2026年版・4-1

採光・照明・空気環境の一問一答

第一種衛生管理者試験「労働衛生(有害業務に係るもの以外)」から、採光・照明・空気環境に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-1

事務所衛生基準規則に定める作業面の照度の基準に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①一般的な事務作業は750ルクス以上、付随的な事務作業は300ルクス以上とする。
  • ②精密な作業・普通の作業・粗な作業の3区分により照度基準を定めている。
  • ③事務作業の種類を問わず、一律に500ルクス以上を保つよう定めている。
  • ④一般的な事務作業は300ルクス以上、付随的な事務作業は150ルクス以上とする。
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正解 ④一般的な事務作業は300ルクス以上、付随的な事務作業は150ルクス以上とする。
解説
事務所衛生基準規則は、事務所で働く人の健康を守るために温度・照度・換気などの最低限の環境基準を定めた省令です。照度(明るさの単位、ルクス)の基準は令和4年12月の改正で見直され、パソコン作業などを含む「一般的な事務作業」は300ルクス以上、資料の袋詰めなど文字を読み込む必要が少ない「付随的な事務作業」は150ルクス以上を保つよう努めることとされています。照度が不足すると目の疲れや姿勢の悪化を招くおそれがあるため、この基準は職場の照明計画の目安になります。

他の選択肢が不適切な理由
750ルクス・300ルクス(付随的作業として)・一律500ルクスという数値はいずれも現行基準にありません。「精密な作業・普通の作業・粗な作業」の3区分は改正前の旧基準であり、現行は2区分に整理されています。
問24-1

事務所衛生基準規則における「付随的な事務作業」の具体例に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①資料の袋詰めなど、文字を読み資料を細かく識別する必要のない作業をいう。
  • ②経理帳簿の照合など、細かい文字を長時間にわたり注視し続ける作業をいう。
  • ③設計図面の作成など、極めて高い精密さを要求される専門的な作業をいう。
  • ④来客対応など、事務室外において行われる接客中心の作業全般をいう。
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正解 ①資料の袋詰めなど、文字を読み資料を細かく識別する必要のない作業をいう。
解説
事務所衛生基準規則が定める「付随的な事務作業」とは、資料の袋詰めや荷物の仕分けのように、文字を読んだり資料を細かく識別したりする必要が薄い作業を指し、150ルクス以上の照度が確保されていれば足りるとされています。これに対し、パソコン入力や資料の読み込みなど文字情報を扱う作業は「一般的な事務作業」に区分され、より明るい300ルクス以上が必要です。区分の考え方は、目を使う細かさの程度によって必要な明るさが変わるという発想に基づいています。

他の選択肢が不適切な理由
細かい文字を長時間注視する経理帳簿の照合や、高い精密さを要する設計図面の作成は、むしろ「一般的な事務作業」として300ルクス以上が求められる性質のものです。接客中心の作業という括りも、指針が示す2つの作業区分の定義には含まれません。
問34-1

空気調和設備を設けている事務室の室温に関する努力目標として、事務所衛生基準規則に定められているものはどれか。

  • ①15℃以上25℃以下となるよう努めることとされている。
  • ②18℃以上28℃以下となるよう努めることとされている。
  • ③20℃以上30℃以下となるよう努めることとされている。
  • ④22℃以上26℃以下となるよう努めることとされている。
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正解 ②18℃以上28℃以下となるよう努めることとされている。
解説
空気調和設備(エアコンなど温度・湿度を人工的に調整する設備)を設けている事務室では、室温を18℃以上28℃以下に保つよう努めることとされています。この下限値はもともと17℃でしたが、令和4年の改正により、高齢の労働者が急激な温度変化で血圧が上昇するリスク等に配慮して18℃へ引き上げられました。適切な室温管理は、労働者の体調不良や作業効率の低下を防ぐうえで重要です。

他の選択肢が不適切な理由
15~25℃、20~30℃、22~26℃という範囲はいずれも規則が定める基準の上限・下限と一致しません。特に上限28℃は改正前後を通じて変わっていない数値です。
問44-1

