2026年版・4-5

左官工事・ALCパネル・押出成形セメント板の一問一答

2級建築施工管理技士「仕上施工」から、左官工事・ALCパネル・押出成形セメント板に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-5

セメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①1回の塗り厚は、20mm程度としても差し支えない。
  • ②全体の塗り厚は、床を除き25mm以下を標準とする。
  • ③下塗り後は、モルタルが十分に乾燥するまで放置する。
  • ④1回の塗り厚は、床を除き7mm以下を標準とする。
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正解 ①1回の塗り厚は、20mm程度としても差し支えない。
解説
セメントモルタル塗りの1回の塗り厚は、床を除いて7mm以下を標準とします。一度に厚く塗ると、まだ軟らかいモルタルが自重で垂れ下がり、下地との接着面が引き離されて剥離の原因となります。また厚い層は乾燥収縮が大きくなり、収縮によるひび割れが表面に現れます。さらに、表面だけが先に乾いて内部が湿ったままになると、内部の硬化が不十分となって強度が確保できません。薄く塗り重ねることで、各層が確実に硬化し、収縮も分散されます。全体の塗り厚も25mm以下を標準とし、これを超える場合は下地の形状そのものを見直します。

他の選択肢が不適切な理由
「1回の塗り厚は、床を除き7mm以下を標準とする」は正しい値であり、正解の記述と矛盾する関係になっています。「全体の塗り厚は、床を除き25mm以下を標準とする」も正しい値です。「下塗り後は、モルタルが十分に乾燥するまで放置する」も正しく、下塗り面にひび割れを十分に発生させてから次の工程へ進むことで、仕上げ面にひび割れが出ることを防ぎます。

試験の罠
モルタル塗りの数値は「1回の塗り厚は床を除き7mm以下」「全体の塗り厚は床を除き25mm以下」。1回に厚く塗ると、自重で垂れるうえ内部が乾かず、乾燥収縮によるひび割れやはく離の原因になる。
問24-5

モルタル塗りの下地処理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①吸水調整材は、下地の急激な吸水を抑えるために塗布する。
  • ②吸水調整材は、厚く塗るほど接着性が向上するので好ましい。
  • ③コンクリート下地の表面は、目荒らしを行って接着性を高める。
  • ④下地の著しい凹凸は、あらかじめモルタルで補修しておく。
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正解 ②吸水調整材は、厚く塗るほど接着性が向上するので好ましい。
解説
吸水調整材は、下地がモルタル中の水分を急激に吸い取ることを抑えるために塗るものであり、厚く塗ればよいというものではありません。厚く塗りすぎると、下地の表面に樹脂の膜ができてしまい、その膜がかえって下地とモルタルの間に介在して、両者の接着を妨げます。膜の上に塗られたモルタルは、下地に食い込むことができないため、後になって層ごと剥がれる原因となります。所定の希釈率で、下地の吸水を抑える最小限の量を均一に塗るのが正しい使い方です。塗布後は、指定された乾燥時間をおいてから次の工程に進みます。

他の選択肢が不適切な理由
「吸水調整材は、下地の急激な吸水を抑えるために塗布する」は正しい記述で、この材料を用いる目的そのものです。「コンクリート下地の表面は、目荒らしを行って接着性を高める」も正しく、平滑な型枠面のままでは十分な接着が得られません。「下地の著しい凹凸は、あらかじめモルタルで補修しておく」も正しく、塗り厚の制限を守るための準備です。

試験の罠
吸水調整材は、下地が張付けモルタルの水を吸い取るのを抑えるために薄く塗るもの。厚く塗ると膜そのものが滑る層になり、かえって接着力が落ちる。『厚いほどよい』という記述は誤り。
問34-5

セルフレベリング材塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①流し込み後の硬化までの間は、通風を避けて養生する。
  • ②流し込みは、レベルに合わせて一気に行うのがよい。
  • ③硬化中は、風を通して乾燥を促進させるのがよい。
  • ④施工後の養生期間は、通常7日以上を確保する。
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正解 ③硬化中は、風を通して乾燥を促進させるのがよい。
解説
セルフレベリング材は、流動性の高い材料が自らの重さで水平に広がる性質を利用して、平坦な床下地をつくる材料です。硬化するまでの間に風が当たると、表面だけが先に乾いて薄い皮膜ができ、その下がまだ流動している状態となるため、表面にしわが寄ったり、部分的にひび割れたりします。また、乾燥が不均一になることで表面の強度にむらが生じます。このため、流し込み後の硬化までは窓や出入口を閉め切り、通風を避けて養生します。施工後の養生期間は通常7日以上、冬期は14日以上を確保してから、上に仕上げ材を施工します。

