2026年版・4-2

チームマネジメントと組織運営の一問一答

介護福祉士国家試験「人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術」から、チームマネジメントと組織運営に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問14-2

業務の質を継続的に改善するためのPDCAサイクルの順序として、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①計画→評価→実行→改善
  • ②実行→計画→改善→評価
  • ③計画→実行→評価→改善
  • ④評価→計画→実行→改善
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正解 ③計画→実行→評価→改善
解説
PDCAサイクルは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の4つの段階を繰り返して、業務の質を継続的に高めていく考え方です。
まず目標と方法を計画し、計画に沿って実行し、その結果を評価して、見つかった課題をもとに改善します。改善した内容は次の計画に生かされ、再びサイクルが回ります。介護の現場では、ケアの見直しや事故防止の取り組みなど、さまざまな場面で使われます。

他の選択肢が不適切な理由
「計画→評価→実行→改善」は、まだ実行していない段階で評価をすることになり、評価の根拠となる結果がないためです。評価は実行の後に行います。
「実行→計画→改善→評価」は、計画を立てずに実行しており、目標や方法が定まらないまま取り組むことになるためです。
「評価→計画→実行→改善」は、実行した結果を評価して改善につなげるという流れになっておらず、評価が実行の結果と結びついていないためです。

試験の罠
PDCAの「C(Check)=評価」と「A(Act)=改善」の順番が入れ替わった選択肢に注意しましょう。介護過程の「アセスメント→計画→実施→評価」とも似た流れです。
問24-2

介護職員の育成方法のうち、OJT(On the Job Training)の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①職場で上司や先輩が、実際の仕事を通して指導する
  • ②職場を離れ、外部の研修会などに参加して学習する
  • ③職員が自分の意思で、自己啓発として学習を進める
  • ④複数の職員が集まり、事例について意見を出し合う
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正解 ①職場で上司や先輩が、実際の仕事を通して指導する
解説
OJT(On the Job Training)は、職場の中で、上司や先輩が日々の実際の業務を通じて、部下や後輩に知識や技術、仕事の進め方を指導する育成方法です。
実際の利用者や場面に即して学べるため、実践的な力が身につきやすいのが特徴です。一方で、指導する人によって内容にばらつきが出やすいため、指導の目標や方法を職場で共有しておくことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
「職場を離れ、外部の研修会などに参加して学習する」は、Off-JT(Off the Job Training)の説明だからです。体系的な知識を学ぶのに向いています。
「職員が自分の意思で、自己啓発として学習を進める」は、SDS(Self Development System、自己啓発支援制度)の説明だからです。職場は、資格取得の費用補助などで自己啓発を支援します。
「複数の職員が集まり、事例について意見を出し合う」は、事例検討会(ケースカンファレンス)などの説明であり、実際の仕事を通して上司や先輩が指導するOJTとは異なるためです。

試験の罠
人材育成の3つの方法「OJT=職場で仕事を通して」「Off-JT=職場を離れて研修で」「SDS=自己啓発」の区別は頻出です。
問34-2

スーパービジョンの支持的機能として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①業務の進み具合を確認して、組織の方針に沿って仕事を割り振る
  • ②職員の不安や悩みを受け止め、心を支えて意欲を保てるようにする
  • ③介護の知識や技術を教えて、専門職として成長できるように導く
  • ④事業所の収支を分析して、経営を改善するための方策を立てていく
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正解 ②職員の不安や悩みを受け止め、心を支えて意欲を保てるようにする
解説
スーパービジョンは、経験のある指導者(スーパーバイザー)が、援助者(スーパーバイジー)の業務を支え、専門職として成長できるように助言・指導する過程です。一般に、管理的機能、教育的機能、支持的機能の3つがあるとされます。
支持的機能は、援助者の不安や悩み、ストレスを受け止め、精神的に支えることで、自信と意欲を保てるようにする働きです。バーンアウトの予防にも役立ちます。

他の選択肢が不適切な理由
「業務の進み具合を確認して、組織の方針に沿って仕事を割り振る」は、管理的機能の説明だからです。組織の方針に沿って業務が適切に行われるよう管理する働きです。
「介護の知識や技術を教えて、専門職として成長できるように導く」は、教育的機能の説明だからです。
「事業所の収支を分析して、経営を改善するための方策を立てていく」は、経営管理の業務であり、援助者を支え育てるスーパービジョンの機能には当たらないためです。

