2026年版・2-8

暖房設備の一問一答

1級管工事施工管理技術検定(第一次検定)「空気調和・換気・排煙設備」から、暖房設備に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の多くは四肢択一で、応用能力の問題は四肢択二ですが、ここでは全て4択で出題しています(四肢択二は組合せの4択に組み替えています)。

問12-8
温水暖房と蒸気暖房に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①温水暖房は、温水の温度を変えることで放熱量を調整しやすい。
  • ②温水暖房は、保有する水量が多いため予熱に時間がかかる。
  • ③蒸気暖房は、温水暖房に比べて室温の細かな調整がしやすい。
  • ④蒸気暖房は、蒸気が凝縮するときの潜熱を利用して放熱する。
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正解 ③蒸気暖房は、温水暖房に比べて室温の細かな調整がしやすい。
解説
蒸気暖房は、蒸気が凝縮して水(ドレン)に戻るときに出す潜熱を利用する方式で、放熱器の温度はほぼ蒸気の温度で決まります。そのため放熱量を細かく変えにくく、室温の細かな調整は温水暖房のほうが得意です。
温水暖房は、送る温水の温度や流量を変えることで放熱量を連続的に調整できます。

他の選択肢が正しい理由
・温水暖房では、熱源で温水の温度を変えたり流量を調整したりして、放熱量を負荷に合わせやすくなります。
・温水は熱容量が大きく、配管や放熱器の中に多くの水を持つため、暖まるまでに時間がかかります。その反面、止めてもすぐには冷めません。
・蒸気暖房は、蒸気が放熱器の中で凝縮するときに放出する潜熱で室内を暖めます。

覚え方のポイント
「温水=調整しやすい・立ち上がりが遅い」「蒸気=潜熱で放熱・立ち上がりが早い・細かな調整は苦手」。
問22-8
温水暖房の膨張タンクに関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①密閉式膨張タンクは、系内の水の膨張を封入した空気の圧縮で吸収する。
  • ②開放式膨張タンクは、配管系の最も低い位置に設けることが原則である。
  • ③温水暖房では、水の膨張による体積の増加は、伸縮継手で吸収する。
  • ④密閉式膨張タンクを用いる系統では、逃し弁などを設ける必要はない。
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正解 ①密閉式膨張タンクは、系内の水の膨張を封入した空気の圧縮で吸収する。
解説
水は温めると体積が増えるため、温水の配管系には、増えた分の水を受け止める膨張タンクを設けます。
密閉式膨張タンクは、タンク内に封入した空気(ダイヤフラムなどで水と仕切ったもの)が圧縮されることで、水の膨張を吸収します。大気に開放しないため、高い位置に置く必要がありません。

他の選択肢が誤りである理由
・開放式膨張タンクは、配管系の最も高い位置より上に設け、系内が負圧にならないようにします。
・伸縮継手は、配管そのものが熱で伸び縮みするのを吸収する継手で、水の体積の増加を受け止めるものではありません。
・密閉式の系統では、異常な圧力上昇から機器を守るため、逃し弁(安全弁)を設けます。

覚え方のポイント
「開放式=最も高い位置の上に置く」「密閉式=空気の圧縮で吸収、逃し弁とセット」。
問32-8
温水暖房の配管方式におけるリバースリターン方式の説明として、適当なものはどれか。
  • ①各放熱器の還り管を、最も近い経路で熱源へ戻すようにした方式。
  • ②熱源に近い放熱器ほど、多くの温水が流れるようにした方式である。
  • ③各放熱器の往き管と還り管の長さの差を、できるだけ大きくする方式。
  • ④各放熱器への往き管と還り管の長さの和を、ほぼ等しくする方式。
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正解 ④各放熱器への往き管と還り管の長さの和を、ほぼ等しくする方式。
解説
リバースリターン方式は、熱源に近い放熱器ほど往き管は短く還り管は長く、遠い放熱器ほど往き管は長く還り管は短くなるように配管し、どの放熱器を通っても往き管と還り管の長さの和がほぼ等しくなるようにする方式です。
各経路の配管抵抗がそろうため、放熱器ごとの流量のばらつきを小さくできます。

他の選択肢が誤りである理由
・還り管を最も近い経路で熱源へ戻す方式は、ダイレクトリターン方式です。
・熱源に近い放熱器ほど多く流れてしまうのは、ダイレクトリターン方式で起こりやすい欠点で、リバースリターン方式はこれを防ぐためのものです。
・往き管と還り管の長さの差を大きくするのではなく、長さの和をそろえるのがこの方式の考え方です。

