2026年版・1-7

建築学の一問一答

1級管工事施工管理技術検定(第一次検定)「一般基礎(環境・流体・熱・電気・建築)」から、建築学に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全570問) 一般基礎(環境・流体・熱・電気・建築)の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の多くは四肢択一で、応用能力の問題は四肢択二ですが、ここでは全て4択で出題しています(四肢択二は組合せの4択に組み替えています)。

問11-7
鉄筋コンクリート構造に関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①コンクリートは酸性であるため、中の鉄筋を錆から守っている。
  • ②コンクリートは引張力に強く、鉄筋は圧縮力に強い材料である。
  • ③鉄筋とコンクリートの熱膨張係数は、ほぼ同じ値を示している。
  • ④コンクリートのかぶり厚さは、鉄筋の防錆には影響しない。
答えと解説を見る
正解 ③鉄筋とコンクリートの熱膨張係数は、ほぼ同じ値を示している。
解説
鉄筋コンクリート構造は、圧縮に強いコンクリートと、引張に強い鉄筋を組み合わせた構造です。
両者の熱膨張係数(温度が変わったときの伸び縮みの割合)がほぼ等しいため、温度が変化しても一体となって伸び縮みし、はがれにくいことが、この構造が成り立つ大きな理由です。
また、コンクリートはアルカリ性で、中の鉄筋を錆から守る働きもあります。

他の選択肢が誤りである理由
・コンクリートは圧縮に強く引張に弱い材料で、引張力は鉄筋が受け持ちます。
・コンクリートはアルカリ性で、そのアルカリ性が鉄筋の錆を防いでいます。
・かぶり厚さが大きいほど、中性化が鉄筋の位置に達するまでの時間が長くなるため、かぶり厚さは鉄筋の防錆(耐久性)に大きく影響します。耐火性の確保にも必要です。

覚え方のポイント
「コンクリート=圧縮・鉄筋=引張」「熱膨張係数がほぼ同じ」「アルカリ性とかぶり厚さで鉄筋を守る」の3点が、鉄筋コンクリートが成り立つ理由です。
問21-7
コンクリートの中性化に関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①空気中の二酸化炭素により、コンクリートのアルカリ性が失われていく。
  • ②中性化が鉄筋の位置まで進むと、鉄筋はかえって錆びにくくなっていく。
  • ③中性化は、コンクリートの強度が時間とともに増していく現象である。
  • ④かぶり厚さを小さくするほど、鉄筋の位置まで中性化が進みにくくなる。
答えと解説を見る
正解 ①空気中の二酸化炭素により、コンクリートのアルカリ性が失われていく。
解説
コンクリートは本来アルカリ性ですが、空気中の二酸化炭素が表面から入り込んで反応すると、少しずつアルカリ性を失っていきます。これを中性化といいます。
中性化が鉄筋の位置まで進むと、鉄筋を錆から守る働きがなくなり、鉄筋が錆びて膨らみ、コンクリートのひび割れやはく落の原因になります。

他の選択肢が誤りである理由
・中性化が鉄筋の位置まで進むと、鉄筋は錆びやすくなります。
・中性化はアルカリ性が失われる化学的な変化で、強度が増す現象ではありません。
・かぶり厚さが小さいと、鉄筋の位置まで中性化が早く達してしまいます。十分なかぶり厚さを確保することが対策になります。

