2026年版・3-6

浄化槽の一問一答

1級管工事施工管理技術検定(第一次検定)「給排水衛生設備」から、浄化槽に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の多くは四肢択一で、応用能力の問題は四肢択二ですが、ここでは全て4択で出題しています(四肢択二は組合せの4択に組み替えています)。

問13-6
浄化槽法に基づく設置後の水質検査(いわゆる7条検査)に関する記述として、適当なものはどれか。
  • ①使用開始後3か月を経過した日から5か月の間に、浄化槽工事業者が受ける。
  • ②使用開始後6か月を経過した日から1年の間に、浄化槽管理者が受ける。
  • ③使用開始の前に、浄化槽管理者が指定検査機関の検査を受ける。
  • ④使用開始後3か月を経過した日から5か月の間に、浄化槽管理者が受ける。
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正解 ④使用開始後3か月を経過した日から5か月の間に、浄化槽管理者が受ける。
解説
浄化槽法第7条では、新たに設置された浄化槽や構造・規模を変更した浄化槽について、浄化槽管理者は、環境省令で定める期間内に指定検査機関の行う水質に関する検査を受けなければならないと定めています。
その期間は、環境省関係浄化槽法施行規則第4条で「使用開始後3月を経過した日から5月間」と定められています。微生物が増えて処理が安定した時点で、正しく設置され所定の性能を発揮しているかを確認するための検査です。
なお、検査の手続きは、その浄化槽を設置した浄化槽工事業者に委託することができます。

他の選択肢が誤りである理由
・検査を受ける義務があるのは浄化槽管理者です。浄化槽工事業者は手続きの委託を受けることができるだけです。
・時期は使用開始後3か月を経過した日から5か月間で、6か月から1年ではありません。
・使用を始める前ではなく、使用開始後に処理が安定してから受ける検査です。

覚え方のポイント
「7条検査=使用開始後3か月を経過した日から5か月間・浄化槽管理者が受ける」「11条検査=その後毎年1回」。
問23-6
浄化槽法に基づく浄化槽の維持管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①浄化槽管理者は、原則として毎年1回、指定検査機関の水質検査を受ける。
  • ②浄化槽管理者は、原則として毎年1回、浄化槽の保守点検と清掃をする。
  • ③保守点検は浄化槽管理士に、清掃は浄化槽清掃業者に委託できる。
  • ④全ばっ気方式の浄化槽の清掃は、おおむね2年ごとに1回以上とする。
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正解 ④全ばっ気方式の浄化槽の清掃は、おおむね2年ごとに1回以上とする。
解説
浄化槽法第10条では、浄化槽管理者は毎年1回(環境省令で定める場合はその回数)、保守点検と清掃をしなければならないと定めています。
このうち清掃の回数について、環境省関係浄化槽法施行規則第7条は、全ばっ気方式の浄化槽では「おおむね6月ごとに1回以上」としています。全ばっ気方式は汚泥が発生しやすいため、通常より短い間隔で清掃が必要です。2年ごとでは足りません。

他の選択肢が正しい理由
・浄化槽法第11条により、浄化槽管理者は原則として毎年1回、指定検査機関の行う水質に関する検査(いわゆる11条検査)を受けなければなりません。
・保守点検と清掃は、原則として毎年1回行うことが浄化槽法第10条で義務づけられています(保守点検は処理方式などに応じてより多い回数が定められています)。
・保守点検は浄化槽管理士(条例で登録制度がある場合は登録業者)に、清掃は浄化槽清掃業者に委託することができます。

覚え方のポイント
「保守点検・清掃・定期検査=原則すべて毎年1回」「全ばっ気方式の清掃=おおむね6か月ごと」「義務者は浄化槽管理者(委託は可)」。
問33-6
浄化槽の流入水のBODが200mg/L、放流水のBODが20mg/Lであった。このときのBOD除去率として、適当なものはどれか。
  • ①10%
  • ②90%
  • ③80%
  • ④180%
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正解 ②90%
解説
BOD除去率は、流入水のBODのうち、どれだけの割合を取り除けたかを表し、次の式で求めます。
BOD除去率=(流入水のBOD−放流水のBOD)÷流入水のBOD×100
=(200−20)÷200×100=90%
浄化槽の性能は、このBOD除去率や放流水のBODの値で表されます。

他の選択肢が誤りである理由
・10%は、放流水のBODを流入水のBODで割った値(残っている割合)です。
・80%は、計算の根拠のない値です。
・180%は、除去されたBODの量(180mg/L)をそのまま百分率にした誤りで、除去率が100%を超えることはありません。

