コンクリートの締固めに用いる棒形振動機に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①引き抜くときは、跡が残らないよう素早く引き抜くのがよい。
- ②挿入する間隔は、おおむね60cm以下となるようにする。
- ③先端が下層のコンクリートに10cm程度入るよう挿入する。
- ④1箇所あたりの加振時間は、5秒から15秒程度を目安とする。
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棒形振動機は、加振しながらゆっくりと引き抜くのが正しい操作です。素早く引き抜くと、振動機が占めていた空間にコンクリートが流れ込む時間がなく、そのまま穴が残ってしまいます。ゆっくり引き抜けば、周囲のコンクリートが振動によって流動しながら空間を埋めていくため、跡が残りません。締固めの目的は、打ち込まれたコンクリートに含まれる余分な空気を追い出し、鉄筋や型枠の隅々まで密実に行き渡らせることにあります。加振が不足すれば豆板や空洞となり、逆に長すぎると骨材が沈んでモルタルが浮く材料分離を招くため、時間の管理も重要です。
他の選択肢が不適切な理由
「挿入する間隔は、おおむね60cm以下となるようにする」は正しい値で、振動が有効に及ぶ範囲を考慮して定められています。「先端が下層のコンクリートに10cm程度入るよう挿入する」も正しく、上下の層を一体化させて打継ぎ面が残らないようにします。「1箇所あたりの加振時間は、5秒から15秒程度を目安とする」も正しく、コンクリート表面にセメントペーストが浮き、気泡の発生が止まる状態が目安となります。
試験の罠
棒形振動機の数値は「挿入間隔60cm以下」「下層へ10cm程度挿入」「1箇所5〜15秒」。引き抜くときは穴が残らないようゆっくり引き抜く。素早く引き抜くと空洞が残り、そこが弱点になる。