覚え方のポイント
「中性化=CO₂でアルカリ性が失われる→鉄筋が錆びる」「対策=かぶり厚さの確保・密実なコンクリート」。設備の貫通部でかぶり厚さが不足しないよう注意する理由でもあります。
問31-7
鉄筋コンクリート造の梁に設備配管用の貫通孔(スリーブ)を設ける場合の一般的な考え方として、最も適当なものはどれか。
  • ①孔どうしの間隔は、できるだけ近づけて設ける。
  • ②孔の位置は、柱に近い梁の端部を優先して設ける。
  • ③孔の径は、梁せいと同じ大きさまでなら問題ない。
  • ④孔の径は、梁せいの3分の1以下を目安とする。
答えと解説を見る
正解 ④孔の径は、梁せいの3分の1以下を目安とする。
解説
梁に貫通孔を設けると断面が欠けて強度が下がるため、設計上の配慮が必要です。
一般的な目安として、孔の径は梁せい(梁の高さ)の3分の1以下とし、せん断力が大きく働く柱に近い梁の端部を避けて、梁の中央寄りに設けます。
また、孔どうしが近いと弱い部分が連続するため、孔の中心間隔は孔の径の3倍以上とるのが一般的です。孔の周囲には補強筋を入れます。

他の選択肢が誤りである理由
・柱に近い梁の端部はせん断力が大きいため、貫通孔は避けます。
・梁せいと同じ大きさの孔では梁が成り立たず、大きく強度が損なわれます。
・孔どうしを近づけると弱い部分が連続するため、十分な間隔をとります。

覚え方のポイント
「孔径は梁せいの1/3以下」「柱際を避けて中央寄りに」「間隔は孔径の3倍以上」「補強筋を入れる」。設備と構造の取合いとして出題されます。
問41-7
コンクリートの水セメント比に関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①水セメント比は、セメントの質量を水の質量で割った値である。
  • ②水セメント比が大きいほど、コンクリートの強度は小さくなる。
  • ③水セメント比が大きいほど、コンクリートの耐久性は高くなる。
  • ④水セメント比が大きいほど、乾燥収縮によるひび割れは減る。
答えと解説を見る
正解 ②水セメント比が大きいほど、コンクリートの強度は小さくなる。
解説
水セメント比は、コンクリートに含まれる水の質量をセメントの質量で割った値(W/C)です。
水が多い(水セメント比が大きい)と、練り混ぜはしやすくなりますが、硬化したコンクリートの組織がすかすかになり、強度や耐久性が低下します。
また、余分な水が蒸発するときに体積が縮むため、乾燥収縮によるひび割れも起こりやすくなります。

他の選択肢が誤りである理由
・水セメント比は、水の質量をセメントの質量で割った値です。分子と分母が逆です。
・水セメント比が大きいと組織がすかすかになり、中性化も進みやすくなるため、耐久性は低くなります。
・水が多いほど乾燥収縮が大きくなり、ひび割れは増えます。

覚え方のポイント
「水セメント比=水÷セメント」「水が多い=弱い・縮む・ひび割れる」。機器の基礎のコンクリートでも、打設時に水を加えて軟らかくしてはいけない理由になります。
問51-7
コンクリートのスランプに関する記述のうち、適当なものはどれか。
  • ①スランプの値が大きいほど、コンクリートは軟らかく流動性がある。
  • ②スランプは、コンクリートの空気量を百分率で表した値である。
  • ③スランプは、硬化した後のコンクリートの強度を表す指標の値である。
  • ④スランプは、コーンを引き上げた後の広がりの直径で表す値だ。
答えと解説を見る
正解 ①スランプの値が大きいほど、コンクリートは軟らかく流動性がある。
解説
スランプは、まだ固まっていないコンクリートの軟らかさ(流動性)を表す値です。
スランプコーンにコンクリートを詰めてコーンを引き上げ、コンクリートの頂部が何cm下がったかを測ります。下がった量が大きいほど軟らかく、型枠に流し込みやすくなります。
ただし軟らかくするために水を増やすと強度が落ちるため、所定のスランプの範囲に管理します。

他の選択肢が誤りである理由
・コンクリートに含まれる空気の割合(%)は空気量で、スランプとは別の試験で測ります。
・スランプは固まる前の軟らかさの指標で、硬化後の強度を表す値ではありません。
・コーンを引き上げた後の広がりの直径で表すのはスランプフローで、流動性の高いコンクリートに使う別の指標です。スランプは頂部の下がりの量で表します。