試験の罠
スーパービジョンの3機能「管理的(業務の管理)」「教育的(知識・技術を教える)」「支持的(心を支える)」の組合せが問われます。ピアスーパービジョン(同僚同士)やグループスーパービジョンなどの形態もあります。
問44-2

SOAP方式で記録するとき、「O(Objective)」の欄に記入する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①利用者が「足が痛い」と話した、その言葉の内容
  • ②介護福祉職が考えた、痛みの原因についての判断
  • ③今後の対応として、看護職員に相談する予定
  • ④右膝が赤く腫れ、歩くときに顔をしかめた様子
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正解 ④右膝が赤く腫れ、歩くときに顔をしかめた様子
解説
SOAP方式は、問題ごとに情報を整理して記録する方法で、S(主観的情報)、O(客観的情報)、A(アセスメント)、P(計画)の4つに分けて書きます。
O(客観的情報)には、観察や測定によって得られた事実を書きます。「右膝が赤く腫れている」「歩くときに顔をしかめていた」は、介護福祉職が観察した客観的な事実なので、Oに記入します。事実と、それに対する判断を分けて書くことで、誰が読んでも正しく状況を把握できます。

他の選択肢が不適切な理由
「利用者が「足が痛い」と話した、その言葉の内容」は、利用者本人が話した主観的な訴えであり、S(Subjective:主観的情報)に記入する内容だからです。
「介護福祉職が考えた、痛みの原因についての判断」は、情報をもとにした分析や判断であり、A(Assessment:アセスメント)に記入する内容だからです。
「今後の対応として、看護職員に相談する予定」は、今後の方針や計画であり、P(Plan:計画)に記入する内容だからです。

試験の罠
「利用者の言葉=S」「観察・測定した事実=O」「判断・解釈=A」「今後の計画=P」です。利用者の言葉は、事実として聞いた内容であってもSに入る点がひっかけになります。
問54-2

介護記録の文体のうち、出来事の経過を時間の流れに沿って、ありのままに記述するものとして、正しいものを1つ選びなさい。

  • ①説明体
  • ②叙述体
  • ③要約体
  • ④論説体
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正解 ②叙述体
解説
介護記録の主な文体には、叙述体、要約体、説明体があります。叙述体は、起こった出来事を、時間の流れに沿ってありのままに記述する文体です。やりとりを詳しく書く過程叙述体と、要点を短くまとめる圧縮叙述体があります。
事故やトラブルが起きたときの経過を記録する場合など、事実を正確に残す必要がある場面で用いられます。

他の選択肢が不適切な理由
「説明体」は、出来事に対する介護福祉職の解釈や考察を加えて説明する文体だからです。事実と解釈を区別して書くことが大切です。
「要約体」は、出来事の要点を整理してまとめる文体で、時間の流れをそのまま追うのではなく、全体像を簡潔に示すために用いるためです。
「論説体」は、介護記録の文体として一般に用いられる分類ではないためです。記録は意見を論じる文章ではなく、事実と判断を区別して残すものです。

試験の罠
「叙述体=時間の流れに沿ってありのまま」「要約体=要点をまとめる」「説明体=解釈を加えて説明する」の区別が問われます。どの文体でも、事実と意見・推測を区別して書くことが基本です。
問64-2

介護福祉職が上司に報告するときの方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①自分で解決できたミスは、上司に報告しなくてよい
  • ②自分の推測も、事実と区別しないでまとめて伝えていく
  • ③急ぎの報告でも、決まった会議の場まで待って伝える
  • ④事故の報告では、まず結論を伝えてから経過を説明する
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正解 ④事故の報告では、まず結論を伝えてから経過を説明する
解説
報告は、チームで正確な情報を共有し、適切に判断・対応するための大切な手段です。事故などの報告では、まず結論(何が起きたか、利用者の状態はどうか)を伝え、その後に経過や原因を説明すると、聞く人が状況を素早く把握できます。
あわせて、事実と自分の推測を区別すること、緊急の事柄はすぐに口頭で伝えること、小さなミスでも報告することが基本です。

