工程計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①工程計画は、着工から竣工まで一定の施工速度となるよう定める。
- ②工程計画では、まず全体を大づかみにとらえた基本工程を立案する。
- ③各作業の所要日数は、必要な作業量を1日の施工量で割って求める。
- ④工程計画では、季節や天候による作業不能日を見込んでおく。
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建築工事の施工速度は、工事の各段階で必要となる作業量と投入できる資源が異なるため、着工から竣工まで一定にはなりません。実際には、着工直後は仮設や準備に時間がかかって出来高の伸びが小さく、躯体工事から仕上工事にかけて多くの職種が同時に入って出来高が急に伸び、竣工前は検査や手直しが中心になって再び伸びが小さくなります。このため出来高の累計を描くとゆるやかなS字形の曲線になり、これを利用したものが曲線式工程表です。一定の速度を前提に計画すると、山積みされた労務が平準化されず、無理な突貫や手待ちが生じます。
他の選択肢が不適切な理由
「工程計画では、まず全体を大づかみにとらえた基本工程を立案する」は、大工程から中工程、小工程へと順に細部を詰めていくという工程計画の基本的な進め方であり、適当な記述です。「各作業の所要日数は、必要な作業量を1日の施工量で割って求める」は、作業量と施工能力から日数を算出する基本の考え方であり、適当です。「工程計画では、季節や天候による作業不能日を見込んでおく」は、降雨日や厳寒期の作業制限を無視すると工程が破綻するためで、これも適当な記述です。
試験の罠
出来高の累計はS字形の曲線を描きます。着工直後と竣工直前は伸びが小さく、中間期に急に伸びるためです。「一定の速度」「直線的に進む」という表現が出たら、このS字形と矛盾しないかを確かめてください。