覚え方のポイント
「スランプ=頂部の下がり(大きいほど軟らかい)」「スランプフロー=広がりの直径」。受入れ検査では、スランプ・空気量・温度・塩化物量などを確認します。
問61-7
鉄骨構造に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①鋼材は高温になると強度が大きく低下するため、耐火被覆が必要となる。
  • ②鉄骨構造は、同じ規模の鉄筋コンクリート構造より建物を軽くできる。
  • ③鋼材は錆びやすいため、さび止め塗装などの防錆処理が必要となる。
  • ④鋼材は燃えない材料なので、耐火建築物でも耐火被覆は必要とされない。
答えと解説を見る
正解 ④鋼材は燃えない材料なので、耐火建築物でも耐火被覆は必要とされない。
解説
鋼材は燃えない材料ですが、温度が上がると強度が大きく低下し、火災時に建物が変形したり崩壊したりするおそれがあります。そのため、耐火性能が求められる建物では、鉄骨の柱や梁に吹付けロックウールなどの耐火被覆を施します。
設備工事で配管の支持金物を取り付けるときなどに耐火被覆を傷めた場合は、必ず補修します。

他の選択肢が正しい理由
・鋼材は高温で強度が大きく下がるため、耐火被覆で温度の上昇を抑えます。
・鋼材は強度が高く細い部材で建物を支えられるため、同じ規模の鉄筋コンクリート構造より一般に建物を軽くできます。
・鋼材は錆びやすいため、さび止め塗装などの防錆処理が必要です。

覚え方のポイント
「鉄骨=燃えないが熱に弱い→耐火被覆」「錆びやすい→防錆」。配管の支持金物を鉄骨に取り付けるとき、耐火被覆を傷めたら補修する、という施工上の注意につながります。
問71-7
鉄筋コンクリート造の柱の帯筋(フープ)の主な役割として、適当なものはどれか。
  • ①柱の曲げによって生じる引張力を、主に負担する。
  • ②柱のせん断破壊を防ぎ、あわせて主筋の座屈を防ぐ。
  • ③床スラブの荷重を受けて、柱へ伝えるために入れる。
  • ④コンクリートの乾燥収縮によるひび割れを主に防ぐ。
答えと解説を見る
正解 ②柱のせん断破壊を防ぎ、あわせて主筋の座屈を防ぐ。
解説
帯筋(フープ)は、柱の主筋(縦方向の鉄筋)を一定の間隔で取り囲むように配置する鉄筋です。
地震などの横からの力に対して柱がせん断破壊するのを防ぐとともに、主筋が外側へはらみ出す(座屈する)のを防ぎ、中のコンクリートを拘束して粘り強さを高めます。梁の場合は、同じ役割の鉄筋をあばら筋(スターラップ)と呼びます。

他の選択肢が誤りである理由
・曲げによる引張力を主に負担するのは、柱の縦方向の主筋です。
・床スラブの荷重は、スラブの鉄筋とコンクリートから梁を通じて柱へ伝わります。帯筋の役割ではありません。
・乾燥収縮によるひび割れの対策は、水セメント比の管理や誘発目地、ひび割れ補強筋などで行うもので、帯筋の主な役割ではありません。

覚え方のポイント
「柱=帯筋(フープ)、梁=あばら筋(スターラップ)、どちらもせん断補強」。主筋は曲げ(引張)を受け持つ、と役割を分けて覚えます。
問81-7
鉄筋コンクリート造の耐震壁に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①耐震壁は、地震などによる水平方向の力に抵抗するために設ける。
  • ②耐震壁に大きな開口を設けると、壁の耐力や剛性は低下する。
  • ③耐震壁の開口の大きさは、壁の耐力に影響しないため制限がない。
  • ④耐震壁に配管を貫通させるときは、構造設計者と協議して決める。
答えと解説を見る
正解 ③耐震壁の開口の大きさは、壁の耐力に影響しないため制限がない。
解説
耐震壁に開口を設けると、壁として力を受け持つ部分が減り、耐力や剛性が低下します。そのため、耐震壁の開口は大きさや位置が制限され、開口の周囲には補強筋を入れます。
設備の配管やダクトを耐震壁に貫通させる場合は、構造設計者と協議し、開口の大きさや位置の制限を守る必要があります。

