2026年版・2-8

安衛法の目的・総則の一問一答

第一種衛生管理者試験「関係法令(有害業務に係るもの以外)」から、安衛法の目的・総則に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-8

労働安全衛生法の目的に関する次の記述のうち、同法第1条上正しいものはどれか。

  • ①労働基準法に代わって、労働災害の防止に関する事項をすべて独立に規律することを目的とするものである。
  • ②事業者の生産性向上を主たる目的とし、労働災害の防止はあくまで副次的な目的にとどまるものである。
  • ③労働組合法と相まって、労働条件の維持向上を図ることを主たる目的とするものだという立場である。
  • ④労働基準法と相まって、労働災害防止の対策を推進し、快適な職場環境の形成を促進することを目的とする。
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正解 ④労働基準法と相まって、労働災害防止の対策を推進し、快適な職場環境の形成を促進することを目的とする。
解説
労働安全衛生法は、もともと労働基準法の中の一章として規定されていた安全衛生に関するルールを、1972年(昭和47年)に独立した法律として分離・拡充したものです。そのため同法1条は、労働基準法と相まって、労働災害の防止のための危害防止基準の確立、責任体制の明確化及び自主的活動の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を推進することにより、職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的とする旨を定めています。

他の選択肢が不適切な理由
労働安全衛生法は労働基準法から分離独立した経緯を持ちますが、「労働基準法に代わって独立に規律する」ものではなく、両法は相まって機能するとされているため誤りです。同法の目的は労働災害防止を中心とするものであり、「生産性向上を主たる目的とする」とする記述は誤りです。目的規定は労働基準法と相まって定められるものであり、「労働組合法と相まって」とする記述も誤りです。
問22-8

事業者の責務に関する次の記述のうち、労働安全衛生法第3条上最も適切なものはどれか。

  • ①法定の最低基準を守るだけでなく、快適な職場環境の実現等を通じて安全と健康を確保するよう努める。
  • ②法定の最低基準さえ満たしていれば、それ以上の職場環境の改善にまで努める必要はないという整理になる。
  • ③労働災害防止に関する責務は、専ら労働者個人のみが単独で負うものだという立場が採られている。
  • ④事業者の責務は罰則の適用がある事項に限られ、努力義務としての責務は存在しないこととなる。
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正解 ①法定の最低基準を守るだけでなく、快適な職場環境の実現等を通じて安全と健康を確保するよう努める。
解説
労働安全衛生法3条1項は、事業者は単に同法で定める労働災害の防止のための最低基準を守るだけでなく、快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければならない旨を定めています。法律違反さえしなければよい、という消極的な姿勢ではなく、より働きやすい職場を積極的に作っていくことが事業者に求められている点がこの条文のポイントです。

他の選択肢が不適切な理由
この規定は最低基準を超えた取組みを求めるものであり、「最低基準さえ満たせばそれ以上の改善は不要」とする記述は誤りです。事業者の責務として定められているものであり、「専ら労働者個人が負う」とする記述も誤りです。同条は努力義務としての性質を含む規定であり、「努力義務としての責務は存在しない」とする記述も誤りです。
問32-8

労働者の責務に関する次の記述のうち、労働安全衛生法第4条上正しいものはどれか。

  • ①労働災害の防止はすべて事業者の責任であり、労働者には法令上の責務は課されていないこととなる。
  • ②労働災害を防止するため必要な事項を守るほか、事業者等が実施する措置に協力するよう努める。
  • ③労働者の協力義務は、労働契約に明記されている場合に限り生じる契約上の義務にとどまる。
  • ④労働者の責務は、安全管理者や衛生管理者として選任された者にのみ課されることとなる。
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正解 ②労働災害を防止するため必要な事項を守るほか、事業者等が実施する措置に協力するよう努める。
解説
労働安全衛生法4条は、労働者は、労働災害を防止するため必要な事項を守るほか、事業者その他の関係者が実施する労働災害の防止に関する措置に協力するように努めなければならない旨を定めています。労働災害の防止は事業者だけの責任ではなく、労働者自身も保護具の着用やルールの遵守など、できる範囲で協力する姿勢が求められているという考え方が背景にあります。

他の選択肢が不適切な理由
同条により労働者にも法令上の責務が課されているため、「労働者には法令上の責務は課されていない」とする記述は誤りです。この責務は労働契約に明記されているかどうかにかかわらず法律上当然に生じるものであり、「契約に明記されている場合に限る」とする記述も誤りです。この責務はすべての労働者に及ぶものであり、「安全管理者や衛生管理者にのみ課される」とする記述も誤りです。
問42-8

