2026年版・5-14

脳の機能局在の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働生理」から、脳の機能局在に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-14

大脳皮質の前頭葉が担う機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①前頭葉には随意運動の指令を出す運動野があり、思考や判断、感情の制御など高度な精神活動にも関わっている
  • ②前頭葉には皮膚や筋肉からの感覚情報を受け取る体性感覚野があり、運動の指令はもっぱら頭頂葉から出されている
  • ③前頭葉には目に入った光の情報を処理する視覚野があり、物の形や色を認識する働きの中心を担っている
  • ④前頭葉には耳から入った音の情報を処理する聴覚野があり、音の高さや大きさを聞き分ける働きを担っている
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正解 ①前頭葉には随意運動の指令を出す運動野があり、思考や判断、感情の制御など高度な精神活動にも関わっている
解説
大脳皮質は前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉の4つの部分(脳葉)に分かれ、それぞれ異なる機能を分担しています。前頭葉には自分の意思で体を動かす際の指令を出す運動野(一次運動野)があるほか、物事を考えたり判断したりする働きや、感情をコントロールする働きなど、人間らしい高度な精神活動の中枢としての役割も担っています。

他の選択肢が不適切な理由
皮膚や筋肉からの感覚を受け取る体性感覚野は頭頂葉にあり、また随意運動の指令を出すのは頭頂葉ではなく前頭葉です。光の情報を処理する視覚野は後頭葉にあり、前頭葉の主な機能ではありません。音の情報を処理する聴覚野は側頭葉にあり、前頭葉の主な機能ではありません。
問25-14

大脳皮質の頭頂葉が担う機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①頭頂葉には随意運動の指令を出す運動野があり、体を動かす際の命令や姿勢の調整の指令はもっぱらこの部位から発せられている
  • ②頭頂葉には皮膚や筋肉・関節からの情報を受け取る体性感覚野があり、周囲の空間の位置関係を把握する働きにも関わっている
  • ③頭頂葉には目に入った光の情報を処理する視覚野があり、物の形や色、動きの認識まで含めてその中心を担っている
  • ④頭頂葉には耳から入った音の情報を処理する聴覚野があり、言葉の意味を理解する働きまで含めてその中心を担っている
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正解 ②頭頂葉には皮膚や筋肉・関節からの情報を受け取る体性感覚野があり、周囲の空間の位置関係を把握する働きにも関わっている
解説
頭頂葉には、皮膚が触れた感覚や筋肉・関節の動きといった体性感覚の情報を受け取る体性感覚野(一次体性感覚野)があります。さらに、こうした感覚情報や視覚情報を統合し、自分の体と周囲の物との位置関係、すなわち空間認知に関わる働きも担っています。

他の選択肢が不適切な理由
随意運動の指令を出す運動野は前頭葉にあり、頭頂葉が担う主な機能ではありません。光の情報を処理する視覚野は後頭葉にあり、頭頂葉の主な機能ではありません。音の情報を処理する聴覚野は側頭葉にあり、頭頂葉の主な機能ではありません。
問35-14

大脳皮質の側頭葉が担う機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①側頭葉には目に入った光の情報を処理する視覚野があり、物の形や色を最初に認識する働きを担っている
  • ②側頭葉には随意運動の指令を出す運動野があり、手足を動かす際の命令はもっぱらこの部位から発せられている
  • ③側頭葉には耳から入った音の情報を処理する聴覚野があり、話し言葉の意味を理解する働きにも深く関わっている
  • ④側頭葉には皮膚や関節からの感覚を受け取る体性感覚野があり、触れたものの位置や形を把握する働きを担っている
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正解 ③側頭葉には耳から入った音の情報を処理する聴覚野があり、話し言葉の意味を理解する働きにも深く関わっている
解説
側頭葉には、耳から伝わってきた音の情報を処理する聴覚野(一次聴覚野)があります。それに加えて、側頭葉の後方部分は聞き取った話し言葉の意味を理解する働きにも深く関わっており、言語の理解という高度な機能の中枢の一つになっています。

他の選択肢が不適切な理由
光の情報を処理する視覚野は後頭葉にあり、側頭葉の主な機能ではありません。随意運動の指令を出す運動野は前頭葉にあり、側頭葉の主な機能ではありません。皮膚や関節からの感覚を受け取る体性感覚野は頭頂葉にあり、側頭葉の主な機能ではありません。
問45-14

大脳皮質の後頭葉が担う機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①後頭葉には耳から入った音の情報を処理する聴覚野があり、話し言葉の意味を理解する働きの中心を担っている
  • ②後頭葉には随意運動の指令を出す運動野があり、体を動かす際の命令はもっぱらこの部位から発せられている
  • ③後頭葉には皮膚や関節からの感覚を受け取る体性感覚野があり、周囲の空間の位置関係を把握する働きを担っている
  • ④後頭葉には目に入った光の情報を処理する視覚野があり、物の形・色・動きを認識する働きの中心を担っている
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正解 ④後頭葉には目に入った光の情報を処理する視覚野があり、物の形・色・動きを認識する働きの中心を担っている
解説
後頭葉には、目の網膜から視神経を通って伝わってきた光の情報を最初に処理する視覚野(一次視覚野)があります。ここで物の形や色、動きといった視覚情報の基本的な処理が行われ、その情報がさらに周囲の連合野に伝えられて詳しい認識につながります。

