認知症の中核症状のうち、目的に向けて計画を立て、手順どおりに物事を進めることが難しくなり、料理の段取りがうまくできなくなるなどの症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ①見当識障害
- ②失認
- ③失行
- ④実行機能障害
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実行機能障害(遂行機能障害)は、目的を決め、計画を立て、手順どおりに進め、うまくいかなければやり方を修正する、といった一連の流れがうまくできなくなる症状で、認知症の中核症状の1つです。料理の段取りが立てられない、家電の操作を順番どおりにできない、買い物の計画が立てられないといった形で、早い段階から生活に表れることがあります。
介護では、手順を1つずつ区切って伝える、必要な物を順番に並べておくなど、できる部分を生かせるよう工夫します。
他の選択肢が不適切な理由
「見当識障害」は、今がいつか、ここがどこか、目の前の人が誰かが分からなくなる症状です。段取りを立てられないという症状とは異なります。
「失認」は、目や耳などの感覚器には問題がないのに、見たり聞いたりしたものが何かを認識できなくなる症状です。たとえば、目の前の歯ブラシを見ても、それが歯ブラシだと分からなくなります。
「失行」は、手足の麻痺などがないのに、服を着る、道具を使うといった、以前はできていた動作のやり方が分からなくなる症状です。一連の計画を立てることより、個々の動作そのものができなくなる点が異なります。
試験の罠
中核症状は「記憶障害・見当識障害・理解判断力の低下・実行機能障害・失語・失行・失認」です。「段取り=実行機能」「動作のやり方=失行」「物が何か分からない=失認」を区別しましょう。