他の選択肢が不適切な理由
「流し込み後の硬化までの間は、通風を避けて養生する」は正しい記述であり、正解と真っ向から対立します。「流し込みは、レベルに合わせて一気に行うのがよい」も正しく、途中で中断すると継ぎ目に段差が残ります。「施工後の養生期間は、通常7日以上を確保する」も正しい値で、十分な強度が発現するまで上を歩かないようにします。

試験の罠
セルフレベリング材は自ら流れて水平になる材料なので、硬化するまで風を当ててはならない。表面だけが先に乾いてしわが寄り、内部との間で剥離する。養生期間は通常7日以上、冬期はさらに長く取る。
問44-5

せっこうプラスター塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①せっこうプラスターは、水掛かりの部位には使用しない。
  • ②加水後は、指定された時間内に使い切るようにする。
  • ③せっこうプラスターは、しっくいに比べて硬化が速く強度も高い。
  • ④硬化を始めたものは、水を加えて練り直せば使用できる。
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正解 ④硬化を始めたものは、水を加えて練り直せば使用できる。
解説
せっこうプラスターは、水と反応して結晶を形成することで硬化します。いったん硬化が始まったものに水を加えて練り直すと、せっかく成長し始めた結晶の構造が壊されてしまい、その後いくら時間を置いても、本来の強度は発現しません。外見上は再び軟らかくなって塗れる状態に見えるため、現場では安易に練り直しが行われがちですが、施工後に強度不足やひび割れとなって現れます。このため加水後は指定された時間内に使い切ることが原則であり、既調合のものでは加水後およそ2時間以内が目安とされています。

他の選択肢が不適切な理由
「加水後は、指定された時間内に使い切るようにする」は正しい記述で、硬化が始まる前に塗り終えるための管理です。「せっこうプラスターは、しっくいに比べて硬化が速く強度も高い」も正しい記述です。しっくいが空気中の二酸化炭素と反応して長い時間をかけて固まるのに対し、せっこうは水と反応して速やかに硬化します。「せっこうプラスターは、水掛かりの部位には使用しない」も正しく、せっこうは水に弱く、湿潤な環境では強度が低下します。

試験の罠
水と反応して固まる材料(せっこう・セメント)は、硬化が始まったものを練り直しても強度が戻らない。この性質は、コンクリートの現場加水の禁止と同じ理屈である。せっこうは水に弱いため、浴室など水掛かりの部位には使わない。
問54-5

ALCパネルの外壁への取付けに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①縦壁ロッキング構法では、パネルを躯体に溶接で固定する。
  • ②横壁アンカー構法では、パネルを積み上げて支持部材で受ける。
  • ③縦壁ロッキング構法の目地は、伸縮目地としてシールする。
  • ④縦壁ロッキング構法は、層間変位に追従することができる。
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正解 ①縦壁ロッキング構法では、パネルを躯体に溶接で固定する。
解説
縦壁ロッキング構法は、パネルの上下を取付け金物によって支持し、地震時にパネルが1枚ずつ独立して面内で回転できるようにした構法です。パネルを躯体に溶接して固定してしまえば、この回転が生じなくなり、層間変位がそのままパネルに伝わって、パネルが割れたり脱落したりします。取付け金物は、パネルの動きを許容する形状のものを用い、目地は伸縮を吸収できるようシーリング材で処理します。地震時にどこで変形を吸収するのかという発想は、外装材の取付けを理解するうえで最も重要な視点です。

他の選択肢が不適切な理由
「縦壁ロッキング構法は、層間変位に追従することができる」は正しい記述で、この構法を採用する理由そのものです。「横壁アンカー構法では、パネルを積み上げて支持部材で受ける」も正しく、数段ごとに自重受け金物を設けます。「縦壁ロッキング構法の目地は、伸縮目地としてシールする」も正しく、パネルの動きを妨げないための処理です。

