2026年版・1-15

建築材料(防水材料・シーリング材・接着剤)の一問一答

2級建築施工管理技士「建築学」から、建築材料(防水材料・シーリング材・接着剤)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-15

防水材料として用いるアスファルトの性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①針入度は数値が大きいほど硬く、耐熱性に優れていることを示している
  • ②軟化点は環球法により測定し、数値が高いほど高温時に軟化しにくい
  • ③ストレートアスファルトは感温性が大きく、防水工事には適していない
  • ④ブローンアスファルトは空気を吹き込んで製造し、軟化点が高められている
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正解 ①針入度は数値が大きいほど硬く、耐熱性に優れていることを示している
解説
針入度は、規定の温度と時間の条件のもとで標準針が試料に進入した深さを0.1mm単位で表した値である(JIS K 2207)。針が深く入るということは試料が軟らかいということなので、針入度の数値が大きいほどアスファルトは軟らかい。したがって「数値が大きいほど硬く」という記述は逆であり不適当である。硬さや耐熱性を示す指標は軟化点であり、針入度と軟化点は別の性質を表す。防水工事に用いるアスファルトは、夏季の屋根面の高温でも流れ出さないことが求められるため、針入度が小さく軟化点の高いものが選ばれる。

他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも正しい記述である。「軟化点は環球法により測定し、数値が高いほど高温時に軟化しにくい」は、環球法が試料をのせた環の上に球を置いて加熱し、一定量たわむ温度を軟化点とする方法であることから正しい。「ストレートアスファルトは感温性が大きく、防水工事には適していない」は、温度によって硬さが大きく変化し、夏に流れ冬に割れやすいことから正しい。「ブローンアスファルトは空気を吹き込んで製造し、軟化点が高められている」は、加熱したアスファルトに空気を吹き込む工程で軟化点が上がり感温性が小さくなることから正しい。

試験の罠
針入度は「軟らかさの指標」、軟化点は「耐熱性の指標」で、向きが逆になる。針入度が大きい(軟らかい)ものほど軟化点は低い、と一組で覚えると取り違えない。
問21-15

アスファルト防水に用いるルーフィング類に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①網状アスファルトルーフィングは、立上りや配管まわりの増張りに用いられる
  • ②あなあきアスファルトルーフィングは、下地と防水層を密着させる目的で用いる
  • ③アスファルトルーフィング1500の数値は、1平方メートルあたりの質量を表す
  • ④ストレッチルーフィングは合成繊維の不織布を原反とし、伸びの能力が大きい
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正解 ②あなあきアスファルトルーフィングは、下地と防水層を密着させる目的で用いる
解説
あなあきアスファルトルーフィングは、シート全面に一定間隔で穴があけられたルーフィングで、防水層の最下層に敷き込んで用いる。穴の部分だけで下地と接着し、それ以外の部分は下地から縁を切った状態になるため、下地のひび割れや動き、下地からの水蒸気が防水層へ直接伝わるのを防ぐ。すなわち密着ではなく絶縁を目的とする材料であり、設問の記述は用途を取り違えているため不適当である。この絶縁工法は、コンクリート下地の乾燥が不十分な場合に生じやすい防水層のふくれを抑える目的でも用いられる。

他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも正しい記述である。「網状アスファルトルーフィングは、立上りや配管まわりの増張りに用いられる」は、粗い織布にアスファルトを含浸させた製品で、なじみがよく複雑な形状の部位の補強に適することから正しい。「アスファルトルーフィング1500の数値は、1平方メートルあたりの質量を表す」は、製品の単位面積質量をグラムで示す呼称であることから正しい。「ストレッチルーフィングは合成繊維の不織布を原反とし、伸びの能力が大きい」は、有機天然繊維の原紙を用いるアスファルトルーフィングに比べて伸び能力が大きく、下地の動きへの追従性に優れることから正しい。

