2026年版・0-3

電気が需要家に届くまでの全体像の一問一答

1級電気工事施工管理技士(第一次検定)「最初に覚える土台知識」から、電気が需要家に届くまでの全体像に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験には五肢択一の問題も含まれますが、ここでは4択で出題しています。

問10-3

電気が発電所から需要家へ届くまでの流れとして、最も適当なものはどれか。

  • ①発電所→送電線→変電所→配電線→需要家
  • ②発電所→配電線→変電所→送電線→需要家
  • ③発電所→変電所→配電線→送電線→需要家
  • ④発電所→配電線→送電線→変電所→需要家
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正解 ①発電所→送電線→変電所→配電線→需要家
解説
発電所でつくられた電気は、昇圧されて特別高圧の送電線で運ばれ、いくつかの変電所で段階的に電圧を下げられます。最後に配電用変電所から高圧(一般に6.6kV)の配電線で街中へ配られ、柱上変圧器などで低圧(100V・200V)に下げて一般の需要家へ届きます。

他の選択肢について
・発電所→配電線→変電所→送電線:送電線と配電線の順序が逆です。遠くまで大量に運ぶのが送電線、需要家の近くで配るのが配電線です。
・変電所→配電線→送電線:送電線は配電線より上流(電源側)にあります。
・配電線→送電線→変電所:配電線が最初に来ることはありません。

覚え方のポイント
「つくる(発電)→運ぶ(送電)→変える(変電)→配る(配電)」。この試験の電気設備分野は、ほぼこの順序で出題範囲が並んでいます。
問20-3

送電線で高い電圧を用いる理由として、最も適当なものはどれか。

  • ①電圧が高いほど電線の抵抗そのものが小さくなるから。
  • ②同じ電力なら電流が小さくなり、送電損失を減らせるから。
  • ③電圧が高いほど感電の危険が小さくなり、安全だから。
  • ④電圧が高いほど周波数が安定し、停電が起きなくなるから。
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正解 ②同じ電力なら電流が小さくなり、送電損失を減らせるから。
解説
送る電力が同じなら、電圧を高くするほど電流は小さくなります(P=VI)。電線での損失は電流の2乗に比例する(損失=I²R)ため、電圧を2倍にすると電流は1/2、損失は1/4になります。また電圧降下も小さくなり、細い電線で遠くまで送ることができます。

他の選択肢について
・電線の抵抗そのものが小さくなる:抵抗は材質・長さ・断面積で決まり、電圧によって変わりません。
・感電の危険が小さくなる:電圧が高いほど危険は大きく、離隔距離や絶縁を大きくする必要があります。
・周波数が安定し停電が起きない:周波数は需要と供給のバランスで決まり、送電電圧の高さとは直接関係しません。

覚え方のポイント
「電圧2倍→電流1/2→損失1/4」。損失がI²Rに比例することが、高電圧送電の理由のすべてです。
問30-3

我が国の高圧配電線路に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①一般に公称電圧66kVの単相2線式が用いられている。
  • ②一般に公称電圧200Vの三相3線式が用いられている。
  • ③一般に公称電圧6.6kVの三相3線式が用いられている。
  • ④一般に公称電圧6.6kVの単相3線式が用いられている。
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正解 ③一般に公称電圧6.6kVの三相3線式が用いられている。
解説
我が国の高圧配電線路は、一般に公称電圧6.6kVの三相3線式で、中性点を接地しない非接地方式が広く採用されています。配電用変電所から6.6kVで送り出され、需要家の近くで低圧に下げられます。

他の選択肢について
・66kVの単相2線式:66kVは特別高圧で、主に送電線や大口需要家への供給に用いられます。単相2線式でもありません。
・200Vの三相3線式:200Vの三相3線式は低圧の動力用配電です。
・6.6kVの単相3線式:単相3線式は100V/200Vの低圧配電で用いられる方式です。

覚え方のポイント
「高圧配電=6.6kV・三相3線式・非接地」「低圧の電灯=100/200V・単相3線式」「低圧の動力=200V・三相3線式」。
問40-3

低圧の単相3線式配電に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①100Vと200Vの両方の電圧を取り出すことができる。
  • ②中性線には、原則として過電流遮断器を設けてはならない。
  • ③中性線が断線すると、負荷の電圧が不平衡になるおそれがある。
  • ④同じ電力を送る場合、単相2線式より線電流が大きくなる。
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正解 ④同じ電力を送る場合、単相2線式より線電流が大きくなる。
解説
単相3線式は、電圧線と中性線の間で100V、電圧線どうしの間で200Vが得られる方式です。同じ電力を送る場合、200Vで送ることになるため、100Vの単相2線式に比べて電流は小さくなり、電圧降下や電力損失を小さくできます。したがって「電流が大きくなる」という記述が不適当です。

