2026年10月版・6-2

医学概論:疾病と障害・公衆衛生の一問一答

精神保健福祉士国家試験「共通:医学概論・心理学・社会学」から、医学概論:疾病と障害・公衆衛生に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする多肢選択形式で、5つの選択肢から2つを選ぶ問題もあります。ここでは全て4択(正解は1つ)で出題し、2つを選ぶ問題は記述a〜dの組合せを選ぶ形で再現しています。

問16-2

人口動態統計による近年の日本人の死因の第1位として、正しいものはどれか。

  • ①悪性新生物(がん)
  • ②心疾患
  • ③脳血管疾患
  • ④肺炎
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正解 ①悪性新生物(がん)
解説
厚生労働省の人口動態統計によると、日本人の死因の第1位は、1981年以降、悪性新生物(がん)が続いています。近年は、第2位が心疾患(高血圧性を除く)で、老衰、脳血管疾患、肺炎などが続きます。
がんの多くは、喫煙、飲酒、食生活、運動不足などの生活習慣と関係があるため、生活習慣の改善とがん検診による早期発見が大切です。

他の選択肢が誤りの理由
・心疾患:近年は第2位です。
・脳血管疾患:かつて(1951〜1980年)は第1位でしたが、現在は第1位ではありません。
・肺炎:高齢化に伴い上位にありますが、第1位ではありません。

覚え方のポイント
死因の第1位=1981年から悪性新生物。それ以前は脳血管疾患(さらに以前は結核)。
問26-2

脳卒中(脳血管疾患)について、正しいものはどれか。

  • ①脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあり、日本では脳出血が最も多くを占めている
  • ②脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあり、最大の危険因子は低血圧と考えられている
  • ③脳の血管が詰まるものを脳出血、破れるものを脳梗塞と呼んで区別している
  • ④脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあり、片麻痺や失語などの後遺症の原因となる
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正解 ④脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあり、片麻痺や失語などの後遺症の原因となる
解説
脳卒中(脳血管疾患)は、脳の血管が詰まる脳梗塞と、脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血などに分けられます。現在の日本では、脳梗塞が最も多くを占めます。
障害された部位によって、片麻痺、感覚障害、失語などの言語障害、高次脳機能障害などの後遺症が残ることがあり、早期からのリハビリテーションが重要です。高血圧は最大の危険因子です。

他の選択肢が誤りの理由
・脳出血が最も多い:現在の日本では脳梗塞が最も多いとされています。
・最大の危険因子は低血圧:最大の危険因子は高血圧です。
・詰まる=脳出血、破れる=脳梗塞:逆です。脳の血管が詰まるのが脳梗塞、破れるのが脳出血やくも膜下出血です。

覚え方のポイント
脳卒中=「詰まる(脳梗塞)」と「破れる(脳出血・くも膜下出血)」。最多は脳梗塞、最大の危険因子は高血圧。
問36-2

Aさん(68歳)は、神経内科でパーキンソン病と診断された。家族から病気について尋ねられた。パーキンソン病の主な症状として、正しいものはどれか。

  • ①血液中のブドウ糖の濃度が高い状態が続き、のどの渇きや多尿が起こる
  • ②急に意識を失って全身がけいれんし、数分で回復する発作を繰り返していく
  • ③左右どちらかの手足の麻痺と、言葉が出にくくなる失語が急に出現する
  • ④安静時の手のふるえ、筋肉のこわばり、動作の遅さ、姿勢を保つことの困難
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正解 ④安静時の手のふるえ、筋肉のこわばり、動作の遅さ、姿勢を保つことの困難
解説
パーキンソン病は、中脳の黒質のドパミン神経が減少することで起こる進行性の神経の病気です。主な症状(4大症状)は、安静時振戦(じっとしているときの手足のふるえ)、筋固縮(筋肉のこわばり)、無動・寡動(動作が遅く少なくなる)、姿勢反射障害(転びやすい)です。
うつ症状、便秘、睡眠障害などの非運動症状もみられます。治療薬(ドパミンを補う薬など)の副作用で、幻覚が出ることもあります。

他の選択肢が誤りの理由
・意識を失いけいれんする発作:てんかん(強直間代発作)などの説明です。
・片麻痺と失語の急な出現:脳卒中の説明です。
・高血糖でのどの渇きや多尿:糖尿病の説明です。