試験の罠
「あなあき」という名称から「通気させるための穴」と考えがちだが、主眼は下地と防水層を縁切りする絶縁である。密着工法か絶縁工法かを問う出題は多いので、材料の名前と目的をひも付けて覚えたい。
問31-15

改質アスファルトルーフィングシートに関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①アスファルトに鉱物質粉末を多量に混入し、耐候性だけを高めた製品である
  • ②常温では硬いため、必ず溶融釜で溶かしたアスファルトで張り付ける必要がある
  • ③合成ゴムなどを添加し、低温での可とう性と高温での耐流動性を高めている
  • ④原反に有機天然繊維の紙を用いており、伸びの能力はほとんど期待できない
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正解 ③合成ゴムなどを添加し、低温での可とう性と高温での耐流動性を高めている
解説
改質アスファルトルーフィングシートは、アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を添加して性状を改良したものを、合成繊維の不織布などに含浸・被覆したシートである(JIS A 6013)。従来のアスファルトは温度による硬さの変化が大きく、低温では硬くなって折り曲げに弱く、高温では軟化して流れやすいという弱点があった。改質によってこの感温性を小さくし、低温での可とう性と高温での耐流動性の両方を高めている点が最大の特徴である。低温での曲げ性能によって区分され、より低い温度での性能が求められる地域には、その区分に適合する製品を用いる。

他の選択肢が不適切な理由
「アスファルトに鉱物質粉末を多量に混入し、耐候性だけを高めた製品である」は、改質の目的が温度に対する性状の改良である点をとらえておらず誤りである。「常温では硬いため、必ず溶融釜で溶かしたアスファルトで張り付ける必要がある」は、実際にはトーチであぶって裏面を溶かす方法や、裏面の粘着層を利用して常温で張り付ける方法があるため誤りである。「原反に有機天然繊維の紙を用いており、伸びの能力はほとんど期待できない」は、原反に合成繊維の不織布などを用い、伸びの能力が大きいことが特徴であるため誤りである。

試験の罠
アスファルトルーフィングは原紙、ストレッチルーフィングと改質アスファルトルーフィングシートは不織布などが原反である。原反の違いがそのまま伸び能力の違いにつながる、と押さえておくとよい。
問41-15

塗膜防水に用いる防水材の性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①アクリルゴム系防水材は水を分散媒とし、主に外壁の塗膜防水に用いられる
  • ②2成分形のウレタンゴム系防水材は、主剤と硬化剤を現場で混合して使用する
  • ③ゴムアスファルト系防水材は、地下外壁など常時水に接する部位にも使える
  • ④ウレタンゴム系防水材は紫外線に強く、露出仕上げでも保護塗料を要しない
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正解 ④ウレタンゴム系防水材は紫外線に強く、露出仕上げでも保護塗料を要しない
解説
ウレタンゴム系防水材は、伸びが大きく複雑な形状の下地にも継目のない防水層をつくれる反面、紫外線によって表面が劣化しやすい。そのため露出して仕上げる場合には、防水層の上に保護仕上塗料(トップコート)を塗り、紫外線から防水層を守る必要がある。この保護仕上塗料は経年で摩耗するため、定期的な塗替えが維持保全の要点となる。したがって「保護塗料を要しない」という記述は不適当である。防水材そのものの性能だけでなく、耐候性を補うための仕上げまで含めて一つの防水層を構成する点が重要である。

他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも正しい記述である。「アクリルゴム系防水材は水を分散媒とし、主に外壁の塗膜防水に用いられる」は、水系のため溶剤による臭気が少なく、外壁面の防水と仕上げを兼ねる用途に適することから正しい。「2成分形のウレタンゴム系防水材は、主剤と硬化剤を現場で混合して使用する」は、混合により硬化反応が始まる形態であることから正しい。「ゴムアスファルト系防水材は、地下外壁など常時水に接する部位にも使える」は、アスファルトの止水性とゴムの伸びを兼ね備え、地下の外壁や擁壁などに用いられることから正しい。

