2026年版・6-1

工事施工:発電所・変電所の工事の一問一答

1級電気工事施工管理技士(第一次検定)「工事施工」から、工事施工:発電所・変電所の工事に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全660問) 工事施工の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験には五肢択一の問題も含まれますが、ここでは4択で出題しています。

問16-1

油入変圧器の現地据付けに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①絶縁油は、注油の前に絶縁破壊電圧などを試験して品質を確認する。
  • ②注油は、真空注油などで巻線の中の空気や水分を除いて行う。
  • ③注油後は静置の時間をとる必要はなく、すぐに課電してよい。
  • ④据付け後、付属品の取付け状態と油漏れの有無を確認する。
答えと解説を見る
正解 ③注油後は静置の時間をとる必要はなく、すぐに課電してよい。
解説
注油の直後は、油の中に細かい気泡が残っていたり、巻線の絶縁物に油が十分にしみ込んでいなかったりします。そのまま課電すると、気泡の部分で部分放電が起きて絶縁破壊の原因になるため、注油後は製造者の指定する時間だけ静置してから課電します。なお、注油や内部点検の作業は、湿度の高い日や雨天を避けて行います。

他の選択肢について
・注油前の油の試験:絶縁破壊電圧や水分量などを測定し、油の品質を確認します。
・真空注油:巻線の中の空気や水分を除き、気泡による絶縁の低下を防ぎます。
・据付け後の確認:ブッシングや冷却器などの取付け状態、油漏れの有無を確認します。

覚え方のポイント
変圧器の据付けは「水分を入れない(天候・乾燥)」「空気を残さない(真空注油・静置)」「漏らさない(点検)」。
問26-1

ガス絶縁開閉装置(GIS)の現地据付けに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①ガス区画を開放する作業は、じんあいの侵入を防ぐ措置をとって行う。
  • ②SF₆ガスを充てんした後、ガス中の水分量とガス圧力を確認する。
  • ③各ユニットの接続部は、ガス漏れの有無を検知器で点検する。
  • ④SF₆ガスは、作業の終了後に大気中へそのまま放出してよい。
答えと解説を見る
正解 ④SF₆ガスは、作業の終了後に大気中へそのまま放出してよい。
解説
SF₆(六ふっ化硫黄)は、二酸化炭素の2万倍を超える非常に大きな温室効果をもつガスです。点検や撤去の際には、ガス回収装置で回収し、大気中へ放出しないように管理します。

他の選択肢について
・じんあいの侵入防止:GISの内部に異物が入ると、絶縁破壊の原因になります。防じんの措置をとって作業します。
・水分量とガス圧力の確認:水分は絶縁性能を低下させるため、充てん後に確認します。
・ガス漏れの点検:接続部のガス漏れを検知器などで点検します。

覚え方のポイント
GISの工事は「ほこりを入れない・水分を入れない・漏らさない・大気に出さない」。
問36-1

変電所の接地網(メッシュ接地)の主な目的として、最も適当なものはどれか。

  • ①地絡時の構内の電位差を小さくし、接触電圧などを抑える。
  • ②雷サージを大地へ放電して、機器の絶縁を保護するもの。
  • ③架空送電線への直撃雷を遮へいし、雷の侵入を防ぐもの。
  • ④地絡電流を小さく抑えて、遮断器を動作させないためのもの。
答えと解説を見る
正解 ①地絡時の構内の電位差を小さくし、接触電圧などを抑える。
解説
変電所では、構内の地中に網目状の接地線(接地網・メッシュ接地)を埋設し、機器の接地を接続します。地絡事故のときに大きな電流が大地に流れても、構内の地表面の電位差を小さくして、人が機器に触れたときの接触電圧や、地表を歩くときの歩幅電圧を安全な値に抑えることが目的です。

他の選択肢について
・雷サージを放電して機器を保護:これは避雷器の役割です。避雷器の接地は接地網に接続しますが、接地網の主な目的は構内の電位差を小さくすることです。
・直撃雷の遮へい:これは架空地線の役割です。
・地絡電流を小さく抑えて遮断器を動作させない:接地網は地絡電流を安全に大地へ流すもので、地絡時は保護継電器で遮断器を動作させます。