「労働災害」の定義に関する次の記述のうち、労働安全衛生法第2条上最も適切なものはどれか。

  • ①業務の内外を問わず、労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡することを広く指す用語であるという理解になる。
  • ②労働者が通勤の途中でのみ被った負傷のみを指すものであり、事業場内での災害は含まれないこととなる。
  • ③労働者の就業に係る建設物等により、又は業務に起因して労働者が負傷し、疾病にかかり、死亡することをいう。
  • ④事業者の故意又は過失によって生じた災害のみを指し、不可抗力による災害は含まれないこととなる。
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正解 ③労働者の就業に係る建設物等により、又は業務に起因して労働者が負傷し、疾病にかかり、死亡することをいう。
解説
労働安全衛生法2条1号は、「労働災害」を、労働者の就業に係る建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等により、又は作業行動その他業務に起因して、労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡することと定義しています。通勤途中の事故は「通勤災害」として労災保険上は別の枠組みで扱われるなど、似た言葉でも法律上の位置づけが異なる用語が多いため、それぞれの定義の違いを意識して覚えることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由
労働災害は業務に起因するものと定義されており、「業務の内外を問わず広く指す」とする記述は範囲を過度に広げており誤りです。通勤災害は原則として別の制度で扱われるものであり、「通勤途中の負傷のみを指す」とする記述も誤りです。労働災害の定義に事業者の故意・過失の有無は要件とされておらず、「故意又は過失によって生じた災害のみ」とする記述も誤りです。
問52-8

労働安全衛生法における「事業者」の定義に関する次の記述のうち、同法第2条上正しいものはどれか。

  • ①事業場において実際に労働者を指揮監督する現場責任者個人のみを指す。
  • ②労働者を使用しているか否かにかかわらず、事業を営むすべての者を指すこととなる。
  • ③国及び地方公共団体を除く、民間の株式会社のみを指す特別な用語である。
  • ④事業を行う者で、労働者を使用するものをいい、法人の場合は法人そのものを指す。
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正解 ④事業を行う者で、労働者を使用するものをいい、法人の場合は法人そのものを指す。
解説
労働安全衛生法2条3号は、「事業者」を事業を行う者で、労働者を使用するものと定義しており、法人である場合は法人そのものを、個人企業の場合は事業経営主を指すとされています。現場の担当者や管理職個人ではなく、会社という組織そのものが法律上の義務を負う主体である、という点が実務上も重要な考え方です。

他の選択肢が不適切な理由
事業者は法人や個人企業主を指すものであり、「現場の指揮監督者個人のみを指す」とする記述は誤りです。事業者の定義には「労働者を使用するもの」という要件が含まれており、「労働者を使用しているか否かにかかわらず」とする記述も誤りです。事業者には国や地方公共団体も含まれ得るため、「国及び地方公共団体を除く民間企業のみ」とする記述も誤りです。
問62-8

労働災害防止計画に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上正しいものはどれか。

  • ①厚生労働大臣が、労働災害の防止に関する重要事項を定めた計画を策定する。
  • ②各都道府県知事が、それぞれ独自の判断で策定し、国全体としての計画は存在しない。
  • ③労働災害防止計画の策定は、事業者ごとに個別に義務付けられていることとなる。
  • ④労働災害防止計画は、衛生委員会が事業場ごとに独自に作成するものである。
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正解 ①厚生労働大臣が、労働災害の防止に関する重要事項を定めた計画を策定する。
解説
労働安全衛生法6条により、厚生労働大臣は、労働政策審議会の意見を聴いて、労働災害の防止に関する重要事項を定めた労働災害防止計画を策定するものとされています。個々の事業場ごとにバラバラな目標を掲げるのではなく、国全体として重点的に取り組むべき労働災害防止の方向性を示す、いわば国の中期計画のような位置づけの制度です。

他の選択肢が不適切な理由
労働災害防止計画は厚生労働大臣が国全体の計画として策定するものであり、「各都道府県知事が独自に策定し、国全体の計画は存在しない」とする記述は誤りです。この計画は個々の事業者ごとに策定を義務付けられるものではなく、「事業者ごとに個別に義務付けられている」とする記述も誤りです。策定主体は厚生労働大臣であり、「衛生委員会が事業場ごとに作成する」とする記述も誤りです。
問72-8

事業場の安全衛生管理体制に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①事業場の規模や業種にかかわらず、常に同一の管理者を必ず同一人数だけ配置すればそれでよいこととなる。
  • ②総括安全衛生管理者を頂点とし、業種や事業場規模に応じて衛生管理者や産業医等が配置される体制である。
  • ③安全衛生管理体制はあくまで努力義務にすぎず、いずれの管理者も選任は任意であるという整理になる。
  • ④安全衛生管理体制は本社の管理者のみで構成され、個別の事業場に管理者を置く必要はないという整理になる。
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正解 ②総括安全衛生管理者を頂点とし、業種や事業場規模に応じて衛生管理者や産業医等が配置される体制である。
解説
労働安全衛生法上の安全衛生管理体制は、業種や事業場規模に応じて総括安全衛生管理者、衛生管理者、産業医等を選任することを基本とし、事業場ごとに規模に応じた体制を構築するものとされています。小規模な事業場では必要な管理者だけを選任すればよい一方、大規模な事業場や有害業務を多く抱える事業場ほど、より多くの種類・人数の管理者を配置することが求められる、という規模に応じた段階的な仕組みになっています。