試験の罠
2成分形は混合後に可使時間の管理が必要、1成分形は空気中の水分などで硬化するため管理は容易だが厚みを確保しにくい、という違いも押さえておきたい。
問51-15

シート防水に用いる防水シートの材料としての性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①加硫ゴム系シートは、熱風による溶着で接合部を一体化させることができる
  • ②塩化ビニル樹脂系シートは、熱風融着や溶剤溶着で接合部を一体化できる
  • ③加硫ゴム系シートは厚さ1.2mm程度のものが多く、伸びの能力が大きい
  • ④塩化ビニル樹脂系シートは、可塑剤が接する材料へ移行することに注意を要する
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正解 ①加硫ゴム系シートは、熱風による溶着で接合部を一体化させることができる
解説
加硫ゴム系シートは、ゴムに架橋(加硫)をかけて三次元的な網目構造をつくった熱硬化性の材料である。いったん架橋した材料は、加熱しても再び軟化して溶け合うことがないため、熱風による溶着で接合部を一体化することはできない。接合には接着剤を用い、さらに接合部の端部にテープ状シール材などを併用して水の浸入を防ぐ。したがって設問の記述は材料の基本的な性質と合わず不適当である。これに対し塩化ビニル樹脂系シートは熱可塑性であり、加熱すれば軟化して溶け合うため熱風融着ができる。

他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも正しい記述である。「塩化ビニル樹脂系シートは、熱風融着や溶剤溶着で接合部を一体化できる」は、熱可塑性樹脂であることから正しい。「加硫ゴム系シートは厚さ1.2mm程度のものが多く、伸びの能力が大きい」は、薄くても伸びが大きく下地の動きに追従できることが特徴であることから正しい。「塩化ビニル樹脂系シートは、可塑剤が接する材料へ移行することに注意を要する」は、柔軟性を与えている可塑剤が接触する材料へ移行し、シートの硬化や相手材の変質を招くことがあるため正しい。

試験の罠
「加硫=熱硬化性=溶着できない」「塩化ビニル樹脂=熱可塑性=溶着できる」という対応は頻出である。接合方法を問われたら、まず材料が熱可塑性か熱硬化性かを思い出すとよい。
問61-15

シーリング材の材料としての性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①シリコーン系は耐候性に優れるが、周辺の外壁面を汚染しやすい性質がある
  • ②ポリウレタン系は耐候性に優れるため、露出する外部の目地に最も適している
  • ③変成シリコーン系は、金属パネルやALCパネルの目地に広く用いられている
  • ④ポリサルファイド系は、上に塗装した塗膜に変色やしわを生じることがある
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正解 ②ポリウレタン系は耐候性に優れるため、露出する外部の目地に最も適している
解説
ポリウレタン系シーリング材は、被着体との接着性が良く、コンクリートやALCパネルの目地などに広く使われるが、紫外線による劣化を受けやすく、耐候性は他の種類に比べて劣る。また表面にほこりが付着しやすい。このため、外部の直射日光を受ける露出目地に単独で用いることは適さず、上に塗装仕上げを行う目地に用いるのが一般的である。したがって「露出する外部の目地に最も適している」という記述は不適当である。露出目地で耐候性を重視するなら、シリコーン系や変成シリコーン系を選定する。

他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも正しい記述である。「シリコーン系は耐候性に優れるが、周辺の外壁面を汚染しやすい性質がある」は、耐候性・耐熱性が最も優れる一方で、成分が周囲へにじみ出して雨筋状の汚れを生じやすく、ガラスまわりに用途が限られることから正しい。「変成シリコーン系は、金属パネルやALCパネルの目地に広く用いられている」は、耐候性と塗装への適性を両立し、汚染も少ないことから正しい。「ポリサルファイド系は、上に塗装した塗膜に変色やしわを生じることがある」は、塗料の硬化に影響を与えることがあるため正しい。

試験の罠
「耐候性はシリコーン系が最上位、ただし汚染しやすい」「塗装するなら変成シリコーン系かポリウレタン系」という二つの軸で整理すると、種類ごとの使い分けを取り違えにくい。
問71-15

