既製コンクリート杭のプレボーリング拡大根固め工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①アースオーガーは、掘削中も引上げ時も逆回転させながら操作する。
- ②アースオーガーの掘削径は、杭径に100mm程度を加えたものとする。
- ③根固め液は、杭の先端に所定の支持力を得るために注入する。
- ④掘削は、支持層に達したことを電流計の値などで確認して終える。
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アースオーガーは、掘削時も引上げ時も正回転させるのが原則です。オーガーヘッドとスクリューには掘削した土砂が付着していますが、正回転のままゆっくり引き上げれば、土砂はスクリューに保持されたまま地上へ運び上げられます。これに対して逆回転させると、スクリューに沿って土砂を保持する働きが失われ、付着していた土砂が孔内へ落下します。落下した土砂は根固め液に混ざり込み、杭先端の支持力を発揮するはずの根固め部の品質を大きく損ないます。杭が所定の支持力を得られなくなれば建物全体の沈下につながるため、回転方向は施工上の重要な管理項目とされています。
他の選択肢が不適切な理由
「アースオーガーの掘削径は、杭径に100mm程度を加えたものとする」は正しい記述で、杭を無理なく沈設し、杭周固定液を行き渡らせるための余裕です。「根固め液は、杭の先端に所定の支持力を得るために注入する」も正しく、セメントミルクを支持層内で撹拌して根固め球根を造成します。「掘削は、支持層に達したことを電流計の値などで確認して終える」も正しく、オーガーの駆動電流や積分電流値の変化と、排出される土砂の観察を併用して判断します。
試験の罠
アースオーガーは掘削時も引上げ時も正回転が原則。逆回転させると先端の土砂が孔内に落ち、孔壁も乱れる。掘削径は杭径+100mm程度、支持層の確認は積分電流値や排出土の目視で行う。