2026年版・3-3

送電:架空・地中送電線路と線路定数の一問一答

2級電気工事施工管理技士(第一次検定)「電気設備(発電・変電・送配電)」から、送電:架空・地中送電線路と線路定数に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験には五肢択一の問題も含まれますが、ここでは4択で出題しています。

問13-3

架空送電線路の鉄塔のうち、電線路の末端などで、全部の電線を引き留める箇所に用いる鉄塔として、最も適当なものはどれか。

  • ①直線型鉄塔
  • ②角度型鉄塔
  • ③引留型鉄塔
  • ④補強型鉄塔
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正解 ③引留型鉄塔
解説
引留型鉄塔は、電線路の末端や変電所の引込み口など、全部の電線(架渉線)を引き留める箇所に用いる鉄塔です。電線の張力が片側からだけかかるため、最も強度の大きい鉄塔が必要になります。

他の選択肢について
・直線型鉄塔:電線路の直線部分(ごく小さな水平角度の箇所を含む)に用いる、最も数の多い鉄塔です。
・角度型鉄塔:電線路が水平方向に角度を持つ(曲がる)箇所に用いる鉄塔です。
・補強型鉄塔:直線部分で、電線路の強度を補強するために用いる鉄塔です。

覚え方のポイント
鉄塔は使う場所で「直線型・角度型・引留型・耐張型・補強型」に分かれます。名前がそのまま役割を表しているので、場所と結び付けて覚えます。
問23-3

架空送電線路で1相の電線を複数の素導体に分けて張る多導体方式について、単導体方式と比べた特徴として、最も不適当なものはどれか。

  • ①送電容量を大きくできる。
  • ②線路のインダクタンスが小さくなる。
  • ③線路の静電容量が大きくなる。
  • ④コロナ放電が発生しやすくなる。
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正解 ④コロナ放電が発生しやすくなる。
解説
多導体方式は、1相の電線を2本以上に分け、スペーサで間隔を保って架設する方式です。電線の表面の電界が弱くなるため、コロナ放電が発生しにくくなります。発生しやすくなるのは誤りです。

他の選択肢について
・送電容量を大きくできる:インダクタンスが小さくなり、安定して送れる電力が大きくなります。
・インダクタンスが小さくなる:等価的に太い電線になるためです。
・静電容量が大きくなる:インダクタンスとは逆に、静電容量は大きくなります。

覚え方のポイント
多導体は「太い電線と同じ効果」と考えます。インダクタンス↓、静電容量↑、コロナ↓、送電容量↑。超高圧の送電線に使われるのは、コロナ放電による損失や雑音を防ぐためです。
問33-3

交流の電線に生じる表皮効果に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①周波数が高いほど、電流は導体の表面近くに集中する。
  • ②周波数が低いほど、電流は導体の表面近くに集中する。
  • ③表皮効果により、導体の実効抵抗は小さくなる。
  • ④表皮効果は、直流の電流のときに最も大きくなる。
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正解 ①周波数が高いほど、電流は導体の表面近くに集中する。
解説
交流の電流を導体に流すと、導体の中心部ほど電流を妨げる作用(インダクタンス)が大きくなるため、電流が導体の表面近くに集まります。これを表皮効果といい、周波数が高いほど、導体が太いほど、顕著になります。

他の選択肢について
・周波数が低いほど集中:関係が逆です。
・実効抵抗は小さくなる:電流の流れる断面積が実質的に小さくなるため、実効抵抗は大きくなります。
・直流のときに最も大きい:直流では表皮効果は生じず、電流は断面に一様に流れます。

覚え方のポイント
「高い周波数ほど、電流は皮(表皮)に集まる」。周波数の高い回路ほど影響が大きく、商用周波数(50・60Hz)でも太い導体では無視できなくなります。
問43-3

