2026年版・1-1

有害業務の衛生管理体制の一問一答

第一種衛生管理者試験「関係法令(有害業務に係るもの)」から、有害業務の衛生管理体制に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-1

衛生管理者を専任の者としなければならない事業場の要件に関する次の記述のうち、労働安全衛生規則上正しいものはどれか。

  • ①この点、常時300人を超える事業場であれば、有害業務の有無を問わず必ず専任としなければならない。
  • ②常時1,000人を超えるか、常時500人を超えかつ有害業務に30人以上を従事させる事業場である。
  • ③常時2,000人を超える規模の事業場に限り、必ず衛生管理者を専任としなければならない。
  • ④坑内労働を行う事業場では、労働者数にかかわらず必ず衛生管理者を専任としなければならない。
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正解 ②常時1,000人を超えるか、常時500人を超えかつ有害業務に30人以上を従事させる事業場である。
解説
労働安全衛生規則第7条第1項第5号により、衛生管理者を専任の者としなければならないのは、常時1,000人を超える労働者を使用する事業場、又は常時500人を超える労働者を使用し、坑内労働その他労働基準法施行規則第18条に定める一定の有害業務に常時30人以上の労働者を従事させる事業場です。「専任」とすることで、他の業務と兼任させずに衛生管理の職務に専念させ、規模の大きい事業場や有害業務の多い事業場でも衛生管理が手薄にならないようにする趣旨です。

他の選択肢が不適切な理由
300人超や2,000人超という数値は専任義務の基準に該当しません。また、坑内労働を行う事業場であっても、労働者数の要件を満たさなければ専任義務は生じません。
問21-1

衛生工学衛生管理者免許を有する者のうちから衛生管理者を選任しなければならない事業場に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①常時500人を超える労働者を使用する事業場であれば、業務の内容を問わず該当する。
  • ②常時1,000人を超える労働者を使用し、有害業務に常時10人以上従事する事業場に限る。
  • ③常時500人を超える労働者を使用し、有害業務に常時30人以上従事させる事業場である。
  • ④有害業務に常時30人以上従事させていれば、労働者数の規模を問わず該当する。
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正解 ③常時500人を超える労働者を使用し、有害業務に常時30人以上従事させる事業場である。
解説
労働安全衛生規則第7条第1項第6号により、常時500人を超える労働者を使用する事業場で、坑内労働その他の一定の有害業務(労働基準法施行規則第18条に定める業務)に常時30人以上の労働者を従事させるものは、衛生管理者のうち少なくとも1人を衛生工学衛生管理者免許を受けた者から選任しなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
業務内容を問わないという記述は誤りです(有害業務従事者数の要件が別途必要)。1,000人超・10人以上という数値は基準と異なります。労働者数(500人超)の要件を欠く記述も誤りです。
問31-1

事業場において専属の産業医を選任しなければならない場合に関する次の記述のうち、労働安全衛生規則上正しいものはどれか。

  • ①なお、常時500人以上の労働者を使用する事業場であれば、業務内容を問わず必ず該当する。
  • ②常時3,000人以上の労働者を使用する事業場に限り、専属産業医が必要となる。
  • ③有害業務の内容にかかわらず、常時100人以上の労働者を使用すれば該当する。
  • ④常時1,000人以上、又は有害業務に常時500人以上の労働者を従事させる事業場である。
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正解 ④常時1,000人以上、又は有害業務に常時500人以上の労働者を従事させる事業場である。
解説
労働安全衛生規則第13条第1項第2号・第3号により、常時1,000人以上の労働者を使用する事業場、又は深夜業を含む業務など同項2号に定める有害業務に常時500人以上の労働者を従事させる事業場は、専属の産業医を選任しなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
500人以上で業務内容を問わないという記述は誤りです(有害業務要件が別途必要)。3,000人以上は専属産業医を複数選任すべき規模に関する数値であり、選任義務発生の基準ではありません。100人以上は基準に達しません。
問41-1

