2026年版・2-6

債券の基礎知識と種類の一問一答

証券外務員一種「株式業務・債券業務」から、債券の基礎知識と種類に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全620問) 株式業務・債券業務の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-6

利付債および割引債に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①割引債は、額面金額から利子相当分を差し引いた価格で発行される債券だ。
  • ②利付債は、償還時にはじめて利子と元本をまとめて受け取る仕組みの債券だ。
  • ③割引債は、保有期間中に定期的に利子が支払われる仕組みの債券である。
  • ④利付債の表面利率は、発行後の市場金利の変動に応じて随時変更される。
答えと解説を見る
正解 ①割引債は、額面金額から利子相当分を差し引いた価格で発行される債券だ。
解説
債券は、利子の支払われ方によって利付債と割引債に大きく分けられます。
割引債は、あらかじめ利子相当分を差し引いた価格で発行され、償還時に額面金額が支払われます。保有期間中に利子は支払われず、発行価格と額面金額の差額である償還差益が投資者の収益になります。
利付債は、あらかじめ定められた表面利率に基づいて、年に一回または二回といった決まった時期に利子が支払われ、償還時に額面金額が返ってくる債券です。
固定利付債の表面利率は発行時に定められ、その後の市場金利が動いても変わりません。市場金利の変動は表面利率ではなく債券の価格に反映されます。

他の選択肢が誤りである理由
償還時に利子と元本をまとめて受け取るのは割引債に近い形であり、利付債の説明として誤りです。
保有期間中に定期的に利子が支払われるのは利付債であり、割引債ではありません。
固定利付債の表面利率は発行後に変更されません。

覚え方のポイント
割引債の収益は償還差益、利付債の収益は利子と償還差損益、と収益の出どころで区別します。
問22-6

債券の価格と市場金利の関係に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①市場金利が上昇すると、既発の固定利付債の価格は上昇することになる。
  • ②市場金利が上昇すると、既発の固定利付債の価格は下落することになる。
  • ③市場金利が変動しても、既発の固定利付債の価格は影響を受けていない。
  • ④残存期間が短い債券ほど、同じ金利変動に対する価格の変動幅は大きい。
答えと解説を見る
正解 ②市場金利が上昇すると、既発の固定利付債の価格は下落することになる。
解説
すでに発行されている固定利付債は、受け取れる利子の額が発行時に固定されています。
市場金利が上昇すると、新たに発行される債券はより高い利率を付けるようになります。すると既発債の低い利子では見劣りするため、買い手を見つけるには価格を下げて実質的な利回りを引き上げるほかありません。こうして金利上昇は既発債の価格下落をもたらします。
金利が低下した場合はその逆で、既発債の相対的に高い利子が魅力となり、価格は上昇します。金利と債券価格は反対方向に動くという関係が、債券投資の最も基本的な性質です。
残存期間が長い債券ほど、この価格変動の幅は大きくなります。

他の選択肢が誤りである理由
金利上昇時に価格が上昇するという記述は、金利と価格が逆に動くという関係に反します。
金利が動けば既発債の価格は必ず影響を受けるので、影響を受けないという記述も誤りです。
残存期間が短い債券ほど価格の変動幅は小さくなるため、大きいとする記述は逆です。

覚え方のポイント
金利と価格はシーソーの関係、期間が長いほど揺れが大きい、と二段階で押さえます。
問32-6

個人向け国債に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①購入の単位は額面10万円からで、10万円単位で購入することとされている。
  • ②発行から半年が経過すれば、いつでも中途換金を行うことが可能である。
  • ③適用される利率には下限が設けられ、年0.05%を下回ることはない。
  • ④変動金利型と固定金利型のうち、現在は変動金利型のみが発行されている。
答えと解説を見る
正解 ③適用される利率には下限が設けられ、年0.05%を下回ることはない。
解説
個人向け国債は、個人が買いやすいように設計された国債で、変動金利型の十年債、固定金利型の五年債および三年債の三種類が発行されています。
大きな特徴の一つが最低金利の保証です。基準となる金利がどれほど下がっても、適用される利率は年0.05%を下回りません。金利が極めて低い局面でも受取利子がゼロにならないようにして、安心して保有できるようにしています。
購入は額面1万円から1万円単位ででき、まとまった資金がなくても利用できます。
また発行から一年が経過すれば中途換金が認められますが、その際には直前二回分の各利子相当額に一定の割合を乗じた金額が差し引かれます。

