2026年10月版・4-4

専門:ケアマネジメントと多職種連携の一問一答

精神保健福祉士国家試験「ソーシャルワークの理論と方法(専門)」から、専門:ケアマネジメントと多職種連携に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全810問) ソーシャルワークの理論と方法(専門)の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする多肢選択形式で、5つの選択肢から2つを選ぶ問題もあります。ここでは全て4択(正解は1つ)で出題し、2つを選ぶ問題は記述a〜dの組合せを選ぶ形で再現しています。

問14-4

精神障害者へのケアマネジメントのモデルのうち、多職種のチームが自ら直接サービスを提供し、訪問を中心に集中的に支援するモデルはどれか。

  • ①集中型・包括型(ACT)
  • ②仲介型(ブローカー型)
  • ③ストレングス型
  • ④リハビリテーション型
答えと解説を見る
正解 ①集中型・包括型(ACT)
解説
ケアマネジメントには、いくつかのモデルがあります。
仲介型(ブローカー型):ニーズを把握し、必要なサービスを紹介・調整することが中心で、援助者が直接サービスを提供することは少ない。
集中型・包括型(ACTなど):多職種チームが直接サービスを提供し、訪問を中心に集中的に支援する。
ストレングス型:本人の強みと地域の資源に注目し、本人との関係を重視する。
リハビリテーション型:本人の技能の向上と環境の調整に重点を置く。

他の選択肢が誤りの理由
・仲介型:サービスの紹介と調整が中心で、直接の提供は少ないモデルです。
・ストレングス型:強みと地域の資源を重視するモデルです。
・リハビリテーション型:技能の向上と環境調整を重視するモデルです。

覚え方のポイント
「つなぐだけ」=仲介型、「自分たちで直接届ける」=集中型・包括型(ACT)。
問24-4

多職種によるチームの形態のうち、それぞれの専門職が役割を固定せず、ほかの職種の役割も意図的に担いながら協働する形態を何というか。

  • ①ヒエラルキー・モデル
  • ②マルチディシプリナリー・モデル
  • ③インターディシプリナリー・モデル
  • ④トランスディシプリナリー・モデル
答えと解説を見る
正解 ④トランスディシプリナリー・モデル
解説
多職種チームの形態は、次のように整理されます。
マルチディシプリナリー:医師などをリーダーとした階層的な構造の中で、各専門職が自分の役割を果たす。
インターディシプリナリー:各専門職が対等な立場で話し合い、目標を共有して協働するが、役割は職種ごとに分かれている。
トランスディシプリナリー:各専門職が職種の役割の枠を越え、意図的にほかの職種の役割も担う(役割の解放)。ACTのチームなどにみられます。

他の選択肢が誤りの理由
・マルチディシプリナリー:階層的で、役割が分かれている形態です。
・インターディシプリナリー:対等な協働ですが、役割は職種ごとに分かれています。
・ヒエラルキー・モデル:チームの形態の一般的な分類の名前ではありません。

覚え方のポイント
マルチ(並ぶ)→インター(話し合う)→トランス(越える・役割の解放)。
問34-4

タックマン(Tuckman, B.)が示したチームの発達段階のうち、メンバーの間で意見や役割をめぐる対立が表面化する段階はどれか。

  • ①機能期(パフォーミング)
  • ②形成期(フォーミング)
  • ③統一期(ノーミング)
  • ④混乱期(ストーミング)
答えと解説を見る
正解 ④混乱期(ストーミング)
解説
タックマンは、チームの発達を次の段階で示しました。
形成期(フォーミング):メンバーが集まり、互いを探り合う段階。
混乱期(ストーミング):目標や役割、進め方をめぐって意見がぶつかり、対立が表面化する段階。
統一期(ノーミング):対立を乗り越え、共通の規範や役割が定まっていく段階。
機能期(パフォーミング):チームとして力を発揮し、成果を上げる段階。
のちに、チームが解散する散会期(アジャーニング)が加えられました。

