防水材料として用いるアスファルトの性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①針入度は数値が大きいほど硬く、耐熱性に優れていることを示している
- ②軟化点は環球法により測定し、数値が高いほど高温時に軟化しにくい
- ③ストレートアスファルトは感温性が大きく、防水工事には適していない
- ④ブローンアスファルトは空気を吹き込んで製造し、軟化点が高められている
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針入度は、規定の温度と時間の条件のもとで標準針が試料に進入した深さを0.1mm単位で表した値である(JIS K 2207)。針が深く入るということは試料が軟らかいということなので、針入度の数値が大きいほどアスファルトは軟らかい。したがって「数値が大きいほど硬く」という記述は逆であり不適当である。硬さや耐熱性を示す指標は軟化点であり、針入度と軟化点は別の性質を表す。防水工事に用いるアスファルトは、夏季の屋根面の高温でも流れ出さないことが求められるため、針入度が小さく軟化点の高いものが選ばれる。
他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも正しい記述である。「軟化点は環球法により測定し、数値が高いほど高温時に軟化しにくい」は、環球法が試料をのせた環の上に球を置いて加熱し、一定量たわむ温度を軟化点とする方法であることから正しい。「ストレートアスファルトは感温性が大きく、防水工事には適していない」は、温度によって硬さが大きく変化し、夏に流れ冬に割れやすいことから正しい。「ブローンアスファルトは空気を吹き込んで製造し、軟化点が高められている」は、加熱したアスファルトに空気を吹き込む工程で軟化点が上がり感温性が小さくなることから正しい。
試験の罠
針入度は「軟らかさの指標」、軟化点は「耐熱性の指標」で、向きが逆になる。針入度が大きい(軟らかい)ものほど軟化点は低い、と一組で覚えると取り違えない。