2026年10月版・1-4

気分障害・不安症・ストレス関連障害の一問一答

精神保健福祉士国家試験「精神医学と精神医療」から、気分障害・不安症・ストレス関連障害に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする多肢選択形式で、5つの選択肢から2つを選ぶ問題もあります。ここでは全て4択(正解は1つ)で出題し、2つを選ぶ問題は記述a〜dの組合せを選ぶ形で再現しています。

問11-4

DSM-5-TRにおけるうつ病の診断で、症状が続くことが必要とされる期間として、正しいものはどれか。

  • ①2週間以上
  • ②3日以上
  • ③6か月以上
  • ④2年以上
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正解 ①2週間以上
解説
DSM-5-TRでは、抑うつ気分又は興味・喜びの喪失のいずれかを含む5つ以上の症状が、2週間以上、ほとんど1日中、ほとんど毎日続くことが、うつ病の診断の基準の一つです。
症状には、体重の変化、睡眠の障害、精神運動の焦燥や制止、疲れやすさ、無価値感や罪責感、集中力の低下、死について繰り返し考えることなどがあります。

他の選択肢が誤りの理由
・3日以上:急性ストレス症(DSM-5では急性ストレス障害)は、心的外傷後の3日から1か月までの症状を扱います。
・6か月以上:全般不安症などの期間の基準です。
・2年以上:気分の落ち込みが長く続く持続性抑うつ症(DSM-5では持続性抑うつ障害、気分変調症とも)の期間の基準です(成人の場合)。

覚え方のポイント
うつ病は2週間、持続性抑うつ症は2年、全般不安症は6か月。期間の数字で病名を区別します。
問21-4

うつ病で通院中のAさん(45歳)の家族から、自殺の危険について質問を受けた。うつ病の人の自殺の危険について、正しいものはどれか。

  • ①自殺をほのめかす人は実際には行動しないので、深刻に受け止めなくてよい
  • ②うつ病が最も重い時期だけに危険があり、回復し始めれば心配はなくなる
  • ③「死にたい」と話題にすると自殺を誘発するため、尋ねてはならないとされる
  • ④症状が回復し始めて意欲が戻ってくる時期は、とくに注意が必要とされる
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正解 ④症状が回復し始めて意欲が戻ってくる時期は、とくに注意が必要とされる
解説
うつ病が最も重い時期には、死にたい気持ちがあっても行動に移す気力さえないことがあります。回復し始めて意欲が戻ってくる時期には、気分の落ち込みが残ったまま行動する力が戻るため、自殺の危険に特に注意が必要とされています。
自殺の危険が心配なときは、「死にたいと思うことがありますか」と率直に尋ねることが勧められています。尋ねることで危険が高まるわけではなく、本人が気持ちを話すきっかけになります。

他の選択肢が誤りの理由
・最も重い時期だけ:回復期の危険を見落とします。
・尋ねてはならない:誤った思い込みで、率直に尋ねて話を聴くことが基本です。
・ほのめかす人は行動しない:自殺のほのめかしは重要な危険のサインです。

覚え方のポイント
「治りかけが危ない」「尋ねてよい、むしろ尋ねる」。ゲートキーパーの基本です。
問31-4

双極性障害のAさん(40歳)は、主治医から炭酸リチウムを処方されており、B精神保健福祉士に薬について説明してほしいと頼んだ。炭酸リチウムについて、正しいものはどれか。

  • ①抗うつ薬の一種で、うつ状態のときにだけ短期間使うことが基本である
  • ②依存性が強いため、どの患者にも数日間しか使用することができない
  • ③有効な量と中毒になる量が近く、血中濃度を定期的に測りながら使う
  • ④副作用がほとんどないため、血液の検査をせずに長く使うことができる
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正解 ③有効な量と中毒になる量が近く、血中濃度を定期的に測りながら使う
解説
炭酸リチウムは、双極性障害の躁状態の治療と再発の予防に使われる代表的な気分安定薬です。
効果が出る血中濃度と中毒を起こす血中濃度が近い(治療域が狭い)ため、定期的に血中濃度を測りながら使います。中毒になると、手のふるえの悪化、吐き気、下痢、意識障害などが現れます。脱水や一部の薬との併用で血中濃度が上がることにも注意が必要です。

他の選択肢が誤りの理由
・依存性が強い:リチウムに依存性の問題はなく、長期の維持療法にも使われます。
・抗うつ薬:リチウムは気分安定薬です。
・副作用がほとんどない・検査不要:血中濃度の測定が欠かせない薬です。

