セメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①1回の塗り厚は、20mm程度としても差し支えない。
- ②全体の塗り厚は、床を除き25mm以下を標準とする。
- ③下塗り後は、モルタルが十分に乾燥するまで放置する。
- ④1回の塗り厚は、床を除き7mm以下を標準とする。
答えと解説を見る
セメントモルタル塗りの1回の塗り厚は、床を除いて7mm以下を標準とします。一度に厚く塗ると、まだ軟らかいモルタルが自重で垂れ下がり、下地との接着面が引き離されて剥離の原因となります。また厚い層は乾燥収縮が大きくなり、収縮によるひび割れが表面に現れます。さらに、表面だけが先に乾いて内部が湿ったままになると、内部の硬化が不十分となって強度が確保できません。薄く塗り重ねることで、各層が確実に硬化し、収縮も分散されます。全体の塗り厚も25mm以下を標準とし、これを超える場合は下地の形状そのものを見直します。
他の選択肢が不適切な理由
「1回の塗り厚は、床を除き7mm以下を標準とする」は正しい値であり、正解の記述と矛盾する関係になっています。「全体の塗り厚は、床を除き25mm以下を標準とする」も正しい値です。「下塗り後は、モルタルが十分に乾燥するまで放置する」も正しく、下塗り面にひび割れを十分に発生させてから次の工程へ進むことで、仕上げ面にひび割れが出ることを防ぎます。
試験の罠
モルタル塗りの数値は「1回の塗り厚は床を除き7mm以下」「全体の塗り厚は床を除き25mm以下」。1回に厚く塗ると、自重で垂れるうえ内部が乾かず、乾燥収縮によるひび割れやはく離の原因になる。