他の選択肢が誤りの理由
・形成期:まだ互いを探り合っている段階です。
・統一期:共通の規範ができていく段階です。
・機能期:チームとして成果を上げる段階です。

覚え方のポイント
フォーミング→ストーミング→ノーミング→パフォーミング(→アジャーニング)。「嵐(ストーム)」の段階で対立が起きます。
問44-4

B精神保健福祉士は、Aさん(45歳)の支援にかかわる訪問看護ステーションや就労支援の事業所と、Aさんの情報を共有したいと考えている。多職種や多機関で支援を行う際に、クライエントの個人情報を共有することについて、最も適切なものはどれか。

  • ①本人の同意があっても、医療に関する情報は医療機関以外と共有してはならない
  • ②同じ本人を支援する事業者どうしであれば、本人の同意なく必要な情報を共有してよい
  • ③共有する目的と範囲を本人に説明し、同意を得たうえで必要な範囲に限って共有する
  • ④共有する範囲は援助者が支援の必要性から判断し、共有した後で本人に報告する
答えと解説を見る
正解 ③共有する目的と範囲を本人に説明し、同意を得たうえで必要な範囲に限って共有する
解説
多職種・多機関の連携では、情報の共有が欠かせない一方で、クライエントの秘密を守ることも大切です。原則として、何のために、誰と、どの範囲の情報を共有するかを本人に説明して同意を得たうえで、支援に必要な範囲に限って共有します。
個人情報保護法でも、本人の同意のない第三者への提供は原則として禁止され、人の生命・身体・財産の保護のために必要で本人の同意を得ることが困難な場合などの例外が定められています。

他の選択肢が誤りの理由
・同じ本人を支援する事業者なら同意なく共有してよい:事業者どうしでも、原則として本人の同意が必要です(生命・身体の保護のために必要で同意を得ることが困難な場合などの例外があります)。
・医療の情報は医療機関以外と共有してはならない:本人の同意を得て、支援に必要な範囲で共有することは連携に必要です。
・援助者が判断し事後に報告:共有の前に目的と範囲を説明して同意を得ます。

覚え方のポイント
情報共有=「目的と範囲を説明」「本人の同意」「必要最小限」。例外は生命・身体などを守る緊急時です。
問54-4

障害者総合支援法に基づき、地方公共団体が関係機関などで構成し、地域の障害者への支援体制に関する課題について情報を共有し、協議を行う場として置くよう努めるものはどれか。

  • ①精神医療審査会
  • ②協議会
  • ③地域ケア会議
  • ④要保護児童対策地域協議会
答えと解説を見る
正解 ②協議会
解説
障害者総合支援法第89条の3は、地方公共団体は、単独又は共同して、関係機関、関係団体、障害者等とその家族、障害者等の福祉・医療・教育・雇用に関連する職務に従事する者などで構成される協議会を置くように努めなければならないとしています(いわゆる自立支援協議会)。
協議会は、地域における障害者等への適切な支援に関する情報や支援体制に関する課題について情報を共有し、関係機関等の連携の緊密化を図るとともに、地域の実情に応じた体制の整備について協議を行います。

他の選択肢が誤りの理由
・精神医療審査会:精神保健福祉法に基づき、入院の必要性などを審査する都道府県の機関です。
・地域ケア会議:介護保険法に基づき、主に高齢者の支援について話し合う会議です。
・要保護児童対策地域協議会:児童福祉法に基づき、要保護児童などの支援について協議する機関です。

覚え方のポイント
障害者の地域の協議の場=「協議会」(総合支援法)。高齢者=地域ケア会議、子ども=要保護児童対策地域協議会。
問64-4

B精神保健福祉士は、地域で暮らすAさん(45歳、統合失調症)の支援にかかわる関係者を集めて、ケア会議を開くことになった。精神障害のある人の地域生活を支えるケア会議の進め方として、最も適切なものはどれか。

