2026年版・10-2

事例:障害のある人の地域生活支援の一問一答

介護福祉士国家試験「総合問題(事例)」から、事例:障害のある人の地域生活支援に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験は五肢択一を基本とする形式ですが、ここでは4択で出題しています。

問110-2

Aさん(32歳、男性)は、3年前の交通事故による脊髄損傷のため両下肢が麻痺し、胸から下の感覚もない。車いすを自分でこいで移動でき、現在は一人暮らしをしながら事務の仕事をしている。最近、仕事で長時間座り続けることが多く、お尻に赤みが出ていることを訪問介護員(ホームヘルパー)が見つけた。Aさんへの助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①座っているときは、時間を決めてお尻を浮かせて除圧する。
  • ②痛みを感じていないので、赤みは心配しなくてよいと伝える。
  • ③赤みのある部分は、血行を良くするため強くマッサージする。
  • ④お尻の圧迫を減らすため、中央が空いた円座を敷いて座る。
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正解 ①座っているときは、時間を決めてお尻を浮かせて除圧する。
解説
脊髄損傷で感覚が失われている人は、長時間同じ姿勢でいてもお尻の痛みやしびれを感じないため、圧迫に気づかず褥瘡(床ずれ)ができやすい状態にあります。車いすに座っているときは、両手でアームサポートなどを押して体を持ち上げる(プッシュアップ)、体を左右や前に傾けるなどして、時間を決めてお尻にかかる圧力を抜く(除圧する)ことが大切です。
あわせて、体圧を分散する車いす用のクッションを使い、毎日鏡などで皮膚の状態を確かめる習慣をつけることで、仕事を続けながら褥瘡を予防できます。

他の選択肢が不適切な理由
「痛みを感じていないので、赤みは心配しなくてよいと伝える。」は誤りです。感覚がないために痛みを感じないだけで、赤みは褥瘡の初期のサインである可能性があり、放置すると悪化します。
「赤みのある部分は、血行を良くするため強くマッサージする。」は、赤くなった部分を強くこすると、傷んだ組織をさらに傷つけるおそれがあるため不適切です。
「お尻の圧迫を減らすため、中央が空いた円座を敷いて座る。」は、円座は輪の部分に圧力が集中して周囲の血流を悪くするため、褥瘡予防には使いません。体圧を分散するクッションを使います。

試験の罠
脊髄損傷の人は「感覚がない=痛みで気づけない」ため、褥瘡・やけど・けがに注意が必要です。車いすでは「定期的なプッシュアップ(除圧)」「体圧分散クッション」が正解の軸です。
問210-2

Bさん(38歳、男性)は、2年前の交通事故による頭部外傷のため高次脳機能障害があり、新しいことを覚えていられない記憶障害と、物事を段取りよく進められない遂行機能障害がある。手足の麻痺はなく、アパートで一人暮らしをしながら、居宅介護(ホームヘルプ)と就労継続支援A型を利用している。最近、ごみ出しの日や薬を飲むことを忘れることが続いている。訪問した介護福祉職の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①記憶の訓練になるよう、メモやカレンダーは使わずに覚えてもらう。
  • ②一度に翌週までの用事をすべて伝え、順番は本人に決めてもらう。
  • ③失敗から学べるよう、忘れていても介護職は声をかけずに見守る。
  • ④ごみの日や服薬の予定をカレンダーに書き、決まった所で確かめる。
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正解 ④ごみの日や服薬の予定をカレンダーに書き、決まった所で確かめる。
解説
高次脳機能障害は、事故や病気で脳が傷ついたことにより、記憶、注意、物事を段取りよく進める力(遂行機能)、感情のコントロールなどに障害が生じるものです。外見からは分かりにくく、周囲に理解されにくい障害といわれます。
記憶障害には、覚えることを補う道具(代償手段)を使うことが勧められています。ごみの日や服薬の予定をカレンダーに書き、決まった場所に置いて毎日確かめる習慣をつくると、覚えていられなくても自分で気づいて行動できます。繰り返し使ううちに、確かめること自体が習慣になっていきます。

