2026年版・2-2

原理と政策:欧米の歴史と思想・理論の一問一答

社会福祉士国家試験「原理と政策・社会保障・権利擁護」から、原理と政策:欧米の歴史と思想・理論に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問12-2

1601年のエリザベス救貧法に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①院外救済を禁じ、救済を受ける者の処遇を自立した最下層の労働者より低くした。
  • ②貧民を労働能力の有無と児童とに分類し、教区を単位として救済を行わせた。
  • ③パンの価格と家族の人数に応じて、低賃金で働く者の賃金の不足分を補った。
  • ④労働能力のある貧民に、居宅のまま仕事を紹介する院外救済を初めて認めた。
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正解 ②貧民を労働能力の有無と児童とに分類し、教区を単位として救済を行わせた。
解説
エリザベス救貧法(1601年)は、それまでの救貧に関する法令を集大成したものです。貧民を「労働能力のある貧民」「労働能力のない貧民」「扶養する者のない児童」の3つに分け、教区ごとに貧民監督官を置いて、救貧税を財源に救済を行わせました。労働能力のある者には労働を強制し、働けない者を救済し、児童は徒弟に出すという仕組みで、救済の目的は貧民の生活保障というより治安の維持にありました。とはいえ、公的な財源で貧民を救済する責任を地域に負わせた点で、公的扶助の出発点とされます。

他の選択肢が不適切な理由
・院外救済を禁じ、処遇を最下層の労働者より低く:1834年の新救貧法(改正救貧法)の劣等処遇の原則などの内容です。
・パンの価格と家族の人数に応じて賃金を補う:1795年のスピーナムランド制度の内容です。
・居宅のまま仕事を紹介する院外救済を初めて認めた:1782年のギルバート法の内容です。

覚え方のポイント
イギリス救貧法の流れは「1601年 エリザベス(分類・教区)→1722年 ワークハウステスト法→1782年 ギルバート法(院外救済)→1795年 スピーナムランド(賃金補助)→1834年 新救貧法(劣等処遇)」。一度ゆるめて(院外救済・賃金補助)、また厳しくした(新救貧法)という振り子で覚えると整理しやすくなります。
問22-2

1834年のイギリスの新救貧法(改正救貧法)で示された原則として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①劣等処遇の原則
  • ②無差別平等の原則
  • ③必要即応の原則
  • ④世帯単位の原則
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正解 ①劣等処遇の原則
解説
新救貧法は、スピーナムランド制度などで救貧費が膨らみ、「救済が怠惰を生む」という批判が強まったことを背景に制定されました。主な原則は、全国で処遇を統一する全国均一処遇の原則、救済を受ける者の生活水準を自立して働く最下層の労働者よりも低く抑える劣等処遇の原則、そして労働能力のある者への院外救済をやめ、ワークハウス(労役場)に収容する院内救済の原則です。救済を受けることを不名誉なものとし、なるべく救済を受けさせないようにする抑圧的な考え方で、スティグマの問題の源流ともいえます。

他の選択肢が不適切な理由
・無差別平等の原則:日本の生活保護法第2条の原理で、戦後のGHQ覚書「社会救済」でも示されました。新救貧法とは逆に、困窮の原因を問わず救済する考え方です。
・必要即応の原則:生活保護法第9条の原則で、要保護者の年齢・健康状態など個々の事情に応じて保護を行う考え方です。
・世帯単位の原則:生活保護法第10条の原則で、保護の要否や程度を世帯を単位として判断します。

覚え方のポイント
新救貧法の3原則は「均一・劣等・院内(ワークハウス)」。「劣等処遇」は、救済を受ける人が働く人より良い暮らしをしてはならないという考え方だと、言葉の意味から理解しておくと忘れにくくなります。
問32-2

慈善組織協会(COS)とセツルメント運動に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①慈善組織協会は、救済に値しない貧民も含めて区別なく救済することを原則とした。
  • ②トインビー・ホールは、1889年にジェーン・アダムズがシカゴで開設した施設である。
  • ③ハル・ハウスは、1884年にバーネット夫妻がロンドンで開設したセツルメントである。
  • ④慈善組織協会は、1869年にロンドンで設立され、友愛訪問と慈善団体の調整を行った。
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正解 ④慈善組織協会は、1869年にロンドンで設立され、友愛訪問と慈善団体の調整を行った。
解説
慈善組織協会(COS)は1869年にロンドンで設立されました。当時は多くの慈善団体がばらばらに施しを行い、重複した救済や無駄が生じていたため、団体間の連絡調整を行い、救済の申請者を個別に調査しました。さらにボランティアの友愛訪問員が家庭を訪ねて助言や指導を行い、この活動が個別援助(ケースワーク)の源流となりました。一方で、救済の対象を「救済に値する貧民」に限り、貧困の原因を個人の道徳的な欠陥に求める傾向があった点も押さえておきましょう。