他の選択肢について
・100Vと200Vの両方:住宅で照明・コンセント(100V)とエアコン(200V)を使い分けられるのはこのためです。
・中性線に過電流遮断器を設けない:中性線だけが切れると電圧の不平衡が起こるため、中性線には過電流遮断器を設けません(電気設備の技術基準の解釈第35条)。
・中性線の断線で電圧が不平衡:負荷の小さい側に高い電圧がかかり、機器を壊すおそれがあります。

覚え方のポイント
単相3線式は「100と200が取れる・電流が小さい・中性線は切らない」。中性線が切れる事故の怖さとセットで覚えます。
問50-3

変圧器の基本的な働きに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①交流の電圧を、巻数比に応じて上げたり下げたりする。
  • ②直流の電圧を、巻数比に応じて上げたり下げたりする。
  • ③交流を直流に変換し、電圧を一定に保つ装置である。
  • ④電流を増やすことで、電力そのものを大きくする。
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正解 ①交流の電圧を、巻数比に応じて上げたり下げたりする。
解説
変圧器は、鉄心に巻いた一次巻線と二次巻線の間の電磁誘導を利用し、交流の電圧を巻数比に応じて変える機器です。一次電圧をV₁、二次電圧をV₂、巻数をN₁・N₂とすると、V₁/V₂=N₁/N₂です。交流の電圧を簡単に変えられることが、電力系統で交流が使われる大きな理由です。

他の選択肢について
・直流の電圧を変える:直流では磁束が変化しないため電磁誘導が起きず、変圧器は働きません。
・交流を直流に変換:交流を直流に変えるのは整流器(コンバータ)です。
・電力そのものを大きくする:変圧器は電力を増やせません。損失を無視すれば一次と二次の電力は等しく、電圧を上げれば電流は下がります。

覚え方のポイント
「電圧比=巻数比、電流比=巻数の逆比、電力は変わらない」。変圧器は電気の「ギア」のようなものです。
問60-3

我が国の電力系統の周波数に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①東西の50Hz系統と60Hz系統は、変圧器を介して直接連系されている。
  • ②東西の50Hz系統と60Hz系統は、周波数変換所で連系されている。
  • ③全国の電力系統は、すべて60Hzの周波数に統一されている。
  • ④系統の周波数は、送電線の電圧を上げると高くなる性質がある。
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正解 ②東西の50Hz系統と60Hz系統は、周波数変換所で連系されている。
解説
我が国では、おおむね東日本が50Hz、西日本が60Hzの系統で運用されています。周波数の異なる系統どうしは直接つなげないため、交流をいったん直流に変換してから相手側の周波数の交流に戻す周波数変換所を介して連系し、電力を融通しています。

他の選択肢について
・変圧器を介して直接連系:変圧器は電圧を変える機器で、周波数は変えられません。周波数の異なる系統は、周波数変換所(交流→直流→交流)を介して連系します。東日本大震災後、その容量の増強が進められています。
・すべて60Hzに統一:50Hzと60Hzが併存しています。
・電圧を上げると周波数が高くなる:周波数は発電機の回転速度で決まり、需要と供給のバランスが崩れると変動します。電圧とは別の量です。

覚え方のポイント
「周波数は需給バランス、電圧は無効電力で調整する」。50Hzと60Hzの境界は、おおむね静岡県の富士川と新潟県の糸魚川付近です。
問70-3

自家用電気工作物に該当するものとして、最も適当なものはどれか。

  • ①一般住宅の低圧屋内配線
  • ②一般送配電事業者の配電用変電所
  • ③高圧で受電するビルの受変電設備
  • ④一般送配電事業者の高圧配電線
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正解 ③高圧で受電するビルの受変電設備
解説
電気事業法では、電気工作物を一般用電気工作物・事業用電気工作物に分け、事業用電気工作物のうち電気事業の用に供するもの以外を自家用電気工作物としています。高圧(600Vを超える電圧)で受電する工場やビルの受変電設備は、自家用電気工作物の代表例です。

他の選択肢について
・一般住宅の低圧屋内配線:低圧で受電し、同じ構内で使用する一般住宅の設備は一般用電気工作物です。
・配電用変電所:一般送配電事業者が電気事業の用に供するものであり、自家用ではなく電気事業用の電気工作物です。
・高圧配電線:同じく電気事業の用に供する電気工作物です。