他の選択肢が不適切な理由
「記憶の訓練になるよう、メモやカレンダーは使わずに覚えてもらう。」は、覚えていられないという障害に対して記憶だけに頼らせることになり、ごみ出しや服薬の失敗が続いて生活が成り立たなくなるため不適切です。記憶を補う道具を上手に使えるよう支援します。
「一度に翌週までの用事をすべて伝え、順番は本人に決めてもらう。」は、遂行機能障害のある人は、多くの情報から優先順位をつけて段取りを組むことが苦手なため不適切です。一度に多くを伝えず、一つずつ確かめながら伝えます。
「失敗から学べるよう、忘れていても介護職は声をかけずに見守る。」は、高次脳機能障害のある人は、一度間違えるとその誤りが記憶に残って修正が難しくなることがあるため不適切です。失敗を経験させるより、正しいやり方を繰り返して身につける方法(エラーレス学習)がとられます。

試験の罠
高次脳機能障害の支援は「記憶障害=メモ・カレンダー・アラームなどの代償手段」「遂行機能障害=一つずつ・手順を示す」「環境をわかりやすく整える(構造化)」が基本です。身体の麻痺がなくても支援が必要な障害である点も押さえましょう。
問310-2

Cさん(45歳、男性)は、病気のため40歳のときに両耳の聴力をほとんど失った。補聴器を使っても話し言葉を聞き取ることは難しく、手話は習得していない。読み書きには問題がなく、ふだんは筆談やスマートフォンの文字で家族とやり取りしている。来月、病院で手術についての詳しい説明を受けることになり、Cさんはその内容を正確に理解したいと考えている。Cさんが利用できる市町村の地域生活支援事業による支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①手話通訳者の派遣
  • ②要約筆記者の派遣
  • ③補聴器の補装具費の支給
  • ④地域活動支援センターの利用
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正解 ②要約筆記者の派遣
解説
障害者総合支援法に基づく市町村の地域生活支援事業には、聴覚や言語機能などの障害のため意思疎通に支障がある人に、手話通訳者や要約筆記者を派遣する意思疎通支援事業があります。
要約筆記は、話されている内容を要約し、その場で文字にして伝える方法です。人生の途中で聞こえなくなり手話を使わない人(中途失聴者)や難聴の人に適しています。手話は使わないが読み書きには問題がないCさんが、病院での説明を正確に理解するための支援として最も合っています。

他の選択肢が不適切な理由
「手話通訳者の派遣」は、同じ意思疎通支援事業の支援ですが、手話を使う人のためのものです。手話を習得していないCさんには、内容が伝わりません。
「補聴器の補装具費の支給」は、障害者総合支援法の自立支援給付の一つで、地域生活支援事業ではありません。また、Cさんは補聴器を使っても話し言葉の聞き取りが難しいため、説明の内容を正確に理解する助けにはなりません。
「地域活動支援センターの利用」は、創作的活動や生産活動の機会の提供、社会との交流の促進などを行う場を利用するもので、病院での説明に付き添って意思疎通を支援するものではありません。

試験の罠
聴覚障害のある人の意思疎通支援は「手話を使う人=手話通訳」「手話を使わない中途失聴者・難聴者=要約筆記」と使い分けます。補聴器は補装具(自立支援給付)、手話通訳・要約筆記の派遣は地域生活支援事業、という区別も問われます。
問410-2

Dさん(40歳、女性)は、統合失調症のため長く入院していたが、地域移行支援を利用して退院し、アパートで一人暮らしを始めた。服薬を続けながら、居宅介護(ホームヘルプ)で家事の支援を受けている。ある日、訪問した介護福祉職にDさんは「隣の人が私の悪口をずっと言っているのが聞こえる。怖くて眠れない」と話した。隣の部屋は空き部屋である。介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①隣は空き部屋なので、声は聞こえるはずがないと説明する。
  • ②話題を変えるため、すぐに別の楽しい話を持ち出す。
  • ③声の内容は否定も肯定もせず、眠れないつらさを受け止める。
  • ④眠れないときは、残っている薬を多めに飲むよう勧めておく。
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正解 ③声の内容は否定も肯定もせず、眠れないつらさを受け止める。
解説
統合失調症では、実際にはない声が聞こえる幻聴などの症状が現れることがあります。本人にとっては本当に聞こえているため、否定されると理解してもらえないと感じ、肯定されると症状を強めてしまうおそれがあります。
声の内容については否定も肯定もせず、「怖くて眠れない」というつらい気持ちを受け止めることが大切です。眠れない状態が続くことは症状の悪化のサインである可能性もあるため、サービス提供責任者に報告し、相談支援専門員や医療機関などと情報を共有します。

