2026年版・1-9

一般構造(木構造)の一問一答

2級建築施工管理技士「建築学」から、一般構造(木構造)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全740問) 建築学の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-9

木造建築物の部材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①根太は、小屋組において棟木を支える鉛直材のことをいう。
  • ②胴差は、2階の床の位置で柱の間をつなぐ横架材である。
  • ③垂木は、母屋や棟木の上に架け渡す屋根の下地材である。
  • ④土台は、柱からの荷重を基礎に伝えるための水平材である。
答えと解説を見る
正解 ①根太は、小屋組において棟木を支える鉛直材のことをいう。
解説
根太は、床組において床板を直接支えるために、大引や梁の上に一定の間隔で架け渡される水平材です。床にかかる荷重を受けて大引や梁へ伝える役割を担い、間隔が広すぎると床がたわむため、仕上げや用途に応じて間隔が決められます。一方、小屋組において棟木を下から支える鉛直材は小屋束であり、根太とはまったく別の部材です。木造の部材は、水平材・鉛直材・斜材のどれに当たるか、また床組・軸組・小屋組のどこに属するかを整理して覚えると混同を防げます。

他の選択肢が不適切な理由
「土台は、柱からの荷重を基礎に伝えるための水平材である。」は正しく、アンカーボルトにより基礎へ緊結されます。「胴差は、2階の床の位置で柱の間をつなぐ横架材である。」も正しく、2階床の荷重を受けるとともに通し柱と管柱をつなぐ役割も担います。「垂木は、母屋や棟木の上に架け渡す屋根の下地材である。」も正しく、その上に野地板を張って屋根葺き材を受けます。

試験の罠
部材名は位置で覚えます。根太は床板を支える横架材、小屋束は棟木や母屋を支える鉛直材、垂木は母屋・棟木の上に架ける屋根の下地材です。根太と小屋束を入れ替えた選択肢が定番です。
問21-9

木造の筋かいに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①圧縮力を負担する筋かいは、厚さ3cm以上幅9cm以上とする。
  • ②引張力を負担する筋かいは、厚さ3cm以上幅9cm以上とする。
  • ③筋かいには、原則として欠込みをしてはならないとされる。
  • ④筋かいの端部は、金物により柱と横架材へ緊結する。
答えと解説を見る
正解 ②引張力を負担する筋かいは、厚さ3cm以上幅9cm以上とする。
解説
建築基準法施行令では、引張力を負担する筋かいは厚さ1.5cm以上かつ幅9cm以上の木材、または径9mm以上の鉄筋とすることが定められています。引張力を受ける部材は座屈のおそれがないため、断面が薄くても引張強さを発揮できるからです。これに対して圧縮力を負担する筋かいは、座屈しないだけの断面が必要となるため厚さ3cm以上かつ幅9cm以上と、より大きな断面が要求されます。すなわち引張筋かいに3cm以上を要求するのは、規定より厳しい誤った記述です。

他の選択肢が不適切な理由
「圧縮力を負担する筋かいは、厚さ3cm以上幅9cm以上とする。」は正しく、座屈を防ぐために引張筋かいより厚い断面が求められます。「筋かいには、原則として欠込みをしてはならないとされる。」も正しく、断面が減ると地震時にその位置で折損するおそれがあります。「筋かいの端部は、金物により柱と横架材へ緊結する。」も正しく、端部が外れると筋かいはまったく働きません。

試験の罠
施行令第45条により、圧縮力を負担する筋かいは厚さ3cm以上かつ幅9cm以上、引張力を負担する筋かいは厚さ1.5cm以上かつ幅9cm以上(または径9mm以上の鉄筋)です。厚さの3cmと1.5cmの取り違えが最頻出です。
問31-9

木造建築物の壁量に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①必要となる壁量は、床面積や見付面積に応じて算定される。
  • ②壁倍率は、軸組の種類に応じて定められた数値である。
  • ③軸組を併用した場合の壁倍率は、合計7.0まで加算する。
  • ④耐力壁は、平面的につりあいよく配置する必要がある。
答えと解説を見る
正解 ③軸組を併用した場合の壁倍率は、合計7.0まで加算する。
解説
同じ軸組に筋かいと構造用面材を併用するなど、複数の仕様を組み合わせた場合、それぞれの壁倍率を加算することができますが、加算した値が5を超えるときは5として扱うと定められています(建築基準法施行令第46条第4項に基づき国土交通大臣が定める基準)。これは、倍率を大きくするほど耐力壁1枚に大きな力が集中し、柱の引抜きや土台の破壊など周辺部材の側が先に壊れてしまうためです。壁そのものの強さだけを高めても、力を受け止める接合部や基礎が追いつかなければ意味がありません。したがって「軸組を併用した場合の壁倍率は、合計7.0まで加算する。」という記述は誤りで、上限は7.0ではなく5.0です。