他の選択肢が誤りである理由
購入単位は1万円からであり、10万円単位ではありません。
中途換金ができるのは発行から一年が経過した後であり、半年ではありません。
変動金利型のほかに固定金利型も発行されているので、変動金利型のみという記述は誤りです。

覚え方のポイント
1万円から、金利の下限は年0.05%、換金は1年経過後、の三つの数字で押さえます。
問42-6

国債の種類に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①物価連動国債は、消費者物価の変動に応じて表面利率が改定される国債である。
  • ②変動利付国債は、発行時に定めた利率が償還まで変わらない国債である。
  • ③国庫短期証券は、利子が半年ごとに支払われる利付債として発行されている。
  • ④固定利付国債には、償還までの期間が二年、五年、十年のものなどがある。
答えと解説を見る
正解 ④固定利付国債には、償還までの期間が二年、五年、十年のものなどがある。
解説
国債は償還までの期間や利子の決まり方によっていくつかの種類に分かれます。
固定利付国債は、発行時に定めた表面利率が償還まで変わらない国債で、二年、五年、十年のほか、二十年、三十年、四十年といった超長期のものも発行されています。国債の中心をなす種類です。
変動利付国債は、一定期間ごとに市場の実勢に応じて利率が見直される国債です。
物価連動国債は、消費者物価指数の動きに応じて元金額そのものが増減する仕組みの国債で、表面利率は固定されています。利子の額は増減する元金額に表面利率を掛けて計算されるため結果として変動しますが、変わるのは元金であって利率ではありません。

他の選択肢が誤りである理由
物価連動国債で物価に連動して増減するのは元金額であり、表面利率ではありません。
変動利付国債は利率が見直されるので、償還まで変わらないという記述は誤りです。
国庫短期証券は割引方式で発行される短期の国債であり、利付債ではありません。

覚え方のポイント
物価連動国債は元金が動き利率は動かない、という点が繰り返し問われます。
問52-6

公共債および政府関係機関が発行する債券に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①政府保証債は、元利金の支払について政府が保証をしている債券である。
  • ②財投機関債は、元利金の支払について政府の保証が付されている。
  • ③地方債は、地方公共団体が発行するもので、公募によるものに限られる。
  • ④政府保証債の利回りは、同じ年限の国債の利回りを下回るのが通常である。
答えと解説を見る
正解 ①政府保証債は、元利金の支払について政府が保証をしている債券である。
解説
政府保証債は、政府関係機関などが発行する債券のうち、その元利金の支払について政府が保証しているものです。
発行体自体の信用力に加えて国の保証が付くため、信用リスクは国債に準じて低く、その分だけ利回りも国債に近い水準になります。政策的に必要な資金を、発行体の信用力にかかわらず円滑に調達できるようにするための仕組みです。
これに対して財投機関債は、政府の保証が付かず、発行体自身の信用力だけで発行される債券です。市場の評価にさらすことで発行体の経営規律を高める狙いがあり、政府保証債とは性格が大きく異なります。
地方債には、広く投資者を募る公募地方債のほか、特定の金融機関が引き受ける形のものもあります。

他の選択肢が誤りである理由
財投機関債には政府の保証が付かないため、保証が付されているという記述は誤りです。
地方債は公募によるものに限られていません。
政府保証債は国債に準じた信用力を持ちますが国債そのものではないため、利回りは同じ年限の国債をわずかに上回るのが通常であり、下回るという記述は誤りです。