他の選択肢が不適切な理由
「隣は空き部屋なので、声は聞こえるはずがないと説明する。」は、本人の体験を頭ごなしに否定することになり、信頼関係を損ない、不安を強めるため不適切です。
「話題を変えるため、すぐに別の楽しい話を持ち出す。」は、不安を打ち明けたDさんの気持ちを受け止めずに話をそらすことになり、「分かってもらえない」と感じさせるため不適切です。まず、怖くて眠れないというつらさに耳を傾けます。
「眠れないときは、残っている薬を多めに飲むよう勧めておく。」は、薬の量を決めるのは医師であり、介護職が服薬量の変更を勧めることはできないため不適切です。過量の服薬は健康を害する危険もあります。

試験の罠
幻聴・幻覚・妄想への対応は「否定も肯定もしない」「つらい気持ちに寄り添う」「医療職等と共有する」の3点です。「事実を説明して否定する」「話をそらして取り合わない」「話を合わせて一緒に行動する」は、どれも誤りの定番です。
問510-2

Eさん(22歳、男性)は、自閉スペクトラム症の診断を受けている。特別支援学校を卒業後、一般企業での就職を目指して就労系の障害福祉サービスを利用し、部品の組み立て作業の練習をしている。予定が急に変わると混乱し、あいまいな指示を理解することが苦手である。作業を支援する職員の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①作業の手順は口頭で一度にまとめて説明し、覚えてもらう。
  • ②自分で考える力を伸ばすため、指示は大まかにして任せる。
  • ③作業の手順を写真や図にして示し、一つずつ具体的に伝える。
  • ④間違えたときは、他の利用者の前ではっきりと注意しておく。
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正解 ③作業の手順を写真や図にして示し、一つずつ具体的に伝える。
解説
自閉スペクトラム症(ASD)の人は、耳からの情報より目で見る情報のほうが理解しやすい、見通しが立たないと不安になる、あいまいな表現の意味をつかみにくい、といった特性をもつことが多くあります。
作業の手順を写真や図、文字などで示し(視覚的な構造化)、「この部品を3個取って、この箱に入れる」のように一つずつ具体的に伝えると、見通しをもって安心して作業に取り組めます。特性に合わせた環境を整えることは、合理的配慮の考え方にも沿うものです。

他の選択肢が不適切な理由
「作業の手順は口頭で一度にまとめて説明し、覚えてもらう。」は、耳からの情報より目で見る情報のほうが理解しやすいというEさんの特性に合わず、一度に多くの手順を聞いて覚えることも大きな負担になるため不適切です。予定や手順の変更がある場合も、前もって目で見て分かる形で伝えます。
「自分で考える力を伸ばすため、指示は大まかにして任せる。」は、あいまいな指示の理解が苦手なEさんの特性に合わず、混乱や失敗を招くため不適切です。
「間違えたときは、他の利用者の前ではっきりと注意しておく。」は、人前で注意されることで自尊心が傷つき、意欲を失わせるおそれがあるため不適切です。間違いは個別に、どうすればよいかを具体的に伝えます。

試験の罠
自閉スペクトラム症の支援は「視覚的に示す」「具体的に伝える」「見通しを示す」「変更は事前に伝える」がキーワードです。発達障害の特性は本人の努力不足ではない、という視点も問われます。
問610-2

Fさん(30歳、女性)は、うつ病の治療を受けながら、以前働いていた事務の仕事に再び就きたいと考えている。主治医からは、生活リズムを整えながら段階的に就職を目指すよう助言を受けた。Fさんは、一定の期間、事業所に通ってパソコン操作などの訓練を受け、職場実習や求職活動の支援も受けて、一般企業に就職したいと希望している。Fさんが利用する障害福祉サービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①就労移行支援
  • ②就労継続支援B型
  • ③就労定着支援
  • ④生活介護
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正解 ①就労移行支援
解説
就労移行支援は、一般の事業所での就労を希望する障害者に、定められた期間にわたり、生産活動などの機会を提供して、就労に必要な知識と能力の向上のための訓練を行う障害福祉サービスです。職場実習の機会の提供、求職活動の支援、就職後の職場への定着のための相談なども行います。
一定期間の訓練を経て一般企業への就職を目指すというFさんの希望に最も合ったサービスです。訓練等給付の一つです。

他の選択肢が不適切な理由
「就労継続支援B型」は、一般の事業所に雇用されることが難しい人に、雇用契約を結ばずに就労や生産活動の機会を提供し、知識と能力の向上のための訓練を行うサービスです。一般企業への就職を目指す訓練を主な目的とするものではありません。
「就労定着支援」は、就労移行支援などを利用して一般の事業所に新たに雇用された人が、働き続けられるよう支援するサービスです。就職した後に利用するもので、就職に向けた訓練のサービスではありません。
「生活介護」は、常に介護が必要な人に、主に昼間、障害者支援施設などで入浴・排泄・食事の介護や創作的活動、生産活動の機会の提供を行うサービスで、就職を目指すものではありません。