他の選択肢が不適切な理由
「自分の推測も、事実と区別しないでまとめて伝えていく」は、推測が事実として伝わると、上司やチームが誤った判断をするおそれがあるためです。「〜と思われます」のように、推測であることを明確にして伝えます。
「急ぎの報告でも、決まった会議の場まで待って伝える」は、利用者の安全に関わる緊急の事柄は、会議を待たずにすぐに報告する必要があるためです。
「自分で解決できたミスは、上司に報告しなくてよい」は、小さなミスやヒヤリハットも報告して共有することで、組織として再発を防ぐことができるためです。

試験の罠
報告の基本は「結論から」「事実と推測を区別」「緊急時はすぐに口頭で、後で文書でも」です。ミスを隠す、会議まで待つ、といった選択肢は誤りになります。
問74-2

三隅二不二が提唱したリーダーシップのPM理論に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①P機能とは、メンバーの人間関係を良好に保つ働きのことである
  • ②M機能とは、集団の目標を達成するために計画を立てる働きである
  • ③PM理論では、P機能とM機能がともに高い型を最も効果的とする
  • ④リーダーシップは生まれつきの資質で決まり、行動では変わらない
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正解 ③PM理論では、P機能とM機能がともに高い型を最も効果的とする
解説
PM理論は、日本の社会心理学者三隅二不二が提唱したリーダーシップの理論です。リーダーの行動を、P機能(Performance:目標達成機能)とM機能(Maintenance:集団維持機能)の2つの軸で捉えます。
2つの機能の強弱によって、PM型、Pm型、pM型、pm型の4つに分類され、目標の達成に向けて働きかけながら、メンバーの人間関係やまとまりにも配慮するPM型のリーダーシップが最も効果的とされています。

他の選択肢が不適切な理由
「P機能とは、メンバーの人間関係を良好に保つ働きのことである」は、人間関係を良好に保ち集団のまとまりを維持する働きはM機能だからです。P機能は目標を達成するための働きです。
「M機能とは、集団の目標を達成するために計画を立てる働きである」は、目標の達成に向けて計画を立てたり指示を出したりする働きはP機能だからです。
「リーダーシップは生まれつきの資質で決まり、行動では変わらない」は、PM理論はリーダーの「行動」に注目した理論であり、行動によってリーダーシップを高められると考えるためです。

試験の罠
「P=Performance(目標達成)」「M=Maintenance(集団維持)」と英語の頭文字で覚えると取り違えを防げます。リーダーを支えるメンバーの働きであるフォロワーシップもあわせて押さえましょう。
問84-2

介護老人福祉施設のユニットリーダーであるL介護福祉士は、夜勤明けの新人職員Mさんがひどく落ち込んでいることに気づいた。Mさんは「夜勤中に利用者の転倒を防げなかった。自分はこの仕事に向いていない」と話している。L介護福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①転倒はMさん個人の責任なので、反省文を書くよう指示する
  • ②同じ失敗をしないよう、その場で介護の手順を厳しく指導する
  • ③ほかの職員には話さないよう伝え、Mさん一人で解決させる
  • ④Mさんの気持ちを受け止め、原因はチームで振り返ると伝える
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正解 ④Mさんの気持ちを受け止め、原因はチームで振り返ると伝える
解説
Mさんは事故に強い責任を感じ、自信を失っています。まずはMさんのつらい気持ちを受け止め、精神的に支えること(スーパービジョンの支持的機能)が大切です。
そのうえで、介護事故は個人の失敗だけでなく、人員配置、環境、手順など組織の要因が重なって起こることが多いため、原因をチームで振り返り、再発防止策を組織として考えることを伝えます。個人を責めない姿勢が、事故の正直な報告と安全な職場づくりにつながります。

他の選択肢が不適切な理由
「転倒はMさん個人の責任なので、反省文を書くよう指示する」は、事故を個人の責任に帰すると、報告をためらう雰囲気を生み、組織としての再発防止につながらないためです。
「同じ失敗をしないよう、その場で介護の手順を厳しく指導する」は、手順の確認は必要ですが、落ち込んでいる今のMさんの気持ちを受け止めずに厳しく指導すると、さらに自信を失わせるおそれがあるためです。
「ほかの職員には話さないよう伝え、Mさん一人で解決させる」は、事故の情報をチームで共有しなければ再発を防げず、Mさんを孤立させることにもなるためです。

