2026年版・2-5

送電:架空送電線路の一問一答

1級電気工事施工管理技士(第一次検定)「電気設備(発電・変電・送配電)」から、送電:架空送電線路に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験には五肢択一の問題も含まれますが、ここでは4択で出題しています。

問12-5

架空送電線路のコロナ放電に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①電線の表面の電界が強くなると発生しやすい。
  • ②コロナ損や電波障害の原因になることがある。
  • ③晴天時より雨天時のほうが発生しにくくなる。
  • ④太い電線や多導体を用いると発生しにくくなる。
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正解 ③晴天時より雨天時のほうが発生しにくくなる。
解説
コロナ放電は、電線の表面の電界の強さが空気の絶縁耐力を超えたとき、電線の周りの空気が部分的に電離して起こる放電です。雨や霧で電線の表面に水滴が付くと、その部分の電界が強まるため、雨天時のほうが晴天時よりコロナ放電は発生しやすくなります。

他の選択肢について
・電界が強いと発生しやすい:電圧が高いほど、また電線が細いほど表面の電界が強くなり、発生しやすくなります。
・コロナ損や電波障害の原因:電力損失(コロナ損)、ラジオなどへの雑音障害、騒音の原因になります。
・太い電線や多導体で発生しにくい:電線の表面の電界が弱まるため、コロナ対策として有効です。

覚え方のポイント
コロナは「高電圧・細い電線・雨・気圧の低い高地」で起きやすく、「太い電線・多導体」で防ぐ、と覚えます。
問22-5

送電線路に多導体方式を採用したときの効果に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①電線のコロナ放電が発生しにくくなる。
  • ②線路のインダクタンスが小さくなる。
  • ③線路の送電容量を大きくすることができる。
  • ④線路の静電容量が小さくなる効果がある。
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正解 ④線路の静電容量が小さくなる効果がある。
解説
多導体方式は、1相の電線を2本以上に分けてスペーサで一定の間隔に保つ方式です。等価的に太い電線と同じ効果があり、インダクタンスは小さく、静電容量は大きくなります。したがって「静電容量が小さくなる」は不適当です。

他の選択肢について
・コロナ放電が発生しにくい:電線の表面の電界が弱まるためです。
・インダクタンスが小さくなる:等価半径が大きくなるためです。
・送電容量を大きくできる:インダクタンスが小さくなって安定度が向上し、許容電流も大きくなるためです。

覚え方のポイント
多導体は「太い電線と同じ」。太いと「L(インダクタンス)は小さく、C(静電容量)は大きく」なります。LとCが逆に動く点がひっかけです。
問32-5

架空送電線路の架空地線の主な役割として、最も適当なものはどれか。

  • ①電線への直撃雷を防ぎ、雷害を少なくする。
  • ②電線の微風振動を防ぎ、断線を少なくする。
  • ③電線どうしの接近を防ぎ、短絡を少なくする。
  • ④電線の着雪を防ぎ、たるみを少なくする。
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正解 ①電線への直撃雷を防ぎ、雷害を少なくする。
解説
架空地線は、送電線の鉄塔の頂部に張られた接地された電線で、電線への直撃雷を防ぐ遮へいの役割を果たします。架空地線と電線を結ぶ線と鉛直線のなす角(遮へい角)を小さくするほど、遮へいの効果は高くなります。また、誘導雷の電圧を低減したり、通信線への電磁誘導を軽減したりする効果もあります。

他の選択肢について
・微風振動を防ぐ:これはダンパやアーマロッドの役割です。
・電線どうしの接近を防ぐ:これは相間スペーサの役割です。
・着雪を防ぐ:これは難着雪リングなどの役割です。

覚え方のポイント
「架空地線=雷の傘(遮へい角が小さいほど効く)」。落雷の電流は鉄塔を通って大地へ流すため、塔脚の接地抵抗を小さくすることも大切です。
問42-5

