2026年10月版・9-7

社会福祉調査:量的調査の設計と分析の一問一答

精神保健福祉士国家試験「共通:ソーシャルワークの基盤・方法・調査」から、社会福祉調査:量的調査の設計と分析に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする多肢選択形式で、5つの選択肢から2つを選ぶ問題もあります。ここでは全て4択(正解は1つ)で出題し、2つを選ぶ問題は記述a〜dの組合せを選ぶ形で再現しています。

問19-7

母集団をあらかじめ性別や年齢層などのいくつかのグループに分け、それぞれのグループの中から無作為に標本を抽出する方法を何というか。

  • ①多段抽出法
  • ②層化抽出法
  • ③集落抽出法
  • ④系統抽出法
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正解 ②層化抽出法
解説
層化抽出法(層別抽出法)は、母集団を性別・年齢層・地域などの「層」に分け、それぞれの層から無作為に標本を選ぶ方法です。
各層の特徴を標本にきちんと反映できるため、層ごとの違いが大きい母集団で、標本の偏りを小さくできます。

他の選択肢が誤りの理由
・多段抽出法:まず市町村を選び、その中から地区を選び、さらに個人を選ぶ、というように抽出を何段階かに分けて行う方法です。
・集落抽出法:母集団を学校や地区などのまとまり(集落)に分け、選んだ集落の全員を調べる方法です。
・系統抽出法:名簿の最初の1人を無作為に選んだあと、一定の間隔ごとに抽出する方法です。

覚え方のポイント
層化=「層に分けて、各層から選ぶ」、集落=「まとまりを選んで、その中は全員」、多段=「何段階かに分けて選ぶ」。
問29-7

測定の尺度のうち、数値の大小と差には意味があるが、ゼロが「何もない」ことを表さないため、数値どうしの比率には意味がないものはどれか。

  • ①間隔尺度
  • ②順序尺度
  • ③名義尺度
  • ④比例尺度
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正解 ①間隔尺度
解説
間隔尺度は、目盛りの間隔が等しく、差を計算することに意味がある尺度です。
ただし0が「何もない」ことを意味しないため、比率には意味がありません。代表例は摂氏の温度で、20℃は10℃の「2倍暑い」とはいえません。

他の選択肢が誤りの理由
・名義尺度:性別や血液型のように、区別するためだけに数値を割り当てる尺度で、大小や差に意味はありません。
・順序尺度:満足度の「1 不満〜5 満足」のように順番には意味がありますが、間隔が等しいとは限らず、差の計算には意味がありません。
・比例尺度:身長・体重・年収のように0が「何もない」ことを表し、比率にも意味がある尺度です(10万円は5万円の2倍)。

覚え方のポイント
名義→順序→間隔→比例の順に、できる計算が増えます。「温度は間隔、身長は比例」と覚えましょう。
問39-7

測定の「信頼性」の説明として、正しいものはどれか。

  • ①同じ対象を同じ条件で繰り返し測定したときに、一貫した結果が得られる程度
  • ②測定しようとしているものを、実際にどれだけ正確に測定できているかの程度
  • ③調査の結果を、調査の対象としなかったより広い集団にあてはめられる程度
  • ④調査の対象者が、質問の意味を調査者の意図どおりに理解できている程度
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正解 ①同じ対象を同じ条件で繰り返し測定したときに、一貫した結果が得られる程度
解説
信頼性は、測定の「安定性・一貫性」のことです。同じ人に同じ尺度を同じ条件で使ったとき、毎回ほぼ同じ結果が出れば、信頼性が高いといえます。
確かめ方には、時間をおいて同じ測定を繰り返す方法(再検査法)や、尺度の項目どうしの一貫性を見る方法(内的一貫性)があります。

他の選択肢が誤りの理由
・測定しようとしているものを実際に測定できている程度:「妥当性」の説明です。
・より広い集団にあてはめられる程度:調査結果の一般化の可能性(外的妥当性)の説明です。
・質問の意味を意図どおりに理解できている程度:質問文のわかりやすさの問題で、信頼性の定義ではありません。