覚え方のポイント
「除去率=(流入−放流)÷流入」。分母は流入水であることを忘れないようにします。
問43-6
小型浄化槽(嫌気ろ床接触ばっ気方式)の処理の仕組みに関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①接触ばっ気槽では、空気を送り込み、好気性の微生物に有機物を分解させる。
  • ②接触ばっ気槽では、空気を遮断して、嫌気性の微生物に有機物を分解させる。
  • ③嫌気ろ床槽では、送風機で空気を送り、好気性の微生物に有機物を分解させる。
  • ④消毒槽では、微生物を増やして、残った有機物をさらに分解させている。
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正解 ①接触ばっ気槽では、空気を送り込み、好気性の微生物に有機物を分解させる。
解説
嫌気ろ床接触ばっ気方式は、小型の合併処理浄化槽でよく使われる方式です。
前段の嫌気ろ床槽では、空気を送らずに、ろ材に付着した嫌気性の微生物が固形物や有機物を分解します。後段の接触ばっ気槽では、槽内の接触材に微生物を付着させ、送風機(ブロワ)で空気を送り込んで(ばっ気して)、好気性の微生物に有機物をさらに分解させます。
その後、沈殿槽で汚泥を沈め、最後に消毒槽で塩素消毒をしてから放流します。

他の選択肢が誤りである理由
・接触ばっ気槽は空気を送る槽です。空気を送らずに嫌気性の微生物を働かせるのは嫌気ろ床槽です。
・嫌気ろ床槽は空気を送らない槽です。役割が入れ替わっています。
・消毒槽は、放流する前に塩素で大腸菌などを殺菌する槽で、微生物を増やす槽ではありません。

覚え方のポイント
「嫌気ろ床槽(嫌気性・空気なし)→接触ばっ気槽(好気性・空気を送る)→沈殿槽→消毒槽」の順番を押さえます。
問53-6
浄化槽における窒素の除去に関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①好気条件で脱窒を行い、そのあと無酸素条件で硝化を行って窒素を除去する。
  • ②放流前の塩素消毒によって、窒素の大部分を除去することができる。
  • ③好気条件で硝化を行い、そのあと無酸素条件で脱窒を行って窒素を除去する。
  • ④硝化によって、アンモニア性窒素は窒素ガスとなって大気中に放出される。
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正解 ③好気条件で硝化を行い、そのあと無酸素条件で脱窒を行って窒素を除去する。
解説
浄化槽で窒素を除去するには、微生物の働きを2段階で利用します。
まず、酸素のある好気条件で、アンモニア性窒素を硝酸性窒素(亜硝酸性窒素を含む)に変えます(硝化)。次に、酸素のない無酸素条件で、硝酸性窒素を窒素ガスに変えて大気中へ放出します(脱窒)。
このように好気と無酸素の条件を組み合わせることで、富栄養化の原因となる窒素を取り除くことができます。

他の選択肢が誤りである理由
・好気条件で行うのが硝化、無酸素条件で行うのが脱窒です。条件が入れ替わっています。
・塩素消毒は大腸菌などを殺菌するためのもので、窒素を除去する方法ではありません。
・硝化ではアンモニア性窒素が硝酸性窒素に変わるだけで、窒素ガスになるのは脱窒の段階です。

覚え方のポイント
「硝化=好気(酸素あり)でアンモニア→硝酸」「脱窒=無酸素(酸素なし)で硝酸→窒素ガス」。
問63-6
浄化槽の流量調整槽の役割として、適当なものはどれか。
  • ①処理水中の汚泥を浮上させて分離し、そのまま放流するために設ける。
  • ②流入水に含まれる窒素を、すべて窒素ガスに変えて除去するために設ける。
  • ③放流する前の処理水を塩素で消毒し、病原菌を殺すために設ける。
  • ④時間によって変動する流入水の量を平均化し、後段へ一定の量を送る。
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正解 ④時間によって変動する流入水の量を平均化し、後段へ一定の量を送る。
解説
流量調整槽は、朝や夕方など時間帯によって大きく変動する流入水をいったんためておき、後段の処理槽へ一定の量ずつ送り出すための槽です。
流入量が急に増えても後段の処理槽に過大な負荷がかからないため、処理を安定させることができます。
処理対象人員が多い中・大規模の浄化槽などで設けられます。

他の選択肢が誤りである理由
・窒素を除去するのは、硝化と脱窒を行う槽の役割です。
・放流前に塩素で消毒するのは、消毒槽の役割です。
・汚泥を分離するのは沈殿槽などの役割で、流量調整槽の役割ではありません。

覚え方のポイント
「流量調整槽=流入量の平均化」「沈殿槽=汚泥の分離」「消毒槽=塩素消毒」。各槽の役割を区別します。
問73-6
浄化槽法に基づく浄化槽工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①浄化槽工事業を営もうとする者は、原則として都道府県知事の登録を受ける。
  • ②浄化槽工事業者は、営業所ごとに浄化槽設備士を置かなければならない。
  • ③管工事業の許可を受けた建設業者は、浄化槽工事業の開始を知事に届け出る。
  • ④浄化槽工事を行うときは、浄化槽管理士に実地に監督させなければならない。
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正解 ④浄化槽工事を行うときは、浄化槽管理士に実地に監督させなければならない。
解説
浄化槽法第29条第3項では、浄化槽工事業者は、浄化槽工事を行うときは、浄化槽設備士に実地に監督させるか、その資格を持つ浄化槽工事業者が自ら実地に監督しなければならないと定めています。
浄化槽管理士は、浄化槽の保守点検を行う資格者で、工事を監督する資格ではありません。「工事=浄化槽設備士」「保守点検=浄化槽管理士」と区別します。