  • ①本人の参加を基本とし、本人の希望を出発点にして、関係者の役割を確認する
  • ②本人の負担を考え、会議への参加は求めず、決まったことを後で丁寧に説明する
  • ③限られた時間で決めるため、主治医の示す方針に沿って各機関の役割を割り振る
  • ④関係機関の情報共有を中心に進め、本人の希望は担当者が後で個別に確かめる
答えと解説を見る
正解 ①本人の参加を基本とし、本人の希望を出発点にして、関係者の役割を確認する
解説
ケア会議(個別支援会議)は、本人の生活を支える関係者が集まり、本人の希望や課題を共有して、支援の方針と役割分担を確認する場です。
本人のことを決める場には、本人の参加を基本とし、本人の希望を出発点にすることが大切です。本人の参加が難しい場合も、事前に本人の意向を確かめ、決まったことを本人に伝えます。

他の選択肢が誤りの理由
・参加は求めず後で説明:本人のことを決める場には、本人の参加を基本とします。参加が難しい場合も、事前に本人の意向を確かめます。
・主治医の方針に沿って割り振る:参加者が対等に意見を出し合い、本人とともに決めることが大切です。
・本人の希望は後で確かめる:本人の希望を出発点にして、支援の方針と役割分担を考えます。

覚え方のポイント
ケア会議=「本人の参加」「本人の希望が出発点」「役割分担の確認」。
問74-4

精神科病院のB精神保健福祉士は、3か月後の退院を目指すAさん(55歳)について、地域の相談支援事業者と連携を始めることにした。退院を控えた人の地域生活に向けて、地域の相談支援事業者などと連携する際の考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①入院中から地域の支援者と本人が会う機会をつくり、退院後も途切れない支援につなげる
  • ②退院日が正式に決まってから地域の支援者に連絡し、退院前の会議で支援を引き継ぐ
  • ③退院後の支援は地域の相談支援事業者に任せ、病院は外来の診療だけを担うことにする
  • ④地域の支援者には、本人の同意を得たうえで、病名と服薬の状況だけを伝えることにする
答えと解説を見る
正解 ①入院中から地域の支援者と本人が会う機会をつくり、退院後も途切れない支援につなげる
解説
退院支援では、病院と地域の支援者が入院中から連携し、本人と地域の支援者が顔を合わせて関係をつくる機会(面談、外出・外泊の同行、地域の見学など)を設けることが大切です。地域移行支援の利用もその一つです。
退院後も、病院の外来や訪問看護、地域の相談支援事業者などが連携し、支援が途切れないようにします。

他の選択肢が誤りの理由
・退院日が決まってから連絡し引き継ぐ:本人と地域の支援者が関係をつくる時間が足りず、退院後の不安が大きくなります。入院中の早い段階から連携します。
・病院は外来の診療だけを担う:訪問看護や病院の精神保健福祉士による相談など、病院も地域の支援者と連携して退院後の生活を支えます。
・病名と服薬の状況だけを伝える:本人の同意のもとで、生活の希望や課題も共有することが支援に役立ちます。

覚え方のポイント
退院支援=「入院中から」「顔の見える関係」「途切れない支援」。
問84-4

ケアマネジメントの過程として、一般的な順序で正しいものはどれか。

  • ①入口(ケースの発見)→アセスメント→実施→ケア計画→モニタリング→再アセスメント・終結
  • ②入口(ケースの発見)→ケア計画→アセスメント→実施→モニタリング→再アセスメント・終結
  • ③アセスメント→入口(ケースの発見)→ケア計画→実施→モニタリング→再アセスメント・終結
  • ④入口(ケースの発見)→アセスメント→ケア計画→実施→モニタリング→再アセスメント・終結
答えと解説を見る
正解 ④入口(ケースの発見)→アセスメント→ケア計画→実施→モニタリング→再アセスメント・終結
解説
ケアマネジメントは、一般に、入口(ケースの発見、スクリーニング、インテーク)→アセスメント(ニーズの把握)→ケア計画の作成→ケア計画の実施(サービスの調整・提供)→モニタリング→再アセスメント又は終結、という過程で進みます。
モニタリングで状況の変化が分かれば、再アセスメントを行って計画を見直し、過程を循環させます。

