2026年版・6-4

入浴・排泄・睡眠・人生の最終段階のこころとからだのしくみの一問一答

介護福祉士国家試験「こころとからだのしくみ・発達と老化の理解」から、入浴・排泄・睡眠・人生の最終段階のこころとからだのしくみに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問16-4

皮膚のはたらきについて、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①皮膚では日光を受けてビタミンCがつくられる
  • ②汗を出して蒸発させることで体温を調節する
  • ③皮膚のいちばん外側の表皮には血管が多い
  • ④皮膚は加齢に伴って厚く丈夫になっていく
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正解 ②汗を出して蒸発させることで体温を調節する
解説
皮膚には、体の内部を外からの刺激や細菌から守る保護作用、汗を出して蒸発するときに熱を奪う体温調節作用、痛みや温度を感じる感覚作用、皮脂や汗を出す分泌・排泄作用、日光を受けてビタミンDをつくる作用などがあります。
入浴や清拭で皮膚を清潔に保つことは、これらのはたらきを保ち、感染や皮膚トラブルを防ぐうえで大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「皮膚では日光を受けてビタミンCがつくられる」は、日光(紫外線)を受けて皮膚でつくられるのはビタミンDです。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫に保つはたらきがあります。
「皮膚のいちばん外側の表皮には血管が多い」は、皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層からなり、表皮には血管がありません。血管が通っているのはその下の真皮です。
「皮膚は加齢に伴って厚く丈夫になっていく」は、皮膚は加齢に伴って薄くなり、水分や皮脂が減って乾燥しやすく、傷つきやすくなります。高齢者の皮膚は、こすらずやさしく洗うことが大切です。

試験の罠
皮膚でつくられるのは「ビタミンD」です。表皮に血管はなく、真皮に血管や汗腺・皮脂腺があるという構造も問われます。高齢者の皮膚は薄く乾燥しやすく、かゆみ(老人性皮膚掻痒症)が起こりやすい点も押さえましょう。
問26-4

健康な成人の排尿について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①1日の排尿回数は、昼夜合わせておよそ15〜20回である
  • ②尿は膀胱でつくられ、尿管を通って体の外へ出される
  • ③健康な尿は白く濁っていて、強いアンモニア臭がある
  • ④1日の尿量は、およそ1,000〜1,500mLである
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正解 ④1日の尿量は、およそ1,000〜1,500mLである
解説
健康な成人の1日の尿量は、おおむね1,000〜1,500mL程度が目安とされます。排尿回数は1日におおむね5〜7回程度で、夜間の排尿は0〜1回程度とされます。
尿は腎臓で血液からつくられ、尿管を通って膀胱にたまり、尿道から出されます。尿の量・回数・色・においは、水分摂取や体調の変化を知る大切な手がかりになるため、介護福祉職はふだんとの違いに気づけるよう観察します。

他の選択肢が不適切な理由
「1日の排尿回数は、昼夜合わせておよそ15〜20回である」は、1日の排尿回数はおおむね5〜7回程度です。昼間に8回以上トイレに行く場合は頻尿、夜間に何度も起きる場合は夜間頻尿と考えられます。
「尿は膀胱でつくられ、尿管を通って体の外へ出される」は、尿は腎臓でつくられます。尿の流れは、腎臓でつくられ、尿管を通って膀胱にためられ、尿道から体外へ出るという順番です。
「健康な尿は白く濁っていて、強いアンモニア臭がある」は、健康な尿は淡い黄色から黄褐色で透明であり、出た直後は強い臭いはありません。時間がたつと、細菌のはたらきで尿の成分が分解され、アンモニア臭が強くなります。濁りや強い臭いがある場合は、尿路感染症などが疑われます。

試験の罠
尿量は「1日1,000〜1,500mL」、400mL以下は乏尿、100mL以下は無尿、2,500〜3,000mL以上は多尿と呼ばれます。数値の単位(mLとL)のすり替えにも注意しましょう。
問36-4

