2027年試験 新シラバス対応・4-9

AI倫理とAI事業者ガイドラインの一問一答

生成AIパスポート試験「生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス」から、AI倫理とAI事業者ガイドラインに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全410問) 生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンスの要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は四肢択一式(一部複数選択を含む)で出題されます。ここでは全て4択(正解は1つ)で出題しています。

問14-9

AI事業者ガイドラインの位置づけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①AIの開発会社だけが守るべき指針で、AIを利用する事業者には一切関係のない規範
  • ②国会で可決された法律で、違反した事業者には罰金が科されることが定められている規範
  • ③総務省と経済産業省が取りまとめた、法的な拘束力を持たない自主的な取組のための指針
  • ④一度定めたら変更しないことが決まっており、改訂が一度も行われていない固定の規範
答えと解説を見る
正解 ③総務省と経済産業省が取りまとめた、法的な拘束力を持たない自主的な取組のための指針
解説
AI事業者ガイドラインは、総務省と経済産業省が取りまとめた、AIの開発・提供・利用に関わる事業者の自主的な取組を促すための指針です。法的な拘束力を持たないソフトローであり、違反しても直ちに罰則があるわけではありません。
2024年4月に第1.0版が公表され、2025年3月に第1.1版、2026年3月に第1.2版へと改訂されてきました。技術や社会の変化に合わせて見直していく「リビングドキュメント」として位置づけられています。

他の選択肢が不適切な理由
・国会で可決された法律で罰金がある:AI事業者ガイドラインは法律ではなく、法的拘束力のない指針です。
・開発会社だけが守る:AI開発者・AI提供者・AI利用者の3つの主体を対象としています。
・改訂が一度も行われていない:第1.0版(2024年)から第1.1版(2025年)、第1.2版(2026年)へと改訂されています。

覚え方のポイント
AI事業者ガイドライン=「総務省・経産省」「ソフトロー(罰則なし)」「改訂を重ねる生きた文書」。
問24-9

AI事業者ガイドラインが対象とする「3つの主体」の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①AI提供者・AI審査者・一般市民
  • ②AI開発者・AI販売者・AI消費者
  • ③AI研究者・AI監督者・AI利用者
  • ④AI開発者・AI提供者・AI利用者
答えと解説を見る
正解 ④AI開発者・AI提供者・AI利用者
解説
AI事業者ガイドラインは、AIの事業活動を担う主体を、次の3つに整理しています。
・AI開発者(AI Developer):AIシステムを開発する事業者(モデルの学習や、ファインチューニングなどの調整を含む)
・AI提供者(AI Provider):AIシステムをアプリケーションや製品、サービスに組み込んで提供する事業者
・AI利用者(AI Business User):事業活動においてAIシステムやサービスを利用する事業者
1つの事業者が複数の主体を兼ねることもあります。なお、事業活動以外でAIを利用する一般の個人(業務外利用者)は、ガイドラインの直接の対象とはされていません。

他の選択肢が不適切な理由
・AI販売者・AI消費者:ガイドラインの主体の名称ではありません。
・AI研究者・AI監督者:ガイドラインの主体の名称ではありません。
・AI審査者・一般市民:ガイドラインの主体の名称ではありません。

覚え方のポイント
3つの主体=「作る(開発者)」「届ける(提供者)」「使う(利用者)」。
問34-9

AI事業者ガイドラインの「共通の指針」に含まれる項目として、適切でないものを1つ選びなさい。

  • ①効率性
  • ②人間中心
  • ③透明性
  • ④アカウンタビリティ
答えと解説を見る
正解 ①効率性
解説
AI事業者ガイドラインは、各主体に共通する指針として、人間中心、安全性、公平性、プライバシー保護、セキュリティ確保、透明性、アカウンタビリティ(説明責任)、教育・リテラシー、公正競争確保、イノベーションの10項目を示しています。
このうち人間中心からアカウンタビリティまでの7項目は各主体が取り組む事項、教育・リテラシー・公正競争確保・イノベーションの3項目は社会と連携した取組が期待される事項とされています。「効率性」は共通の指針の項目には含まれていません。

他の選択肢(適切な記述)について
・人間中心:人間の尊厳や個人の自律を尊重することを求める、共通の指針の最初の項目です。
・透明性:AIシステムについての情報を、合理的な範囲で提供することなどを求める指針です。
・アカウンタビリティ:AIの判断などについて、責任の所在を明確にし、説明できるようにすることを求める指針です。

覚え方のポイント
共通の指針10項目の覚え方:「人・安・公・プ・セ・透・ア」+「教・競・イ」。
問44-9

AI事業者ガイドラインの共通の指針の内容に関する記述として、適切でないものを1つ選びなさい。

  • ①「公平性」は、特定の個人や集団への不当な偏見や差別が生じないよう努めることである。
  • ②「透明性」は、AIのプログラムの内容を一般に公開することを、事業者に求めている。
  • ③「安全性」は、人の生命・身体・財産などに危害を及ぼさないよう努めることである。
  • ④「プライバシー保護」は、個人のプライバシーを尊重し、保護するよう努めることである。
答えと解説を見る
正解 ②「透明性」は、AIのプログラムの内容を一般に公開することを、事業者に求めている。
解説
AI事業者ガイドラインは、AIに関わる事業者が取り組むべき「共通の指針」として、人間中心・安全性・公平性・プライバシー保護・セキュリティ確保・透明性・アカウンタビリティなどを示しています。
このうち「透明性」は、AIシステムやサービスの検証可能性を確保しながら、必要かつ技術的に可能な範囲で、関係者に対して合理的な範囲で適切な情報を提供することを求めるものです。AIのプログラムの内容を一般に公開することまで求めているわけではないため、この記述は適切ではありません。

