精神科病院のB精神保健福祉士は、統合失調症の人の家族を対象にした家族心理教育を始めることにした。精神障害のある人の家族を対象とした家族心理教育の内容として、最も適切なものはどれか。
- ①家族が服薬や症状を管理できるよう、医学的な管理の方法の習得を中心にする
- ②病気や治療の知識を伝え、日常の対処の方法を学び、家族同士が支え合う場をつくる
- ③家族が日頃の苦労を語り合うことを中心にし、病気や治療についての説明は主治医に任せる
- ④病気についての講義を中心にし、家族の困りごとへの対処の方法は個別の相談に任せる
答えと解説を見る
家族心理教育は、家族に、病気の性質や治療、再発の注意サインなどの知識を分かりやすく伝え、日常の困りごとへの対処の方法(問題解決の技法、コミュニケーションの工夫など)を一緒に学び、家族自身の負担を軽くすることを目指します。複数の家族が参加する複合家族グループでは、家族同士の支え合いの効果もあります。
統合失調症の再発の予防に効果があることが確かめられています。
他の選択肢が誤りの理由
・医学的な管理の方法の習得を中心に:家族を治療者の代わりにするものではなく、知識と対処の方法を学び、家族自身の負担を軽くすることを目指します。
・苦労を語り合い説明は主治医に任せる:支え合いは大切ですが、病気や治療についての知識を分かりやすく伝えることも心理教育の柱です。
・講義を中心にし対処の方法は個別相談に任せる:知識の伝達だけでなく、日常の困りごとへの対処の方法を一緒に学ぶことが大切です。
覚え方のポイント
家族心理教育=「知識」+「対処の方法」+「支え合い」。家族は原因ではなく、回復の協力者です。