2026年版・5-2

移動・移乗の介護の一問一答

介護福祉士国家試験「生活支援技術」から、移動・移乗の介護に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問15-2

ベッド上で仰向けに寝ている利用者を、介護福祉職が一人でベッドの頭の方へ移動させる(上方移動)ときのボディメカニクスの活用として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①利用者の体から離れて立ち、腕の力を中心にして引き上げる。
  • ②両足をそろえて立ち、腰をひねりながら利用者を引き寄せる。
  • ③利用者に膝を立てて腕を組んでもらい、体を小さくまとめる。
  • ④利用者の手足を伸ばしてもらい、体とシーツの接地面を広げる。
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正解 ③利用者に膝を立てて腕を組んでもらい、体を小さくまとめる。
解説
ボディメカニクスとは、骨・関節・筋肉の動きの力学的な関係を活用して、少ない力で安全に介助する技術です。ベッド上で利用者を移動させるときは、利用者に膝を立てて腕を胸の上で組んでもらい、体を小さくまとめます。
体を小さくまとめると、ベッドと接する面積が小さくなって摩擦が減り、体の重さも一つにまとまるため、小さな力で動かせます。膝を立てておくと、利用者自身が足でベッドを押して動きを助けることもでき、残っている力を活かした介助になります。

他の選択肢が不適切な理由
「利用者の体から離れて立ち、腕の力を中心にして引き上げる。」は誤りです。介助者と利用者の重心が近いほど少ない力で動かせるため、利用者に体を近づけ、腕だけでなく脚や体幹などの大きな筋肉を使って動かします。
「両足をそろえて立ち、腰をひねりながら利用者を引き寄せる。」は、足をそろえると体を支える面(支持基底面)が狭くなって不安定になり、腰をひねる動作は腰痛の大きな原因になるため不適切です。足を前後左右に開き、動かす方向につま先を向けます。
「利用者の手足を伸ばしてもらい、体とシーツの接地面を広げる。」は、ベッドとの接地面が広がって摩擦が大きくなり、動かすのに大きな力が必要になるため不適切です。皮膚がこすれて傷つく原因にもなります。

試験の罠
ボディメカニクスの主な原則には「支持基底面は広く」「重心は低く」「利用者に近づく」「利用者を小さくまとめる」「摩擦を小さく」「腰をひねらない」などがあります。一つだけ逆にした選択肢が出るので、どの語が逆になっているかを確かめましょう。
問25-2

右片麻痺のある人が、左手に杖を持って平地を三動作歩行で歩くときの足の運びの順序として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①杖→右足→左足
  • ②杖→左足→右足
  • ③右足→杖→左足
  • ④左足→杖→右足
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正解 ①杖→右足→左足
解説
杖は健側(麻痺のない側)の手で持ちます。右片麻痺の人は左手で杖を持ちます。三動作歩行では、まず杖を前に出し、次に患側(麻痺のある側)の右足を出し、最後に健側の左足をそろえます。
先に杖を出して支えを確保してから、力の弱い患側の足を出すことで、患側に体重がかかる瞬間も杖と健側の足で体を支えられ、安定して歩くことができます。

他の選択肢が不適切な理由
「杖→左足→右足」は、健側の左足を先に出してしまう順序です。患側の右足と杖だけで体を支える瞬間ができ、不安定になるため誤りです。
「右足→杖→左足」は、支えとなる杖を出す前に患側の右足を踏み出す順序で、ふらつきやすく転倒の危険があるため誤りです。
「左足→杖→右足」は、最初に健側の左足を出すため、その間は患側の右足と杖で体重を支えることになり、不安定になるため誤りです。

試験の罠
平地の三動作歩行は「杖→患側→健側」、二動作歩行は「杖と患側を同時に→健側」です。問題文が右片麻痺か左片麻痺かで、患側の足が入れ替わる点に注意して読みましょう。
問35-2