覚え方のポイント
「メッシュ接地=地面の電位をそろえる=接触電圧・歩幅電圧の低減」。等電位ボンディングと同じ考え方です。
問46-1

太陽光発電設備の施工に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①架台は、風圧や積雪などの荷重に耐えるよう、基礎に堅固に固定する。
  • ②ストリングの配線は直流なので、交流よりアークが消えやすく安全である。
  • ③ストリングごとに開放電圧と極性を測定し、配線の誤りがないか確認する。
  • ④モジュールは、日中は光が当たると発電するため、感電に注意して配線する。
答えと解説を見る
正解 ②ストリングの配線は直流なので、交流よりアークが消えやすく安全である。
解説
直流は交流と違って電流が0になる瞬間がないため、開閉や断線のときに生じたアークが消えにくく、火災や設備の損傷の原因になります。ストリングは数百Vの直流になることもあり、日中は光が当たる限り発電を止められないため、遮光シートで覆う、絶縁用の保護具を用いるなどの対策をとって作業します。

他の選択肢について
・架台の固定:強風で架台やモジュールが飛ばされる事故を防ぐため、荷重を計算して堅固に固定します。
・開放電圧と極性の確認:配線の誤りやモジュールの不良を、接続前に確認します。
・感電に注意して配線:光が当たる限り発電を止められない点が、太陽光発電の工事の特徴です。

覚え方のポイント
「太陽電池は光があれば止められない電源」「直流はアークが消えにくい」。直流用の開閉器を使うのもこのためです。
問56-1

移動式クレーンを用いた機器のつり上げ作業に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①強風のため、作業に危険が予想されるときは、作業を中止する。
  • ②定格荷重を超える荷は、どのような場合もつり上げない。
  • ③張出しが不足しても、最大張出し時の定格荷重で作業してよい。
  • ④つり荷の下には、労働者を立ち入らせないようにする。
答えと解説を見る
正解 ③張出しが不足しても、最大張出し時の定格荷重で作業してよい。
解説
移動式クレーンの定格荷重は、アウトリガーの張出し幅に応じて定められています。アウトリガーは原則として最大限に張り出し、最大限に張り出せない場合は、その張出し幅に応じた定格荷重を下回ることが確実なときに限って作業できます(クレーン等安全規則第70条の5)。張出しが不足したまま最大張出し時の定格荷重で作業すると、転倒の危険があります。

他の選択肢について
・強風時の作業中止:強風のため危険が予想されるときは作業を中止します(同規則第74条の3)。
・定格荷重の遵守:過荷重はクレーンの転倒や破損の原因になります。
・つり荷の下への立入禁止:つり荷の落下による災害を防ぎます。

覚え方のポイント
移動式クレーンは「アウトリガー最大張出し(張り出せなければ張出し幅に応じた定格荷重)・定格荷重・つり荷の下に入らない・強風で中止」。
問66-1

変電所の機器の据付けにおけるアンカーボルトに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①重心の高い機器ほど、アンカーボルトの引抜き力は小さくなる。
  • ②機器の据付け後は、アンカーボルトのナットを緩めておく。
  • ③アンカーボルトの強度は、機器の重量だけで決めて差し支えない。
  • ④機器の重量や地震力に耐えるよう、強度と本数を検討する。
答えと解説を見る
正解 ④機器の重量や地震力に耐えるよう、強度と本数を検討する。
解説
アンカーボルトは、機器を基礎に固定し、地震時の移動や転倒を防ぐものです。機器の重量や重心の高さ、設置場所の地震力などから、必要な強度と本数を検討して施工します。据付け後は、ナットを所定のトルクで締め付け、緩みがないことを確認します。

他の選択肢について
・重心が高いほど引抜き力は小さい:逆です。重心が高いほど地震時の転倒モーメントが大きくなり、アンカーボルトの引抜き力は大きくなります。
・ナットを緩めておく:緩めると固定の効果がなくなります。
・重量だけで決める:重量に加えて、重心の高さと設置場所の地震力を考慮して決めます。

覚え方のポイント
「機器は基礎にしっかり固定(耐震)」。受変電設備の地震被害の多くは、固定の不足による移動・転倒です。
問76-1

発電機の据付け後に行う試験として、最も不適当なものはどれか。

  • ①過負荷での長時間連続運転
  • ②巻線などの絶縁抵抗の測定
  • ③保護装置の動作の確認試験
  • ④定格負荷をかけた運転試験
答えと解説を見る
正解 ①過負荷での長時間連続運転
解説
発電機を据え付けた後は、巻線などの絶縁抵抗の測定、保護装置(過電流・過電圧・周波数など)の動作試験、始動・停止の試験、定格の範囲で負荷をかけて電圧・周波数の変動や出力を確認する運転試験などを行います。定格を大きく超える過負荷で長時間運転すると、巻線の過熱などで発電機を損傷するおそれがあり、試験として不適当です。