試験の罠
ALCパネルの構法は、変形への追従のしかたで覚える。「縦壁ロッキング構法=パネルが面内で回転して層間変位に追従」「横壁アンカー構法=パネルが横方向にスライドして追従」。どちらも溶接で固めてしまえば追従できなくなる。
問64-5

ALCパネルの加工及び取扱いに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①溝掘りの深さは、パネル厚さの3分の1以内とする。
  • ②パネルの平積みは、1段を2.0m以下として行う。
  • ③孔あけの径は、パネル短辺幅の6分の1以内とする。
  • ④溝掘りは、1枚のパネルにつき1本までとする。
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正解 ②パネルの平積みは、1段を2.0m以下として行う。
解説
ALCパネルは軽量気泡コンクリートで、通常のコンクリートに比べて欠けや割れが生じやすい材料です。現場での保管は、まくら材を敷いて水平に平積みとし、1段の積上げ高さは1.0m以下、総高は2.0m以下とします。積み上げすぎると下段のパネルに大きな荷重がかかって割れが生じ、また荷崩れの危険も高まるためです。したがって「パネルの平積みは、1段を2.0m以下として行う。」という記述は不適当で、1段は1.0m以下です。

他の選択肢が不適切な理由
「溝掘りの深さは、パネル厚さの3分の1以内とする。」は正しく、断面の欠損を一定以下に抑える基準です。「孔あけの径は、パネル短辺幅の6分の1以内とする。」も正しく、孔による強度の低下を抑えます。「溝掘りは、1枚のパネルにつき1本までとする。」も正しく、複数の溝は断面を大きく損ないます。

試験の罠
加工の制限は「溝掘りは1枚に1本・深さは厚さの3分の1以内、孔あけは短辺幅の6分の1以内」、保管は「1段1.0m以下・総高2.0m以下」でまとめて覚えます。
問74-5

ALCパネルの間仕切壁への使用に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①パネルの上部は、変形に追従できるように取り付ける。
  • ②フットプレート構法は、パネル下部を専用の金物で固定する。
  • ③パネルの上部は、上部の梁に堅固に溶接して一体化させる。
  • ④耐火性能が求められる部位では、目地の処理に注意する。
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正解 ③パネルの上部は、上部の梁に堅固に溶接して一体化させる。
解説
間仕切壁のALCパネルは、上部を梁などの構造体に堅固に一体化させてはなりません。上下ともに固定すると、地震時に構造体が変形したときや、床のたわみが生じたときに、その変形がパネルに直接伝わってパネルが破損します。間仕切壁は建物の耐力を負担する部材ではないため、構造体の変形を受け流せるように取り付けるのが正しい考え方です。フットプレート構法では、下部を金物で固定する一方、上部は変形に追従できる納まりとします。あわせて、目地部分には所定の耐火性能を確保するための処理を行い、変形の許容と防火性能を両立させます。

他の選択肢が不適切な理由
「フットプレート構法は、パネル下部を専用の金物で固定する」は正しい記述で、間仕切壁に用いられる代表的な構法です。「パネルの上部は、変形に追従できるように取り付ける」も正しい記述であり、正解と真っ向から対立します。「耐火性能が求められる部位では、目地の処理に注意する」も正しく、隙間があると火炎や煙が通り抜けます。

試験の罠
間仕切壁のパネル上部は、上階の床の変形やたわみを受け流せるよう、動きを許す方法で留める。溶接して一体化すると、躯体の変形がそのままパネルに伝わり、パネルが割れる。下部はフットプレート構法などで固定する。
問84-5

押出成形セメント板の取付けに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①縦張り工法では、パネルがロッキングできるように取り付ける。
  • ②横張り工法では、パネルがスライドできるように取り付ける。
  • ③取付け金物は、下地鋼材に30mm以上のかかり代を確保する。
  • ④取付け金物は、パネルが動かないよう完全に固定して溶接する。
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正解 ④取付け金物は、パネルが動かないよう完全に固定して溶接する。
解説
押出成形セメント板の取付け金物は、パネルの動きを許容する形で取り付けます。縦張り工法ではパネルが面内で回転するロッキングができるように、横張り工法ではパネルが水平方向にスライドできるように、それぞれ長孔などを用いて自由度を残します。完全に固定してしまうと、地震時の層間変位がそのままパネルに伝わり、パネルの割れや脱落を招きます。あわせて、取付け金物は下地鋼材に30mm以上のかかり代を確保して溶接します。かかり代が不足すると、地震時にパネルが動いた際に金物が下地から外れる危険があるためです。