冬季の入浴と血圧の変化について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①寒い脱衣所では血管が縮み、血圧が上がりやすい
  • ②熱い湯に長く入るほど、血圧は安定しやすくなる
  • ③浴槽から急に立ち上がると、血圧は上がりやすい
  • ④入浴中は発汗しても、脱水はほとんど起こらない
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正解 ①寒い脱衣所では血管が縮み、血圧が上がりやすい
解説
冬の寒い脱衣所や浴室では、体の熱を逃がさないように皮膚の血管が縮み、血圧が上がります。その後、熱い湯につかると血管が広がって血圧が急に下がります。このような急激な温度差による血圧の大きな変動は「ヒートショック」と呼ばれ、脳卒中や心筋梗塞、失神による溺水の原因になります。
予防には、脱衣所や浴室を暖めておく、湯温をぬるめ(おおむね41℃以下)にする、長湯を避けるといった工夫が大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「熱い湯に長く入るほど、血圧は安定しやすくなる」は、熱い湯に長く入ると、血管が広がって血圧が下がり、のぼせや意識の低下を起こすことがあります。発汗によって脱水も進むため、長湯は避けます。
「浴槽から急に立ち上がると、血圧は上がりやすい」は、湯につかっている間は血管が広がって血圧が下がっており、急に立ち上がると脳への血流が不足して、立ちくらみや失神を起こしやすくなります。浴槽から出るときはゆっくり立ち上がるようにします。
「入浴中は発汗しても、脱水はほとんど起こらない」は、入浴中は汗をかいて体の水分が失われるため、脱水が起こることがあります。入浴の前後には水分補給を促します。

試験の罠
ヒートショックは「寒さで血圧上昇→湯で急降下」の二段階の変動です。浴槽から急に立つと起立性低血圧で倒れやすい点、入浴後の水分補給もセットで問われます。
問46-4

入浴がからだに与える影響について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①熱い湯は副交感神経を優位にし、心拍数を下げる
  • ②ぬるめの湯は血圧を急激に上昇させやすい
  • ③ぬるめの湯は副交感神経を優位にしやすい
  • ④全身浴は半身浴より心臓や肺への負担が小さい
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正解 ③ぬるめの湯は副交感神経を優位にしやすい
解説
おおむね38〜40℃程度のぬるめの湯にゆっくりつかると、副交感神経が優位になって心身がリラックスし、寝つきもよくなりやすいとされます。一方、42℃以上の熱い湯は交感神経を刺激して、心拍数や血圧を上げ、体を目覚めさせる方向に働きます。
高齢者や心臓・血圧に病気のある人には、急な変動を避けるため、ぬるめの湯が勧められます。

他の選択肢が不適切な理由
「熱い湯は副交感神経を優位にし、心拍数を下げる」は、熱い湯は交感神経を刺激し、心拍数を増やして血圧を上げる方向に働きます。副交感神経を優位にするのは、ぬるめの湯です。
「ぬるめの湯は血圧を急激に上昇させやすい」は、ぬるめの湯は、体への刺激が穏やかで、血圧の急な変動を起こしにくい入り方です。血圧を急激に上げやすいのは熱い湯です。
「全身浴は半身浴より心臓や肺への負担が小さい」は、全身浴では、肩まで湯につかることで胸やおなかに水の圧力(静水圧)が大きくかかり、心臓や肺への負担が大きくなります。心臓や呼吸器に病気のある人には、半身浴が勧められることがあります。

試験の罠
入浴の3つの作用は「温熱作用」「静水圧作用」「浮力作用」です。静水圧は深くつかるほど大きく、心臓・肺に負担がかかるため、心疾患・呼吸器疾患のある人は半身浴やシャワー浴を検討します。
問56-4

排便のしくみについて、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①食事をとると胃・結腸反射で大腸の動きが活発になる
  • ②便意は、便が小腸に届いたときに生じるものである
  • ③排便時にいきむと腹圧が下がり、便が出やすくなる
  • ④仰臥位は座位より腹圧がかけやすく排便に適している
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正解 ①食事をとると胃・結腸反射で大腸の動きが活発になる
解説
食べ物が胃に入ると、その刺激が伝わって大腸が大きく動き、便が直腸へ送られます。これを胃・結腸反射といい、朝食の後に特に強く起こります。便が直腸に入って直腸の壁が引き伸ばされると、その刺激が脳に伝わって便意を感じます(排便反射)。
朝食後に便意がなくてもトイレに座る習慣をつけることは、この反射を生かした自然な排便の支援になります。

他の選択肢が不適切な理由
「便意は、便が小腸に届いたときに生じるものである」は、便意は、便が大腸の最後の部分である直腸に入り、直腸の壁が引き伸ばされたときに生じます。小腸は栄養を吸収する場所で、便意とは直接関係しません。
「排便時にいきむと腹圧が下がり、便が出やすくなる」は、排便時にいきむと腹圧が上がり、その力で便が押し出されます。腹圧が下がるのではありません。
「仰臥位は座位より腹圧がかけやすく排便に適している」は、仰臥位(あお向け)では腹圧がかけにくく、直腸と肛門の角度も排便に不利です。前かがみの座位は、腹圧をかけやすく直腸から肛門への角度もまっすぐに近づくため、最も排便しやすい姿勢です。