他の選択肢について
・巻線などの絶縁抵抗の測定:巻線や配線の絶縁の状態を確認します。
・保護装置の動作の試験:異常時に発電機を停止・遮断できることを確認します。
・負荷をかけた運転試験:実際の負荷に近い条件で、出力や電圧の安定性を確認します。

覚え方のポイント
発電機の試験は「絶縁・保護・始動停止・負荷(定格の範囲)」。非常用発電機では、停電から送電までの時間も確認します。
問86-1

風力発電設備の建設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①ブレードなどの大形部材のつり上げは、風速を確認しながら行う。
  • ②ブレードの取付けは、クレーンの定格荷重内なら風速を問わず行う。
  • ③タワーの基礎は、転倒しないように設計どおりに堅固に施工する。
  • ④大形部材の輸送経路は、道路の幅や曲がり角を事前に確認しておく。
答えと解説を見る
正解 ②ブレードの取付けは、クレーンの定格荷重内なら風速を問わず行う。
解説
ブレードは長く軽いため、風を受けると大きく揺れ、つり上げや取付けの作業がきわめて危険になります。風速を確認し、基準を超える場合は作業を中止します。クレーンの定格荷重の範囲内であっても、風速が基準を超えれば作業はできません。

他の選択肢について
・風速を確認しながらつり上げ:大形部材のつり上げは、風の影響を強く受けます。
・基礎の施工:風車は大きな転倒モーメントを受けるため、基礎を堅固に施工します。
・輸送経路の確認:長いブレードの輸送には、道路の幅や曲がり角の事前確認が欠かせません。

覚え方のポイント
風力発電の工事は「風に弱い工程を、風の弱い日に」。
問96-1

変電所に設置する据置蓄電池の施工に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①蓄電池室は、水素ガスが滞留しないように換気を考慮する。
  • ②蓄電池の架台は、地震時に転倒しないよう固定する。
  • ③制御弁式は水素を一切出さないので、換気は不要である。
  • ④蓄電池どうしの接続は、極性をよく確認して正しく行う。
答えと解説を見る
正解 ③制御弁式は水素を一切出さないので、換気は不要である。
解説
制御弁式の蓄電池も、過充電などのときには制御弁から水素を含むガスを放出することがあります。そのため、制御弁式であっても蓄電池室の換気を考慮し、蓄電池の近くでは火気の使用を避けます。

他の選択肢について
・換気の考慮:水素ガスが室内に滞留しないようにします。
・架台の固定:蓄電池は重いため、地震時に転倒・落下しないよう固定します。
・極性の確認:極性を誤って接続すると、短絡や機器の損傷の原因になります。

覚え方のポイント
蓄電池の工事は「火気厳禁・換気・固定・極性確認」。制御弁式は「補水不要」であって「ガスが一切出ない」わけではない、という点が試験の罠です。
問106-1

変電所の母線や端子の接続部の施工に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①ボルトは、締付け力が強いほどよいので限界まで締め付ける。
  • ②銅とアルミなど異なる金属どうしの接続も、特別な処置は要らない。
  • ③締付けの確認は、工事の完成後に一度だけ行えば十分である。
  • ④ボルトは規定のトルクで締め付け、締付けの確認の印を付ける。
答えと解説を見る
正解 ④ボルトは規定のトルクで締め付け、締付けの確認の印を付ける。
解説
母線や端子の接続部は、締付けが不十分だと接触抵抗が大きくなって発熱し、事故の原因になります。一方、締め付けすぎると、ボルトや端子を損傷します。トルクレンチで規定のトルクで締め付け、確認した箇所にはマーキングをして、締付けの漏れを防ぎます。

他の選択肢について
・限界まで締め付ける:ボルトや端子の損傷の原因になります。
・異なる金属どうしも処置不要:銅とアルミのように異なる金属を接続すると、電食で接触抵抗が大きくなるおそれがあるため、専用の端子やコンパウンドを用います。接触面の汚れや酸化膜も清掃します。
・完成後に一度だけ:締付けの確認は施工時に行い、記録を残します。

覚え方のポイント
接続部は「規定トルク・マーキング・接触面の清掃」。発熱の多くは接続部から起こります。

1級電気工事施工管理技士(第一次検定)の対策問題(全660問)に戻る

非公式の資格試験対策サイトです。国土交通省及び一般財団法人建設業振興基金とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】