他の選択肢が正しい理由
・浄化槽工事業を営もうとする者は、区域を管轄する都道府県知事の登録を受けなければなりません(第21条)。
・浄化槽工事業者は、営業所ごとに浄化槽設備士を置かなければなりません(第29条第1項)。
・土木工事業、建築工事業、管工事業の許可を受けた建設業者は、登録の規定が適用されず、浄化槽工事業を開始したときに都道府県知事へ届け出ればよいとされています(第33条)。

覚え方のポイント
「工事の監督=浄化槽設備士」「保守点検=浄化槽管理士」「浄化槽工事業=知事の登録(管工事業等の許可業者は届出)」。
問83-6
浄化槽の設置工事における槽の水張り試験に関する記述として、適当なものはどれか。
  • ①槽を埋め戻した後、使用開始の直前に満水にして、水位の変化で漏水を確かめる。
  • ②槽内に空気を圧入し、圧力の変化で漏水を確かめる試験で、満水にはしない。
  • ③槽の設置後に掃除をしてから満水にし、24時間放置して漏水の有無を確かめる。
  • ④槽の設置後に満水にし、30分程度放置して水位の変化で漏水を確かめる。
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正解 ③槽の設置後に掃除をしてから満水にし、24時間放置して漏水の有無を確かめる。
解説
浄化槽の水張り試験は、槽の設置が完了した後、内部を掃除してから満水状態にして24時間放置し、水面の高さの変化などで漏水の有無を確かめる試験です(公共建築工事標準仕様書)。
埋め戻しの前に行うことで、漏水や据付けの不良を早い段階で見つけて手直しできます。あわせて、槽本体に変形がないことも確認します。

他の選択肢が誤りである理由
・埋め戻した後では、漏水が見つかっても確認や手直しが困難です。水張り試験は埋め戻しの前に行います。
・水張り試験は、槽を満水にして水位の変化を見る試験で、空気を圧入する試験ではありません。
・30分は、汚水管などの配管の満水試験の保持時間の目安です。槽の水張り試験は24時間放置します。

覚え方のポイント
「槽の水張り試験=設置後に掃除→満水→24時間放置」「配管の満水試験=最小30分」。
問93-6
浄化槽の消毒槽に関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①消毒槽では、好気性の微生物を増やし、残った有機物を分解させる。
  • ②消毒槽では、固形の塩素剤などで、放流水中の大腸菌などを殺菌する。
  • ③消毒槽の塩素剤は、処理水に溶けて減ることがないため補給は不要である。
  • ④消毒槽は処理の最初の段階に設け、流入した汚水を消毒してから処理する。
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正解 ②消毒槽では、固形の塩素剤などで、放流水中の大腸菌などを殺菌する。
解説
浄化槽の最後の段階である消毒槽では、固形の塩素剤などを用いて、処理水に含まれる大腸菌などの病原菌を殺菌してから放流します。
塩素剤は処理水と接触して少しずつ溶けて減っていくため、保守点検の際に残量を確認し、必要に応じて補給します。
消毒を最初の段階で行うと、その後の生物処理を担う微生物まで死滅させてしまうため、消毒は処理工程の最後に行います。

他の選択肢が誤りである理由
・微生物に有機物を分解させるのは接触ばっ気槽などの役割です。消毒槽は菌を殺す槽です。
・塩素剤は溶けて減るため、定期的な補給が必要です。
・消毒槽は処理工程の最後に設けます。最初に消毒すると、生物処理を担う微生物が働けなくなります。

覚え方のポイント
「消毒槽=最後の槽・塩素剤で殺菌→放流」「塩素剤は保守点検時に補給」。
問103-6
浄化槽の性能に関する指標とその内容の組合せとして、適当でないものはどれか。
  • ①SS ― 水に溶けている酸素の量
  • ②BOD ― 微生物が消費する酸素の量
  • ③T-N ― 水中の窒素の総量
  • ④T-P ― 水中のりんの総量
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正解 ①SS ― 水に溶けている酸素の量
解説
SSは浮遊物質(懸濁物質)の量で、水に溶けずに浮いている粒子の量を表します。
水に溶けている酸素の量を表すのは、DO(溶存酸素)です。
浄化槽の処理性能は、BODのほか、SS、窒素(T-N)、りん(T-P)などの指標で評価されます。

他の選択肢が正しい理由
・BODは、微生物が有機物を分解するときに消費する酸素の量で、有機物による汚れの指標です。
・T-Nは全窒素で、水中に含まれる窒素化合物の総量を表します。
・T-Pは全りんで、水中に含まれるりん化合物の総量を表します。

覚え方のポイント
「BOD=有機物の汚れ」「SS=浮いている粒」「T-N・T-P=窒素とりん(富栄養化の原因)」「DO=溶けている酸素」。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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