シーリング材のモジュラスに関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①シーリング材が破断するまでに伸びた割合をいい、伸び率と同じ意味である
  • ②硬化後の表面の硬さを示す値で、数値が大きいほど耐候性に優れることを表す
  • ③所定の伸びを与えたときに生じる引張応力をいい、低モジュラスほど軟らかい
  • ④被着体との接着強さを示す値で、目地幅を設計するときの基本的な指標である
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正解 ③所定の伸びを与えたときに生じる引張応力をいい、低モジュラスほど軟らかい
解説
モジュラスとは、硬化したシーリング材に所定の伸び(たとえば50パーセント)を与えたときに、断面に生じる引張応力の大きさをいう。同じだけ伸ばすのに大きな力を要する材料が高モジュラス、小さな力ですむ材料が低モジュラスであり、低モジュラスの材料ほど軟らかく変形しやすい。この値は目地の設計で重要になる。温度変化や地震で目地幅が大きく変動するワーキングジョイントでは、シーリング材が変形する際に被着体へ与える力を小さく抑えたいため、低モジュラスの材料が適する。

他の選択肢が不適切な理由
「シーリング材が破断するまでに伸びた割合をいい、伸び率と同じ意味である」は、伸び率が破断時の変形量を表す別の指標であり、応力の大きさを表すモジュラスとは異なるため誤りである。「硬化後の表面の硬さを示す値で、数値が大きいほど耐候性に優れることを表す」は、表面の硬さを示すのは硬度であり、また耐候性は材料の種類によって決まるため誤りである。「被着体との接着強さを示す値で、目地幅を設計するときの基本的な指標である」は、接着強さを表すのは接着性の試験値であり、モジュラスの定義とは無関係であるため誤りである。

試験の罠
「低モジュラス=軟らかい=動きの大きい目地向き」と一続きで覚える。逆にほとんど動かないノンワーキングジョイントでは、モジュラスの高低より接着性や耐久性が選定の決め手になる。
問81-15

建築工事に用いる接着剤の材料としての性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①酢酸ビニル樹脂系エマルション形の接着剤は、耐水性や耐熱性に劣っている
  • ②クロロプレンゴム系接着剤は、内装のビニル床タイルの張付けに用いられる
  • ③ユリア樹脂系接着剤は、主に木質系材料の接着に用いられる熱硬化性樹脂である
  • ④エポキシ樹脂系接着剤は硬化時の収縮が大きく、隙間の充填には適していない
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正解 ④エポキシ樹脂系接着剤は硬化時の収縮が大きく、隙間の充填には適していない
解説
エポキシ樹脂系接着剤は、主剤と硬化剤の化学反応によって硬化する熱硬化性の接着剤で、硬化にあたって溶剤や水が蒸発しないため、硬化に伴う体積の収縮が小さいことが大きな特徴である。この性質により、被着体どうしの隙間を埋めながら接着することができ、コンクリートのひび割れへの注入や、浮いたタイルの下へのアンカーピンニングを伴う注入など、充填を兼ねた用途に広く用いられる。したがって「収縮が大きく、隙間の充填には適していない」という記述は性質を逆にとらえており不適当である。接着強さが大きく、金属・コンクリート・ガラスなど多くの材料に使える点も特徴である。

他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも正しい記述である。「酢酸ビニル樹脂系エマルション形の接着剤は、耐水性や耐熱性に劣っている」は、水を分散媒とする熱可塑性の接着剤で、屋内の乾燥した部位に用途が限られることから正しい。「クロロプレンゴム系接着剤は、内装のビニル床タイルの張付けに用いられる」は、初期の接着力が高く、内装の床や壁の張付けに用いられることから正しい。「ユリア樹脂系接着剤は、主に木質系材料の接着に用いられる熱硬化性樹脂である」は、合板など木質材料の接着に用いられてきたことから正しい。

