バイステックの7原則のうち、ワーカーがクライエントの感情を感じ取り、その意味を理解したうえで、自らの感情を自覚しながら適切に反応することを表すものとして、正しいものを1つ選びなさい。
- ①意図的な感情表出
- ②統制された情緒的関与
- ③非審判的態度
- ④クライエントの自己決定
答えと解説を見る
統制された情緒的関与とは、ワーカーがクライエントの感情に敏感に気づき、その意味を理解したうえで、ワーカー自身の感情を自覚し、コントロールしながら、援助の目的に沿って適切に反応することです。クライエントの感情に巻き込まれて一緒に怒ったり落ち込んだりするのでも、感情を無視して冷淡に接するのでもなく、専門職として意図的に関わることを示しています。自己覚知はこの原則の前提となります。
他の選択肢が不適切な理由
・意図的な感情表出:クライエントが、否定的な感情も含めて自由に感情を表現できるよう、ワーカーが意図的に働きかけることです。主語はクライエントの表出です。
・非審判的態度:クライエントの言動や態度について、ワーカーが善悪を一方的に判断したり責めたりしないことです。
・クライエントの自己決定:クライエントが自らの意思で選択し決定することを尊重し、そのために必要な情報の提供などを行うことです。
覚え方のポイント
バイステックの7原則は「個別化・意図的な感情表出・統制された情緒的関与・受容・非審判的態度・自己決定・秘密保持」です。感情に関する2つは「表出=クライエントが出す」「統制された関与=ワーカーが応える」と、主語の違いで区別しましょう。