他の選択肢(適切な記述)について
・公平性:不当で有害な偏見や差別が生じないよう努めることです。
・安全性:生命・身体・財産などに危害を及ぼさないよう努めることです。
・プライバシー保護:個人のプライバシーを尊重し、保護するよう努めることです。

覚え方のポイント
透明性=「すべて公開」ではなく「必要な範囲で適切に説明・情報提供」。
問54-9

AI事業者ガイドラインの共通の指針の一つである「アカウンタビリティ」の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①個人のプライバシーを尊重して、個人に関する情報を適切に保護するよう努めるようにする
  • ②特定の個人や集団に対して、不当で有害な偏見や差別が生じないよう努めるようにする
  • ③利用者や第三者の生命・身体・財産などに、危害を及ぼさないよう努めるようにする
  • ④AIに関わる判断や結果について、責任の所在を明確にし、関係者に説明できるようにする
答えと解説を見る
正解 ④AIに関わる判断や結果について、責任の所在を明確にし、関係者に説明できるようにする
解説
アカウンタビリティ(説明責任)は、AIシステム・サービスに関わる判断や結果について、誰が責任を負うのかを明確にし、関係者に対して適切に説明できるようにすることを求める指針です。
そのために、AIの開発・提供・利用に関わる情報の記録(トレーサビリティの確保)、責任者の明確化、問題が起きたときの対応の体制を整えることなどが求められます。「透明性」が情報の提供に重点を置くのに対し、アカウンタビリティは責任と説明に重点を置きます。

他の選択肢が不適切な理由
・偏見や差別が生じないよう努める:共通の指針の「公平性」の説明です。
・危害を及ぼさないよう努める:共通の指針の「安全性」の説明です。
・プライバシーを尊重し保護する:共通の指針の「プライバシー保護」の説明です。

覚え方のポイント
アカウンタビリティ=「誰が責任を持ち、どう説明するか」。透明性=「情報を見せること」。
問64-9

ELSI(Ethical, Legal and Social Issues)に関する記述として、適切でないものを1つ選びなさい。

  • ①新しい技術がもたらす、倫理的・法的・社会的な課題を、まとめて表す言葉である。
  • ②ELSIは、新しい技術がもたらす経済的な効果を、数値で測るための手法である。
  • ③生成AIの普及が、雇用や教育、格差にどう影響するかを考えることも含まれる。
  • ④技術の開発の初期の段階から、ELSIを検討しておくことが大切である。
答えと解説を見る
正解 ②ELSIは、新しい技術がもたらす経済的な効果を、数値で測るための手法である。
解説
ELSI(Ethical, Legal and Social Issues)は、新しい技術がもたらす倫理的・法的・社会的な課題をまとめて表す言葉です。生成AIについては、雇用や教育、格差、環境への影響、権利の侵害、偽情報の拡散などが検討の対象になります。問題が起きてから対応するのではなく、技術の開発の初期の段階から考えておくことが大切だとされています。
技術の経済的な効果を数値で測るための手法ではないため、この記述は適切ではありません。

他の選択肢(適切な記述)について
・倫理的・法的・社会的な課題を表す言葉:ELSIの定義です。
・雇用や教育、格差への影響:生成AIのELSIとして検討される代表的な課題です。
・開発の初期の段階から検討する:問題が起きてからでは対応が難しいためです。

覚え方のポイント
ELSI=倫理(E)・法(L)・社会(S)の課題(I)。経済効果や性能を測る指標ではありません。
問74-9

AI倫理と情報社会に関する次の記述a〜dのうち、適切なものの組合せを1つ選びなさい。
a.エコーチェンバーとは、似た意見の人どうしのやり取りで、同じ意見が強まっていく現象である。
b.デジタルタトゥーとは、一度公開した情報が消しにくく、長く残り続けることである。
c.フィルターバブルとは、自分と異なる意見の情報ばかりが表示される現象である。
d.AI事業者ガイドラインは、違反すると罰則が科される法律である。

  • ①c・d
  • ②a・c
  • ③a・b
  • ④b・d
答えと解説を見る
正解 ③a・b
解説
aとbが適切です。
a:エコーチェンバーとは、似た意見を持つ人どうしで情報をやり取りするうちに、同じ意見が反響するように強まっていく現象です。
b:デジタルタトゥーとは、インターネット上に一度公開された情報が、複製や拡散によって消すことが難しく、長く残り続けることです。生成AIで作った画像や文章も同じです。