架空送電線路の逆フラッシオーバに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①電線に直接落雷し、その雷電流が電線に沿って大地へ流れ込む現象である。
  • ②鉄塔などへの落雷で鉄塔の電位が上がり、がいしがせん絡する現象である。
  • ③雨の日に汚れたがいしの表面で、漏れ電流により火花が出る現象である。
  • ④電線の表面付近の空気が電離して、青白く発光する現象である。
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正解 ②鉄塔などへの落雷で鉄塔の電位が上がり、がいしがせん絡する現象である。
解説
逆フラッシオーバは、鉄塔や架空地線に落雷したとき、雷電流が鉄塔の接地抵抗を流れて鉄塔の電位が大きく上昇し、鉄塔側から電線側へがいし装置がせん絡(フラッシオーバ)する現象です。通常の向き(電線側から鉄塔側)と逆なのでこう呼ばれます。対策の基本は、塔脚の接地抵抗を小さくすることです。

他の選択肢について
・電線への直接の落雷:これは直撃雷によるフラッシオーバで、架空地線で遮へいして防ぎます。
・がいしの汚損による火花:これは塩じん害による汚損フラッシオーバです。
・空気が電離して発光:これはコロナ放電です。

覚え方のポイント
「逆フラッシオーバ=鉄塔の電位が上がって逆向きにせん絡」「対策=塔脚接地抵抗を下げる(埋設地線など)」。
問52-5

架空送電線路のアークホーンの主な目的として、最も適当なものはどれか。

  • ①電線の振動を抑えて、電線の素線切れを防止する。
  • ②鳥が電線にとまるのを防いで、事故を減らす。
  • ③フラッシオーバ時のアークから、がいしを守る。
  • ④電線の電界を弱めて、コロナ放電を防止する。
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正解 ③フラッシオーバ時のアークから、がいしを守る。
解説
アークホーンは、がいし連の両端に取り付ける角状の金具です。雷などでフラッシオーバが起きたとき、アークをがいしから離れたアークホーンの間に誘導して、がいしがアークの熱で破損するのを防ぎます。

他の選択肢について
・電線の振動を抑える:これはダンパやアーマロッドの役割です。
・鳥がとまるのを防ぐ:これは鳥害防止器具の役割です。
・コロナ放電を防止:がいし連の電界を和らげるシールドリングなどがありますが、アークホーンの主な目的はがいしの保護です。

覚え方のポイント
「アークホーン=アークの逃げ道(がいしを守る)」。名前のとおり、アークを受け止める角(ホーン)です。
問62-5

架空電線の微風振動の防止対策として、最も適当なものはどれか。

  • ①電線どうしの間に相間スペーサを取り付ける。
  • ②鉄塔の頂部に架空地線を張って遮へいする。
  • ③がいし連の両端にアークホーンを付ける。
  • ④電線にダンパやアーマロッドを取り付ける。
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正解 ④電線にダンパやアーマロッドを取り付ける。
解説
微風振動は、電線に直角に吹く穏やかな風で電線の後ろに渦ができ、電線が上下に細かく振動する現象です。長く続くと、支持点で電線の素線が疲労して断線するおそれがあります。対策として、振動のエネルギーを吸収するダンパ(ストックブリッジダンパなど)や、支持点の電線を補強するアーマロッドを取り付けます。

他の選択肢について
・相間スペーサ:着氷雪によるギャロッピングや、電線どうしの接近・短絡の対策です。
・架空地線:直撃雷の対策です。
・アークホーン:フラッシオーバ時のがいしの保護です。

覚え方のポイント
「微風振動=ダンパ・アーマロッド」「ギャロッピング(着氷雪)=相間スペーサ」「スリートジャンプ(氷雪の脱落)=電線間隔の確保・オフセット」。
問72-5

架空電線のギャロッピングに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①着氷雪した電線に風が当たり、大きく上下に振動する現象である。
  • ②穏やかな風で電線の後ろに渦ができ、細かく振動する現象である。
  • ③電線に付いた氷雪が落ちた反動で、電線がはね上がる現象である。
  • ④電線の表面で放電が起こり、低くうなるような音を発する現象である。
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正解 ①着氷雪した電線に風が当たり、大きく上下に振動する現象である。
解説
ギャロッピングは、電線に氷雪が非対称に付着して断面が翼のような形になり、そこに風が当たることで、振幅の大きい低い周波数の振動が生じる現象です。相間短絡の原因になるため、相間スペーサの取付けや電線の配置の工夫で対策します。