他の選択肢が不適切な理由
・値しない貧民も区別なく救済:COSは申請者を「救済に値する貧民」と「値しない貧民」に分け、前者だけを対象としました。
・トインビー・ホールを1889年にアダムズがシカゴで開設:トインビー・ホールは1884年にバーネット夫妻がロンドンで開いた、世界最初のセツルメントです。
・ハル・ハウスを1884年にバーネット夫妻がロンドンで開設:ハル・ハウスは1889年にジェーン・アダムズらがシカゴで開いたセツルメントです。

覚え方のポイント
COSは「個人を訪ねる→ケースワークの源流」、セツルメントは「貧困地区に住み込む→グループワークやコミュニティワークの源流、社会改良」と対比します。セツルメントは「ロンドン1884(トインビー・ホール)→シカゴ1889(ハル・ハウス)」の順です。
問42-2

1942年にイギリスで公表されたベヴァリッジ報告に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

  • ①社会保険を制度の中心に据え、国民扶助はそれを補うものと位置づけた。
  • ②保険料は所得に比例して拠出し、給付も所得に比例させることを原則とした。
  • ③社会保険の前提として、児童手当、包括的な保健サービス、完全雇用を挙げた。
  • ④再建を阻む5つの巨悪として、窮乏、疾病、無知、不潔、怠惰を挙げた。
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正解 ②保険料は所得に比例して拠出し、給付も所得に比例させることを原則とした。
解説
ベヴァリッジ報告(『社会保険および関連サービス』)は、戦後のイギリス福祉国家の設計図となった報告です。社会保険の給付は、すべての人に国民としての最低限の生活(ナショナル・ミニマム)を保障することを目的とし、そのため「均一拠出・均一給付」を原則としました。所得に比例した給付にしなかったのは、最低限を超える部分は個人の自発的な備えに委ね、国家は最低限の保障に徹するという考え方によるものです。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題です。以下は報告の内容として正しいものです。
・社会保険が中心で国民扶助は補完:社会保険でカバーできない人を資力調査付きの国民扶助で補う構成でした。
・児童手当、包括的保健サービス、完全雇用を前提:社会保険が機能するための前提条件として示され、のちの家族手当法や国民保健サービス(NHS)につながりました。
・5つの巨悪:窮乏(欠乏)、疾病、無知、不潔、怠惰を社会の再建を阻むものとし、社会保険は主に窮乏への対策と位置づけられました。

覚え方のポイント
ベヴァリッジのキーワードは「ナショナル・ミニマム」「均一拠出・均一給付」「5つの巨悪」「3つの前提」。所得比例はドイツ型の社会保険の特徴として対比して覚えると、ひっかけを見破れます。
問52-2

社会保険・社会保障の成立の歴史に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①アメリカの1935年の社会保障法は、全国民を対象とする公的医療保険をつくった。
  • ②イギリスでは1911年の国民保険法で、失業保険と拠出制の老齢年金が同時にできた。
  • ③ドイツでは1880年代に、疾病保険、災害保険、老齢・廃疾保険が順に創設された。
  • ④イギリスではベヴァリッジ報告を受け、公表と同じ年に国民保険法が制定された。
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正解 ③ドイツでは1880年代に、疾病保険、災害保険、老齢・廃疾保険が順に創設された。
解説
世界で最初の社会保険は、ドイツの宰相ビスマルクのもとで創設されました。1883年の疾病保険、1884年の災害保険、1889年の老齢・廃疾保険です。労働運動や社会主義運動を抑え込む一方で、労働者の生活を保険によって安定させ、国家への忠誠を得ようとした政策で、「アメとムチ」の政策と呼ばれます。社会主義者鎮圧法(ムチ)と社会保険(アメ)の組合せとして理解しておきましょう。

他の選択肢が不適切な理由
・アメリカの社会保障法が全国民の公的医療保険をつくった:1935年の社会保障法は、ニューディール政策の一環として老齢年金、失業保険、公的扶助などを定めたもので、全国民を対象とする公的医療保険は含みません。
・1911年の国民保険法で失業保険と拠出制老齢年金:1911年の国民保険法は健康保険と失業保険を定めたものです。老齢年金は1908年の老齢年金法による無拠出の年金でした。
・報告の公表と同じ年に国民保険法を制定:ベヴァリッジ報告は1942年、国民保険法の制定は戦後の1946年です。