空気調和設備を設けている事務室の相対湿度に関する努力目標として、事務所衛生基準規則に定められているものはどれか。

  • ①20%以上50%以下となるよう努めることとされている。
  • ②60%以上90%以下となるよう努めることとされている。
  • ③40%以上70%以下となるよう努めることとされている。
  • ④30%以上60%以下となるよう努めることとされている。
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正解 ③40%以上70%以下となるよう努めることとされている。
解説
空気調和設備を設けている事務室では、相対湿度(空気中に含まれる水蒸気の割合を示す指標)を40%以上70%以下に保つよう努めることとされています。湿度が低すぎるとウイルスが活動しやすくなり喉や目の乾燥も招き、逆に高すぎるとカビやダニが繁殖しやすくなるため、この範囲は快適性と衛生の両面から重要な基準です。

他の選択肢が不適切な理由
20~50%では乾燥側に、60~90%では多湿側にそれぞれ偏りすぎており、いずれも基準の範囲とは一致しません。30~60%という数値も規則上の基準とは異なります。
問54-1

空気調和設備又は機械換気設備を設けている事務室に供給される空気中の二酸化炭素の含有率の基準に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①100万分の100以下となるようにしなければならない。
  • ②100万分の5000以下となるようにしなければならない。
  • ③100万分の10000以下となるようにしなければならない。
  • ④100万分の1000以下となるようにしなければならない。
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正解 ④100万分の1000以下となるようにしなければならない。
解説
事務所衛生基準規則では、空気調和設備又は機械換気設備を設けている室に供給される空気中の二酸化炭素の含有率は、100万分の1000(1000ppm)以下となるようにしなければならないとされています。ppm(parts per million)とは100万分の1を表す単位で、1000ppmは室内の空気の質を管理するうえでの目安として広く用いられています。この基準を超えると、頭痛や集中力の低下といった症状が生じやすくなるとされています。

他の選択肢が不適切な理由
100万分の100(100ppm)は基準より厳しすぎる数値で通常の室内環境では現実的に維持が困難です。100万分の5000・100万分の10000はいずれも基準を大幅に超える緩い数値であり、規則の定めとは異なります。
問64-1

中央管理方式の空気調和設備を設けている事務室における空気環境(温度・湿度・二酸化炭素含有率等)の測定義務に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①2か月以内ごとに1回、定期に測定しなければならないとされている。
  • ②1週間以内ごとに1回、定期に測定しなければならないとされている。
  • ③1年以内ごとに1回、定期に測定しなければならないとされている。
  • ④測定の実施は事業者の任意であり、頻度の定めは存在しない。
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正解 ①2か月以内ごとに1回、定期に測定しなければならないとされている。
解説
中央管理方式の空気調和設備(建物全体を一括して温度・湿度・換気を管理する方式の設備)を設けている事務室では、温度、湿度、二酸化炭素の含有率等の空気環境を2か月以内ごとに1回、定期に測定することが義務付けられています。定期的な測定によって基準からの逸脱を早期に発見し、必要な改善につなげることができます。

他の選択肢が不適切な理由
1週間以内ごとという頻度は基準より過度に短く、実務上も負担が大きすぎます。1年以内ごとでは季節による変化を把握するには間隔が長すぎ、任意で頻度の定めがないという記述も誤りです。
問74-1

事務室の在室者1人当たりの呼出二酸化炭素量を0.018㎥/h、室内の二酸化炭素基準濃度を0.1%、外気の二酸化炭素濃度を0.04%とした場合、在室者10人分に必要な換気量として、最も近いものはどれか。

  • ①180㎥/hである。
  • ②300㎥/hである。
  • ③600㎥/hである。
  • ④30㎥/hである。
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正解 ②300㎥/hである。
解説
必要換気量は「在室者の呼出二酸化炭素量の合計÷(室内基準濃度-外気濃度)」の式で求められます。この式に当てはめると、0.018㎥/h×10人÷(0.001-0.0004)=0.18÷0.0006=300㎥/hとなります。%表示の濃度をそのまま計算に使わず、0.1%を0.001、0.04%を0.0004という小数(比率)に直してから計算する点がポイントです。

