官僚制が、規則の遵守そのものを目的化させてしまうなどの逆機能をもつことを指摘した人物として、正しいものを1つ選びなさい。
- ①ウェーバー
- ②テイラー
- ③マートン
- ④メイヨー
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マートンは、官僚制には本来の目的を達成するための合理的な働き(順機能)だけでなく、規則を守ること自体が目的となって柔軟な対応ができなくなる(目的の転移)、前例に固執する、責任を回避するといった、組織の目的達成を妨げる働き(逆機能)があることを指摘しました。いわゆる「お役所仕事」と呼ばれる問題を理論的に説明したものです。福祉サービスの組織でも、規則や手続きを優先するあまり、利用者の個別のニーズに応えられなくなることがあり、この視点は重要です。
他の選択肢が不適切な理由
・ウェーバー:官僚制を、規則による職務の遂行、階層的な権限、文書による事務処理、専門化などを特徴とする、最も合理的で効率的な組織の形態として理念型を示しました。逆機能を指摘したのではありません。
・テイラー:作業を時間と動作の分析によって標準化し、効率を高める科学的管理法を提唱しました。
・メイヨー:ホーソン実験を通して、職場の人間関係やインフォーマル組織が生産性に影響することを示し、人間関係論の基礎を築きました。
覚え方のポイント
「ウェーバー=官僚制の合理性(理念型)」「マートン=官僚制の逆機能」とセットで覚えます。「テイラー=科学的管理法」「メイヨー=ホーソン実験・人間関係論」も、組織論の古典として頻出です。