覚え方のポイント
「ドイツ=社会保険の発祥(1880年代・ビスマルク)」「アメリカ=『社会保障』という名の法律(1935年)」「イギリス=ベヴァリッジ報告(1942年)で体系化」と、国ごとに一つずつ代表的な出来事を押さえます。
問62-2

日本の戦後の社会福祉理論とその代表的な論者の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①真田是―運動論
  • ②嶋田啓一郎―政策論
  • ③竹内愛二―固有論
  • ④三浦文夫―技術論
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正解 ①真田是―運動論
解説
真田是は、社会福祉を、社会問題の当事者や住民、労働者などによる運動と、それに対応する政策との相互作用の中で形づくられるものと捉え、「運動論」を展開しました。社会福祉の水準は国家が一方的に与えるものではなく、権利を求める運動によって押し上げられるという視点です。戦後の日本では、社会福祉をどう捉えるかをめぐって、政策、技術、固有の視点、運動、経営など、重点の置き方の異なる理論が次々に示されました。

他の選択肢が不適切な理由
・嶋田啓一郎―政策論:嶋田啓一郎は、社会福祉の政策的側面と援助技術的側面を統一的に捉える「統合論」の代表的論者です。政策論の代表は孝橋正一です。
・竹内愛二―固有論:竹内愛二は、専門的な援助技術の体系として社会福祉を捉える「技術論」の論者です。固有論の代表は岡村重夫です。
・三浦文夫―技術論:三浦文夫は、ニーズの充足に向けて資源をどう調達し配分するかを論じる「経営論」の論者です。

覚え方のポイント
「政策=孝橋、技術=竹内、固有=岡村、統合=嶋田、運動=真田、経営=三浦」。頭文字で「政・技・固・統・運・経」と並べ、人名と一対一で結びつけて覚えましょう。
問72-2

岡村重夫の社会福祉理論に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①社会事業は、資本主義の構造的な矛盾から生じる問題への社会政策の補充であるとした。
  • ②福祉のニードを貨幣的ニードと非貨幣的ニードに分け、その充足方法を論じた。
  • ③社会福祉を、人間関係を調整するための専門的な援助技術の体系として捉えた。
  • ④個人と社会制度との社会関係のうち、個人の側から見た主体的な側面に着目した。
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正解 ④個人と社会制度との社会関係のうち、個人の側から見た主体的な側面に着目した。
解説
岡村重夫は、人が生活するうえで欠かせない基本的要求(経済的安定、職業的安定、家族的安定、保健・医療の保障、教育の保障、社会参加ないし社会的協同の機会、文化・娯楽の機会)を満たすために、個人は各種の社会制度と「社会関係」を結んでいると考えました。そして、社会制度の側から見た客体的側面ではなく、個人の側から見た主体的側面に着目し、社会関係の不調和や欠損、欠陥を援助することこそが社会福祉に固有の視点だとしました。これが「固有論」と呼ばれる理由です。

他の選択肢が不適切な理由
・資本主義の構造的矛盾への社会政策の補充:孝橋正一の政策論の考え方です。社会事業を社会政策の補充・代替と位置づけました。
・貨幣的ニードと非貨幣的ニード:三浦文夫の経営論の考え方です。現物やサービスで満たすべきニードが増えていることを指摘しました。
・人間関係を調整する専門的な援助技術の体系:竹内愛二の技術論の考え方です。

覚え方のポイント
岡村理論のキーワードは「社会関係の主体的側面」「7つの基本的要求」「社会関係の不調和・欠損・欠陥」。「主体的=個人の側から」という言葉の向きをしっかり押さえると、客体的側面と入れ替えたひっかけを見破れます。
問82-2

ティトマス(Titmuss, R.)の社会政策論に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①福祉国家を、自由主義、保守主義、社会民主主義の3つのレジームに分けた。
  • ②貧困を相対的剝奪として捉え、標準的な生活様式からの排除を指標で測った。
  • ③社会政策のモデルとして、残余的、産業的業績達成、制度的再分配の3つを示した。
  • ④福祉の供給主体を、法定、営利、ボランタリー、インフォーマルの4部門で捉えた。
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正解 ③社会政策のモデルとして、残余的、産業的業績達成、制度的再分配の3つを示した。
解説
ティトマスは、社会政策を3つのモデルで説明しました。市場や家族が機能しないときにだけ一時的に国家が介入する「残余的福祉モデル」、社会的ニーズの充足を仕事上の業績や生産性に応じて行う「産業的業績達成モデル」、市場の外でニーズの原則に基づき普遍的なサービスを提供する「制度的再分配モデル」です。また、福祉は社会福祉だけでなく、税の控除による財政福祉、企業が従業員に提供する企業福祉にも分かれて担われているという「福祉の社会的分業」を指摘しました。