他の選択肢が不適切な理由
「必要となる壁量は、床面積や見付面積に応じて算定される。」は正しく、地震力は床面積、風圧力は見付面積を基に必要量を求めます。「壁倍率は、軸組の種類に応じて定められた数値である。」も正しく、筋かいの断面や面材の種類ごとに値が定められています。「耐力壁は、平面的につりあいよく配置する必要がある。」も正しく、偏った配置ではねじれ変形が生じます。

試験の罠
壁倍率は軸組を併用した場合に加算できますが、合計が5を超えるときは5として扱います。上限の数値を7.0や10.0とすり替える出題に注意します。壁量は床面積と見付面積の両方から必要量を求め、大きいほうで判定します。
問41-9

木造建築物の柱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①隅柱は、原則として通し柱とすることが求められている。
  • ②3階建の1階の柱の小径は、原則として13.5cm以上とする。
  • ③柱の断面を切り欠く場合は、必要な補強を行うこととされる。
  • ④構造耐力上主要な柱の有効細長比は、200以下とされている。
答えと解説を見る
正解 ④構造耐力上主要な柱の有効細長比は、200以下とされている。
解説
建築基準法施行令では、木造の構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は150以下としなければならないと定められています。有効細長比は座屈長さを断面二次半径で除した値であり、この値が大きいほど細長く、圧縮力に対して座屈しやすくなります。木材は鋼材に比べてヤング係数が小さく座屈しやすいため、鋼構造よりも厳しい制限が設けられています。200以下では制限として緩すぎ、規定を満たしません。柱の間隔が広い場合や階高が高い場合は、この規定に注意して断面を決める必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
「3階建の1階の柱の小径は、原則として13.5cm以上とする。」は正しく、上階の荷重を受けるため下階ほど大きな断面が要求されます。「柱の断面を切り欠く場合は、必要な補強を行うこととされる。」も正しく、欠込みは断面欠損となり折損の起点になります。「隅柱は、原則として通し柱とすることが求められている。」も正しく、建物の隅は水平力による変形が大きい部位だからです。

試験の罠
施行令第43条第6項により、構造耐力上主要な柱の有効細長比は150以下です。200と混同させる選択肢が定番です。同条では、3階建て以上の1階の柱の小径は13.5cm以上、隅柱は原則通し柱、という数値も併せて問われます。
問51-9

木造の継手及び仕口に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①継手は、応力の大きい位置に設けることが望ましいとされる。
  • ②横架材の継手の位置は、上下階で乱に配置するのがよい。
  • ③柱と土台の接合には、ホールダウン金物を用いることがある。
  • ④継手や仕口は、金物を用いて緊結することが原則である。
答えと解説を見る
正解 ①継手は、応力の大きい位置に設けることが望ましいとされる。
解説
継手は部材を長さ方向に接ぎ足す部分であり、断面が欠損して連続性が失われるため、どれほど丁寧に加工しても部材本体より弱い箇所となります。したがって継手は、曲げモーメントやせん断力ができるだけ小さい位置、たとえば梁であれば支点の近くなどに設けるのが原則です。応力の大きい位置に継手を設けると、そこが弱点となって折損や外れを生じるおそれがあります。あわせて、同じ位置に継手が集中しないよう乱に配置することも、構造上の弱点を分散させるための基本的な考え方です。

他の選択肢が不適切な理由
「継手や仕口は、金物を用いて緊結することが原則である。」は正しく、地震時の引抜きや外れを防ぐために所定の金物を用います。「横架材の継手の位置は、上下階で乱に配置するのがよい。」も正しく、弱点を一か所に集中させないためです。「柱と土台の接合には、ホールダウン金物を用いることがある。」も正しく、柱に生じる引抜き力に抵抗させるための金物です。

試験の罠
継手は応力の小さい位置に設けるのが原則です。応力の大きい位置に設けると、継手そのものが弱点となって破壊の起点になります。「継手は弱点だから応力の小さいところへ」と理由まで結び付けて覚えます。
問61-9

