移動式クレーンを用いた作業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①定格荷重は、フックなどつり具の質量を含んだ荷重をいう。
- ②アウトリガーは、原則として最大限に張り出して使用する。
- ③つり荷の下には、労働者を立ち入らせないこととする。
- ④作業に先立ち、設置する地盤の状態を確認することとする。
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移動式クレーンの定格荷重は、そのジブの長さと作業半径に応じて決まるつり上げ荷重から、フック、ワイヤロープ、グラブバケットなどのつり具の質量を差し引いた荷重をいい、実際につることができる荷そのものの最大の重さを表します。つり具の質量を含んだ値はつり上げ荷重であり、両者を取り違えると、実際の荷重が能力を超えて過負荷となり、転倒やジブの折損といった重大災害を招きます。作業計画では、荷の質量に加えて、使用するつり具の質量も必ず把握したうえで、作業半径ごとの定格荷重と比較します。
他の選択肢が不適切な理由
「作業に先立ち、設置する地盤の状態を確認することとする」は、アウトリガーの反力により地盤が沈下すると容易に転倒するためであり、必要に応じて敷鉄板などで補強します。「アウトリガーは、原則として最大限に張り出して使用する」は、支持の幅を広くとることで転倒に対する安定を得るためで、適当な記述です。「つり荷の下には、労働者を立ち入らせないこととする」は、玉掛けの外れやワイヤの切断による落下から身を守るための基本的な措置であり、これも適当です。
試験の罠
「つり上げ荷重はつり具を含む」「定格荷重はつり具を除く」。含む・含まないが逆になった記述が最頻出です。さらに移動式クレーンの定格荷重は作業半径によって変わるため、半径ごとの表で確認する点も押さえておきましょう。