試験の罠
自然な排便を支える要素は「胃・結腸反射(食後)」「直腸の伸展による便意」「前かがみの座位」です。便意を我慢し続けると直腸が刺激に鈍くなり、便秘の原因になる点もよく問われます。
問66-4

腹圧性尿失禁が起こる主な原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①前立腺が大きくなり尿道が圧迫される
  • ②骨盤底筋群がゆるみ尿道を締められない
  • ③膀胱が本人の意思と関係なく収縮する
  • ④トイレの場所や使い方が分からなくなる
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正解 ②骨盤底筋群がゆるみ尿道を締められない
解説
腹圧性尿失禁は、せきやくしゃみ、重い物を持ち上げたときなど、おなかに力(腹圧)がかかった瞬間に尿がもれる状態です。尿道を締める骨盤底筋群が、出産や加齢、肥満などによってゆるむことが主な原因で、女性に多くみられます。
骨盤底筋群を鍛える体操(骨盤底筋訓練)が改善に役立つとされます。

他の選択肢が不適切な理由
「前立腺が大きくなり尿道が圧迫される」は、前立腺が大きくなって尿道が圧迫されると、尿が出にくくなり、膀胱にたまった尿があふれてもれる「溢流性尿失禁」の原因になります。男性に多くみられます。
「膀胱が本人の意思と関係なく収縮する」は、膀胱が本人の意思と関係なく収縮し、急に強い尿意が起きてトイレまで間に合わずにもれるのは「切迫性尿失禁」です。脳血管疾患の後などにみられます。
「トイレの場所や使い方が分からなくなる」は、排尿のしくみ自体には問題がなく、認知症や運動機能の低下のためにトイレの場所や使い方が分からない、間に合わないことでもれるのは「機能性尿失禁」です。

試験の罠
「せき・くしゃみ=腹圧性(女性・骨盤底筋)」「急な強い尿意=切迫性」「あふれる=溢流性(前立腺肥大)」「場所や動作の問題=機能性(認知症)」の対応を確実に覚えましょう。
問76-4

睡眠について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①入眠した直後は、レム睡眠から始まる
  • ②ノンレム睡眠中は、眼球が素早く動く
  • ③加齢とともに深いノンレム睡眠が増える
  • ④レム睡眠中は、夢を見ていることが多い
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正解 ④レム睡眠中は、夢を見ていることが多い
解説
睡眠には、体は休んでいるが脳は活発に働いているレム睡眠と、脳も休んでいるノンレム睡眠があります。レム睡眠中は、まぶたの下で眼球が素早く動き(急速眼球運動)、夢を見ていることが多いとされます。
眠りはノンレム睡眠から始まり、ノンレム睡眠とレム睡眠が約90分の周期で一晩に4〜5回ほど繰り返されます。

他の選択肢が不適切な理由
「入眠した直後は、レム睡眠から始まる」は、入眠直後は、ノンレム睡眠から始まり、しだいに深い眠りに入ります。レム睡眠は、その後に周期的に現れます。
「ノンレム睡眠中は、眼球が素早く動く」は、眼球が素早く動くのはレム睡眠の特徴で、レム(REM)という名前も急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の頭文字に由来します。
「加齢とともに深いノンレム睡眠が増える」は、加齢とともに深いノンレム睡眠は減り、眠りが浅くなって夜中に目が覚めやすくなります。高齢者が「ぐっすり眠れない」と感じやすいのはこのためです。

試験の罠
「レム=体は休み脳は活動・夢・眼球運動」「ノンレム=脳も休む・深い眠り」です。高齢者は深い眠りが減り、中途覚醒と早朝覚醒が増えるという変化もよく問われます。
問86-4

概日リズム(サーカディアンリズム)について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①メラトニンは明るい光を浴びると分泌が増える
  • ②体内時計の周期は正確に24時間ちょうどである
  • ③朝に日光を浴びると体内時計が整いやすくなる
  • ④高齢者は体内時計が遅れ、夜更かし型になる
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正解 ③朝に日光を浴びると体内時計が整いやすくなる
解説
人の体には、約1日の周期で体温やホルモンの分泌、眠気と目覚めを調節する体内時計があり、このリズムを概日リズムといいます。体内時計の周期は24時間より少し長いため、毎日少しずつずれますが、朝の光を浴びることで調整され、1日の周期に合わせられます。
施設でも、朝はカーテンを開けて日光を取り入れ、日中に活動し、夜は照明を落とすといった生活リズムの支援が、よい睡眠につながります。

