2026年版・5-4

食事の介護の一問一答

介護福祉士国家試験「生活支援技術」から、食事の介護に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問15-4

いすに座って食事をするときの姿勢として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①背もたれに寄りかかって、顎を上げて飲み込みやすくしてもらう。
  • ②テーブルを胸より高くし、食器がよく見えるようにしてもらう。
  • ③足が床につかないときは、足を下へ垂らしたまま食べてもらう。
  • ④いすに深く腰掛けて足の裏を床につけ、軽く顎を引いてもらう。
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正解 ④いすに深く腰掛けて足の裏を床につけ、軽く顎を引いてもらう。
解説
安全に食べるための基本姿勢は、いすに深く腰掛け、足の裏を床にしっかりつけ、やや前かがみで軽く顎を引いた姿勢です。足の裏が床につくと体が安定し、飲み込むときに必要な力が入りやすくなります。
顎を軽く引くと、のどの入口が狭まって気管に食べ物が入りにくくなり、誤嚥(食べ物や飲み物が気管に入ること)の予防になります。食卓のメニューが見え、自分の手で食べられる姿勢は、食事を楽しむことにもつながります。

他の選択肢が不適切な理由
「背もたれに寄りかかって、顎を上げて飲み込みやすくしてもらう。」は、顎が上がるとのどが伸びて気管の入口が開き、食べ物が気管に入りやすくなるため不適切です。
「テーブルを胸より高くし、食器がよく見えるようにしてもらう。」は、テーブルが高すぎると腕を上げて食べることになり、顎が上がりやすく疲れやすいため不適切です。テーブルは肘を軽く曲げて腕を置ける高さが目安です。
「足が床につかないときは、足を下へ垂らしたまま食べてもらう。」は、足が浮いていると姿勢が不安定になり、前かがみの姿勢もとれないため不適切です。足台を置くなどして足の裏が床につくようにします。

試験の罠
食事の姿勢は「深く座る・足の裏を床に・やや前かがみ・顎を引く」の4点です。「顎を上げる」「後ろに寄りかかる」は誤嚥しやすい姿勢として誤答の定番です。
問25-4

食事のときに使う自助具の選び方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①片手で食べる人には、縁の低い平らな皿を用意しておく。
  • ②手首が曲がりにくい人には、柄の短いフォークを用意する。
  • ③握る力が弱い人には、柄を太くしたスプーンを用意する。
  • ④食器が動いてしまう人には、表面のなめらかな盆を用意する。
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正解 ③握る力が弱い人には、柄を太くしたスプーンを用意する。
解説
自助具は、障害や加齢で動作が難しくなった人が、自分の力で生活動作を行えるように工夫された道具です。食事の自助具を使うと、介助を受けずに自分のペースで食べられるようになり、食事の楽しみや自尊心を保つことにつながります。
関節リウマチや手指の筋力低下などで握る力が弱い人は、細い柄のスプーンをしっかり握れません。柄を太くしたスプーンなら、軽く握るだけで安定して持つことができます。自助具の選定では、作業療法士などの専門職と相談しながら、その人の状態に合ったものを選びます。

他の選択肢が不適切な理由
「片手で食べる人には、縁の低い平らな皿を用意しておく。」は、片手では食べ物を皿の縁に寄せてすくうことが難しく、平らな皿では食べ物が皿の外へこぼれやすいため不適切です。縁が立ち上がっていてすくいやすい皿を用意します。
「手首が曲がりにくい人には、柄の短いフォークを用意する。」は、手首が曲がらないと柄の短いフォークでは口元まで食べ物を運びにくいため不適切です。柄の角度を変えられるものや、柄の長いものを用意します。
「食器が動いてしまう人には、表面のなめらかな盆を用意する。」は、なめらかな盆では食器がさらに滑りやすくなるため不適切です。食器の下に滑り止めのマットを敷くなどの工夫をします。

試験の罠
食事の自助具は「握力が弱い=太い柄」「片手=すくいやすい皿(縁が立ち上がった皿)・滑り止めマット」「手首や肘が曲がりにくい=角度のついた柄・長い柄」と、困りごとと道具をセットで覚えましょう。
問35-4