他の選択肢が不適切な理由
「縦張り工法では、パネルがロッキングできるように取り付ける」は正しい記述で、縦長のパネルは面内回転で変形を吸収します。「横張り工法では、パネルがスライドできるように取り付ける」も正しく、横長のパネルは水平移動で吸収します。「取付け金物は、下地鋼材に30mm以上のかかり代を確保する」も正しい値です。

試験の罠
押出成形セメント板も「縦張り=ロッキング」「横張り=スライド」で層間変位に追従する。取付け金物を完全に溶接して固定すると追従できず、地震時にパネルが破損する。下地鋼材へのかかり代は30mm以上。
問94-5

押出成形セメント板の目地に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①縦張り工法の横目地の幅は、5mm程度としてもよい。
  • ②縦張り工法の横目地の幅は、15mm以上を標準とする。
  • ③目地には、シーリング材を充填して防水性を確保する。
  • ④縦張り工法の縦目地の幅は、8mm以上を標準とする。
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正解 ①縦張り工法の横目地の幅は、5mm程度としてもよい。
解説
縦張り工法では、パネルが面内で回転して層間変位を吸収するため、パネルの上下すなわち横目地には、その回転を許容するだけの幅が必要です。標準は15mm以上とされており、5mm程度ではパネルどうしが接触して回転を妨げ、角の部分が押し合って欠けたり割れたりします。一方、パネルの左右すなわち縦目地は、回転によって大きく開閉することはないため8mm以上でよいとされています。横張り工法ではこの関係が逆転し、パネルがスライドする方向である縦目地に15mm以上、横目地に8mm以上が必要となります。

他の選択肢が不適切な理由
「縦張り工法の縦目地の幅は、8mm以上を標準とする」は正しい値です。「縦張り工法の横目地の幅は、15mm以上を標準とする」も正しい値であり、正解の記述と矛盾する関係になっています。「目地には、シーリング材を充填して防水性を確保する」も正しく、外壁として雨水の浸入を防ぐために不可欠な処理です。

試験の罠
目地幅は「パネルが動く方向の目地が15mm以上、動かない方向が8mm以上」と、動きの向きで決まる。縦張りなら横目地が15mm以上、横張りなら縦目地が15mm以上と入れ替わるので、どちらの工法かを必ず確認する。
問104-5

左官工事の仕上げ及び養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①施工中および施工後は、直射日光や強風を避けて養生する。
  • ②壁のモルタル塗りは、下部から上部へ向かって塗り進める。
  • ③気温が低い時期は、モルタルの硬化が遅れることに注意する。
  • ④壁のモルタル塗りは、上部から下部へ向かって塗り進める。
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正解 ②壁のモルタル塗りは、下部から上部へ向かって塗り進める。
解説
壁のモルタル塗りは、上部から下部へ向かって塗り進めるのが原則です。下から塗り上げると、上部を塗る際にモルタルがこぼれ落ち、既に仕上げた下部の面を汚してしまいます。汚れたモルタルが付着したまま硬化すれば、色むらや不陸として残り、除去にも手間がかかります。上から下へ進めれば、こぼれたモルタルはこれから塗る面に落ちるため、そのまま塗り込むことができます。この上から下へという順序は、天井、壁、床という部屋全体の仕上げの順序にも共通する考え方で、後から施工する面を汚さないという原則に基づいています。

他の選択肢が不適切な理由
「施工中および施工後は、直射日光や強風を避けて養生する」は正しい記述で、急激な乾燥はひび割れの原因となります。「気温が低い時期は、モルタルの硬化が遅れることに注意する」も正しく、養生期間を長く取る必要があります。「壁のモルタル塗りは、上部から下部へ向かって塗り進める」も正しい記述であり、正解と真っ向から対立します。

試験の罠
壁の左官作業は上部から下部へ塗り進める。下から塗ると、上を塗るときに垂れたモルタルが塗り終えた面を汚し、直しがきかない。塗り重ねは下塗り・むら直し・中塗り・上塗りの順で、各層の乾燥を確かめてから次へ進む。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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