木造建築物の基礎及び土台に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①布基礎の立上りの厚さは、12cm以上とすることとされている。
  • ②布基礎の立上りの地上部分の高さは、15cm以上とされている。
  • ③土台は、アンカーボルトにより基礎へ緊結する必要がある。
  • ④土台には、防腐や防蟻の処理を行った材を用いるのがよい。
答えと解説を見る
正解 ②布基礎の立上りの地上部分の高さは、15cm以上とされている。
解説
木造建築物の布基礎について、地上部分の立上りの高さは30cm以上とすることが告示で定められています。立上りを十分な高さとするのは、雨がはねて土台や柱脚が濡れることを防ぐとともに、床下の高さを確保して換気と点検を可能にし、さらに白蟻の侵入経路を目視で発見しやすくするためです。15cm以上では、地面に近すぎて木部が湿気や跳ね返りの水にさらされやすく、腐朽や蟻害の原因となります。あわせて基礎の立上りの厚さは12cm以上とすることも定められています。

他の選択肢が不適切な理由
「布基礎の立上りの厚さは、12cm以上とすることとされている。」は正しく、アンカーボルトの定着や必要な強度を確保するための寸法です。「土台は、アンカーボルトにより基礎へ緊結する必要がある。」も正しく、地震や強風による建物の浮上りやずれを防ぎます。「土台には、防腐や防蟻の処理を行った材を用いるのがよい。」も正しく、最も湿気を受けやすい部材だからです。

試験の罠
布基礎の数値は「立上りの厚さ12cm以上」「立上りの地上部分の高さ30cm以上」「底盤の厚さ15cm以上」です。12・30・15という3つの数字が入れ替えられる形で出題されるので、部位とセットで覚えます。
問71-9

木造建築物の水平構面に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①構造用合板を張った床は、剛性の高い水平構面となる。
  • ②床組の剛性が高いほど、水平力は耐力壁へ伝わりやすい。
  • ③火打材は、鉛直力を柱へ伝えるために設ける斜材である。
  • ④小屋組にも、水平力に抵抗する面の剛性が求められる。
答えと解説を見る
正解 ③火打材は、鉛直力を柱へ伝えるために設ける斜材である。
解説
火打材は、床組や小屋組の隅角部に水平に設ける斜材であり、四角形に組まれた横架材が水平力を受けて平行四辺形に変形するのを防ぐ役割を担います。すなわち水平構面の面としての剛性を高めるための部材であり、鉛直力を柱へ伝えるための部材ではありません。鉛直荷重を柱へ伝えるのは、梁や胴差などの横架材の役割です。水平構面の剛性が不足すると、地震時に床が変形して水平力が耐力壁へ十分に伝わらず、壁量を満たしていても期待どおりに抵抗できなくなります。

他の選択肢が不適切な理由
「床組の剛性が高いほど、水平力は耐力壁へ伝わりやすい。」は正しく、床が硬い板のように働いて力を各耐力壁へ分配します。「構造用合板を張った床は、剛性の高い水平構面となる。」も正しく、火打材のみによる床組より高い剛性が得られます。「小屋組にも、水平力に抵抗する面の剛性が求められる。」も正しく、屋根面の変形を抑えることが必要です。

試験の罠
火打材は床組や小屋組の隅角部に斜めに入れ、水平構面の変形を抑えるための部材です。鉛直力を伝えるものではありません。筋かいが鉛直面(壁)、火打材が水平面(床・小屋)と、働く面で区別します。
問81-9

木造建築物の耐力壁の配置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①四分割法では、両端の1/4の部分の壁量充足率を確認する。
  • ②耐力壁が偏って配置されると、ねじれ変形が生じやすくなる。
  • ③壁率比は、両端の部分の壁量充足率の比により求められる。
  • ④壁量が足りていれば、配置の釣合いは検討しなくともよい。
答えと解説を見る
正解 ④壁量が足りていれば、配置の釣合いは検討しなくともよい。
解説
建物全体の壁量が必要量を満たしていても、耐力壁が一方に偏って配置されていれば、地震時に建物の重心と剛心が離れているためにねじれ変形が生じ、壁の少ない側に変形と損傷が集中します。このため建築基準法では、壁量の確保とは別に、耐力壁を釣合いよく配置することが求められており、四分割法または偏心率の計算により確認します。したがって「配置の釣合いは検討しなくてよい」という記述は誤りです。南面に大きな開口を設けた住宅では、特に注意が必要な検討項目となります。