Aさん(81歳、女性、要介護3)は脳梗塞の後遺症で右片麻痺があり、嚥下機能も軽度に低下している。いすに座って、スプーンで食事の一部介助を受けている。介護福祉職がAさんの食事を介助するときの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①介護職はAさんの右側に座り、右の口角からスプーンを入れる。
  • ②介護職はAさんの左側に座り、左の口角からスプーンを入れる。
  • ③介護職は立ったまま、上からスプーンを口元へ運んで入れる。
  • ④早く食べ終えて疲れないよう、一口の量をやや多めにする。
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正解 ②介護職はAさんの左側に座り、左の口角からスプーンを入れる。
解説
片麻痺のある人は、麻痺側の唇や頬、舌の動きや感覚が弱く、麻痺側から食べ物を入れると口からこぼれたり、口の中に残ったりしやすくなります。そのため、食べ物は健側の口角から入れます。
右片麻痺のAさんの健側は左なので、介護職は左側に座り、左の口角からスプーンを入れます。座って目線の高さを合わせ、スプーンを下から入れることで、Aさんの顎が上がらず誤嚥を防げます。

他の選択肢が不適切な理由
「介護職はAさんの右側に座り、右の口角からスプーンを入れる。」は、麻痺側から食べ物を入れることになり、こぼれや食べ残し、誤嚥の原因になるため不適切です。
「介護職は立ったまま、上からスプーンを口元へ運んで入れる。」は、Aさんが介護職を見上げて顎が上がり、誤嚥しやすい姿勢になるため不適切です。介護職は座って目線を合わせて介助します。
「早く食べ終えて疲れないよう、一口の量をやや多めにする。」は、嚥下機能が低下しているAさんには一口量が多いと飲み込みきれず、誤嚥や窒息の危険が高まるため不適切です。一口量は少なめにし、飲み込んだことを確認してから次を入れます。

試験の罠
片麻痺の食事介助は「健側から入れる」「介助者は座って目線を合わせる」「一口は少なめ」が基本です。問題文の麻痺の左右を必ず確認し、健側が左右どちらかに置き換えて考えましょう。
問45-4

高齢者の誤嚥を予防するための食事の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①食事の前に口の体操をして、飲み込む準備を整えてもらう。
  • ②汁物にはとろみをつけず、さらさらのままで出すようにする。
  • ③むせたときは、すぐにお茶を飲ませてのどを落ち着かせる。
  • ④食後はすぐに横になって、ゆっくりと体を休めてもらう。
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正解 ①食事の前に口の体操をして、飲み込む準備を整えてもらう。
解説
食事の前に、口を大きく開け閉めする、舌を動かす、頬をふくらませる、首や肩を回すといった口の体操(嚥下体操)を行うと、食べるときに使う筋肉がほぐれて動きがよくなり、唾液の分泌も促されます。
いきなり食べ始めるより、準備運動で目覚めた状態で食事を始めるほうがむせにくく、誤嚥の予防につながります。食事の前に覚醒しているかを確認することも大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「汁物にはとろみをつけず、さらさらのままで出すようにする。」は、さらさらした液体はのどを流れる速度が速く、飲み込む動作が間に合わずに気管へ入りやすいため不適切です。嚥下機能が低下している人には、必要に応じてとろみをつけます。
「むせたときは、すぐにお茶を飲ませてのどを落ち着かせる。」は、むせている最中に液体を飲ませると、さらに気管へ流れ込むおそれがあるため不適切です。むせたときは、前かがみの姿勢で咳を十分にしてもらい、落ち着いてから次の一口へ進みます。
「食後はすぐに横になって、ゆっくりと体を休めてもらう。」は、食後すぐに横になると胃の内容物が逆流して誤嚥する危険があるため不適切です。食後もしばらくは座った姿勢を保ちます。

試験の罠
誤嚥予防は「食前の嚥下体操」「一口ずつ飲み込みを確認」「食後もしばらく座位」の3点が頻出です。むせたときは水分で流し込まず、まず咳を出してもらいます。「さらさらの液体」は最もむせやすい形態である点も覚えておきましょう。
問55-4