覚え方のポイント
パーキンソン病の4大症状=「ふるえ・こわばり・動きが遅い・転びやすい」。原因はドパミンの不足。
問46-2

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)で、結核が分類されている類型はどれか。

  • ①4類感染症
  • ②1類感染症
  • ③2類感染症
  • ④5類感染症
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正解 ③2類感染症
解説
感染症法は、感染症を感染力や重篤度などに応じて1類から5類などに分類しています。結核は2類感染症に分類され、診断した医師は直ちに保健所に届け出なければなりません。患者は結核の専門の病床などで治療を受けることがあり、保健所による服薬の支援(DOTS)なども行われます。
精神科病院でも結核の集団感染が問題になることがあり、早期発見と感染対策が大切です。

他の選択肢が誤りの理由
・1類感染症:エボラ出血熱、ペストなど、感染力と重篤性が極めて高いものです。
・4類感染症:狂犬病、マラリアなど、動物や飲食物を介して感染するものです。
・5類感染症:インフルエンザ(定点把握)、新型コロナウイルス感染症(2023年5月から)などです。

覚え方のポイント
結核=2類。新型コロナは2023年5月に5類へ移行。
問56-2

2024年度から始まった「健康日本21(第三次)」の全体の目標として、正しいものはどれか。

  • ①平均寿命の延伸と医療費の適正化
  • ②健康寿命の延伸と健康格差の縮小
  • ③平均寿命の延伸と健康格差の縮小
  • ④健康寿命の延伸と医療費の適正化
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正解 ②健康寿命の延伸と健康格差の縮小
解説
健康日本21(第三次)は、健康増進法に基づく「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」で、2024年度から2035年度までの計画です。「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」をビジョンとし、全体の目標(大目標)として「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を掲げています。
こころの健康の分野では、心理的苦痛を感じている人の減少などが目標とされています。

他の選択肢が誤りの理由
・平均寿命の延伸を含むもの:全体の目標は平均寿命ではなく、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間である「健康寿命」の延伸です。
・医療費の適正化を含むもの:医療費の適正化は、高齢者医療確保法に基づく医療費適正化計画の目標で、健康日本21の全体の目標ではありません。

覚え方のポイント
健康日本21(第二次)も(第三次)も、大目標は「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」。
問66-2

長期間の安静や活動の低下によって生じる、筋力の低下、関節の拘縮、心肺機能の低下などの状態を何というか。

  • ①廃用症候群
  • ②サルコペニア
  • ③老年症候群
  • ④フレイル
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正解 ①廃用症候群
解説
廃用症候群(生活不活発病)は、病気やけがによる長期の安静、活動量の低下などによって、心身のさまざまな機能が低下する状態です。筋力の低下や筋萎縮、関節の拘縮、骨粗しょう症、心肺機能の低下、起立性低血圧、褥瘡、意欲の低下や認知機能の低下などがみられます。
精神科の長期入院や、退院後の引きこもりがちな生活でも起こりうるため、早期からの離床や活動の機会が大切です。

他の選択肢が誤りの理由
・サルコペニア:主に加齢に伴って筋肉の量と筋力が低下した状態です。
・老年症候群:高齢者に多くみられる、転倒、失禁、せん妄などの症状や徴候の総称です。
・フレイル:加齢に伴って心身の活力が低下し、要介護状態に近づいた虚弱の状態です。原因を長期間の安静や活動の低下に限った呼び名ではありません。

覚え方のポイント
廃用症候群=「使わないことで衰える」。予防は「動くこと」。
問76-2

介護老人保健施設に入所しているAさん(85歳)が誤嚥性肺炎で入院した。家族から、なぜこの病気になったのかと尋ねられた。高齢者に多い誤嚥性肺炎について、正しいものはどれか。

  • ①飲み込む力やせきの反射が弱まり、口の中の細菌などが気管に入って起こる
  • ②飲み込む力やせきの反射が弱まって起こるが、眠っている間に起こることはない
  • ③飲み込む力が弱まって起こるため、口腔ケアをしても予防の効果はみられない
  • ④胃の内容物が食道に逆流し、食道の粘膜に炎症が起こる病気のことである
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正解 ①飲み込む力やせきの反射が弱まり、口の中の細菌などが気管に入って起こる
解説
誤嚥性肺炎は、飲み込む力(嚥下機能)やせきの反射が弱まることで、食べ物や唾液とともに口の中の細菌が気管から肺に入り、肺炎を起こすものです。高齢者や、脳卒中の後遺症のある人などに多く、眠っている間の気づかない誤嚥(不顕性誤嚥)でも起こります。
一部の向精神薬の副作用(嚥下機能の低下や過鎮静)も誤嚥の危険を高めることがあるため注意が必要です。口腔ケア、食事の姿勢の工夫、嚥下訓練などが予防に役立ちます。

