B精神保健福祉士は、うつ病のAさん(40歳)から、主治医に認知行動療法をすすめられたと聞いた。ベック(Beck, A.)が体系化した認知療法(認知行動療法)の考え方として、正しいものはどれか。
- ①症状を取り除こうとせず、あるがままに受け入れて目の前の行動に取り組む
- ②無意識に抑圧された幼児期の葛藤を、自由連想と夢の分析によって明らかにする
- ③出来事の受け止め方(自動思考)に注目し、偏った考え方を検討して柔軟にする
- ④援助者は助言をせず、クライエントの話を無条件に受け入れて聴くことに徹する
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ベックの認知療法では、ある出来事に対して瞬間的に浮かぶ考え(自動思考)や、その背景にある考え方の癖(スキーマ)が、気分や行動に影響すると考えます。
「全か無か思考」「過度の一般化」「べき思考」などの認知の歪みに気付き、根拠を検討して、よりバランスのとれた考え方を身に付けていきます。うつ病や不安症の治療で効果が確かめられています。
他の選択肢が誤りの理由
・自由連想と夢の分析:フロイトの精神分析です。
・あるがままに受け入れる:森田療法の考え方です。
・助言せず無条件に受け入れて聴く:ロジャーズの来談者中心療法の特徴に近い説明です。
覚え方のポイント
認知療法=「出来事」ではなく「受け止め方」を扱う。キーワードは自動思考・認知の歪み・スキーマです。