覚え方のポイント
保証が付くのは政府保証債だけ、財投機関債は自力で信用を得る債券、と区別します。
問62-6

劣後債に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①劣後債は、一般の債券よりも低い利回りで発行されるのが通常である。
  • ②劣後債は、発行体が破綻した場合に一般の債務より弁済順位が低い債券だ。
  • ③劣後債は、発行体が破綻した場合に他の債務に優先して弁済を受けられる。
  • ④劣後債は、株式と同様に発行体の株主総会で議決権を行使できる債券だ。
答えと解説を見る
正解 ②劣後債は、発行体が破綻した場合に一般の債務より弁済順位が低い債券だ。
解説
劣後債は、発行体が破産や会社更生などの状態に至った場合に、一般の債務の弁済が終わった後でなければ弁済を受けられないと定められた債券です。
弁済の順位が後ろに置かれる分、投資者が負う信用リスクは普通社債より重くなります。そのため発行にあたっては、同じ発行体の普通社債よりも高い利回りが付されるのが通常です。リスクに見合った上乗せがなければ買い手が集まらないからです。
発行体の側から見ると、劣後債は自己資本に近い性格を持つものとして扱われる場合があり、金融機関が自己資本の充実を図る手段として利用してきました。
もっとも法律上はあくまで債券であり、株式のような議決権は伴いません。

他の選択肢が誤りである理由
劣後債の利回りは一般の債券より高くなるのが通常で、低いという記述は逆です。
他の債務に優先して弁済を受けられるという記述は、劣後という性質そのものに反します。
劣後債は債券であり、株主総会での議決権はありません。

覚え方のポイント
順位が後ろだからリスクが重く、その代わり利回りが高い、という交換関係で理解します。
問72-6

債券の格付けに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①格付けは、債券の価格変動の大きさを数値で表した指標のことである。
  • ②格付けは発行時に一度決定されると、償還まで見直されることはない。
  • ③BBB格相当以上のものが投資適格債と呼ばれ、それ未満と区別される。
  • ④格付けが低い債券ほど、発行時の利回りは低く設定されるのが通常である。
答えと解説を見る
正解 ③BBB格相当以上のものが投資適格債と呼ばれ、それ未満と区別される。
解説
格付けは、債券の元本や利子が約束どおり支払われる確実性、すなわち信用リスクの程度を、記号を用いて表したものです。
格付会社によって記号は異なりますが、一般にBBB格相当以上のものが投資適格債と呼ばれ、BB格相当以下のものは投機的格付けとして区別されます。この境目は、機関投資家が運用の対象を選ぶ際の基準としても広く用いられています。
格付けはあくまで信用リスクについての評価であり、価格がどれだけ動きやすいかや、売りたいときに売れるかどうかを示すものではありません。
また格付けは発行体の状況に応じて見直され、引き上げや引き下げが行われます。

他の選択肢が誤りである理由
格付けが示すのは信用リスクであり、価格変動の大きさを数値化したものではありません。
格付けは発行後も見直されるため、償還まで変更されないという記述は誤りです。
格付けが低いほど投資者が求める上乗せは大きくなるので、利回りは高くなります。

覚え方のポイント
格付けは信用リスクだけを見るものさし、境目はBBB格相当、と押さえます。
問82-6

円建て外債および外貨建て債券に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①円建て外債は、国内の発行体が海外市場で発行する外貨建ての債券である。
  • ②外貨建て債券は、為替相場が円高に進むと円ベースの受取額が増加する。
  • ③円建て外債は、利払いおよび償還が外貨で行われる債券のことをいう。
  • ④円建て外債は、非居住者が国内市場において円建てで発行する債券である。
答えと解説を見る
正解 ④円建て外債は、非居住者が国内市場において円建てで発行する債券である。
解説
円建て外債は、外国の政府や企業などの非居住者が、日本の国内市場において円建てで発行する債券です。
発行体は外国であっても、払込み、利払い、償還のすべてが円で行われるため、投資者は為替相場の変動による損益を受けません。外国の発行体に投資しながら為替リスクを負わずに済む点が特徴で、その代わり発行体の信用リスクは負うことになります。
これに対し外貨建て債券は、払込みや利払い、償還が外貨で行われるため、円に換算した際の受取額が為替相場によって変動します。円安が進めば円ベースの受取額は増え、円高が進めば減ります。