第二種衛生管理者免許を有する者に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①有害業務を多く含む業種など政令で定める一定の業種では、衛生管理者に選任することができない。
  • ②この点については、第一種衛生管理者免許と全く同じ範囲の業種で、衛生管理者として選任できる。
  • ③有害業務を含む業種であっても、事業者自身の判断があれば衛生管理者として選任できる。
  • ④実際のところ、第二種免許では、いかなる業種の衛生管理者にも選任することができない。
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正解 ①有害業務を多く含む業種など政令で定める一定の業種では、衛生管理者に選任することができない。
解説
労働安全衛生規則第7条第1項第4号により、農林畜水産業・鉱業・建設業・製造業(一部を除く)・運送業・清掃業等、有害業務を多く含む業種では、第二種衛生管理者免許を有する者を衛生管理者として選任することはできず、第一種衛生管理者免許等が必要となります。

他の選択肢が不適切な理由
第一種免許と同じ範囲というのは誤りです。事業者の判断で選任可能というのも誤りです(法令上一律に制限されます)。いかなる業種にも選任できないというのも誤りです(対象業種以外では選任可能です)。
問51-1

衛生工学衛生管理者免許の取得方法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①この点、第一種衛生管理者免許を取得すれば、自動的に衛生工学衛生管理者免許も取得できる。
  • ②所定の学歴と実務経験を有する者が、厚生労働大臣の指定する講習を修了して取得するとする。
  • ③なお、医師又は歯科医師の資格を有する者であれば、無条件で取得することができる。
  • ④なお、衛生管理者としての実務経験のみで、講習を受けずに取得することができる。
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正解 ②所定の学歴と実務経験を有する者が、厚生労働大臣の指定する講習を修了して取得するとする。
解説
衛生工学衛生管理者免許は、大学等で一定の課程を修めて卒業した者等で一定期間の実務経験を有する者が、労働衛生工学に関する厚生労働大臣の指定する講習(衛生工学衛生管理者講習)を修了することにより取得できます。

他の選択肢が不適切な理由
第一種免許を取得しても自動的に得られるものではありません。医師・歯科医師の資格のみで無条件取得はできません。実務経験のみで講習を受けずに取得することもできません。
問61-1

労働基準法施行規則第18条に定める、衛生管理者の専任等の基準となる有害業務に該当するものとして、正しいものはどれか。

  • ①多量の低温物体を取り扱う業務のみが該当し、暑熱な場所の業務は含まれない。
  • ②著しい振動を伴う業務のみが該当し、暑熱な場所における業務は含まれない。
  • ③多量の高熱物体を取り扱う業務や著しく暑熱な場所における業務が該当する。
  • ④屋内で行う軽易な組立てや検品の作業も含め、屋内作業はすべて該当する。
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正解 ③多量の高熱物体を取り扱う業務や著しく暑熱な場所における業務が該当する。
解説
労働基準法施行規則第18条は、坑内労働のほか、多量の高熱物体を取り扱う業務、著しく暑熱な場所における業務、有害放射線にさらされる業務、じんあい・粉末を著しく飛散する場所における業務、異常気圧下における業務などを有害業務として個別に列挙しています。専任等の基準に使われるのは、この列挙された業務に常時30人以上が従事するかどうかです。

他の選択肢が不適切な理由
多量の低温物体を取り扱う業務や著しい振動を伴う業務も同条に列挙されていますが、暑熱に関する業務を除外する記述は誤りです。屋内作業であれば何でも該当するわけではなく、同条が個別に列挙した業務に限られます。
問71-1

労働安全衛生法における作業主任者の選任方法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①事業者が指名すれば、資格の有無にかかわらず誰でも作業主任者になれる。
  • ②なお、作業主任者は、必ず産業医の資格を併せ持つ者でなければならない。
  • ③この点、作業主任者は、特別教育を修了した者であれば誰でも選任することができる。
  • ④都道府県労働局長の免許を受けた者、又は技能講習を修了した者のうちから選任する。
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正解 ④都道府県労働局長の免許を受けた者、又は技能講習を修了した者のうちから選任する。
解説
労働安全衛生法第14条により、政令で定める作業については、都道府県労働局長の免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者のうちから、作業主任者を選任しなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
資格を問わず事業者が指名できるという記述は誤りです。産業医資格を併せ持つ必要はありません。特別教育の修了のみでは作業主任者にはなれません(作業主任者と特別教育は別の制度です)。
問81-1