ひっかけ注意
信頼性が高くても妥当性が高いとは限りません。毎回同じように「ずれた値」を出す体重計は、信頼性は高いが妥当性は低い、という関係です。
問49-7

データを大きさの順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する値を何というか。

  • ①平均値
  • ②最頻値
  • ③四分位範囲
  • ④中央値
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正解 ④中央値
解説
中央値(メディアン)は、データを小さい順に並べたときに真ん中にくる値です。データの数が偶数のときは、真ん中の2つの値の平均をとります。
極端に大きい値や小さい値(外れ値)の影響を受けにくいため、所得や貯蓄額のように一部に極端な値がある分布の代表値として使われます。

他の選択肢が誤りの理由
・平均値:すべての値を足してデータの数で割った値で、外れ値の影響を受けやすい代表値です。
・最頻値:データの中で最も多く現れる値です。
・四分位範囲:データを4等分したときの第1四分位と第3四分位の差で、代表値ではなく「ばらつき」を表す指標です。

覚え方のポイント
平均=合計÷個数、中央値=真ん中、最頻値=いちばん多い値。外れ値に強いのは中央値です。
問59-7

2つの変数の関係を表す相関係数について、正しいものはどれか。

  • ①相関係数が1に近いことは、一方の変数が他方の変数の原因であることを表している
  • ②相関係数は0から1までの値をとり、1に近いほど2つの変数の関係が強いことを表す
  • ③相関係数が0に近いことは、2つの変数の間に直線的な関係がほとんどないことを表す
  • ④相関係数が−1に近いことは、2つの変数の間に関係がほとんどないことを表している
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正解 ③相関係数が0に近いことは、2つの変数の間に直線的な関係がほとんどないことを表す
解説
相関係数(ピアソンの積率相関係数)は−1から+1までの値をとります。+1に近いほど「一方が大きいと他方も大きい」正の相関が強く、−1に近いほど「一方が大きいと他方は小さい」負の相関が強くなります。
0に近いときは、2つの変数の間に直線的な関係がほとんどないことを表します。

他の選択肢が誤りの理由
・0から1までの値:負の相関もあるため、−1から+1までの値をとります。
・一方が他方の原因:相関は「一緒に変化する」ことを示すだけで、因果関係までは示しません。別の要因(第3の変数)が両方に影響している見かけの相関もあります。
・−1に近いと関係がない:−1に近いのは強い負の相関で、関係が強いことを表します。

ひっかけ注意
「相関がある=因果関係がある」ではありません。試験で非常によく問われる点です。
問69-7

同一の対象者に対して、時間をおいて同じ内容の調査を繰り返し行い、一人ひとりの変化をとらえる調査を何というか。

  • ①横断調査
  • ②パネル調査
  • ③全数調査
  • ④事例調査
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正解 ②パネル調査
解説
パネル調査は、同じ人々(パネル)を追いかけて、時間をおいて同じ内容の調査を繰り返す縦断調査の一つです。
同じ人を追うので、一人ひとりがどのように変化したかをとらえられます。一方で、回を重ねるごとに転居や辞退などで対象者が減っていく(脱落する)という課題があります。

他の選択肢が誤りの理由
・横断調査:ある一時点で、多くの対象を一度に調べる調査で、変化をとらえることには向きません。
・全数調査:母集団のすべてを調べる調査で、国勢調査が代表例です。時間を追う方法かどうかとは別の分け方です。
・事例調査:少数の事例を深く掘り下げて調べる方法です。

覚え方のポイント
横断=ある時点の「輪切り」、縦断(パネル調査など)=時間に沿って「追いかける」。
問79-7

質問紙調査で、前に置かれた質問の内容が、その後の質問への回答に影響を与えてしまうことを何というか。

  • ①ハロー効果
  • ②キャリーオーバー効果
  • ③ホーソン効果
  • ④ピグマリオン効果
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正解 ②キャリーオーバー効果
解説
キャリーオーバー効果は、前の質問で考えたことや答えたことが、後の質問の回答に影響してしまう現象です。
たとえば、福祉の財源の不足について詳しく尋ねた直後に「増税に賛成か」と尋ねると、賛成の回答が増えやすくなります。質問の順番を工夫して防ぎます。