他の選択肢が不適切な理由
選任すべき管理者や人数は業種・規模により異なるものであり、「常に同一の管理者を同一人数だけ配置すればよい」とする記述は誤りです。一定規模以上の事業場では選任が法令上の義務とされており、「選任は任意」とする記述も誤りです。管理体制は事業場ごとに構築されるべきものであり、「本社の管理者のみで構成される」とする記述も誤りです。
問82-8

安全衛生推進者又は衛生推進者の選任に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上正しいものはどれか。

  • ①常時10人以上50人未満の労働者を使用する事業場は、いずれの業種でも選任の義務はないこととなる。
  • ②常時50人以上100人未満の労働者を使用する事業場は、業種に応じていずれかを選任しなければならない。
  • ③常時10人以上50人未満の労働者を使用する事業場は、業種に応じていずれかを選任しなければならない。
  • ④安全衛生推進者と衛生推進者は、いずれの業種でも自由に選択して選任できるという整理になる。
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正解 ③常時10人以上50人未満の労働者を使用する事業場は、業種に応じていずれかを選任しなければならない。
解説
労働安全衛生法12条の2等により、常時10人以上50人未満の労働者を使用する事業場は、安全管理者の選任を要する業種(建設業、製造業など)であれば安全衛生推進者を、それ以外の業種であれば衛生推進者を選任しなければなりません。衛生管理者・産業医・衛生委員会の義務が生じる「常時50人以上」に届かない、より小規模な事業場を対象とした簡易版の管理体制と位置づけられます。

他の選択肢が不適切な理由
常時10人以上50人未満の事業場には選任義務が課されているため、「選任の義務はない」とする記述は誤りです。この選任義務が生じる規模を「常時50人以上100人未満」とする記述も、正しい基準(10人以上50人未満)と異なります。選任すべき者は業種によって定まるものであり、「いずれの業種でも自由に選択できる」とする記述も誤りです。
問92-8

労働者を雇い入れたときの安全衛生教育に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上最も適切なものはどれか。

  • ①安全衛生教育を行う義務は、有害業務を伴う事業場のみに限ってこれを行えば足りるものである。
  • ②安全衛生教育を行う義務は、常時使用する労働者数が100人以上の事業場に限定されていることとなる。
  • ③雇入れ時の安全衛生教育は努力義務にとどまり、実施しなくても罰則の対象とはならないというものでもある。
  • ④事業者は、業種の別を問わず、労働者を雇い入れたときに安全又は衛生のための教育を行わなければならない。
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正解 ④事業者は、業種の別を問わず、労働者を雇い入れたときに安全又は衛生のための教育を行わなければならない。
解説
労働安全衛生法59条1項により、事業者は、業種を問わず、労働者を雇い入れたときは、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行わなければなりません。正社員に限らず、パート・アルバイトなど雇用形態を問わず対象となる点や、危険性の高い一部業種ではこれに加えてより詳細な項目の教育が求められる点も、あわせて押さえておきたいポイントです。

他の選択肢が不適切な理由
雇入時教育は有害業務の有無にかかわらずすべての業種で義務付けられており、「有害業務を伴う事業場に限定される」とする記述は誤りです。この義務は事業場の労働者数によって左右されるものではなく、「常時100人以上の事業場に限定される」とする記述も誤りです。雇入時教育は罰則の適用があり得る法令上の義務であり、「努力義務にとどまる」とする記述も誤りです。
問102-8

労働安全衛生法及びこれに基づく命令の周知に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • ①事業者は、法令の要旨を常時各作業場の見やすい場所に掲示し、又は備え付ける等の方法により労働者に周知させる。
  • ②法令の周知は、労働者本人からの個別の請求がなされた場合にのみ必ず行いさえすればよいというものである。
  • ③法令の周知義務は、常時使用する労働者数が100人以上の事業場にのみ課されるものであるというような整理になる。
  • ④法令の周知は、事業場内の掲示のみが認められ、書面の交付等その他の方法は一切認められないこととなる。
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正解 ①事業者は、法令の要旨を常時各作業場の見やすい場所に掲示し、又は備え付ける等の方法により労働者に周知させる。
解説
労働安全衛生法101条により、事業者は、労働安全衛生法及びこれに基づく命令の要旨を、常時各作業場の見やすい場所に掲示し、又は備え付けることその他厚生労働省令で定める方法(書面の交付、磁気テープ等への記録と各作業場への機器の設置等)により、労働者に周知させなければなりません。労働者が請求したときだけ見せればよいという受け身の対応ではなく、常に誰でも確認できる状態にしておくことが求められている点がポイントです。

他の選択肢が不適切な理由
周知は労働者の請求の有無にかかわらず常時行うべき義務であり、「個別に請求があった場合にのみ行えばよい」とする記述は誤りです。この義務は事業場の労働者数にかかわらず課されるものであり、「常時100人以上の事業場にのみ課される」とする記述も誤りです。周知の方法には掲示・備付けのほか書面の交付等も認められており、「掲示のみが認められる」とする記述も誤りです。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。