他の選択肢が不適切な理由
180㎥/hは1人当たりの排出量をそのまま10倍しただけで、濃度差による割り算を行っていない誤りです。600㎥/hは正しい計算結果の倍の値、30㎥/hは1人分の必要換気量であり、いずれも10人分の計算結果とは異なります。
問84-1

作業環境における温熱条件に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①人が感じる温熱感覚は、気温のみによって一義的に決まるとされている。
  • ②人が感じる温熱感覚は、湿度と気流の2要素のみで決まるとされている。
  • ③人の温熱感覚は、気温・湿度・気流・輻射熱の4要素で決まるとされる。
  • ④人が感じる温熱感覚は、日照時間の長さによってのみ決まるとされる。
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正解 ③人の温熱感覚は、気温・湿度・気流・輻射熱の4要素で決まるとされる。
解説
人が感じる暑さ・寒さの感覚(温熱感覚)は、気温、湿度、気流(風の動き)、輻射熱(壁や窓などから伝わってくる熱の放射)という4つの要素が組み合わさって決まるとされています。同じ気温でも、湿度が高いと蒸し暑く感じたり、風があると涼しく感じたりするのはこの複合的な仕組みによるものです。職場の温熱環境を評価する際は、気温だけでなくこれら4要素を総合的に考える必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
気温のみ、湿度と気流のみという限定は、輻射熱など他の要素の影響を無視しており不十分です。日照時間の長さのみで決まるという記述も、温熱感覚を規定する直接的な要素として位置づけられているものではなく不正確です。
問94-1

全般照明と局部照明を併用する場合の考え方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①全般照明は用いず、局部照明のみで作業面の照度をすべて確保することが望ましい。
  • ②全般照明による照度は、局部照明による照度の2倍以上とすることが望ましい。
  • ③全般照明と局部照明の照度は、常に完全に等しくすることが望ましい。
  • ④全般照明の照度を、局部照明による照度の10分の1以上とすることが望ましい。
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正解 ④全般照明の照度を、局部照明による照度の10分の1以上とすることが望ましい。
解説
部屋全体を一様に照らす「全般照明」と、手元など特定の場所だけを明るくする「局部照明」を併用する場合、両者の照度の差が大きすぎると視野の中に極端な明暗の対比が生じ、目の疲労を招きます。そのため、全般照明による照度は局部照明による照度の10分の1以上を確保することが望ましいとされています。

他の選択肢が不適切な理由
局部照明のみに頼ると周囲との明暗差が大きくなり目の疲労を招きます。全般照明を局部照明の2倍以上とする基準や、両者を常に完全に等しくするという考え方も、望ましいとされる比率とは異なります。
問104-1

室の採光(自然光の取り入れ方)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①北側からの採光は、直射日光による極端な明暗差が少なく、安定した光が得やすい。
  • ②南側からの採光は、直射日光の影響が少なく北側よりも安定した明るさを保つ。
  • ③採光計画においては、窓の面積を広げることが常に最も望ましいとされている。
  • ④室内の照度分布は人工照明の配置のみで決まり、採光の影響は無視してよいとされる。
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正解 ①北側からの採光は、直射日光による極端な明暗差が少なく、安定した光が得やすい。
解説
採光とは太陽光などの自然光を室内に取り入れることをいいます。北側の窓からの光は直射日光が入りにくく、時間帯による明るさの変化が少ないため、照度分布が均一で安定した光環境を得やすいという特徴があります。設計や製図など、まぶしさやコントラストの変化を避けたい作業に向いた採光方向とされています。

他の選択肢が不適切な理由
南側からの採光はむしろ直射日光の影響を強く受け、時間帯により明るさが大きく変動するため、北側より安定しているとはいえません。窓の面積を広げるほど常に望ましいという考え方は、まぶしさ(グレア)や日射熱の増加といった弊害を無視しており適切ではありません。人工照明の配置のみで照度分布が決まり採光の影響は無視してよいという記述も、窓の配置が室内の明るさに大きく関わる実態と合いません。

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