送電線路の線路定数として、最も不適当なものはどれか。

  • ①抵抗
  • ②力率
  • ③インダクタンス
  • ④静電容量
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正解 ②力率
解説
線路定数は、送電線路の電気的な性質を表す値で、抵抗、インダクタンス、静電容量、漏れコンダクタンスの4つです。これらは電線の種類・太さ・配置などで決まり、電圧や電流、力率などの運転状態によっては変わりません。力率は負荷の状態で決まる値なので、線路定数ではありません。

他の選択肢について
・抵抗:電線の材質・太さ・長さで決まり、電力損失や電圧降下の原因になります。
・インダクタンス:電線の太さと相互の間隔で決まります。
・静電容量:電線と大地、電線相互の間に存在します。

覚え方のポイント
線路定数は「R・L・C・G(抵抗・インダクタンス・静電容量・漏れコンダクタンス)」の4つ。「線路そのもので決まる定数」なので、運転状態で変わる量(電圧・電流・力率)は含まれません。
問53-3

架空送電線路のがいしの塩害対策として、最も不適当なものはどれか。

  • ①耐塩用のがいしを使用する。
  • ②がいしを定期的に洗浄する。
  • ③がいしの連結個数を減らす。
  • ④がいしにはっ水性物質を塗布する。
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正解 ③がいしの連結個数を減らす。
解説
海からの塩分ががいしの表面に付くと、湿気で導電性の膜ができ、表面に漏れ電流が流れてせん絡(フラッシオーバ)の原因になります。塩害対策としては、表面の沿面距離を長くするために、がいしの連結個数を増やします(過絶縁)。減らすのは逆効果です。

他の選択肢について
・耐塩がいし:表面のひだを深くして、沿面距離を長くしたがいしです。
・定期的な洗浄:付着した塩分を水で洗い流します(活線洗浄もあります)。
・はっ水性物質の塗布:シリコーンコンパウンドなどを塗り、水の膜ができにくくします。

覚え方のポイント
塩害対策は「増やす(連結個数・沿面距離)・洗う・塗る・ルートを変える(海岸から離す)」。漏れ電流の通り道を長くする、という考え方です。
問63-3

架空送電線路の架空地線に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①電線の微風振動を防ぐため、電線の下部に設ける。
  • ②電力を送るための予備の電線として、電線と並行に設ける。
  • ③がいしの塩害を防ぐため、がいしに沿わせて設ける。
  • ④電線への直撃雷を防ぐため、電線の上部に設ける。
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正解 ④電線への直撃雷を防ぐため、電線の上部に設ける。
解説
架空地線は、鉄塔の頂部に張り、各鉄塔で接地した電線です。雷を架空地線で受けて大地に流すことで、送電線への直撃雷を防ぎます。架空地線と電線を結ぶ線と鉛直線の角度(遮へい角)が小さいほど、遮へいの効果は大きくなります。

他の選択肢について
・微風振動を防ぐ:微風振動の対策は、ダンパやアーマロッドの取付けです。
・予備の電線:架空地線は電力を送るための電線ではありません(光ファイバを内蔵して通信に使うものはあります)。
・塩害を防ぐ:塩害の対策は、がいしの増結・洗浄などです。

覚え方のポイント
「架空地線=送電線の上の避雷針」。逆フラッシオーバを防ぐため、鉄塔の接地抵抗を低くすることもあわせて押さえます。
問73-3

架空送電線路で、電線の微風振動による素線の疲労や断線を防止するために取り付けるものとして、最も適当なものはどれか。

  • ①ダンパ
  • ②スペーサ
  • ③アークホーン
  • ④懸垂クランプ
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正解 ①ダンパ
解説
微風振動は、穏やかな風が電線に一定の速さで当たり、電線が上下に細かく振動する現象です。支持点の近くで素線が繰り返し曲げられて疲労し、断線の原因になります。ダンパ(ストックブリッジダンパなど)は振動のエネルギーを吸収して、この振動を抑えます。