他の選択肢について
・穏やかな風で細かく振動:これは微風振動です。
・氷雪が落ちた反動ではね上がる:これはスリートジャンプです。
・放電で低い音を発する:これはコロナ放電による騒音です。

覚え方のポイント
電線の振動は「微風振動(穏やかな風・細かい)」「ギャロッピング(着氷雪+風・大きい)」「スリートジャンプ(氷雪の脱落・はね上がり)」の3つを区別します。
問82-5

径間200m、電線1mあたりの重量20N、電線の水平張力20kNの架空電線のたるみとして、正しいものはどれか。ただし、支持点の高さは等しいものとする。

  • ①2.5m
  • ②5m
  • ③10m
  • ④40m
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正解 ②5m
解説
電線のたるみDは、D=WS²/(8T)で求めます(W:電線1mあたりの重量、S:径間、T:水平張力)。D=20×200²/(8×20,000)=20×40,000/160,000=5mです。

他の選択肢について
・2.5m:分母を16Tとした誤りです。
・10m:分母を4Tとした誤りです。
・40m:分母の8を掛け忘れた誤りです(20×200²/20,000)。

覚え方のポイント
「たるみD=WS²/8T」「電線の実長L=S+8D²/3S」。たるみは径間の2乗に比例し、張力に反比例します。
問92-5

鋼心アルミより線(ACSR)に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①中心のアルミ線で強度を、周囲の鋼線で導電性を受け持つ電線である。
  • ②同じ抵抗の硬銅より線に比べて、外径が小さく重量が大きい電線である。
  • ③中心の鋼線で強度を、周囲のアルミ線で導電性を受け持つ電線である。
  • ④絶縁被覆を施した電線で、主に屋内配線に用いられる電線である。
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正解 ③中心の鋼線で強度を、周囲のアルミ線で導電性を受け持つ電線である。
解説
ACSRは、中心に亜鉛めっき鋼線をより合わせ、その周りに硬アルミ線をより合わせた電線です。鋼線が引張強さを、アルミ線が導電性を受け持ちます。同じ抵抗の硬銅より線に比べて外径は大きくなりますが、軽量で、径間の長い架空送電線に広く使われています。外径が大きいことは、コロナ対策の面でも有利です。

他の選択肢について
・中心がアルミ・周囲が鋼線:構成が逆です。
・外径が小さく重量が大きい:外径は大きく、重量は軽くなります。
・絶縁被覆を施した屋内配線用:ACSRは被覆のない裸電線で、架空送電線に用います。

覚え方のポイント
ACSRは「芯が鋼(強さ)、外がアルミ(電気)」。軽くて太いことが架空送電線に向いている理由です。
問102-5

送電線路のねん架の主な目的として、最も適当なものはどれか。

  • ①電線の張力を平均化させ、鉄塔にかかる荷重を減らす。
  • ②電線の温度上昇を抑え、送電線の許容電流を大きくする。
  • ③直撃雷を架空地線に集めて、がいしの破損を減らす。
  • ④各相の線路定数を平衡させ、通信線の誘導障害を減らす。
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正解 ④各相の線路定数を平衡させ、通信線の誘導障害を減らす。
解説
ねん架は、送電線路の途中で各相の電線の位置を入れ替えることです。電線の配置によって各相のインダクタンスや静電容量(線路定数)が不平衡になると、中性点に電圧が現れたり、近くの通信線に誘導障害を起こしたりします。全区間を3等分するなどして各相の位置を順に入れ替え、線路定数を平衡させます。

他の選択肢について
・張力を平均化させる:ねん架の目的ではありません。
・温度上昇を抑える:ねん架では許容電流は変わりません。
・直撃雷を架空地線に集める:これは架空地線の遮へいの働きです。

覚え方のポイント
「ねん架=電線の位置の入れ替え=線路定数の平衡」。静電誘導・電磁誘導による通信線への障害の対策として問われます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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