加硫ゴム系ルーフィングシート防水の接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①シートの接合部は、熱風による融着によって一体化させる。
- ②シートの厚さは、1.2mm以上のものを標準とする。
- ③接着剤は、下地とシートの両面に塗布してオープンタイムをおく。
- ④シートの重ね幅は、平場・立上りとも100mm以上とする。
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加硫ゴム系のルーフィングシートは、硫黄によって分子どうしが結合した加硫という処理を受けており、熱を加えても軟化して溶け合うことがありません。したがって熱風による融着では接合できず、接合部は接着剤とテープによって接合します。熱風融着で接合できるのは塩化ビニル樹脂系のシートで、こちらは熱を加えると軟化して一体化する性質を持ちます。シート防水の施工では、材料の種類によって接合の方法が根本的に異なるという点を押さえておく必要があり、材料と工法の組合せを取り違えると、接合部がまったく接合されないまま完成してしまいます。
他の選択肢が不適切な理由
「シートの重ね幅は、平場・立上りとも100mm以上とする」は正しい値で、加硫ゴム系に定められた重ね幅です。「シートの厚さは、1.2mm以上のものを標準とする」も正しく、標準的な厚さです。「接着剤は、下地とシートの両面に塗布してオープンタイムをおく」も正しく、溶剤がある程度揮発してから張り合わせることで、所定の接着力が得られます。
試験の罠
シートの接合方法は材料で決まる。「加硫ゴム系=接着剤とテープによる接着」「塩化ビニル樹脂系=熱風融着または溶剤溶着」。ゴムは熱で溶けないので融着できない、と理屈で覚えると取り違えない。