他の選択肢が誤りの理由
・アセスメントの後に実施、その後にケア計画:計画を立てる前にサービスを実施することになります。実施はケア計画に基づいて行います。
・入口の後にケア計画、その後にアセスメント:計画は、ニーズを把握するアセスメントの結果に基づいて作ります。
・アセスメントの後に入口:ケースを発見し、援助の対象かどうかを確かめる入口(スクリーニング・インテーク)が最初の段階です。

覚え方のポイント
「見つける→知る→計画する→実行する→見守る→見直す・終える」。
問94-4

Aさん(50歳、男性、統合失調症)は、訪問看護、ホームヘルプ、就労継続支援B型を利用して一人で暮らしている。最近、訪問看護師とヘルパーから「Aさんの部屋が散らかり、服薬も乱れている」と相談支援専門員のB精神保健福祉士に連絡があった。B精神保健福祉士の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①服薬の乱れは再発の兆しと考え、Aさんの主治医に連絡して受診の調整を依頼することにする
  • ②連絡の内容をもとに、まずは関係者だけでケア会議を開き、サービスの追加を決めることにする
  • ③Aさんを訪問して状況や思いを聴き、必要に応じてAさん本人も交えて支援の見直しを話し合う
  • ④訪問看護師に服薬の管理を、ヘルパーに部屋の片付けを強めてもらうよう依頼することにする
答えと解説を見る
正解 ③Aさんを訪問して状況や思いを聴き、必要に応じてAさん本人も交えて支援の見直しを話し合う
解説
相談支援専門員は、サービス等利用計画に基づく支援の全体を見渡し、モニタリングを行う役割を担います。関係者から変化の連絡があったときは、まず本人に会って状況と本人の思いを確かめ(再アセスメント)、必要に応じて本人も交えたケア会議(サービス担当者会議)を開き、支援の見直しを話し合います。
体調の変化の可能性もあるため、本人の同意を得て主治医との連携も考えます。

他の選択肢が誤りの理由
・主治医に受診の調整を依頼:連携は必要ですが、まず本人に会って状況と思いを確かめ、本人の同意を得て主治医と連携します。
・関係者だけでサービスの追加を決める:本人不在で計画を変えることになります。
・各事業所に支援の強化を依頼:本人の思いや変化の理由を確かめないまま、支援の量を増やしています。

覚え方のポイント
変化の連絡を受けたら=「本人に会う」「再アセスメント」「本人も交えて見直す」。
問104-4

ケアマネジメントと多職種連携について、正しいものの組合せはどれか。
a.仲介型のケアマネジメントでは、援助者が自らサービスを直接提供することが中心である。
b.多機関で個人情報を共有するときは、本人の同意は必要ない。
c.タックマンのチームの発達段階で、対立が表面化するのは混乱期である。
d.トランスディシプリナリー・モデルでは、職種の役割を越えて協働する。

  • ①a・b
  • ②c・d
  • ③a・d
  • ④b・c
答えと解説を見る
正解 ②c・d
解説
d:トランスディシプリナリー・モデルでは、各専門職が職種の役割の枠を越え、ほかの職種の役割も意図的に担いながら協働します。
c:タックマンのチームの発達段階では、混乱期(ストーミング)で意見や役割をめぐる対立が表面化します。

他の記述が誤りの理由
a:仲介型(ブローカー型)は、サービスの紹介と調整が中心で、自ら直接提供することは少ないモデルです。直接提供するのは集中型・包括型(ACTなど)です。
b:原則として、共有の目的と範囲を説明し、本人の同意を得て必要な範囲で共有します。

覚え方のポイント
仲介型=つなぐ、包括型=届ける。マルチ→インター→トランス。フォーミング→ストーミング→ノーミング→パフォーミング。

精神保健福祉士の対策問題(全810問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。厚生労働省・公益財団法人社会福祉振興・試験センターとは一切関係がなく、これらの機関の公認・認定を受けた教材ではありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】