問11-12
鋼材の性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①鋼材の引張強さは、温度の上昇とともに単調に低下する。
- ②炭素の含有量が増えると、溶接性は低下する傾向がある。
- ③降伏比が小さい鋼材ほど、塑性変形の能力は大きくなる。
- ④引張試験では、降伏点と引張強さを求めることができる。
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正解
①鋼材の引張強さは、温度の上昇とともに単調に低下する。
解説
鋼材の引張強さは、温度の上昇に対して単調に低下するのではなく、200〜300℃付近でいったん常温より大きくなり、そこを頂点として以後は急激に低下していきます。この温度域では伸びが小さくなって脆くなる青熱脆性という現象も生じます。500℃程度になると引張強さは常温のおよそ半分にまで落ち、さらに温度が上がると構造材料としての性能を失います。したがって「単調に低下する」という記述は誤りであり、途中でいったん強度が上がる領域があることが鋼材の特徴です。
他の選択肢が不適切な理由
「引張試験では、降伏点と引張強さを求めることができる。」は正しく、伸びや絞りとあわせて鋼材の基本的な性能を評価します。「炭素の含有量が増えると、溶接性は低下する傾向がある。」も正しく、強度は上がるものの溶接部が硬く脆くなりやすくなります。「降伏比が小さい鋼材ほど、塑性変形の能力は大きくなる。」も正しく、降伏後に破断までの余裕が大きいことを意味します。
試験の罠
鋼材の引張強さは200〜300℃付近でいったん最大になり(青熱脆性)、その後急激に低下します。単調に低下するのではない点が要点です。500℃でおよそ常温の半分、1000℃でほぼゼロになるため耐火被覆が必要になります。
鋼材の引張強さは、温度の上昇に対して単調に低下するのではなく、200〜300℃付近でいったん常温より大きくなり、そこを頂点として以後は急激に低下していきます。この温度域では伸びが小さくなって脆くなる青熱脆性という現象も生じます。500℃程度になると引張強さは常温のおよそ半分にまで落ち、さらに温度が上がると構造材料としての性能を失います。したがって「単調に低下する」という記述は誤りであり、途中でいったん強度が上がる領域があることが鋼材の特徴です。
他の選択肢が不適切な理由
「引張試験では、降伏点と引張強さを求めることができる。」は正しく、伸びや絞りとあわせて鋼材の基本的な性能を評価します。「炭素の含有量が増えると、溶接性は低下する傾向がある。」も正しく、強度は上がるものの溶接部が硬く脆くなりやすくなります。「降伏比が小さい鋼材ほど、塑性変形の能力は大きくなる。」も正しく、降伏後に破断までの余裕が大きいことを意味します。
試験の罠
鋼材の引張強さは200〜300℃付近でいったん最大になり(青熱脆性)、その後急激に低下します。単調に低下するのではない点が要点です。500℃でおよそ常温の半分、1000℃でほぼゼロになるため耐火被覆が必要になります。