他の選択肢が誤りである理由
国内の発行体が海外市場で発行する外貨建ての債券は、円建て外債とは別のものです。
円高は外貨の円換算額を減らすため、円ベースの受取額が増加するという記述は逆です。
円建て外債は利払いも償還も円で行われるので、外貨で行われるという記述は誤りです。

覚え方のポイント
円建て外債は発行体だけが外国で、お金の流れはすべて円、と押さえます。
問92-6

二重通貨建ての債券に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①デュアル・カレンシー債は、払込みと利払いおよび償還がすべて同一通貨だ。
  • ②デュアル・カレンシー債は、払込みと利払いが円で償還が外貨の債券である。
  • ③リバース・デュアル・カレンシー債は、払込みと償還が外貨の債券である。
  • ④デュアル・カレンシー債は、払込みと償還が円で利払いが外貨の債券だ。
答えと解説を見る
正解 ②デュアル・カレンシー債は、払込みと利払いが円で償還が外貨の債券である。
解説
二重通貨建ての債券は、払込み、利払い、償還のうち一部だけを異なる通貨で行う仕組みの債券です。
デュアル・カレンシー債は、払込みと利払いが円で行われ、償還だけが外貨で行われます。投資者は保有中の利子は円で安定して受け取り、償還時にだけ為替相場の影響を受けることになります。
リバース・デュアル・カレンシー債は、その名のとおり関係が反転しており、払込みと償還が円で行われ、利払いだけが外貨で行われます。元本部分は為替の影響を受けず、受け取る利子の円換算額が相場によって変動します。
どちらも、通常の債券より高い利率を提示する代わりに為替リスクの一部を投資者が引き受ける設計になっています。

他の選択肢が誤りである理由
すべて同一通貨であれば二重通貨建てとは呼ばれません。
リバース・デュアル・カレンシー債は払込みと償還が円であり、外貨とする記述は誤りです。
払込みと償還が円で利払いが外貨となるのはリバース型の説明です。

覚え方のポイント
どこが外貨になるかで区別し、償還が外貨なら通常型、利払いが外貨なら反転型と覚えます。
問102-6

債券投資に伴うリスクに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①国債は発行体が国であるため、価格変動リスクを負わない商品といえる。
  • ②流動性リスクとは、発行体が元利金を支払えなくなるリスクのことである。
  • ③価格変動リスクは、市場金利の変動により債券価格が動くリスクをいう。
  • ④格付けの高い債券であれば、途中売却しても必ず購入価格を上回っている。
答えと解説を見る
正解 ③価格変動リスクは、市場金利の変動により債券価格が動くリスクをいう。
解説
債券には主に三つのリスクがあります。
価格変動リスクは、市場金利が動くことによって債券の価格が変動し、償還前に売却した場合に損益が生じるリスクです。固定利付債は受け取る利子が固定されているため、金利が動けばその調整はすべて価格に現れます。
信用リスクは、発行体の財務状況が悪化して元利金が予定どおり支払われなくなるリスクです。格付けはこのリスクを評価したものです。
流動性リスクは、売買が少ない銘柄で、売りたいときに希望する価格で売れないリスクです。
国債は信用リスクが極めて低い一方、金利が動けば価格は動くため、価格変動リスクは負います。信用力の高さと価格の安定は別の話です。

他の選択肢が誤りである理由
国債も金利変動により価格が動くため、価格変動リスクを負わないという記述は誤りです。
発行体が元利金を支払えなくなるリスクは信用リスクであり、流動性リスクではありません。
格付けが高くても金利上昇時には価格が下がるため、必ず購入価格を上回るとはいえません。

覚え方のポイント
三つのリスクは、金利で動く、発行体で毀損する、売れない、と原因ごとに整理します。

証券外務員一種の対策問題(全620問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。