試験の罠
就労系サービスは「就労移行支援=一般就労を目指す訓練(期間の定めあり)」「就労継続支援A型=雇用契約あり」「就労継続支援B型=雇用契約なし」「就労定着支援=就職後の定着」「就労選択支援=適性の評価と選択の支援(2025年10月施行)」で整理します。
問710-2

Lさん(10歳、男性)は、自閉スペクトラム症と知的障害があり、地域の小学校の特別支援学級に通っている。両親は共働きで、学校が終わった後や夏休みなどの長い休みの間に、Lさんが安心して過ごしながら、生活に必要な力を身につけたり、同年代の子どもと交流したりできる場所を探している。Lさんが利用できる児童福祉法に基づくサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①児童発達支援
  • ②保育所等訪問支援
  • ③居宅訪問型児童発達支援
  • ④放課後等デイサービス
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正解 ④放課後等デイサービス
解説
放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づく障害児通所支援の一つで、学校(幼稚園と大学を除く)に通っている障害のある子どもが、授業の終了後や休業日に事業所に通い、生活能力の向上のために必要な支援や、社会との交流の促進などを受けるサービスです。
小学校に通うLさんが、放課後や夏休みなどに安心して過ごしながら、生活に必要な力を身につけ、同年代の子どもと交流できる場として最も合っています。家族にとっては、仕事と子育ての両立を支える役割もあります。

他の選択肢が不適切な理由
「児童発達支援」は、主に小学校に入る前の障害のある子どもが、児童発達支援センターなどに通い、日常生活の基本的な動作や知識技能の習得、集団生活への適応のための支援を受けるサービスです。学校に通うLさんの放課後の支援とは異なります。
「保育所等訪問支援」は、保育所や学校などに通う障害のある子どもについて、専門の職員がその施設を訪問し、ほかの子どもとの集団生活に適応できるよう支援するサービスです。放課後や休日を過ごす場を提供するものではありません。
「居宅訪問型児童発達支援」は、重度の障害などのため外出することが著しく難しい子どもの自宅を訪問して支援を行うサービスです。学校に通えているLさんには当てはまりません。

試験の罠
障害児通所支援は「就学前=児童発達支援」「就学中の放課後・休日=放課後等デイサービス」「保育所や学校へ出向く=保育所等訪問支援」「外出が難しい子の自宅へ=居宅訪問型児童発達支援」と、年齢と場所で区別します。根拠法が障害者総合支援法ではなく児童福祉法である点も問われます。
問810-2

Hさん(48歳、男性)は、ALSの進行により人工呼吸器を装着し、自宅で妻と暮らしている。体を自分で動かすことができず、常時介護が必要な状態である。妻の負担を減らしながら自宅での生活を続けるため、ホームヘルパーに長時間にわたって入浴・排泄・食事の介護や見守り、外出時の移動中の介護を総合的に行ってもらいたいと考えている。Hさんが利用する障害福祉サービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①同行援護
  • ②重度訪問介護
  • ③短期入所
  • ④自立生活援助
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正解 ②重度訪問介護
解説
重度訪問介護は、重度の肢体不自由などがあり常に介護を必要とする人に、自宅などで入浴・排泄・食事の介護、家事、見守りなどを行い、あわせて外出時の移動中の介護を総合的に提供する障害福祉サービスです。比較的長時間にわたって、日常生活全般の支援を切れ目なく受けられるのが特徴です。
人工呼吸器を装着し常時介護が必要なHさんが、家族の負担を減らしながら自宅での生活を続けるために最も適したサービスです。なお、Hさんは40歳以上でALSは介護保険の特定疾病に当たるため、介護保険のサービスとの組み合わせも検討されます。

他の選択肢が不適切な理由
「同行援護」は、視覚障害により移動に著しい困難がある人の外出に同行し、移動に必要な情報の提供や移動の援護を行うサービスです。Hさんの状態には合いません。
「短期入所」は、介護する人の病気などのときに、短期間、施設に入所して入浴・排泄・食事の介護などを受けるサービスです。自宅で長時間の介護を受けながら暮らし続けたいというHさんの希望には合いません。
「自立生活援助」は、施設やグループホームなどから一人暮らしに移行した障害者に、定期的な訪問や随時の相談で生活上の課題の解決を支援するサービスで、日常的な介護を長時間行うものではありません。