他の選択肢が誤りの理由
・ハロー効果:ある目立つ特徴に引きずられて、その人の全体の評価がゆがむ現象です。
・ホーソン効果:調べられている・注目されていると意識することで、対象者の行動が変わる現象です。
・ピグマリオン効果:周りからの期待を受けることで、その期待に沿った成果が出やすくなる現象です。

覚え方のポイント
キャリーオーバー=「前の質問の影響が後ろへ持ち越される(carry over)」。
問89-7

調査票の配り方と回収の仕方の説明として、正しいものはどれか。

  • ①留置調査は、調査員が調査票を配り、後日回収する自記式の方法である
  • ②個別面接調査は、回答者が自分で記入する自記式で、調査員は同席しない
  • ③電話調査は、質問の数が多く複雑な内容を尋ねる調査に最も向いている
  • ④郵送調査は、調査員が回答者の話を聞いて記入する他記式で、回収率が高い
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正解 ①留置調査は、調査員が調査票を配り、後日回収する自記式の方法である
解説
留置(とめおき)調査は、調査員が対象者の家などを訪ねて調査票を渡し、回答者が自分で記入したものを後日回収する方法です。回答者が自分で書くので「自記式」に当たります。

他の選択肢が誤りの理由
・郵送調査:調査票を郵送して回答者が自分で記入する自記式で、回収率は低くなりやすい方法です。
・個別面接調査:調査員が対象者に直接質問し、回答を調査員が記入する他記式です。
・電話調査:相手の顔が見えず長時間の回答は負担になるため、短く簡単な質問に向いています。

覚え方のポイント
回答者が書く=自記式(郵送・留置・集合・インターネット)、調査員が書く=他記式(個別面接・電話)。
問99-7

「障害の有無」と「就労の有無」のように、2つの名義尺度の変数の関連を、クロス集計表をもとに検定する方法として用いられるものはどれか。

  • ①t検定
  • ②重回帰分析
  • ③分散分析
  • ④カイ二乗検定
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正解 ④カイ二乗検定
解説
カイ二乗(χ²)検定は、クロス集計表の各マスの実際の度数と、2つの変数に関連がないと仮定したときに期待される度数とのずれを調べ、2つのカテゴリー変数(名義尺度など)の間に関連があるかを検定する方法です。

他の選択肢が誤りの理由
・t検定:2つのグループの平均値に差があるかを調べる方法で、比べる値は間隔尺度・比例尺度の数値です。
・分散分析:3つ以上のグループの平均値に差があるかを調べる方法です。
・重回帰分析:複数の変数(説明変数)から、ある数値(目的変数)を予測・説明する方法です。

覚え方のポイント
表の「人数(度数)」を比べるならカイ二乗、「平均」を比べるならt検定(2群)・分散分析(3群以上)。
問109-7

量的調査について、正しいものの組合せはどれか。
a.層化抽出法は、母集団をいくつかの層に分け、各層から標本を抽出する方法である。
b.中央値は、平均値に比べて外れ値の影響を受けやすい。
c.パネル調査は、同一の対象者に時間をおいて繰り返し調査を行う方法である。
d.相関係数は、0から1までの値をとる。

  • ①a・b
  • ②c・d
  • ③a・c
  • ④b・d
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正解 ③a・c
解説
正しいのは a と c です。
a:層化抽出法は、母集団を性別・年齢層などの層に分け、各層から無作為に抽出する方法です。
c:パネル調査は、同じ人を時間を追って繰り返し調べる縦断調査で、一人ひとりの変化がとらえられます。

他の記述が誤りの理由
・b:中央値は真ん中の値なので外れ値の影響を受けにくく、影響を受けやすいのは平均値です。
・d:相関係数は−1から+1までの値をとります。−1に近いほど強い負の相関です。

覚え方のポイント
「外れ値に強い中央値」「相関は−1〜+1」をセットで覚えましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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