他の選択肢が不適切な理由
音の情報を処理する聴覚野は側頭葉にあり、後頭葉の主な機能ではありません。随意運動の指令を出す運動野は前頭葉にあり、後頭葉の主な機能ではありません。皮膚や関節からの感覚を受け取る体性感覚野は頭頂葉にあり、後頭葉の主な機能ではありません。
問55-14

大脳皮質の言語中枢のうち、運動性言語中枢(ブローカ野)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①運動性言語中枢は前頭葉の下部に位置し、この部位が損なわれると言葉の理解はできても発語がぎこちなくなることがある
  • ②運動性言語中枢は側頭葉の上部後方に位置し、この部位が損なわれると発語はできても言葉の意味を理解しにくくなることがある
  • ③運動性言語中枢は頭頂葉に位置し、皮膚感覚の情報と言葉の音の情報とを統合して認識する働きを担っている部位である
  • ④運動性言語中枢は後頭葉に位置し、文字として書かれた言葉の形を目で認識して意味を読み取る働きを担っている部位である
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正解 ①運動性言語中枢は前頭葉の下部に位置し、この部位が損なわれると言葉の理解はできても発語がぎこちなくなることがある
解説
運動性言語中枢(ブローカ野)は前頭葉の下部(下前頭回)に位置し、言葉を話すための筋肉の動きを組み立てて発語を生み出す働きを担っています。この部位が損なわれると、相手の言葉の理解は比較的保たれる一方で、自分の言葉を滑らかに話すことが難しくなることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
側頭葉の上部後方にあり、発語はできても言葉の意味の理解が難しくなる中枢は感覚性言語中枢(ウェルニッケ野)であり、運動性言語中枢とは位置も特徴も異なります。頭頂葉や後頭葉は運動性言語中枢が置かれている部位ではありません。
問65-14

大脳皮質の言語中枢のうち、感覚性言語中枢(ウェルニッケ野)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①感覚性言語中枢は前頭葉の下部に位置し、この部位が損なわれると言葉の理解はできても発語がぎこちなくなることがある
  • ②感覚性言語中枢は側頭葉の上部後方に位置し、この部位が損なわれると発語はできても言葉の意味を理解しにくくなることがある
  • ③感覚性言語中枢は頭頂葉に位置し、皮膚感覚の情報と言葉の音の情報とを統合して認識する働きを担っている部位である
  • ④感覚性言語中枢は後頭葉に位置し、文字として書かれた言葉の形を目で認識して意味を読み取る働きを専ら担っている部位である
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正解 ②感覚性言語中枢は側頭葉の上部後方に位置し、この部位が損なわれると発語はできても言葉の意味を理解しにくくなることがある
解説
感覚性言語中枢(ウェルニッケ野)は側頭葉の上部後方(聴覚野の近く)に位置し、耳で聞いた言葉の意味を理解する働きを担っています。この部位が損なわれると、言葉を発すること自体は比較的できても、相手が話す言葉の意味を正しく理解することが難しくなることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
前頭葉の下部にあり、言葉の理解はできても発語がぎこちなくなる中枢は運動性言語中枢(ブローカ野)であり、感覚性言語中枢とは位置も特徴も異なります。頭頂葉や後頭葉は感覚性言語中枢が置かれている部位ではありません。
問75-14

小脳の機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①小脳は随意運動を行うという最終的な意思決定を担う部位であり、体からの感覚情報はほとんど受け取らずに単独で判断している
  • ②小脳は目に入った光の情報を処理し、物の形や色、動きの認識まで含めてその処理の中心的な役割を一手に担う部位である
  • ③小脳は大脳皮質からの運動指令や体の各部からの位置情報をもとに運動を細かく調整し、体の平衡や姿勢の維持にも関わっている
  • ④小脳は呼吸中枢や心臓中枢など、生命維持に直結する機能を直接調節する中枢としての重要な役割を一手に担う部位である
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正解 ③小脳は大脳皮質からの運動指令や体の各部からの位置情報をもとに運動を細かく調整し、体の平衡や姿勢の維持にも関わっている
解説
小脳は大脳の後下方に位置し、大脳皮質から出された運動の指令と、筋肉や関節、内耳の平衡感覚器から送られてくる体の位置や動きの情報とを照らし合わせて、運動が滑らかで正確なものになるよう細かく調整する働きを担っています。あわせて体の平衡を保ち、姿勢を維持する働きにも関わっています。