覚え方のポイント
「低圧受電の家=一般用」「高圧受電のビル・工場=自家用」「電力会社の設備=電気事業用」。自家用電気工作物には保安規程と電気主任技術者が必要になります。
問80-3

高圧受電設備として広く用いられるキュービクル式高圧受電設備に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  • ①変圧器だけを屋外に置いた設備で、遮断器は設けないのが原則である。
  • ②特別高圧の送電線から直接受電するための、送電用の設備である。
  • ③一般住宅に設置することが義務付けられている低圧の配電盤である。
  • ④受電用の機器を金属製の箱に収めた設備で、設置面積を小さくできる。
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正解 ④受電用の機器を金属製の箱に収めた設備で、設置面積を小さくできる。
解説
キュービクル式高圧受電設備は、遮断器・変圧器・計器用変成器・保護継電器などの受電用機器を金属製の箱(キュービクル)に収めたものです。工場で組み立てられるため品質が安定し、設置面積が小さく、充電部が露出しないため安全性にも優れています。ビルや工場の高圧受電で広く使われています。

他の選択肢について
・変圧器だけを屋外に置く:キュービクルは受電設備一式を収めたもので、遮断器や保護装置も含みます。
・特別高圧の送電線から直接受電:キュービクル式は主に高圧(6.6kV)受電に用いられます。
・一般住宅に義務付けられた低圧の配電盤:住宅の分電盤とは別物です。

覚え方のポイント
キュービクル=「受電設備一式の箱」。JIS C 4620などで規格が定められています。
問90-3

太陽光発電設備を電力系統に接続する場合に用いるパワーコンディショナの主な役割として、最も適当なものはどれか。

  • ①太陽電池の直流を、系統に合わせた交流に変換する。
  • ②系統の交流を直流に変え、太陽電池を充電する。
  • ③系統が停電しても運転を続け、配電線へ送電を続ける。
  • ④日射量に関係なく、一定の電力を発電させる装置である。
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正解 ①太陽電池の直流を、系統に合わせた交流に変換する。
解説
太陽電池は直流を発電するため、系統に接続するにはパワーコンディショナ(インバータを中心とする装置)で、系統と同じ電圧・周波数の交流に変換します。あわせて、最大電力点追従制御(MPPT)で発電量を最大化したり、系統が停電したときに単独運転を検出して解列したりする保護機能も持っています。

他の選択肢について
・太陽電池を充電する:太陽電池は電気を蓄える装置ではありません。蓄えるのは蓄電池です。
・停電しても送電を続ける:系統の停電中に発電を続ける(単独運転)と、停電しているはずの配電線が充電されたままになり、復旧作業をする人が感電するおそれがあります。パワーコンディショナは単独運転を検出して系統から切り離します。
・日射量に関係なく一定の電力:発電量は日射量で決まり、パワーコンディショナで増やすことはできません。

覚え方のポイント
パワーコンディショナの3役は「直流→交流の変換」「最大電力点追従」「系統連系保護(単独運転防止)」です。
問100-3

電気を利用する需要家側の電圧に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  • ①一般住宅には、主に低圧の100Vと200Vで供給されている。
  • ②契約電力が50kW以上の需要家は、一般に低圧で受電している。
  • ③規模の大きなビルや工場は、高圧や特別高圧で受電することが多い。
  • ④需要家が高圧で受電する場合は、構内で低圧に下げて使用する。
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正解 ②契約電力が50kW以上の需要家は、一般に低圧で受電している。
解説
需要家が受電する電圧は、一般送配電事業者の供給条件により、おおむね契約電力で決まります。一般に、契約電力50kW未満は低圧、50kW以上2,000kW未満は高圧(6.6kV)、2,000kW以上は特別高圧で受電します。したがって「50kW以上の需要家は一般に低圧で受電」という記述が不適当です。

他の選択肢について
・一般住宅は100Vと200V:単相3線式により、両方の電圧が供給されます。
・大規模なビル・工場は高圧・特別高圧で受電:使用電力が大きい需要家ほど、高い電圧で受電します。
・構内で低圧に下げて使う:受電設備の変圧器で100V・200V・400Vなどに下げて使います。

覚え方のポイント
需要家の規模と受電電圧は「住宅=低圧」「ビル・中小工場=高圧」「大工場・大型施設=特別高圧」と対応させて覚えます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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