Bさん(87歳、男性、要介護3)は、介護老人福祉施設の食堂で食事をしていた。もちを使ったおやつを食べている途中、急に両手でのどをつかむようにして苦しそうな表情になり、声を出すことも咳をすることもできない様子である。そばにいた介護福祉職の最初の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①飲み込めるよう、コップの水を飲ませて胃へ流し込んでもらう。
  • ②仰向けに寝かせ、口の奥まで指を入れて異物をかき出す。
  • ③応援と救急通報を周囲に頼み、背中を強くたたいて出させる。
  • ④苦しさを和らげるため、背中を上から下へやさしくさする。
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正解 ③応援と救急通報を周囲に頼み、背中を強くたたいて出させる。
解説
両手でのどをつかむしぐさはチョークサインと呼ばれ、窒息の典型的なサインです。声も咳も出ないのは、気道がほぼ完全にふさがっている状態で、数分で命に関わります。
まず大声で周囲に応援と119番通報を頼み、同時に異物の除去を始めます。まず、手のひらの付け根で肩甲骨の間を強く何度もたたく背部叩打法を行い、効果がなければ後ろから抱えて上腹部を突き上げる腹部突き上げ法を行います。異物が取れるか、反応がなくなるまで続けます。反応がなくなったら、ただちに心肺蘇生を始めます。

他の選択肢が不適切な理由
「飲み込めるよう、コップの水を飲ませて胃へ流し込んでもらう。」は、気道がふさがった状態で水を飲ませると、水も気管に入って状態をさらに悪化させるため不適切です。
「仰向けに寝かせ、口の奥まで指を入れて異物をかき出す。」は、見えない異物を指で探ると、かえって奥へ押し込んでしまうおそれがあるため不適切です。口の中に異物が見えている場合に限り取り除きます。
「苦しさを和らげるため、背中を上から下へやさしくさする。」は、やさしくさするだけでは異物を押し出す力にならず、除去が遅れるため不適切です。背部叩打法では強くたたきます。

試験の罠
窒息時は「応援・119番」と「背部叩打法・腹部突き上げ法」を同時に進めます。水を飲ませる、見えない異物を指で探る、は誤りの定番です。腹部突き上げ法は、妊娠していると思われる人や乳児には行いません。
問65-4

高齢者の脱水を予防するための水分補給の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①のどが渇いたと本人が訴えたときに、水分を勧めれば十分である。
  • ②のどの渇きを感じにくくなるので、時間を決めて水分を勧める。
  • ③夜間のトイレを減らすため、1日の水分を500mL程度にとどめる。
  • ④汗をかいていない季節は、食事以外で水分をとる必要はない。
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正解 ②のどの渇きを感じにくくなるので、時間を決めて水分を勧める。
解説
高齢者は、体の中の水分量がもともと少ないうえ、のどの渇きを感じる感覚が鈍くなるため、気づかないうちに脱水になりやすい状態にあります。本人の訴えを待っていると補給が遅れるため、起床時、食事の時、入浴の前後、就寝前など、時間やきっかけを決めて水分を勧めることが大切です。
脱水が進むと、だるさや食欲の低下、意識がぼんやりするなどの症状が現れ、便秘や発熱の原因にもなります。好みの飲み物やゼリーなどを活用し、楽しんで水分をとれるよう工夫します。

他の選択肢が不適切な理由
「のどが渇いたと本人が訴えたときに、水分を勧めれば十分である。」は、高齢者は渇きを感じにくいため、訴えがあったときには既に脱水が進んでいることがあり不適切です。
「夜間のトイレを減らすため、1日の水分を500mL程度にとどめる。」は、必要な水分量を大きく下回り、脱水を引き起こすため不適切です。夜間の排尿が気になる場合は、日中に十分とって就寝前の量を調整するなどの工夫をします。
「汗をかいていない季節は、食事以外で水分をとる必要はない。」は、汗をかいていなくても、呼吸や皮膚から水分が失われている(不感蒸泄)ため不適切です。冬でも脱水は起こります。