試験の罠
重度訪問介護のキーワードは「重度の肢体不自由等」「常時介護」「長時間・総合的」「外出時の移動中の介護を含む」です。65歳以上や、40歳以上で特定疾病のある人は介護保険が優先される原則もあわせて押さえましょう。
問910-2

Jさん(35歳、女性)は、脳性麻痺による両下肢の機能障害があり、身体障害者手帳を持っている。長年使ってきた車いすが体に合わなくなり、新しい車いすを作ることになった。障害者総合支援法に基づいて、車いすの購入に要する費用の支給を受けるしくみとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①補装具費の支給
  • ②日常生活用具給付等事業
  • ③自立支援医療
  • ④介護保険の福祉用具貸与
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正解 ①補装具費の支給
解説
補装具は、障害者の身体の機能を補ったり代わりをしたりするもので、長期間にわたって継続して使うものとして国が定めた用具です。車いす、義肢、装具、補聴器、視覚障害者安全つえ、重度障害者用意思伝達装置などがあります。
障害者総合支援法では、市町村が、障害者の申請に基づいて補装具の購入、借受け、修理に要する費用を補装具費として支給します(自立支援給付の一つ)。体に合わせて作る車いすの費用は、この補装具費の支給の対象です。

他の選択肢が不適切な理由
「日常生活用具給付等事業」は、市町村が行う地域生活支援事業の一つで、特殊寝台、入浴補助用具、ストーマ装具、情報・意思疎通支援用具など、日常生活を便利にする用具を給付または貸与するものです。車いすは補装具の扱いです。
「自立支援医療」は、障害の軽減や治療のための医療費の自己負担を軽くする制度(更生医療・育成医療・精神通院医療)で、用具の費用を支給するものではありません。
「介護保険の福祉用具貸与」は、介護保険の要介護者等が車いすなどを借りるサービスです。介護保険の被保険者は40歳以上の人であり、35歳のJさんは介護保険の給付を受けられないため、このしくみは使えません。

試験の罠
「補装具=身体機能を補う・長期間使う(車いす・義肢・補聴器など)=自立支援給付」「日常生活用具=生活を便利にする用具=地域生活支援事業」と区別します。車いすは補装具、特殊寝台は日常生活用具、という対比が頻出です。
問1010-2

Kさん(34歳、男性)は、知的障害があり、5年間グループホーム(共同生活援助)で暮らしてきた。仕事にも慣れ、本人の強い希望でアパートで一人暮らしを始めることになった。ただ、ごみ出しの曜日を忘れたり、公共料金の支払いが遅れたりしないか、本人も家族も心配している。一人暮らしを始めた後、一定の期間、定期的に自宅を訪問して生活の状況を確かめ、必要な助言や関係機関との連絡調整を行ってもらえる障害福祉サービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • ①施設入所支援
  • ②地域移行支援
  • ③就労定着支援
  • ④自立生活援助
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正解 ④自立生活援助
解説
自立生活援助は、障害者支援施設やグループホームなどを利用していた障害のある人が一人暮らしを始めたときなどに、一定の期間にわたり、定期的な巡回訪問や随時の対応によって、生活の状況を確かめ、必要な情報の提供や助言、関係機関との連絡調整などを行う障害福祉サービスです。訓練等給付の一つです。
グループホームから一人暮らしへ移ったKさんが、ごみ出しや支払いなどの生活上の課題に早めに気づいて対処し、地域で安心して暮らし続けるための支援として最も合っています。

他の選択肢が不適切な理由
「施設入所支援」は、障害者支援施設に入所している人に、主に夜間、入浴・排泄・食事の介護などを行うサービスです。アパートで一人暮らしを始めたKさんの自宅を訪問する支援ではありません。
「地域移行支援」は、障害者支援施設に入所している人や精神科病院に入院している人が、地域での生活に移るための準備として、住居の確保や外出への同行などの支援を行うサービスです。すでに地域で暮らし始めた後の支援ではありません。
「就労定着支援」は、一般の事業所に新たに雇用された人が働き続けられるよう、事業主や関係機関との連絡調整などを行うサービスで、日常生活の支援ではありません。

試験の罠
「地域移行支援=施設や病院を出る前の準備」「自立生活援助=一人暮らしを始めた後の定期訪問」「地域定着支援=単身者などとの常時の連絡体制と緊急時の対応」と、時期と内容で区別しましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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