鉄骨の建方に用いる仮ボルトに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①仮ボルトには、本接合に用いる高力ボルトをそのまま用いる。
- ②高力ボルト継手では、ボルト1群の3分の1程度かつ2本以上とする。
- ③混用接合の継手では、ボルト1群の2分の1程度かつ2本以上とする。
- ④仮ボルトには、中ボルトなどを用いることが認められている。
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仮ボルトは、建方の途中で部材の位置を保ち、風や建方時の外力に耐えるために一時的に締め付けるボルトで、中ボルトなどを用います。高力ボルトは、所定の張力を導入して摩擦力で応力を伝える部材であり、仮ボルトとして繰り返し締めたり緩めたりすると、ねじ部が損傷し、張力の管理もできなくなって本接合の性能を保証できなくなります。このため本接合用の高力ボルトを仮ボルトに転用してはなりません。したがって「仮ボルトには、本接合に用いる高力ボルトをそのまま用いる。」という記述は不適当です。
他の選択肢が不適切な理由
「高力ボルト継手では、ボルト1群の3分の1程度かつ2本以上とする。」は正しく、仮ボルトの本数の目安です。「混用接合の継手では、ボルト1群の2分の1程度かつ2本以上とする。」も正しく、溶接を併用する継手では本数を増やします。「仮ボルトには、中ボルトなどを用いることが認められている。」も正しく、仮ボルトに用いる標準的なボルトです。
試験の罠
本数は「一般の高力ボルト継手は1群の3分の1程度、混用接合や併用継手は2分の1程度、いずれも2本以上」で覚えます。高力ボルトの転用は不可である点が最大の要点です。