試験の罠
高齢者の脱水は「渇きを感じにくい」「体内の水分量が少ない」「冬でも起こる」がポイントです。「訴えがあったら」「夏だけ」という条件付きの選択肢は誤りになりやすいと覚えましょう。
問75-4

嚥下障害のある人に提供する食事や飲み物の工夫として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①とろみは濃いほど安全なので、できるだけ濃くつけて出す。
  • ②きざみ食はばらけにくいので、嚥下障害のある人に適している。
  • ③具と汁が分かれた汁物は、嚥下障害のある人に最も安全である。
  • ④とろみ剤は決められた量を加え、均一になるまでよく混ぜる。
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正解 ④とろみ剤は決められた量を加え、均一になるまでよく混ぜる。
解説
とろみは、液体がのどを流れる速度をゆっくりにして、飲み込む動作が間に合うようにするためにつけます。ただし、濃さはその人の嚥下機能に合わせて決められており、医師や言語聴覚士などの評価に基づく量を守ることが大切です。
とろみ剤が溶け残ってダマ(かたまり)ができると、のどに張りついたり詰まったりする原因になるため、決められた量を加えて均一になるまでよく混ぜます。

他の選択肢が不適切な理由
「とろみは濃いほど安全なので、できるだけ濃くつけて出す。」は、濃すぎるとべたついて口やのどに残りやすく、残ったものをあとで誤嚥する危険があるため不適切です。
「きざみ食はばらけにくいので、嚥下障害のある人に適している。」は誤りです。きざみ食は口の中でばらけてまとまりにくく、かえって誤嚥しやすいため、嚥下障害のある人にはそのままでは適しません。とろみあんなどでまとめる工夫が必要です。
「具と汁が分かれた汁物は、嚥下障害のある人に最も安全である。」は誤りです。固形物と液体が混ざったものは、液体だけが先にのどへ流れ込みやすく、誤嚥の危険が高い食品です。

試験の罠
「きざみ食=食べやすい」「とろみは濃いほど安全」は、どちらもよく出る誤解です。嚥下障害のある人に適するのは、まとまりがよく、べたつかず、変形しやすい食べ物だと覚えましょう。
問85-4

Cさん(75歳、男性、要介護1)は慢性腎臓病があり、医師から食事の指導を受けている。一人暮らしで、訪問介護の生活援助で調理の支援を受けている。Cさんは「最近、体力が落ちた気がする」と話している。訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①医師の指示に沿い、塩分とたんぱく質を控えた献立で調理する。
  • ②体力をつけるため、肉や魚をいつもより多めに使って調理する。
  • ③減塩で味が薄くなるので、しょうゆを多めに添えて出しておく。
  • ④ビタミンをとるため、生の果物や生野菜を毎食たっぷり添える。
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正解 ①医師の指示に沿い、塩分とたんぱく質を控えた献立で調理する。
解説
慢性腎臓病では、腎臓の働きが低下して体の老廃物や塩分、カリウムなどを尿に出す力が弱くなります。病気の進行を遅らせるため、医師の指示により、塩分やたんぱく質、場合によってはカリウムを控える食事療法が行われます。
訪問介護員は、自己判断で内容を変えず、医師の指示や管理栄養士の献立に沿って調理します。Cさんの「体力が落ちた」という訴えは、サービス提供責任者などを通じて医療職に伝え、必要なエネルギーが不足していないかを確認してもらいます。

他の選択肢が不適切な理由
「体力をつけるため、肉や魚をいつもより多めに使って調理する。」は、たんぱく質の多い肉や魚を増やすと腎臓の負担が大きくなり、医師の指示に反するため不適切です。
「減塩で味が薄くなるので、しょうゆを多めに添えて出しておく。」は、減塩の効果を失わせるため不適切です。だしの風味、酢やかんきつ類の酸味、香辛料などで薄味でもおいしく食べられる工夫をします。
「ビタミンをとるため、生の果物や生野菜を毎食たっぷり添える。」は、生の果物や野菜にはカリウムが多く、腎臓の働きが低下した人ではカリウムが体にたまって不整脈などの危険があるため不適切です。野菜はゆでこぼすとカリウムを減らせます。