他の選択肢が正しい理由
・耐震壁は、地震や風による水平方向の力に抵抗するために設ける、構造上重要な壁です。
・大きな開口を設けると、力を受け持つ壁の部分が減り、耐力も剛性も低下します。
・耐震壁の貫通は構造に影響するため、施工図の段階で構造設計者と協議して位置や大きさを決めます。

覚え方のポイント
「耐震壁の貫通は構造設計者と協議」。設備の施工図を作るとき、梁や耐震壁の貫通位置を早めに調整する理由です。
問91-7
建築物に作用する荷重・外力に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①地震力は、主に建物に水平方向に作用する力として扱われる。
  • ②地震力は、建物の重さが大きいほど大きくなる力である。
  • ③風圧力は、建物の高さに関係なく一定の値として計算する。
  • ④積雪荷重は、地域ごとに定められた積雪量をもとに計算する。
答えと解説を見る
正解 ③風圧力は、建物の高さに関係なく一定の値として計算する。
解説
風圧力は、速度圧に風力係数を掛けて計算します。速度圧は、建物の高さや周辺の地表面の状況に応じた係数を含んでおり、一般に高い所ほど大きくなります。また風力係数は建物の形状によって変わるため、風圧力は高さに関係なく一定の値ではありません。

他の選択肢が正しい理由
・地震力は、地震の揺れによって建物に生じる力で、構造計算では主に水平方向に作用する力として扱います。
・地震力は建物の重さに比例するため、重い建物ほど大きな地震力を受けます。屋上に重い設備機器を載せるときは、構造への影響を確かめます。
・積雪荷重は、積雪の単位荷重に屋根の水平投影面積と、その地方の垂直積雪量を掛けて計算します。垂直積雪量は特定行政庁が地域ごとに定めます。

覚え方のポイント
「地震力=水平方向、重さに比例」「風圧力=速度圧×風力係数(高さや形状で変わる)」。屋上など高い所ほど揺れが大きくなるため、屋上の設備機器の耐震の基準(設計用標準震度)は、下の階より大きく設定されます。
問101-7
コンクリート打設後の養生に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ①打設後しばらくは、振動や衝撃を与えないように注意する。
  • ②打設直後から急激に乾燥させるほど、強度は大きくなる。
  • ③散水などで湿った状態を保ち、表面の急な乾燥を防ぐ。
  • ④寒い時期は、凍結を防ぐために保温などの対策を行う。
答えと解説を見る
正解 ②打設直後から急激に乾燥させるほど、強度は大きくなる。
解説
コンクリートは、セメントと水が反応(水和反応)して少しずつ固まり、強度が出ていきます。打設直後から急激に乾燥させると、水和反応に必要な水が不足して強度が十分に出ず、乾燥によるひび割れも起こりやすくなります。
機器の基礎のコンクリートも、所定の強度が出るまで養生してから機器を据え付けます。

他の選択肢が正しい理由
・固まり始めのコンクリートに振動や衝撃を与えると、ひび割れや強度の低下の原因になるため、しばらくは静かに保ちます。
・散水やシートで覆うなどして湿った状態を保つ湿潤養生により、水和反応を十分に進めます。
・コンクリートが凍結すると強度が出なくなるため、寒い時期は保温などの寒中対策が必要です。

覚え方のポイント
「養生=湿り気、適温、静かに」。施工管理法では、機器の基礎のコンクリートの養生期間を確保してから据え付ける、という形で問われます。

1級管工事施工管理技士 第一次検定の対策問題(全570問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。一般財団法人全国建設研修センター及び国土交通省とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】