試験の罠
接着剤は「反応硬化形(エポキシ樹脂系など)は収縮が小さく強度が高い」「溶剤形・エマルション形は溶媒が抜けるため収縮する」と対比して覚えると、性質を取り違えにくい。
問91-15

アスファルト防水に用いる防水工事用アスファルトの性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①一般の地域の平場には3種、寒冷地には4種が用いられている
  • ②勾配の急な屋根では、軟化点の低い種別のアスファルトを用いる
  • ③軟化点が高いものほど、高温時に軟化して流れにくい性質をもつ
  • ④溶融温度を高くしすぎると、アスファルトの品質が低下してしまう
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正解 ②勾配の急な屋根では、軟化点の低い種別のアスファルトを用いる
解説
勾配の急な屋根では、夏季に屋根面の温度が上がったときにアスファルトが軟化して自重で流れ落ちる(だれる)おそれが大きくなる。これを防ぐには、高温でも軟化しにくい、すなわち軟化点の高い種別のアスファルトを用いる必要がある。したがって「軟化点の低い種別」という記述は逆であり不適当である。軟化点の高いアスファルトは感温性が小さく、温度変化に対して硬さが安定しているため、急勾配部だけでなく、日射を強く受ける部位や寒暖差の大きい地域でも有利になる。

他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも正しい記述である。「一般の地域の平場には3種、寒冷地には4種が用いられている」は、寒冷地では低温での硬化による割れを避けるため、低温性状に優れる種別が選ばれることから正しい。「軟化点が高いものほど、高温時に軟化して流れにくい性質をもつ」は、軟化点の定義そのものであり正しい。「溶融温度を高くしすぎると、アスファルトの品質が低下してしまう」は、過熱によって成分が変質し、接着性や耐久性が損なわれるため正しい。

試験の罠
「急勾配・高温になる部位ほど軟化点の高いものを選ぶ」「寒冷地では低温で硬くなりすぎないものを選ぶ」と、暑さ側と寒さ側の両方から選定理由を整理しておくと迷わない。
問101-15

建築工事に用いる接着剤の一般的な用途に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①コンクリートのひび割れ補修注入には、エポキシ樹脂系接着剤が用いられる
  • ②屋内のビニル床タイル張りには、ゴム系溶剤形の接着剤が用いられている
  • ③壁紙の張付けには、クロロプレンゴム系の溶剤形接着剤が用いられている
  • ④合板の製造など木質材料の接着には、ユリア樹脂系接着剤が用いられる
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正解 ③壁紙の張付けには、クロロプレンゴム系の溶剤形接着剤が用いられている
解説
壁紙(クロス)の張付けには、でん粉系や酢酸ビニル樹脂系を主成分とする水系の接着剤が用いられる。水系であるため作業中の臭気が少なく、張付け後に位置を微調整でき、はみ出しを水で拭き取れるという利点があり、内装の仕上げ材である壁紙の施工に適している。一方クロロプレンゴム系の溶剤形接着剤は、初期の接着力が非常に高く、貼り直しがほとんどできないうえ溶剤の臭気も強いため、壁紙の張付けには用いられない。したがって設問の記述は不適当である。用途は接着力の大小だけでなく、作業性や仕上がりへの影響から決まる。

他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも正しい記述である。「コンクリートのひび割れ補修注入には、エポキシ樹脂系接着剤が用いられる」は、硬化収縮が小さく強度と耐久性に優れ、注入して隙間を埋める用途に適することから正しい。「屋内のビニル床タイル張りには、ゴム系溶剤形の接着剤が用いられている」は、初期接着力が高く床材の押さえが容易であることから正しい。「合板の製造など木質材料の接着には、ユリア樹脂系接着剤が用いられる」は、木質材料用の熱硬化性接着剤として使われてきたことから正しい。

試験の罠
接着剤は「何を、どんな下地に、どんな環境で」貼るかで選ぶ。水がかりの部位には水に強い反応硬化形、屋内の乾いた部位には作業性のよい水系、と大きな方向を押さえてから個別の名称を覚えるとよい。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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