試験の罠
腎臓病は「塩分・たんぱく質・カリウムを控える」、糖尿病は「エネルギー量の管理」、高血圧は「塩分を控える」と病気ごとに整理しましょう。どの場合も「医師の指示に従う」が前提です。
問95-4

Dさん(70歳、女性、要介護1)は糖尿病でインスリン注射を受けている。デイサービス(通所介護)の昼食前、介護福祉職が声をかけると、Dさんは冷や汗をかき、手がふるえ、「どきどきする」と話した。Dさんは今朝、食欲がなく朝食をほとんど食べていなかった。介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①空腹のためと考え、昼食の時間まで座って待ってもらう。
  • ②すぐ看護職に伝え、指示に従いブドウ糖をとってもらう。
  • ③血糖が高いためと考え、インスリンの追加を勧めておく。
  • ④汗をかいて脱水ぎみなので、水をたくさん飲んでもらう。
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正解 ②すぐ看護職に伝え、指示に従いブドウ糖をとってもらう。
解説
インスリンなどの血糖を下げる薬を使っている人が、食事を十分にとらなかった場合、血糖値が下がりすぎる低血糖が起こることがあります。冷や汗、手のふるえ、動悸、強い空腹感などは低血糖の代表的な症状で、進むと意識がもうろうとし、けいれんや意識障害に至ることもあります。
低血糖が疑われるときは、すぐに看護職に報告し、指示に従ってブドウ糖や砂糖を含む飲み物などをとってもらいます。早い対応で回復が見込めるため、見過ごさないことが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
「空腹のためと考え、昼食の時間まで座って待ってもらう。」は、低血糖の症状を見過ごして対応を遅らせることになり、意識障害に進むおそれがあるため不適切です。
「血糖が高いためと考え、インスリンの追加を勧めておく。」は、低血糖のときにインスリンを追加すると血糖値がさらに下がり、命に関わる危険があるため不適切です。また、インスリンの量の判断は介護職が行うものではありません。
「汗をかいて脱水ぎみなので、水をたくさん飲んでもらう。」は、糖分を含まない水では血糖値は上がらず、低血糖の改善にならないため不適切です。

試験の罠
冷や汗・ふるえ・動悸は「低血糖」、のどの渇き・多尿は「高血糖」のサインです。インスリン使用者が食事をとれなかった、運動量が多かった、という状況は低血糖を疑う手がかりになります。
問105-4

食事中にむせることが増えた利用者について、飲み込む機能の評価や訓練を主に担う専門職として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①理学療法士
  • ②作業療法士
  • ③言語聴覚士
  • ④社会福祉士
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正解 ③言語聴覚士
解説
言語聴覚士(ST)は、言語聴覚士法に基づく国家資格で、話す・聞くといった言語や聴覚の機能に加えて、食べ物をかんで飲み込む摂食嚥下の機能について、検査や評価、訓練、助言を行う専門職です。同法では、医師または歯科医師の指示の下に嚥下訓練を行うことが業務として定められています。
むせが増えたときは、介護福祉職が食事場面で気づいたこと(どの食べ物でむせるか、姿勢、疲れやすさなど)を言語聴覚士や看護職と共有し、食形態や介助方法を一緒に検討します。

他の選択肢が不適切な理由
「理学療法士」は、立つ・歩くなど基本的な動作の能力の回復を、運動療法や物理療法によって支援する専門職です。食事のときの座る姿勢について助言することはありますが、嚥下機能の評価と訓練を主に担うのは言語聴覚士です。
「作業療法士」は、食事・着替えなどの生活の動作や、手芸・工作などの作業を通して応用的な動作能力の回復を支援する専門職です。食器や自助具の工夫には関わりますが、嚥下機能の訓練の中心ではありません。
「社会福祉士」は、生活上の困りごとについて相談に応じ、制度やサービスにつなぐ相談援助の専門職で、嚥下機能の評価や訓練は行いません。

試験の罠
PT(理学療法士)は基本動作、OT(作業療法士)は応用動作と作業、ST(言語聴覚士)は言葉・聞こえ・飲み込み、と覚えます。食事の場面では、食形態は管理栄養士、嚥下はST、と役割を分けて問われます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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