誤っている記述
・c:フィルターバブルとは、利用者の好みに合わせた情報ばかりが表示され、自分と異なる意見の情報に触れにくくなる現象です。
・d:AI事業者ガイドラインは、総務省と経済産業省が取りまとめた、法的な拘束力を持たない自主的な取組のための指針(ソフトロー)であり、罰則はありません。

覚え方のポイント
エコーチェンバー=同じ声が響く、フィルターバブル=好みの泡に包まれる。
問84-9

「デジタルタトゥー」の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①インターネット上に一度公開された情報が、消すことが難しく長く残り続けること
  • ②似た意見の人どうしのやり取りによって、同じ意見が反響するように強まっていく現象
  • ③利用者の好みに合う情報ばかりが表示され、異なる意見に触れにくくなる現象
  • ④人をだます意図をもって作られ、インターネット上で広められる誤った情報
答えと解説を見る
正解 ①インターネット上に一度公開された情報が、消すことが難しく長く残り続けること
解説
デジタルタトゥーとは、インターネット上に一度公開された書き込みや画像・動画が、コピーや転載によって広がり、完全に消すことが難しく、入れ墨(タトゥー)のように長く残り続けることを指します。
生成AIで作った不適切な画像や、事実と異なる情報、他人の個人情報を含む内容を公開すると、本人や関係者に長期にわたって不利益を与えるおそれがあります。公開する前に、内容と公開範囲を慎重に確認することが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
・同じ意見が反響して強まる:エコーチェンバーの説明です。
・好みに合う情報ばかりが表示される:フィルターバブルの説明です。
・だます意図で作られた誤った情報:偽情報(ディスインフォメーション)の説明です。

覚え方のポイント
デジタルタトゥー=「ネットに出したら消えない入れ墨」。公開前に一呼吸おきましょう。
問94-9

AI事業者ガイドライン(第1.2版)での主な改訂内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①ガイドラインに罰則が加えられ、違反した事業者には罰金が科されることになった。
  • ②AIエージェントやフィジカルAIに関する記載が加えられ、留意点が整理された。
  • ③共通の指針の10項目がすべて廃止され、新たに1項目だけの指針に置き換えられた。
  • ④AI利用者という主体が廃止され、AI開発者だけを対象とする指針に変更された。
答えと解説を見る
正解 ②AIエージェントやフィジカルAIに関する記載が加えられ、留意点が整理された。
解説
2026年3月31日に公表されたAI事業者ガイドライン(第1.2版)では、AIエージェント(特定の目標を達成するために環境を感知して自律的に行動するAIシステム)やフィジカルAI(センサーなどで現実の環境の情報を取り込み、駆動系を通じて現実世界に直接働きかけるAIシステム)について、定義・便益・リスク・留意事項が加えられ、人間の判断を適切に介在させる仕組みや、権限の適切な設定などの留意点が整理されました。また、リスクの記載の見直しや、AI法への言及の追加なども行われました。
一方、10項目の共通の指針や、AI開発者・AI提供者・AI利用者という3つの主体の区分といった骨格は維持されています。

他の選択肢が不適切な理由
・罰則が加えられた:ガイドラインは引き続き、法的拘束力のないソフトローです。
・共通の指針がすべて廃止された:10項目の共通の指針は維持されています。
・AI利用者という主体が廃止された:3つの主体の区分は維持されています。

覚え方のポイント
第1.2版=「AIエージェント・フィジカルAIの追記」。骨格(10の指針・3主体・ソフトロー)は変わらず。
問104-9

AI倫理とAI事業者ガイドラインに関する次の記述a〜dのうち、適切なものの組合せを1つ選びなさい。
a.ELSIは、AIの技術的な性能を数値で比べるための評価の指標である。
b.AI事業者ガイドラインの主体は、AI開発者とAI提供者の2つだけである。
c.AI事業者ガイドラインは、法的拘束力のないソフトローである。
d.共通の指針には、人間中心・公平性・透明性などが含まれる。

  • ①a・b
  • ②b・c
  • ③c・d
  • ④a・d
答えと解説を見る
正解 ③c・d
解説
cとdが適切です。
c:AI事業者ガイドラインは、総務省と経済産業省が取りまとめた、法的拘束力のない自主的な取組の指針(ソフトロー)です。
d:共通の指針には、人間中心・安全性・公平性・プライバシー保護・セキュリティ確保・透明性・アカウンタビリティ・教育・リテラシー・公正競争確保・イノベーションの10項目が含まれます。

誤っている記述
・a:ELSIは、倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues)を表す言葉で、性能の評価の指標ではありません。
・b:AI事業者ガイドラインの主体は、AI開発者・AI提供者・AI利用者の3つです。

覚え方のポイント
ガイドラインの骨格「ソフトロー」「3主体」「10の共通の指針」は確実に覚えましょう。

「生成AIパスポート」は一般社団法人生成AI活用普及協会の登録商標です。本ページは一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)とは一切関係がなく、公認・認定を受けた教材ではありません。

生成AIパスポートの対策問題(全410問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)とは一切関係がなく、GUGAの公認・認定を受けた教材ではありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】