他の選択肢が不適切な理由
随意運動を行うという最終的な意思決定を担うのは大脳皮質であり、小脳は運動の調整役です。また小脳は体からの感覚情報を積極的に受け取って運動の調整に用いています。光の情報を処理する視覚野は後頭葉にあり、小脳の機能ではありません。呼吸中枢や心臓中枢など生命維持に直結する機能を調節する中枢は主に延髄にあり、小脳の主な機能ではありません。
問85-14

脳幹を構成する橋の機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①橋は瞳孔の対光反射や眼球運動の中枢としての役割を担っており、呼吸や心拍の調節にはほとんど関与していない部位である
  • ②橋は耳から入った音の情報を処理する、大脳皮質の聴覚野そのものに相当する部位であり、脳幹には含まれない構造である
  • ③橋は体の平衡を保ちながら複数の筋肉の動きを協調させ、滑らかで正確な運動になるよう調整する、運動の調節に特化した部位である
  • ④橋は中脳と延髄の間に位置し、大脳と小脳との間で情報を中継するとともに、呼吸のリズムを整える働きの一部も担っている
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正解 ④橋は中脳と延髄の間に位置し、大脳と小脳との間で情報を中継するとともに、呼吸のリズムを整える働きの一部も担っている
解説
橋は脳幹の一部で、中脳と延髄の間に位置しています。大脳と小脳との間を結ぶ神経線維の中継地点としての役割を持つほか、延髄にある呼吸中枢の働きを助け、呼吸の吸う・吐くのリズムを整える呼吸調節に関わる中枢の一部も存在しています。

他の選択肢が不適切な理由
瞳孔の対光反射や眼球運動の中枢としての役割を主に担うのは中脳であり、橋の主な機能ではありません。また橋は呼吸調節にも関わっており、無関係ではありません。音の情報を処理する聴覚野は大脳皮質の側頭葉にあり、脳幹の一部である橋とは別の構造です。体の平衡を保ち運動を協調させる働きを主に担うのは小脳であり、橋の主な機能ではありません。
問95-14

脳幹を構成する中脳の機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①中脳は光の量に応じて瞳孔の大きさを変える対光反射や眼球運動、姿勢を保つための反射の中枢としての役割を担っている
  • ②中脳は心拍数や血圧を自動的に調節する血管運動中枢としての役割を担う部位であり、反射中枢としての働きは持っていない
  • ③中脳は大脳と小脳との間の情報を中継する役割のみを担う部位であり、反射に関わる中枢としての機能は持っていない
  • ④中脳は体の平衡を保ちながら運動を協調させる働きを担う部位であり、反射の中枢としての役割は持っていない
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正解 ①中脳は光の量に応じて瞳孔の大きさを変える対光反射や眼球運動、姿勢を保つための反射の中枢としての役割を担っている
解説
中脳は脳幹の最も上部に位置し、周囲の明るさに応じて瞳孔の大きさを変える対光反射や、目を動かす眼球運動、体の姿勢を保つための反射など、いくつかの反射中枢としての役割を担っています。

他の選択肢が不適切な理由
心拍数や血圧を自動的に調節する血管運動中枢は主に延髄にあり、中脳の主な機能ではありません。大脳と小脳との間の情報の中継点としての役割を主に担うのは橋であり、中脳にも対光反射などの独自の反射中枢が存在します。体の平衡を保ち運動を協調させる働きを主に担うのは小脳であり、中脳の主な機能ではありません。
問105-14

視床下部と大脳辺縁系が担う機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①視床下部は随意運動の指令を出す働きを担う部位であり、自律神経系の調節にはほとんど関与していない部位である
  • ②視床下部は自律神経系の働きを統合する中枢であり、大脳辺縁系とともに本能行動や情動の発現に深く関わっている
  • ③視床下部は体の平衡を保ちながら運動を協調させる働きを担う部位であり、本能行動とは関わりを持っていない
  • ④視床下部は瞳孔の対光反射や眼球運動を調節する中枢としての役割を担い、自律神経系との関わりは持っていない
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正解 ②視床下部は自律神経系の働きを統合する中枢であり、大脳辺縁系とともに本能行動や情動の発現に深く関わっている
解説
間脳に位置する視床下部は、交感神経・副交感神経からなる自律神経系の働きを統合する総合中枢です。周囲を取り囲む大脳辺縁系(海馬・扁桃体・帯状回など)と密接に結びついており、食欲や睡眠といった本能的な行動や、恐れ・怒りなどの情動が生まれる働きにも深く関わっています。

他の選択肢が不適切な理由
随意運動の指令を出す働きを主に担うのは大脳皮質の前頭葉であり、視床下部は自律神経系の調節にも重要な役割を果たしています。体の平衡を保ち運動を協調させる働きを主に担うのは小脳であり、視床下部の主な機能ではありません。瞳孔の対光反射や眼球運動を調節する中枢は主に中脳にあり、視床下部は自律神経系と密接に関わっています。

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