覚え方のポイント
「リバースリターン=往き+還りの長さをそろえて流量を均等に」。配管が1本余分に必要になる点が欠点です。
問42-8
蒸気暖房に用いる蒸気トラップに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①蒸気トラップは、凝縮水を排出し、蒸気は通さないための装置である。
  • ②蒸気トラップには、配管内の空気を排出する働きをもつものはない。
  • ③温度調節式は、ドレンと蒸気の温度の違いを利用して弁を開閉する。
  • ④バケット式は、ドレンの量に応じて浮き沈みする容器で弁を開閉する。
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正解 ②蒸気トラップには、配管内の空気を排出する働きをもつものはない。
解説
蒸気トラップの中には、温度調節式(ベローズ式など)のように、凝縮水(ドレン)と一緒に配管内の空気も排出できるものがあります。空気が放熱器にたまると蒸気が入りにくくなり放熱量が落ちるため、空気を排出する働きは重要です。

他の選択肢が正しい理由
・蒸気トラップは、蒸気が凝縮してできたドレンだけを排出し、蒸気は外へ逃がさないようにする装置です。
・バケット式は、トラップ内のバケット(容器)がドレンの量によって浮いたり沈んだりする動きで弁を開閉する、機械式のトラップです。
・温度調節式は、蒸気より温度が低いドレンや空気が来ると弁が開き、高温の蒸気が来ると閉じる仕組みです。

覚え方のポイント
「トラップ=ドレンは出す・蒸気は止める」「機械式(バケット・フロート)、温度調節式、熱力学式(ディスク)」の3系統を押さえます。
問52-8
床暖房などの放射暖房に関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①室内の上下の温度差が小さく、足元が暖かい快適な暖房になる。
  • ②暖房を始めてから暖かくなるまでの時間が、対流暖房より短い。
  • ③室内の空気を強く循環させるため、ほこりが舞い上がりやすい。
  • ④室温を対流暖房より高く設定しないと、快適な状態にならない。
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正解 ①室内の上下の温度差が小さく、足元が暖かい快適な暖房になる。
解説
放射暖房は、床や天井などの面を温め、その面から出る放射熱で人や室内を暖める方式です。温風を吹き出さないので、室内の上下の温度差が小さく、足元が暖かい快適な暖房になります。

他の選択肢が誤りである理由
・放射暖房は空気を強く動かさないため、ほこりが舞い上がりにくいのが特長です。ほこりが舞いやすいのは温風で暖める対流暖房です。
・床の構造体などを温めてから効いてくるため、暖かくなるまでに時間がかかります。
・放射熱を直接受けるので、室温(空気の温度)を対流暖房より低めにしても快適に感じられます。

覚え方のポイント
「放射暖房=上下の温度差が小さい・ほこりが立ちにくい・立ち上がりが遅い・室温は低めでよい」。
問62-8
温水暖房の放熱器の設置に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①床置形の放熱器は、転倒しないよう固定金物で壁または床に取り付ける。
  • ②放熱器は窓から離れた内壁側に置くほど、コールドドラフトを防げる。
  • ③放熱器の周囲には、空気の流れを妨げるような家具などを置かない。
  • ④放熱器には、放熱量を調整する弁や、空気を抜くための弁を設ける。
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正解 ②放熱器は窓から離れた内壁側に置くほど、コールドドラフトを防げる。
解説
冬期は冷たい窓ガラスで冷やされた空気が床に沿って流れ込み、足元が寒く感じるコールドドラフトが生じます。放熱器を窓の下に設けると、放熱器で温められた上昇気流がこの冷たい下降気流を打ち消すため、コールドドラフトを防げます。窓から離れた内壁側に設けると、この効果は得られません。

他の選択肢が正しい理由
・床置形の放熱器は、地震などで動いたり転倒したりしないよう、固定金物を用いて壁または床に取り付けます(公共建築工事標準仕様書)。
・放熱器は周囲の空気を暖めて対流させるので、家具などで囲うと空気の流れが妨げられ、放熱量が落ちます。
・放熱器ごとに放熱量を調整する弁(放熱器弁)と、たまった空気を抜く空気抜き弁を設けます。

覚え方のポイント
「放熱器は窓の下=コールドドラフト対策」「床置形は固定金物で固定」。コールドドラフトは環境工学でも問われる現象です。
問72-8
温水暖房で、暖房負荷が42kW、往き還りの温水の温度差が10℃のとき、必要な循環水量として、適当なものはどれか。ただし、水の比熱は4.2kJ/(kg・K)、水1kgは1Lとする。
  • ①1L/min
  • ②600L/min
  • ③60L/min
  • ④3,600L/min
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正解 ③60L/min
解説
温水が運ぶ熱量は「循環水量×比熱×温度差」で求めます。1kW=1kJ/sなので、
循環水量 = 42kJ/s ÷(4.2kJ/(kg・K) × 10K)= 1kg/s
1kg/sは1分間(60秒)に60kgなので、60L/min になります。

