気道の内側の粘膜にある細かな毛が波打つように動いて、痰や異物を喉の方へ送り出すはたらきとして、正しいものを1つ選びなさい。
- ①線毛運動
- ②蠕動運動
- ③嚥下反射
- ④腹式呼吸
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気管や気管支の内側は粘膜でおおわれており、その表面には線毛という細かな毛が無数に生えています。吸い込んだほこりや細菌は粘液(痰のもと)にとらえられ、線毛が一定の方向に波打つように動く線毛運動によって、喉の方へ送り出されます。そこで咳をしたり飲み込んだりすることで、痰は体外へ出されます。
加齢、病気、脱水、空気の乾燥などで線毛運動や咳をする力が弱まると、痰を自分で出すことが難しくなり、喀痰吸引が必要になることがあります。
他の選択肢が不適切な理由
「蠕動運動」は、食道や胃、腸の筋肉が波のように収縮して、食べ物や便を先へ送るはたらきです。気道の痰を送り出すはたらきではありません。
「嚥下反射」は、食べ物を口から食道へ送り込むときに起こる反射で、このとき気管の入口が閉じて誤嚥を防ぎます。痰を喉の方へ送るはたらきではありません。
「腹式呼吸」は、横隔膜を大きく動かして行う呼吸の方法です。深い呼吸は痰を出しやすくすることにつながりますが、粘膜の毛が痰を運ぶはたらきそのものではありません。
試験の罠
痰を出す体のしくみは「線毛運動」「咳(咳嗽反射)」の2つです。線毛運動は乾燥で弱まるため、室内の加湿や水分補給が痰を出しやすくする工夫になる点も問われます。