Aさん(76歳、男性、要介護1)は脳梗塞の後遺症で左片麻痺があり、右手に杖を持って歩いている。自宅の玄関から外へ出るには3段の階段がある。Aさんが杖を使って階段を上るときの順序として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①杖、左足、右足の順に上がる。
  • ②杖、右足、左足の順に上がる。
  • ③右足、杖、左足の順に上がる。
  • ④左足、右足、杖の順に上がる。
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正解 ②杖、右足、左足の順に上がる。
解説
階段を上るときは、杖を一段上につき、次に力のある健側の足を上げ、最後に患側の足をそろえます。左片麻痺のAさんの健側は右なので、杖、右足、左足の順になります。
上りでは体を上の段へ持ち上げる力が必要なため、筋力のある健側の足で体を引き上げます。反対に下りでは、杖、患側、健側の順になり、健側の足でゆっくり体を下ろしながら支えます。

他の選択肢が不適切な理由
「杖、左足、右足の順に上がる。」は、麻痺のある左足で体を持ち上げることになり、力が足りずにふらついたり転落したりする危険があるため誤りです。これは下りるときの順序です。
「右足、杖、左足の順に上がる。」は、支えとなる杖を出す前に足を上げるため、上げている間の支えが不十分になり、不安定になるため誤りです。
「左足、右足、杖の順に上がる。」は、最初に患側の足で体を持ち上げ、杖を最後に出すため、支えがないまま体重移動することになり、最も転倒の危険が高い順序です。

試験の罠
「上りは健側から、下りは患側から」と覚えます(上りは良い足から天国へ、下りは悪い足から地獄へ、という覚え方もあります)。平地歩行の順序と混同しないよう注意しましょう。
問45-2

片麻痺のある人が杖を使って階段を下りるときに、介護福祉職が立つ位置として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①利用者の健側の一段上に立って支える。
  • ②利用者の患側の一段上に立って支える。
  • ③利用者の健側の一段下に立って支える。
  • ④利用者の患側の一段下に立って支える。
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正解 ④利用者の患側の一段下に立って支える。
解説
片麻痺のある人は、力が入りにくく感覚も鈍くなっている患側(麻痺のある側)へ倒れやすい傾向があります。そのため、介助者は原則として患側に立ちます。
階段を下りるときは体が前方へ倒れやすく、転落すると大けがにつながるため、介助者は利用者の前方、つまり患側の一段下に立ち、利用者の体を正面側で受け止められるようにします。反対に上るときは、後ろへ倒れるのを防ぐため患側の後方(一段下)に立ちます。

他の選択肢が不適切な理由
「利用者の健側の一段上に立って支える。」は、倒れやすい患側を支えられず、しかも利用者の後方にいるため前方への転落を防げないので不適切です。
「利用者の患側の一段上に立って支える。」は、患側についている点は正しいものの、下りでは前方へ倒れやすいのに後ろ側に立っているため、転落を受け止められず不適切です。
「利用者の健側の一段下に立って支える。」は、前方には立っていますが、倒れやすい患側から離れているため、患側へのふらつきに対応できず不適切です。

試験の罠
歩行介助の基本は「患側に立つ」。階段では「上りは患側の後方、下りは患側の前方」と、転落しやすい方向で覚えます。健側・患側と上・下の組み合わせを入れ替えた選択肢が並ぶのが定番です。
問55-2

Bさん(80歳、女性、要介護2)は脳梗塞による右片麻痺がある。端座位は安定して保てるが、立位は健側の支えがないと不安定である。Bさんがベッドから車いすへ移乗するときの車いすの置き方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①車いすをBさんの右側に置き、ベッドとの角度を20〜30度にする。
  • ②車いすをBさんの左側に置き、ベッドとの角度を20〜30度にする。
  • ③車いすをBさんの右側に置き、ベッドとの角度を90度にしておく。
  • ④車いすをBさんの左側に置き、ベッドとの角度を90度にしておく。
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正解 ②車いすをBさんの左側に置き、ベッドとの角度を20〜30度にする。
解説
片麻痺のある人の移乗では、車いすを健側に置くのが原則です。右片麻痺のBさんの健側は左なので、車いすを左側に置きます。健側の足を軸にして回ると、力の入る側で体を支えながら向きを変えられ、安全に移れます。
また、ベッドに対して20〜30度程度の浅い角度で置くと、体を回転させる角度が小さくてすみ、移動距離も短くなります。移乗の前には、車いすのブレーキがかかっていることとフットサポートが上がっていることを必ず確認します。