他の選択肢が誤りである理由
・1L/min は、1kg/s(毎秒)を毎分と取り違えた値です。
・600L/min は、温度差の10を掛け忘れて 42÷4.2=10kg/s とし、毎分に換算した値です。
・3,600L/min は、1kg/sを1時間分(3,600秒)に換算した量を毎分の値として扱ったものです。

覚え方のポイント
「熱量=水量×4.2×温度差」。kWはkJ/s(毎秒)であることと、秒・分・時間の換算を落ち着いて確認します。
問82-8
蒸気暖房の蒸気配管に関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①蒸気管は、凝縮水がたまるように途中に下がりの部分を多く設ける。
  • ②蒸気管は、凝縮水の流れに関係なく水平のままで施工すればよい。
  • ③蒸気管は温度の変化が小さいので、伸縮を考える必要がない。
  • ④蒸気管の低い位置や末端にはトラップを設けて、凝縮水を排出する。
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正解 ④蒸気管の低い位置や末端にはトラップを設けて、凝縮水を排出する。
解説
蒸気管の中では、蒸気の一部が冷やされて凝縮水(ドレン)になります。これがたまると、高速の蒸気に押されて配管を強くたたくウォーターハンマーの原因になるため、低い位置や末端にトラップを設けて凝縮水を排出します。

他の選択肢が誤りである理由
・途中に下がりの部分を設けると、そこに凝縮水がたまり、ウォーターハンマーの原因になります。
・蒸気管は、凝縮水が蒸気と一緒に流れて排出されるよう、勾配をつけて施工します。
・蒸気管は運転時と停止時の温度差が大きく伸縮も大きいため、伸縮継手などで伸縮を吸収します。

覚え方のポイント
「蒸気管=勾配をつける・ドレンはトラップで抜く・伸縮を吸収する」。ウォーターハンマーの防止が施工の要点です。
問92-8
温水暖房の配管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①配管の最も高い位置には空気抜き弁を設け、空気がたまるのを防ぐ。
  • ②配管の最も低い位置には、水を抜くための排水弁を設けておく。
  • ③温水の温度変化による配管の伸縮は、伸縮継手などで吸収する。
  • ④膨張管には、保守の際に閉止できるよう、仕切弁を設けるのがよい。
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正解 ④膨張管には、保守の際に閉止できるよう、仕切弁を設けるのがよい。
解説
膨張管は、温度上昇で増えた水を膨張タンクへ逃がすための管です。ここに弁を設けて誤って閉じると、水の逃げ場がなくなって系内の圧力が異常に上がり、機器や配管が破損するおそれがあります。そのため膨張管には弁を設けないのが原則です。

他の選択肢が正しい理由
・水から分離した空気は高い所にたまり、循環を妨げるため、最も高い位置に空気抜き弁を設けます。
・点検や修理の際に系内の水を抜けるよう、最も低い位置に排水弁を設けます。
・温水の温度変化で配管は伸び縮みするため、伸縮継手や配管の曲がりで吸収し、配管や支持部に無理な力がかからないようにします。

覚え方のポイント
「高い所に空気抜き・低い所に水抜き」「膨張管には弁を付けない」。
問102-8
温水暖房で、往き還りの温水の温度差を大きくとる場合に関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①往き還りの温度差を大きくすると、放熱器は小さいもので足りる。
  • ②往き還りの温度差を大きくすると、同じ熱量を送る循環水量が減る。
  • ③往き還りの温度差を大きくすると、配管の径を太くする必要がある。
  • ④循環水量を減らしても、ポンプの動力は変わらないのが一般的である。
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正解 ②往き還りの温度差を大きくすると、同じ熱量を送る循環水量が減る。
解説
温水が運ぶ熱量は「循環水量×比熱×温度差」なので、同じ熱量を送るとき、温度差を大きくすれば循環水量を減らせます。循環水量が減れば配管を細くでき、ポンプの搬送動力も小さくなるため、省エネルギーにつながります。

他の選択肢が誤りである理由
・往き温度が同じなら、温度差を大きくすると還りの温度が下がり、放熱器の中の平均水温が低くなります。同じ放熱量を得るには、むしろ大きめの放熱器が必要になります。
・循環水量が減るので、配管の径はむしろ細くできます。
・ポンプの動力は流量と揚程に関係するため、循環水量を減らせばポンプの動力も小さくなります。

覚え方のポイント
「大温度差=水量を減らす=配管が細く・ポンプ動力が小さく」「ただし放熱器の平均温度は下がる」。熱源や放熱器の能力との兼ね合いで温度差を決めます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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