他の選択肢について
・スペーサ:多導体の電線どうしの間隔を保ち、接触や衝突を防ぐ金具です。
・アークホーン:がいしの両端に付けた角状の金具で、フラッシオーバのアークからがいしを守ります。
・懸垂クランプ:懸垂がいしの下端で電線をつかんで支える金具で、振動のエネルギーを吸収する働きはありません。

覚え方のポイント
微風振動の対策は「ダンパ(吸収)」と「アーマロッド(支持点の電線を補強)」。付属品の名前と目的をセットで覚えます。
問83-3

架空送電線路と比較した地中送電線路の特徴として、最も不適当なものはどれか。

  • ①雷や風雪などの気象の影響を受けにくい。
  • ②建設費が安く、工期も短い。
  • ③都市の景観を損ないにくい。
  • ④故障が起きたときの復旧に時間がかかる。
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正解 ②建設費が安く、工期も短い。
解説
地中送電線路は、ケーブルや管路・洞道などの建設に多くの費用と時間がかかり、架空送電線路に比べて建設費が高く、工期も長くなります。安く短いというのは誤りです。

他の選択肢について
・気象の影響を受けにくい:地中にあるため、雷・風・雪・塩害の影響をほとんど受けません。
・景観を損ないにくい:都市部で地中化が進められる理由の1つです。
・復旧に時間がかかる:故障箇所の発見や掘削が必要になるため、架空線より復旧に時間がかかります。

覚え方のポイント
地中送電線路は「安全・景観・気象に強い」が「高い・遅い・直しにくい」。長所と短所を対にして覚えます。ケーブルの静電容量が大きいことも特徴です。
問93-3

地中電線路のケーブルの布設方式のうち、工事費が安く工期も短いが、ケーブルの引替えや増設が困難な方式として、最も適当なものはどれか。

  • ①管路式
  • ②洞道式
  • ③直接埋設式
  • ④共同溝式
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正解 ③直接埋設式
解説
直接埋設式は、トラフなどの防護物にケーブルを収めて、地中に直接埋める方式です。工事が簡単で費用が安く工期も短い反面、ケーブルの引替えや増設には再び掘削が必要になり、外傷も受けやすい方式です。

他の選択肢について
・管路式:管路とマンホールを設けてケーブルを引き入れる方式で、引替えや増設がしやすい方式です。
・洞道式(暗きょ式):地中にトンネル状の構造物(洞道)をつくり、ケーブルを支持する方式で、多くの条数の布設や点検に適しますが、工事費が高くなります。
・共同溝式:電力・通信・ガス・水道などを共同で収容する地中の構造物に布設する方式です。

覚え方のポイント
費用の安い順に「直接埋設式 → 管路式 → 暗きょ式(洞道式)」。安い方式ほど、後からの引替え・増設・点検がしにくくなります。
問103-3

地中送電線路のケーブルの故障点の位置を求める方法として、最も不適当なものはどれか。

  • ①マーレーループ法
  • ②パルスレーダ法
  • ③静電容量測定法
  • ④接地抵抗測定法
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正解 ④接地抵抗測定法
解説
接地抵抗測定法は、接地極と大地の間の抵抗を測る方法で、ケーブルの故障点の位置を求めることはできません。

他の選択肢について
・マーレーループ法:ホイートストンブリッジの原理を使い、地絡事故の故障点までの距離を求める方法です。
・パルスレーダ法:ケーブルにパルスを送り、故障点で反射して戻るまでの時間から距離を求める方法です。
・静電容量測定法:ケーブルの静電容量が長さに比例することを使い、断線点までの距離を求める方法です。

覚え方のポイント
故障点の標定は「マーレーループ(地絡)」「静電容量(断線)」「パルスレーダ(地絡・断線の両方)」。ブリッジの平衡条件(対辺の積が等しい)は、マーレーループ法の原理でもあります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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