他の選択肢が不適切な理由
「車いすをBさんの右側に置き、ベッドとの角度を20〜30度にする。」は、麻痺のある右側へ移ることになり、力の入らない足を軸に回転するため、膝折れや転倒の危険があるので不適切です。
「車いすをBさんの右側に置き、ベッドとの角度を90度にしておく。」は、患側に置いているうえに、回転する角度が大きく移動距離も長くなるため、二重に不適切です。
「車いすをBさんの左側に置き、ベッドとの角度を90度にしておく。」は、健側に置いている点は正しいものの、90度では大きく体を回す必要があり、立位が不安定なBさんには負担と危険が大きいため不適切です。

試験の罠
移乗は「車いすは健側に、ベッドに対して斜め20〜30度」。左右を入れ替えた選択肢と角度を変えた選択肢を組み合わせて出題されます。麻痺のある側がどちらかを最初に確認しましょう。
問65-2

椅子から立ち上がる動作を介助するときの利用者の姿勢として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①深く腰掛けたまま背筋を伸ばし、真上へ向かって立ち上がってもらう。
  • ②両足をそろえて前へ出し、介助者が両腕を引いて立ち上がらせる。
  • ③浅く座り直し、足を膝より後ろへ引いて、前かがみになってもらう。
  • ④麻痺のある側の足だけを後ろへ引き、その足に体重をかけてもらう。
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正解 ③浅く座り直し、足を膝より後ろへ引いて、前かがみになってもらう。
解説
人が立ち上がるときは、お尻にある重心を足の裏の上まで前へ移してから、上へ持ち上げます。浅く座り直して足を膝より後ろへ引くと、足の裏が重心の近くに来ます。そのうえで頭を前に出して前かがみになると、重心が自然に足の上に移り、少ない力で立ち上がれます。
介助者がこの自然な動きを引き出すことで、利用者が自分の力を使って立ち上がる自立支援にもつながります。

他の選択肢が不適切な理由
「深く腰掛けたまま背筋を伸ばし、真上へ向かって立ち上がってもらう。」は、重心が足の裏より後ろに残ったままなので立ち上がれないか、後ろへ倒れやすいため不適切です。
「両足をそろえて前へ出し、介助者が両腕を引いて立ち上がらせる。」は、足が前にあるため重心を移せず、腕を引く力に頼ることになります。利用者の肩を痛めたり、介助者が腰を痛めたりするため不適切です。
「麻痺のある側の足だけを後ろへ引き、その足に体重をかけてもらう。」は、力の入らない患側で体を支えることになり、膝折れや転倒の危険があるため不適切です。片麻痺のある人は健側の足を引き、健側に体重をかけて立ち上がります。

試験の罠
立ち上がりのキーワードは「浅く座る」「足を引く」「前かがみ(おじぎ)」の3つです。片麻痺の場合は「健側の足を引いて健側で支える」。患側に体重をかける選択肢は誤りです。
問75-2