他の選択肢が不適切な理由
・3つのレジーム:エスピン-アンデルセンが『福祉資本主義の三つの世界』で示した類型です。
・相対的剝奪と生活様式からの排除:タウンゼントの貧困研究の考え方です。
・法定・営利・ボランタリー・インフォーマルの4部門:イギリスのウルフェンデン報告(1978年)で示された、福祉多元主義の考え方です。

覚え方のポイント
ティトマスは「3つのモデル」と「社会的分業(社会福祉・財政福祉・企業福祉)」の2点セット。エスピン-アンデルセンの「3つのレジーム」と数字が同じなので、「ティトマス=モデル、エスピン-アンデルセン=レジーム」と言葉で区別しましょう。
問92-2

社会福祉の論点の一つである普遍主義と選別主義に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①選別主義的な給付は、資力調査で対象を絞るため、受給者にスティグマが生じやすい。
  • ②普遍主義的な給付は、所得を問わず支給するため、選別主義より少ない財源で足りる。
  • ③日本の生活保護制度は、所得の多少を問わない普遍主義的な給付の典型である。
  • ④選別主義とは、ニーズではなく年齢や居住の事実だけで給付対象を決める方式である。
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正解 ①選別主義的な給付は、資力調査で対象を絞るため、受給者にスティグマが生じやすい。
解説
選別主義は、資力調査(ミーンズテスト)や所得制限によって、本当に困っている人に対象を限定して給付する考え方です。財源を必要度の高い人に集中できる一方で、調査を受けること自体や「救済を受ける人」として区別されることが、恥の意識や周囲からの烙印(スティグマ)を生みやすく、受給をためらう人が出るという問題があります。普遍主義は、所得にかかわらず一定の条件を満たす人すべてに給付する考え方で、スティグマは生じにくいものの、多くの財源を必要とします。

他の選択肢が不適切な理由
・普遍主義は少ない財源で足りる:対象を絞らないので、同じ水準の給付なら選別主義より多くの財源が必要になります。
・生活保護は普遍主義の典型:生活保護は資産や能力の活用を要件とし、資力調査を行う選別主義的な制度の典型です。
・選別主義は年齢や居住だけで対象を決める:年齢や居住など外形的な条件だけで一律に支給するのは、普遍主義的な給付(デモグラント型)の特徴です。

覚え方のポイント
「選別=的を絞る・財源効率◎・スティグマ×」「普遍=全員に・スティグマ◎・財源×」と、長所と短所を表裏で覚えます。どちらが良いかではなく、トレードオフの関係にあることが論点です。
問102-2

社会福祉に関わる思想家とその主張に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

  • ①ロールズは、最も不遇な人の便益を最大にする場合に限り格差を認める原理を唱えた。
  • ②センは、価値ある生き方を選び取る実質的な自由をケイパビリティとして重視した。
  • ③フレイザーは、経済的な再分配に加え、文化的な承認も正義の課題であるとした。
  • ④ノージックは、国家による所得の再分配を積極的に広げるべきであると主張した。
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正解 ④ノージックは、国家による所得の再分配を積極的に広げるべきであると主張した。
解説
ノージックは、個人が正当に取得した財産への権利を最大限に尊重する立場(リバタリアニズム)から、国家の役割を暴力や盗み、詐欺からの保護と契約の執行に限る「最小国家」を主張しました。本人の同意なく課税して所得を再分配することは、個人の権利の侵害にあたると考えたため、再分配の拡大とは正反対の立場です。福祉国家を支える思想と、それを批判する思想の両方を知っておくことで、社会福祉の論点を立体的に理解できます。

他の選択肢が不適切な理由
※この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題です。以下は正しい記述です。
・ロールズ:『正義論』で、社会的・経済的な不平等は、最も不遇な人々の便益を最大にする場合にのみ許されるとする「格差原理」を示しました。
・セン:所得や財そのものではなく、それを使って人が実際に何をなし、どのような状態になれるかという「ケイパビリティ(潜在能力)」に注目しました。
・フレイザー:不正義には経済的な不平等(再分配の問題)と、文化的な不当な扱い(承認の問題)の両面があるとしました。

覚え方のポイント
「ロールズ=格差原理」「セン=ケイパビリティ」「フレイザー=再分配と承認」「ノージック=最小国家(再分配に反対)」。再分配に対する賛否の向きで人物を分けると整理しやすくなります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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