覚え方のポイント
リチウム=「血中濃度を測る薬」。治療域が狭いことがポイントです。
問41-4

突然、激しい動悸や息苦しさ、死ぬのではないかという強い恐怖の発作が起こり、また起こるのではないかと心配し続ける病気はどれか。

  • ①社交不安症
  • ②パニック症
  • ③全般不安症
  • ④強迫症
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正解 ②パニック症
解説
パニック症は、予期しないパニック発作(激しい動悸、息苦しさ、めまい、発汗、死ぬのではないかという恐怖など)を繰り返し、また発作が起こるのではないかという「予期不安」が続く病気です。
発作が起きたときに逃げられない・助けを得られないと感じる場所(電車、人混みなど)を避ける広場恐怖を伴うこともあります。治療には、SSRIなどの薬物療法と認知行動療法が使われます。

他の選択肢が誤りの理由
・社交不安症:人前で話すなど、他者から注目される場面で強い不安が生じるものです。
・全般不安症:さまざまなことへの過剰な心配が長く続くものです。
・強迫症:不合理だと分かっていても、考えや行為を繰り返してしまうものです。

覚え方のポイント
パニック症=「発作」+「予期不安」(+広場恐怖)。
問51-4

Aさん(25歳)は、主治医から強迫症と診断された。家族から、病気について説明してほしいと頼まれた。強迫症について、正しいものはどれか。

  • ①自分が強迫されていると確信し、その考えを説明されても訂正できない
  • ②不合理と分かっていても考えが浮かび、打ち消すための行為を繰り返す
  • ③他人に注目される場面だけで不安が強まり、その場面をひたすら避けている
  • ④強い心的外傷の体験が、悪夢やフラッシュバックとして繰り返しよみがえる
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正解 ②不合理と分かっていても考えが浮かび、打ち消すための行為を繰り返す
解説
強迫症では、本人も不合理だと分かっている考え(強迫観念:「手が汚れている」「鍵をかけ忘れたかも」など)が繰り返し浮かび、その不安を打ち消すための行為(強迫行為:何度も手を洗う、何度も確認するなど)をやめられなくなります。
治療には、SSRIなどの薬物療法と、不安な状況にあえて身を置き、強迫行為をしないで過ごす「曝露反応妨害法」などの認知行動療法が有効とされます。

他の選択肢が誤りの理由
・強迫されていると確信し訂正できない:これは被害妄想の説明で、強迫症では本人が不合理だと自覚しています。
・注目される場面の不安:社交不安症の説明です。
・心的外傷がよみがえる:PTSDの説明です。

覚え方のポイント
強迫症=「強迫観念」と「強迫行為」のセット。治療のキーワードは「曝露反応妨害法」です。
問61-4

Aさん(28歳)は、交通事故に遭ったあとから続く不調で精神科を受診し、主治医は心的外傷後ストレス症(PTSD)を疑っている。DSM-5-TRにおけるPTSDについて、正しいものはどれか。

  • ①侵入症状、回避、認知と気分の否定的変化、覚醒度と反応性の変化が1か月を超えて続く
  • ②侵入症状、回避、認知と気分の否定的変化、覚醒度と反応性の変化が3日から1か月続く
  • ③侵入症状、回避、認知と気分の否定的変化、覚醒度と反応性の変化が2週間以上続く
  • ④侵入症状と回避が中心で、心的外傷となる出来事の体験は診断の要件とされていない
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正解 ①侵入症状、回避、認知と気分の否定的変化、覚醒度と反応性の変化が1か月を超えて続く
解説
PTSDは、DSM-5-TRの日本語版では「心的外傷後ストレス症」(DSM-5では心的外傷後ストレス障害)と訳されています。生命の危険や重いけが、性的暴力などの心的外傷となる出来事を体験・目撃するなどした後に発症します。
DSM-5-TRでは、侵入症状(フラッシュバック、悪夢)、回避(出来事を思い出させるものを避ける)、認知と気分の否定的な変化、覚醒度と反応性の変化(過覚醒、驚きやすさ、不眠)が、1か月を超えて続くことが診断の基準です。

他の選択肢が誤りの理由
・3日から1か月:急性ストレス症(DSM-5では急性ストレス障害)の持続期間です。
・2週間以上:うつ病の診断で用いられる期間で、PTSDの要件ではありません。
・出来事の体験は要件ではない:心的外傷となる出来事への曝露(直接の体験、目撃、近しい人に起きたことを知ることなど)が要件です。