介護福祉職が車いすを押して移動を介助するときの方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①段差を下りるときは、前向きのまま前輪から先に下ろす。
  • ②段差を上るときは、後輪を先に持ち上げて段の上に乗せる。
  • ③砂利道では前輪を地面につけたまま、力を入れて押し進む。
  • ④急な下り坂では、車いすを後ろ向きにしてゆっくり下りる。
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正解 ④急な下り坂では、車いすを後ろ向きにしてゆっくり下りる。
解説
急な下り坂を前向きで下りると、車いすの勢いが増すうえに利用者の体が前へ倒れ、ずり落ちる危険があります。後ろ向きにして介助者が坂の下側に立ち、振り返って後方の安全を確かめながらゆっくり下りると、介助者の体で車いすを支えられ、利用者も背もたれに寄りかかった安定した姿勢を保てます。
車いす介助では、段差や坂道など場面ごとに安全な方法が決まっているので、根拠とあわせて覚えておくことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「段差を下りるときは、前向きのまま前輪から先に下ろす。」は、利用者が前へ放り出されるおそれがあるため不適切です。段差を下りるときは後ろ向きになり、後輪から静かに下ろします。
「段差を上るときは、後輪を先に持ち上げて段の上に乗せる。」は誤りです。段差を上るときは、ティッピングレバーを踏んで前輪(キャスター)を上げて段に乗せ、次に後輪を押し上げます。
「砂利道では前輪を地面につけたまま、力を入れて押し進む。」は、小さな前輪が砂利にとられて急に止まり、利用者が前へ投げ出されるおそれがあるため不適切です。砂利道では前輪を少し浮かせ、大きな後輪で進みます。

試験の罠
「上りの段差は前輪から、下りの段差と急な下り坂は後ろ向きで後輪から」が原則です。前向き・後ろ向きと前輪・後輪を入れ替えた選択肢に注意しましょう。
問85-2

視覚障害のある人を手引きで誘導するときの方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①介助者が半歩前に立ち、利用者に肘の少し上を握ってもらう。
  • ②介助者が利用者の後ろに立ち、肩を軽く押して進む方向を伝える。
  • ③介助者が利用者の手首を握り、半歩前に立って引いて歩く。
  • ④狭い通路では介助者が横に並び、互いに腕を組んで通り抜ける。
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正解 ①介助者が半歩前に立ち、利用者に肘の少し上を握ってもらう。
解説
視覚障害のある人の手引き(ガイド)では、介助者が利用者の半歩前に立ち、利用者に介助者の肘の少し上を軽く握ってもらいます。こうすると、介助者の体の動きが腕を通して伝わり、利用者は曲がる・止まる・段差がある、といった変化を先に感じ取れます。
利用者が自分から介助者につかまる形なので、主体的に歩いている感覚を保て、安心感にもつながります。段差や曲がり角の前では、いったん止まって言葉でも伝えます。

他の選択肢が不適切な理由
「介助者が利用者の後ろに立ち、肩を軽く押して進む方向を伝える。」は、利用者が先に障害物に近づくことになり、前方の危険を介助者が先に確かめられないため不適切です。
「介助者が利用者の手首を握り、半歩前に立って引いて歩く。」は、介助者が主導して引っ張る形になり、利用者は動きを予測できず不安が大きくなるため不適切です。つかむのは利用者の側です。
「狭い通路では介助者が横に並び、互いに腕を組んで通り抜ける。」は、横に並ぶと通路の幅を広く使い、壁や人にぶつかる危険があるため不適切です。狭い所では、介助者が握られている腕を背中側へ回して合図し、一列になって進みます。

試験の罠
手引きは「介助者が半歩前、利用者が介助者の肘の上を持つ」。介助者が利用者の腕や手を持つ選択肢は誤りです。狭い通路は「一列」、いすに座るときは背もたれや座面に手で触れてもらう点も頻出です。
問95-2