作業主任者のうち、技能講習ではなく都道府県労働局長の免許によって選任すべきものとして、正しいものはどれか。

  • ①高圧室内作業主任者やエックス線作業主任者は、免許を受けた者から選任する。
  • ②特定化学物質作業主任者や有機溶剤作業主任者も、免許制で選任する必要がある。
  • ③石綿作業主任者や酸素欠乏危険作業主任者も、免許制で選任する必要がある。
  • ④作業主任者はすべて技能講習の修了によってのみ選任することができる。
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正解 ①高圧室内作業主任者やエックス線作業主任者は、免許を受けた者から選任する。
解説
高圧室内作業主任者及びエックス線作業主任者、ガンマ線透過写真撮影作業主任者は、技能講習ではなく都道府県労働局長の免許を受けた者のうちから選任しなければならない、数少ない免許制の作業主任者です。

他の選択肢が不適切な理由
特定化学物質作業主任者・有機溶剤作業主任者・石綿作業主任者・酸素欠乏危険作業主任者は、いずれも技能講習を修了した者から選任する技能講習制の作業主任者であり、免許制ではありません。
問91-1

有害業務を有する事業場の衛生委員会が調査審議すべき事項に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①労働者の始業及び終業の時刻など、就業規則の内容を定めることに関する事項が含まれる。
  • ②作業環境測定の結果及びその結果の評価に基づく対策の樹立に関する事項が含まれる。
  • ③労働者の採用や配置転換など、人事異動に関する事項が中心として含まれるとされる。
  • ④機械設備の墜落防止対策など、安全委員会が調査審議すべき事項が中心となるとされる。
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正解 ②作業環境測定の結果及びその結果の評価に基づく対策の樹立に関する事項が含まれる。
解説
労働安全衛生法第18条及び関連規則により、衛生委員会は、健康障害を防止するための基本対策や、作業環境測定の結果及びその結果の評価に基づく対策の樹立に関する事項などを調査審議します。委員会には労働者側の代表も加わり、職場の実情を踏まえた対策を話し合う場となっています。

他の選択肢が不適切な理由
就業規則の内容の策定や労働者の人事異動は、衛生委員会ではなく事業者や労使間の他の枠組みで扱われる事項です。墜落防止など専ら安全に関する事項は、衛生委員会ではなく安全委員会(又は両者を統合した安全衛生委員会)が担う分野です。
問101-1

有害業務を有する事業場における衛生管理者の職務に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①労働者の疾病の診断及び治療を自ら行い、投薬の指示をすることが職務である。
  • ②機械設備の安全装置の設計及び製造そのものを行うことが職務であるとされる。
  • ③作業環境測定の実施状況や健康診断の実施状況を確認し、必要な措置を講じる。
  • ④労働者の日常的な労務管理や勤怠の管理を行うことが職務であるとされている。
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正解 ③作業環境測定の実施状況や健康診断の実施状況を確認し、必要な措置を講じる。
解説
衛生管理者は、労働者の健康障害を防止するため、作業環境測定の実施状況や健康診断の実施状況を確認し、必要に応じて改善措置を講じるなど、衛生に関する技術的事項を管理する職務を担います。あくまで技術的な管理・確認が中心であり、医療行為そのものを行うわけではありません。

他の選択肢が不適切な理由
疾病の診断・治療は医師(産業医)の職務であり、衛生管理者が自ら行うものではありません。安全装置の設計・製造は衛生管理者の職務ではなく、日常的な労務管理や勤怠管理も人事労務部門が担う業務であって、衛生管理者固有の職務ではありません。

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