覚え方のポイント
PTSDの4症状群:侵入・回避・認知と気分の変化・過覚醒。期間は「1か月を超える」。
問71-4

Aさん(35歳)は、職場の異動のあとから気分の落ち込みが続き、主治医は適応反応症と診断した。DSM-5-TRにおける適応反応症について、正しいものはどれか。

  • ①ストレス因がなくなった後も、症状が少なくとも5年以上は続くものである
  • ②ストレス因とは関係なく、ある日突然に強い恐怖の発作が繰り返し起こる
  • ③生命にかかわる出来事の体験後に限って発症し、フラッシュバックが中心となる
  • ④はっきりしたストレス因に反応して、その始まりから3か月以内に症状が出る
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正解 ④はっきりしたストレス因に反応して、その始まりから3か月以内に症状が出る
解説
適応反応症(DSM-5では適応障害)は、転勤、失恋、職場の人間関係など、はっきりと確認できるストレス因に反応して、その始まりから3か月以内に、気分の落ち込みや不安、行動の問題などが現れるものです(DSM-5-TR)。
ストレス因やその結果がなくなれば、症状は6か月以内に治まるとされます。

他の選択肢が誤りの理由
・突然の恐怖の発作:パニック症の説明です。
・生命にかかわる出来事後のフラッシュバック:PTSDの説明です。
・ストレス因がなくなっても5年以上続く:適応反応症では、ストレス因が終わってから6か月以上症状が続くことはないとされます。

覚え方のポイント
適応反応症(適応障害)は「ストレス因から3か月以内に始まり、なくなれば6か月以内に治まる」。原因と時間の関係で押さえます。
問81-4

うつ病の症状として、正しいものはどれか。

  • ①考えが次々に浮かび、話し始めると止まらないほど多弁になる
  • ②自分には特別な才能があると確信し、睡眠が少なくても疲れを感じない
  • ③以前は楽しめていたことに対して、興味や喜びを感じられなくなる
  • ④お金を計画なく使い込み、高額な買い物を繰り返すようになる
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正解 ③以前は楽しめていたことに対して、興味や喜びを感じられなくなる
解説
うつ病の中核となる症状は、抑うつ気分と、興味や喜びの喪失(それまで楽しめていたことが楽しめない)です。
ほかに、食欲や体重の変化、不眠(とくに早朝覚醒)又は過眠、疲れやすさ、集中力の低下、自分を責める気持ち、死について考えることなどがみられます。

他の選択肢が誤りの理由
・特別な才能があると確信・眠らなくても疲れない、多弁、浪費:いずれも躁状態でみられる症状です。

覚え方のポイント
うつ病の2大症状=「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」。どちらかがあることが診断の出発点です。
問91-4

ストレスや心理的な葛藤を背景に、記憶、意識、自分が誰であるかという感覚などのまとまりが一時的に失われる障害を何というか。

  • ①全般不安症
  • ②身体症状症
  • ③解離症
  • ④持続性抑うつ症
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正解 ③解離症
解説
解離症は、通常はひとまとまりになっている意識、記憶、自分が誰であるかという感覚(同一性)、知覚などが、一時的に切り離されてしまう状態です。
耐えがたい体験から心を守るはたらきと考えられ、特定の出来事が思い出せない解離性健忘、別の人格状態が現れる解離性同一症などがあります。

他の選択肢が誤りの理由
・身体症状症:痛みなどの身体の症状に強くとらわれ、そのことへの心配や行動が過剰になるものです。
・全般不安症:さまざまなことへの過剰な心配が長く続くものです。
・持続性抑うつ症:軽い抑うつが長期間続くものです(DSM-5では持続性抑うつ障害)。

覚え方のポイント
解離=「つながりが切れる」。記憶・意識・自分らしさが切り離される状態です。
問101-4

季節性のうつ病(冬季うつ病)の治療で、朝に強い光を浴びる方法を何というか。

  • ①電気けいれん療法
  • ②高照度光療法
  • ③断眠療法
  • ④作業療法
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正解 ②高照度光療法
解説
冬季うつ病は、日照時間が短くなる秋から冬に抑うつ状態が現れ、春になると回復するのが特徴で、過眠や過食(とくに炭水化物を好む)を伴いやすいとされます。
高照度光療法は、朝に2,500〜10,000ルクス程度の強い光を一定時間浴びることで、体内時計を整え、症状を改善させる治療です。

他の選択肢が誤りの理由
・電気けいれん療法:頭部に電気を流してけいれんを誘発する治療で、重いうつ病などに使われます。
・断眠療法:一晩眠らずに過ごすことで抑うつを一時的に改善させる方法で、光を使うものではありません。
・作業療法:作業を通じて生活機能の回復を図るリハビリテーションです。

覚え方のポイント
冬季うつ病=日照不足=光で補う(高照度光療法)。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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