Cさん(88歳、女性、要介護5)は、ほぼ寝たきりの状態で、自分で寝返りをうつことができない。最近、仙骨部に持続する赤みがみられるようになった。Cさんの褥瘡の発生や悪化を防ぐための体位や介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①仙骨部の赤くなった部分は、血行を良くするため強くもみほぐす。
  • ②仙骨部の圧迫を除くため、円座をお尻の下に当てて過ごしてもらう。
  • ③側臥位は30度程度にして、仙骨部や大転子部への圧迫を避ける。
  • ④ベッドの頭側を60度に上げた姿勢で、長い時間過ごしてもらう。
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正解 ③側臥位は30度程度にして、仙骨部や大転子部への圧迫を避ける。
解説
褥瘡(床ずれ)は、同じ部位に長時間圧力がかかって血流が途絶え、皮膚や皮下の組織が傷つくことで起こります。仙骨部(お尻の中央の骨)、大転子部(太ももの付け根の外側の骨)、かかとなど、骨が出ている部位にできやすくなります。
30度程度の側臥位にすると、体重をお尻の筋肉の多い部分で広く受けられ、仙骨部と大転子部の両方の圧迫を避けられます。クッションで姿勢を支え、体圧分散寝具を使い、定期的に体位を変えることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「仙骨部の赤くなった部分は、血行を良くするため強くもみほぐす。」は、赤くなった部分をもむと、すでに傷みかけている皮膚や皮下の組織をさらに傷つけるおそれがあるため不適切です。赤くなった部分や骨の出ている部位へのマッサージは、褥瘡予防の方法としては行わないとされています。
「仙骨部の圧迫を除くため、円座をお尻の下に当てて過ごしてもらう。」は、円座の輪の部分が周りの組織を圧迫して血流をかえって悪くするため、褥瘡予防には用いないとされており不適切です。
「ベッドの頭側を60度に上げた姿勢で、長い時間過ごしてもらう。」は、体が足の方へずり落ちやすく、仙骨部に圧迫とずれ(皮膚と骨の間で組織が引っ張られる力)が強くかかるため不適切です。ベッドの頭側を上げる角度は一般に30度程度までを目安とし、上げた後は背中やお尻を一度ベッドから離す「背抜き」でずれを取り除きます。

試験の罠
褥瘡予防では「側臥位は30度程度(30度はあくまで目安)」「頭側を上げるのは一般に30度程度まで」「円座は使わない」「赤くなった部分はもまない」が基本です。圧迫だけでなく「ずれ」と「湿潤(おむつ内のむれ)」も原因になる点をあわせて覚えましょう。
問105-2

Dさん(74歳、男性、要介護2)はパーキンソン病で、歩き始めや方向を変えるときに足が床に張りついたように出なくなる(すくみ足)ことがある。自宅の廊下で歩行を介助するときの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①小刻みな歩き方を生かし、つま先で素早く歩き続けてもらう。
  • ②床に等間隔の目印をつけ、それをまたぐように歩いてもらう。
  • ③すくみ足が出たら、介助者が手を強く引いて前へ踏み出させる。
  • ④方向を変えるときは足を止めずに、その場で素早く回ってもらう。
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正解 ②床に等間隔の目印をつけ、それをまたぐように歩いてもらう。
解説
パーキンソン病では、すくみ足、小刻み歩行、前かがみの姿勢、歩き出すと止まれなくなる突進現象などがみられます。すくみ足は、床に等間隔のテープなどの目印をつけてそれをまたぐように歩く、「いち、に」と声をかけてリズムをとるなど、目や耳からの合図を使うと足が出やすくなることが知られています。
本人のペースを尊重しながら、こうした合図を生活の中に取り入れることで、安全に歩ける範囲を広げられます。

他の選択肢が不適切な理由
「小刻みな歩き方を生かし、つま先で素早く歩き続けてもらう。」は、小刻みで速い歩き方は突進現象や前方への転倒につながりやすいため不適切です。かかとから着いて歩幅を広くとるよう促します。
「すくみ足が出たら、介助者が手を強く引いて前へ踏み出させる。」は、足が出ないまま上半身だけが前へ引かれ、前方へ転倒する危険が高いため不適切です。
「方向を変えるときは足を止めずに、その場で素早く回ってもらう。」は、その場で小さく回る方向転換はすくみ足や転倒が起こりやすい動作であるため不適切です。大きく弧を描くように、ゆっくり向きを変えます。

試験の罠
パーキンソン病の歩行は「目印(視覚)とかけ声(聴覚)の合図」が正解の定番です。「引っ張る」「急がせる」「その場で回る」は誤りと覚えましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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