防機関へ直接通報する設備であるという記述は誤りである。両者は目的も構成も異なる別の設備であり、同一のものではない。消防機関へ通報する火災報知設備であっても、自動火災報知設備からの信号と連動する場合がある。
問103-1

自動火災報知設備に用いることができる非常電源の種類として、最も適切なものはどれか。

  • ①非常電源専用受電設備又は蓄電池設備を用いるが、自家発電設備は不可
  • ②常用電源のみで足り、非常電源を設ける必要は一切ないとされている
  • ③手回し発電機のみが非常電源として用いることが法令上認められている
  • ④非常電源には太陽光発電設備を用いることが法令上義務付けられている
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正解 ①非常電源専用受電設備又は蓄電池設備を用いるが、自家発電設備は不可
解説
自動火災報知設備の非常電源は、延べ面積1,000平方メートル以上の特定防火対象物では蓄電池設備(直交変換装置を有するものを除く)に限られ、それ以外の防火対象物では非常電源専用受電設備又は蓄電池設備のいずれかを用いることとされている。

他の選択肢が不適切な理由
自家発電設備は始動して電圧が確立するまでに時間を要するため、常時即応性が求められる自動火災報知設備の非常電源としては認められていない(屋内消火栓設備など、始動に多少の猶予がある消火設備の非常電源とは扱いが異なる)。常用電源のみでは停電時に機能を維持できないため、非常電源が必要とされている。手回し発電機は非常電源として認められていない。太陽光発電設備を非常電源として義務付ける規定は存在しない。

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