他の選択肢が不適切な理由
「四分割法では、両端の1/4の部分の壁量充足率を確認する。」は正しく、各方向について両端部分の存在壁量と必要壁量を比較します。「耐力壁が偏って配置されると、ねじれ変形が生じやすくなる。」も正しく、これが釣合いの検討を求める理由そのものです。「壁率比は、両端の部分の壁量充足率の比により求められる。」も正しく、小さいほうを大きいほうで除して求めます。

試験の罠
壁量が足りていても、耐力壁が偏っていればねじれ変形により被害を受けます。そのため四分割法で両端1/4部分の壁量充足率を確かめ、壁率比が0.5以上となるようにします。「量」と「配置」は別々に検討が必要です。
問91-9

木造建築物の耐久性に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①木材の含水率が高いほど、腐朽菌は繁殖しにくくなる。
  • ②床下には、防湿のための土間コンクリートなどを設ける。
  • ③外壁の通気層は、壁体内の湿気を排出する役割をもつ。
  • ④地面から1m以内の木部には、防蟻の処理が求められる。
答えと解説を見る
正解 ①木材の含水率が高いほど、腐朽菌は繁殖しにくくなる。
解説
木材を腐らせる腐朽菌が繁殖するには、養分・酸素・適度な温度に加えて水分が必要であり、このうち設計や施工で制御できるのが水分です。一般に木材の含水率がおよそ20%を超えると腐朽菌が活動しやすくなり、含水率が高いほど繁殖の条件が整うことになります。したがって「含水率が高いほど繁殖しにくくなる」という記述は逆です。木造の耐久性を確保するうえでは、雨水の侵入を防ぐこと、床下や壁体内に湿気を滞留させないこと、そして乾燥した木材を用いることが基本となります。

他の選択肢が不適切な理由
「床下には、防湿のための土間コンクリートなどを設ける。」は正しく、地面からの水蒸気の上昇を抑えます。「外壁の通気層は、壁体内の湿気を排出する役割をもつ。」も正しく、外装材の裏に空気の通り道を設けて湿気を上方へ逃がします。「地面から1m以内の木部には、防蟻の処理が求められる。」も正しく、白蟻の被害を受けやすい範囲として定められています。

試験の罠
木材の腐朽には水分・酸素・温度・養分の4つが必要で、含水率が高いほど腐朽菌は繁殖しやすくなります。逆に常に水中にあると酸素が絶たれるため腐朽しにくくなり、この例外が繰り返し出題されます。
問101-9

枠組壁工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①床・壁・屋根の面材により、水平力に抵抗する構造である。
  • ②軸組工法に比べ、開口部を大きくとることが容易である。
  • ③主要な部材の寸法には、規格化された製材が用いられる。
  • ④壁の枠組は、たて枠と上下枠を用いて構成されている。
答えと解説を見る
正解 ②軸組工法に比べ、開口部を大きくとることが容易である。
解説
枠組壁工法は、規格化された断面の製材で枠を組み、その両面または片面に構造用合板などの面材を釘打ちした「面」によって、鉛直力と水平力の両方に抵抗する構造です。壁そのものが構造体であるため、壁を取り除いて大きな開口を設けることが難しく、開口の大きさや位置には制約があります。これに対して軸組工法は柱と梁で骨組をつくり、耐力壁を必要な箇所に配置する方式であるため、開口を大きくとる自由度は軸組工法のほうが高いといえます。したがって記述は逆です。

他の選択肢が不適切な理由
「床・壁・屋根の面材により、水平力に抵抗する構造である。」は正しく、6面体の箱として力に抵抗するため面構造とも呼ばれます。「主要な部材の寸法には、規格化された製材が用いられる。」も正しく、断面寸法が規格化されていることが施工の効率と品質の安定につながっています。「壁の枠組は、たて枠と上下枠を用いて構成されている。」も正しく、これに面材を釘打ちして耐力壁とします。

試験の罠
枠組壁工法は床・壁・屋根の面全体で力に抵抗する構造なので、壁に大きな開口をとることは軸組工法より不利になります。「面で抵抗する=壁を減らしにくい」と原理から考えると取り違えません。

2級建築施工管理技士の対策問題(全740問)に戻る

※本ページは非公式の資格試験対策ページであり、2級建築施工管理技術検定の実施機関(国土交通大臣指定試験機関である一般財団法人建設業振興基金)とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】