他の選択肢が不適切な理由
「メラトニンは明るい光を浴びると分泌が増える」は、メラトニンは眠りを促すホルモンで、暗くなると分泌が増え、明るい光を浴びると分泌が抑えられます。夜に強い光を浴びると寝つきが悪くなるのはこのためです。
「体内時計の周期は正確に24時間ちょうどである」は、人の体内時計の周期は24時間より少し長く、そのままでは毎日少しずつ遅れていきます。朝の光などによって毎日調整されています。
「高齢者は体内時計が遅れ、夜更かし型になる」は、高齢者は体内時計が前にずれやすく、早い時間に眠くなり早朝に目が覚める、早寝早起き型になりやすいとされます。

試験の罠
メラトニンは「暗くなると増え、光で減る」ホルモンです。朝の光で体内時計がそろうこと、高齢者は早寝早起き型にずれやすいことがセットで問われます。施設で朝にカーテンを開ける支援の意味も、この知識で説明できます。
問96-4

Gさん(70歳、女性)は、夕方から夜にかけて横になると、ふくらはぎの奥がむずむずするような不快感が出て、じっとしていられなくなる。脚を動かしたり歩き回ったりすると楽になるが、そのために寝つけない日が続いている。Gさんに考えられる睡眠障害として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①睡眠時無呼吸症候群
  • ②むずむず脚症候群
  • ③レム睡眠行動障害
  • ④概日リズム睡眠障害
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正解 ②むずむず脚症候群
解説
むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)は、夕方から夜間、じっとしているときに、脚の奥に虫がはうような、むずむずする不快な感覚が起こり、脚を動かしたくてたまらなくなる病気です。脚を動かすと楽になるのが特徴で、寝つけなくなることで不眠の原因になります。
鉄分の不足や腎臓の病気などが関係することがあるため、症状に気づいたら医療職に伝え、受診につなげることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「睡眠時無呼吸症候群」は、睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする病気で、大きないびき、夜中に何度も目が覚める、日中の強い眠気などが特徴です。脚の不快感は症状ではありません。
「レム睡眠行動障害」は、本来は体が動かないはずのレム睡眠中に、夢の内容に合わせて大声を出したり手足を激しく動かしたりする病気です。レビー小体型認知症やパーキンソン病に伴って見られることがあります。
「概日リズム睡眠障害」は、体内時計のずれによって、眠る時刻や起きる時刻が社会生活に合わなくなる状態です。脚の不快感が眠りを妨げるものではありません。

試験の罠
「脚の不快感・動かすと楽=むずむず脚症候群」「いびき・無呼吸・日中の眠気=睡眠時無呼吸症候群」「夢に合わせて暴れる=レム睡眠行動障害」です。症状の手がかりから病名を選ぶ形で出題されます。
問106-4

Hさん(68歳、男性)は末期がんと診断された。当初は「何かの間違いだ」と繰り返していたが、最近は「もし治るなら、どんなつらい治療でも受ける。せめて孫の結婚式までは生かしてほしい」と話している。キューブラー・ロス(Kübler-Ross, E.)が示した死の受容の段階のうち、Hさんの現在の段階として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①否認
  • ②怒り
  • ③取引
  • ④受容
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正解 ③取引
解説
キューブラー・ロスは、死が近いことを知った人の心理の変化を、否認、怒り、取引、抑うつ、受容の5つの段階で示しました。取引は、神や医師などに対して「〜するから、〜まで生かしてほしい」と、何かと引き換えに死を先延ばしにしようとする段階です。
Hさんの「どんな治療でも受けるから孫の結婚式までは」という言葉は取引の段階にあたります。ただし、すべての人がこの順番どおりに進むわけではなく、段階を行き来することもあります。介護福祉職は、段階を当てはめるのではなく、その人の気持ちを受け止めて寄り添うことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「否認」は、死が近いという事実を受け入れられず、「何かの間違いだ」と打ち消そうとする段階です。Hさんが当初見せていた反応がこれにあたりますが、現在は別の段階にあります。
「怒り」は、「なぜ自分がこんな目に」と、周囲の人や医療者などに怒りを向ける段階です。Hさんの現在の言葉には、怒りを向ける様子は見られません。
「受容」は、死を避けられないものとして静かに受け入れ、穏やかな気持ちで最期を迎えようとする段階です。Hさんは生きる時間を延ばそうと願っており、まだこの段階には至っていません。

試験の罠
5段階の順番「否認→怒り→取引→抑うつ→受容」と、事例の言葉がどの段階にあたるかを読み取る問題が定番です。「〜まで生かしてほしい」「〜するから」は取引の合図です。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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