試験の罠
事故後の職員支援の事例では、「まず気持ちを受け止める(支持的機能)」と「個人ではなくチーム・組織で原因を振り返る」の2点がそろった選択肢を選びましょう。
問94-2

職員育成の方法のうち、コーチングの説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①問いかけや傾聴を通して、相手が自ら答えを見つけるよう支える
  • ②知識や技術を持つ人が、手順や正しい答えを具体的に教えていく
  • ③職場を離れて外部の研修に参加し、体系的な知識を学んでいく
  • ④上司が部下の業務の結果を点検して、人事上の評価を決めていく
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正解 ①問いかけや傾聴を通して、相手が自ら答えを見つけるよう支える
解説
コーチングは、相手の話をよく聴き、問いかけを重ねることで、相手が自分で考え、答えや行動を見つけ出せるように支える方法です。答えは相手の中にあるという考え方に立ち、相手の主体性や意欲を引き出すことを目指します。
ある程度の経験があり、自分で考える力を伸ばしてほしい職員に向いています。一方、経験の浅い新人には、まず必要な知識や手順を教えるティーチングが適している場合もあります。

他の選択肢が不適切な理由
「知識や技術を持つ人が、手順や正しい答えを具体的に教えていく」は、ティーチングの説明だからです。基本的な知識や技術を身につける段階で有効です。
「職場を離れて外部の研修に参加し、体系的な知識を学んでいく」は、Off-JTの説明だからです。
「上司が部下の業務の結果を点検して、人事上の評価を決めていく」は、人事評価の説明であり、相手の成長を支える対話の方法であるコーチングとは異なるためです。

試験の罠
「ティーチング=教える(答えを与える)」「コーチング=問いかけて引き出す(答えを本人が見つける)」の違いが問われます。相手の経験や状況に応じて使い分けることがポイントです。
問104-2

介護福祉職のNさんは、同じユニットの先輩職員が、利用者から預かっているお金を記録と合わない形で使っているように見える場面を目撃した。Nさんの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①先輩との関係が悪くならないように、見なかったことにしておく
  • ②事業所で定められた報告の経路に沿って、上司に事実を伝える
  • ③その場で先輩を問い詰めて、利用者のお金をすぐに返させる
  • ④利用者の家族に連絡し、先輩がお金を盗んでいると伝える
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正解 ②事業所で定められた報告の経路に沿って、上司に事実を伝える
解説
利用者の預かり金を不正に使うことは、利用者の財産を侵害する行為であり、高齢者虐待防止法の経済的虐待に当たる可能性もあります。事業所には法令や倫理を守る(コンプライアンス)責任があり、職員は不正の疑いに気づいたとき、組織として対応できるよう報告する必要があります。
その際は、自分の判断で先輩を問い詰めたり外部に広めたりするのではなく、定められた報告の経路に沿って、見た事実を正確に上司に伝え、組織として事実確認と対応を進めます。
ただし、勤務先の従事者による虐待を受けたと思われる高齢者を発見した従事者には、高齢者虐待防止法第21条により市町村へ速やかに通報する義務があります。上司への報告はこの通報を妨げるものではなく、上司の許可がないと通報できないわけでもありません。

他の選択肢が不適切な理由
「先輩との関係が悪くならないように、見なかったことにしておく」は、不正を放置すると利用者の被害が続き、組織全体の信頼も損なわれるためです。
「その場で先輩を問い詰めて、利用者のお金をすぐに返させる」は、事実の確認や対応は組織として行うべきもので、個人で問い詰めると事実があいまいになったり、証拠が失われたりするおそれがあるためです。
「利用者の家族に連絡し、先輩がお金を盗んでいると伝える」は、事実が確認されていない段階で個人の判断で外部に伝えることになり、組織としての適切な対応の流れを飛ばしているためです。家族への説明は組織として行います。

試験の罠
組織運営の事例では、「見なかったことにする」「個人で直接解決しようとする」選択肢は誤りになりやすく、「事実を組織の報告経路で伝える」選択肢が正解になりやすいです。虐待と思われる場合の市町村への通報義務は、組織内の報告とは別に従事者本人にある点も押さえましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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