他の選択肢が誤りの理由
・眠っている間には起こらない:眠っている間に気付かないうちに唾液などを誤嚥する不顕性誤嚥でも起こります。
・口腔ケアは予防の効果がない:口腔ケアで口の中の細菌を減らすことは、誤嚥性肺炎の予防に役立ちます。
・胃の内容物が食道に逆流して炎症:逆流性食道炎の説明です。

覚え方のポイント
誤嚥性肺炎の予防=「口腔ケア」「食事の姿勢」「嚥下機能の訓練」。薬の副作用にも注意。
問86-2

糖尿病について、正しいものはどれか。

  • ①日本の糖尿病の多くは1型で、膵臓のβ細胞が壊れてインスリンが出なくなることで起こる
  • ②日本の糖尿病の多くは2型で、自覚症状が早い段階から強く出るため早期に発見されやすい
  • ③糖尿病の三大合併症は網膜症、腎症、脳梗塞で、神経障害は含まれないとされる
  • ④日本の糖尿病の多くは2型で、食事や運動不足などの生活習慣が発症に大きく関係する
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正解 ④日本の糖尿病の多くは2型で、食事や運動不足などの生活習慣が発症に大きく関係する
解説
糖尿病は、インスリンの作用不足によって高血糖が続く病気です。膵臓のβ細胞が壊れてインスリンがほとんど出なくなる1型と、インスリンの分泌の低下やはたらきの低下に、食べすぎ・運動不足・肥満などの生活習慣が加わって発症する2型があり、日本の糖尿病の多くは2型です。
初期には自覚症状が乏しく、放置すると、網膜症、腎症、神経障害の三大合併症や、心筋梗塞・脳梗塞などを起こします。

他の選択肢が誤りの理由
・多くは1型:日本の糖尿病の多くは2型です(1型は膵臓のβ細胞の破壊によるもの)。
・自覚症状が早くから強く出る:初期には自覚症状が乏しいことが多く、健診による早期発見が大切です。
・三大合併症に神経障害が含まれない:三大合併症は網膜症、腎症、神経障害です(脳梗塞や心筋梗塞などの大血管障害も起こります)。

覚え方のポイント
糖尿病の三大合併症=「しめじ」(し=神経障害、め=目=網膜症、じ=腎症)。
問96-2

疾病の予防の段階のうち、予防接種や生活習慣の改善によって病気の発生を防ぐことは何に当たるか。

  • ①三次予防
  • ②二次予防
  • ③一次予防
  • ④四次予防
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正解 ③一次予防
解説
公衆衛生の予防の段階は、一般に次の3つに分けられます。
一次予防:健康増進と発病の予防(予防接種、生活習慣の改善、健康教育など)。
二次予防:早期発見・早期治療(健康診断、がん検診など)。
三次予防:重症化の予防、機能の回復、再発防止、社会復帰(リハビリテーションなど)。

他の選択肢が誤りの理由
・二次予防:健診などによる早期発見・早期治療です。
・三次予防:リハビリテーションや再発防止です。
・四次予防:一般的な3段階には含まれません(過剰な医療を避ける考え方として使われることもありますが、ここでは該当しません)。

覚え方のポイント
一次=なる前に防ぐ、二次=早く見つける、三次=悪くならない・戻る。精神保健の予防と同じ考え方です。
問106-2

疾病と公衆衛生について、正しいものの組合せはどれか。
a.現在の日本で脳卒中のうち最も多いのは脳出血である。
b.結核は感染症法の2類感染症である。
c.健康日本21(第三次)の大目標には、健康格差の縮小が含まれる。
d.糖尿病の三大合併症には、肺炎が含まれる。

  • ①a・d
  • ②b・c
  • ③a・b
  • ④c・d
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正解 ②b・c
解説
b:結核は感染症法の2類感染症に分類されています。
c:健康日本21(第三次)の大目標は「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」です。

他の記述が誤りの理由
a:現在の日本で脳卒中のうち最も多いのは脳梗塞です。
d:糖尿病の三大合併症は、網膜症、腎症、神経障害です。

覚え方のポイント
脳卒中=脳梗塞が最多、結核=2類、健康日本21=健康寿命と健康格差、糖尿病=しめじ。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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